レディオ・アンカーの幻影 第18話「開発」
- 2019/12/27
- 21:43
「ああっ、の・・のぞみさん。し・・舌技も上手・・だわ。はっ、はっ・・」下半身を突き上げた前傾姿勢のまま、由香利は 後ろに取りついた前嶋の口舌による愛撫を受けていた。足先から始まった ねっとりとした執拗な「舐め」は、ハイソ調の膝下ストッキング越しにふくらはぎ、膝、太腿へと続き、遂にフレアのミニコス内に鎮座する臀丘に及ぼうとしていた。「よし、所定の到達だ・・」ニヤリと舌舐めずりをした彼は、一呼吸おくと...
レディオ・アンカーの幻影 第17話「復習」
- 2019/12/22
- 15:00
手早くシャワーを済ませ、バス・ローブを纏って居間(リヴィング)へと戻る前嶋。部屋の扉を開ける前から、何となく照明が暗めに落とされている気配を感じていた。「これは、何かあるな。彼女、一体何をお考えなのか?」の想いを脳裏の片隅に置きながら一応ドア・ノックをして開扉する。「お待たせです・・」そう声をかけた彼が見たものは・・「今晩は。さぁ のぞみさん、復習の始まりよ」前嶋の対面に立った由香利は、夕方の練習と...
レディオ・アンカーの幻影 第16話「巡行」
- 2019/12/17
- 19:26
暮れの遅い初夏の陸橋の北方から、二条の尖光が発せられる。それは次第に列車の先頭の形相を整え、重い、しかしはっきりした鉄の足音を伴って迫って来た。デジカメのファインダーで迎える前嶋と、傍らで見守る由香利の眼前を、JR中央西線石油専用貨物便、第 8885列車は二頭立て重連の電気機関車を先頭に、20両近い油槽車(タンカー)を伴って 轟然と通過して行った。「有難うございます。曇ってて良かった・・」の一言に続き 「晴...
レディオ・アンカーの幻影 第15話「会見」
- 2019/12/12
- 15:01
「又やった!」この夜も、某民放報道番組を見ていた 少しの酒気が入った前嶋は、画面に向かい罵った。「・・たく、麻里子さんに恥をかかすなよ!これで何回目だ?」 記事の内、数値データの単位が編制側のミスで間違っており、メイン MCの大江麻里子が誤って伝えたのだ。その発覚につき、彼女が陳謝するも、もう複数回に及んでいた。他の視聴者もそうだろうが、回を重ねると憤りを覚えるのは、前嶋も例外ではなかった。ただ、怒...
レディオ・アンカーの幻影 第14話「本音」
- 2019/12/07
- 12:21
陽春の宵の口、前嶋の余り芳しくない 邑井由香利とのやり取りが続く。胸の双丘が口に上った所でやめておくのが賢明だったろうが、理性が霞み始めていたのは事実だった。「多分・・だけど」彼は思った。「このまま下半身の事に触れても大丈夫・・じゃないかな」前嶋の送信は続いた。「今度は、下の方から上りたいですね」 由香利「ふふ、そう来たか。何かね・・」 前嶋「はい・・」 「この前の『集い』の流れの辺りから、貴方の...
レディオ・アンカーの幻影 第13話「日時」
- 2019/12/03
- 17:44
下方の「不心得」を伴いながら、自らは気持ち良く由香利の放送を聴き遂げた前嶋。大型連休直前の一週間は、日々の仕事を無難にこなし、下旬から 5月第一週にかけての長い休日に臨んだ。確かにまとまったたまの休日は嬉しくないと言えば嘘だったが、主な行楽地や「趣味」でもある JRや私鉄の沿線好撮影地はどこも人出が多く、やり難いのも事実だった。「こういう時は・・」普段乗り気でない、そう遠くない同じ県下にある実家の雑用...