この雨は こんな風に聴こえる 字余り
- 2021/03/29
- 23:11
お蔭様で 第 10編目に当たる拙連載も何とか無事区切りとなった次第。毎度になるかもですが、ご一読下さった各位には 一言お礼を申します。今回は、拙趣味の一つでもある 所謂「撮り鉄」➡鉄道交通などの写真撮影を趣味とする 黒木 恆(くろき・ひさし)と、某民放 TV番組などにも出演する気象予報士 平 宥海(たいら・ゆうみ)の 云わばちょっとしたアクシデント絡みの偶然の出会いから、宥海の妹・麗海(れいみ)や黒木の弟、存(...
この雨は こんな風に聴こえる 第64話「復習」
- 2021/03/25
- 12:43
「要求した訳じゃないが・・」この夏、黒木の居所を訪れる宥海(ゆうみ)の 部屋での行儀は、回を重ねる毎に悪くなって行く風情だった。いつも先にシャワーを使わせるのだが、浴室にいる間の脱衣は 何となくも 次第に黒木の目につき易い置き方で、恰も「さぁ、どうせ『芳香』を愛でるんでしょ?」とでも言いたげに 脱衣籠に収まっている・・というより脱ぎ捨てられているのだった。勿論 愚かな?彼は、謹んでそのブラやショーツ...
この雨は こんな風に聴こえる 第63話「冒険」
- 2021/03/19
- 23:46
「見えたか?」流石(さすが)の黒木も、もう余り落ち着かない風情だった。己の本命ともいえる宥海(ゆうみ)が、実弟とはいえ「他の男」と交わっていたのだから無理もないといえうなくもなかった。いや「交わった」のでなく、彼自身も承知の上で 侵させたのかも知れなかったが。それにしても、傍らの麗海(れいみ)は、その事を知っていて冷静に傍観している風なのも事実だった。「ふふ、恆(ひさし)お兄さん・・」囁きかけるのを 「良...
この雨は こんな風に聴こえる 第62話「後為」
- 2021/03/14
- 23:33
「あぁ・・」 居間の長いソファの上で重なり合ったまま、頂(いただき)に立った麗海(れいみ)と黒木は 上と下で心地良い余韻を味わっていた。「男女の下方」はまだ繋がったままだが、麗海の膣内には黒木の濃い男精がかなりの量発射されているはずであった。「ふふ、恆(ひさし)お兄さん・・」 濃厚に口舌を交わした後、麗海が下から微笑んできた。「ちゃんと、発射してくれたよね?」 黒木「あぁ、勿論。今はそれ・・『蓋(ふた)』...
この雨は こんな風に聴こえる 第61話「同昇」
- 2021/03/10
- 23:55
「あっ・・ふうっ!存(たつる)君の 後ろからの攻め、恆(ひさし)さんより上かも・・あっ、あっ、好いわぁ・・・!」着衣を全て脱ぎ、望み通りの生まれたままの姿に戻って 背後からじっくりと、或いはネットリと女芯を攻め上げられる宥海(ゆうみ)は、次第に存の竿(男根)の方に親近感を覚え始めている様に見えた。明らかに 恆のそれより一回り近く太い幹は、宥海の秘溝に繋がれると 直ぐに肉壁や粘膜に馴染んで一体のものになる様...
この雨は こんな風に聴こえる 第60話「揺動」
- 2021/03/04
- 22:29
「とに角、気分を変えましょうよ。お姉さん・・」 正常位の重なりを一旦は解いた 存 (たつる) の言葉は、組み敷かれた宥海 (ゆうみ) の不安と緊張を、少しだが和らげた様だった。「ふふ、分かった。今度は 存君が下かしら?」 一呼吸おくと、そんな問いかけもできる位の余裕は持てる様になっていた。まだ はだけられたバス・ローブは脱がされていない。「そうですね。暫くそれで行きましょう・・」存はすかさず、巧みに合わせ...