情事の時刻表 第34話「境地」
- 2019/02/28
- 13:40
「それじゃ、先生‥」渚が 呟く様に訊いた。「次は、どんな体位になるんでしょうね?」 「ふふ、それはね・・」小町も、呟く様に返した。そして「(一ノ瀬)建(たつる)さんが最初に交わった、正常位よ。君はね、あたしの上で頂上へ昇るのよ。今まで我慢して溜めてたの、分かってるわよ。きっと、最高の気分になれるわね」 渚「わっ、マジですか?ですがそう仰られると、期待しちゃうなぁ。あ、あ、ダメです。又勃起が戻っちゃった...
情事の時刻表 第33話「児戯」
- 2019/02/23
- 21:15
午後の 北紀中央病院上階の特別病室では、大声では言えない 受診の男たち三人の特別診察が続く。一度は小町と交わるも、頂には達せず「寸止め」の形で 一旦行為を区切った一ノ瀬に続き、年齢的には中間の 小柄な崎山が、希望でもあった小町の乳房への愛撫を経て、後背位で繋がろうとする所であった。「先生、宜しくお願いします」 「良いわよ。来て・・」一旦 女医の白衣の乱れを直してベッドに四つん這いの姿態を願い、その...
情事の時刻表 第32話「問深(もんしん)」
- 2019/02/20
- 21:03
「よし、好いぞ好いぞ・・」曲げ開かれ 露わになった女医・小町の股間を、ねっとりした視線でじっくり眺めながら「特別診察」に臨む三人の男の内 最年長の漁協役員・一ノ瀬 建(いちのせ・たつる)はこう呟いた。「皆、分かるだろ。先生の『核心』、昂ると出る 愛液(ラヴ・ジュース)で良う濡れそぼっとられる。下草なんざ、加湿が良くて まるでワカメだぜ。これで極上の酒でもありゃ『ワカメ酒』ってとこだが・・」その話を、若...
情事の時刻表 第31話「答礼」
- 2019/02/17
- 15:20
漁協の役員 一ノ瀬 建(いちのせ・たつる)のややアバウトな「お姫様抱っこ」で病室のベッドに仰向けに臥した女医・小町の両の脚が曲げ開かれ、その元に 一ノ瀬と崎山洋夢(さきやま・ひろむ)、若い三浦 渚(なぎさ)が集まり、次の展開を窺っている。三人の男たちは全て漁業関係者だけに、潮の香りと魚の体臭が微かに漂うも、それが小町の性感に火を点ける一因となった事は、既に触れた。「さあ、小町先生・・」開かれた股間に、一...
情事の時刻表 第30話「共感」
- 2019/02/13
- 21:52
女医・小町により 北紀中央病院上階で、三人の「患者」の男たちへの 大声では言えない「特別診察」が進む。三人の内で一番若い渚のそれがどうやら終わり、次に 年齢的に中間の 崎山漁撈長の番になった。その折彼は「先生、ちょっと乳房(おっぱい)吸わせて頂いてもよろしいか?」小町に、そう許しを乞うた。「ふふ、可愛いわね・・」訊かれた小町の受けた印象だった。彼女にも及ばない 身長150cm強、体重50kg台後半の小柄だが...
情事の時刻表 第29話「深察」
- 2019/02/10
- 21:43
静まり返った 北紀中央病院上階の一特別病室で、女医・小町による 漁業関係者の男三人に向けた、特別・・と言うより秘密診察が進もうとしていた。病室の応接用長手ソファの中央に小町、右に漁協役員の一ノ瀬、左に大型船漁労長の崎山、小町の前に 若手船員の(三浦)渚がいた。齢の順に一ノ瀬、崎山、渚の順で唇を重ね、左右から一ノ瀬と崎山が、小町の白衣の裾に手指を入れ、まずは太腿を狙う気配だ。看護師・美波も同室で付き添...
情事の時刻表 第28話「受診」
- 2019/02/07
- 20:57
女医・小町の呟く様な言葉通り、11/3~5の金曜祝日から日曜にかけての M県北紀地方は、暖かく穏やかな晴天が続いた。特に中日の 11/4土曜は、朝方の最低気温 10℃台半ば、日中の最高気温に至っては 20℃台半ばに迫る高い値で、日向では汗ばむ程だった。北紀中央病院では、院長と小町の指揮で、事前に予約を受けた漁業関係者十数名の 特別健診が行われた。若衆たちは、身体測定と問診メイン、勿論 胸部X線検査はある。三十代後半以...
情事の時刻表 第27話「察知」
- 2019/02/04
- 15:38
東海地方の南部 M県下の、北紀中央病院出張に赴いた女医・小町と同行の予備校生徒・豊への「尾行」を察知された形の初美と中条は、最寄り駅 JR北紀長島に着くと、小町の補佐役でもある看護師・美波の出迎えで病院へ。そこで面会した小町から、耳打ちをされている所であった。「あのね・・」女医は切り出した。そして「ズバリ、貴方に暫く禁欲して欲しいのよ。具体的には、今夜と明日。男にとって辛いし もどかしいのは分かってる...
情事の時刻表 第26話「交信」
- 2019/02/01
- 21:39
「中条さんご機嫌よう。本荘小町です」 「小町先生、ご連絡感謝です。確かご出張・・ですよね」 「まあ、そんなとこよ。所で、貴方もこちらへ向かってるんでしょ?」 「参ったなあ!ご存知でしたか?」訝(いぶか)りたくなったのも、無理はなかった。中条は、小町と豊(ゆたか)を追って 彼の故郷・北紀町に入る事を、自らは一言も伝えていなかったからだ。「多分、豊君か 看護師の瀬野美波(せの・みなみ)さん・・どっちかから先...