この雨は こんな風に聴こえる 第59話「記憶」
- 2021/02/27
- 23:56
寝室に這入り、ベッドに臥した宥海(ゆうみ)に促されるまま その上に重なり、存(たつる)が腰を使い始めた同じ頃、宥海の妹・麗海(れいみ)と 存の兄・黒木も事に及び始めていた。「流石(さすが)だね、恆(ひさし)お兄さん・・」の言葉に黒木は「あぁ、有難と。まあ存(タツ)は弟だから 割合すんなり行くと思ったんだが、宥海お姉さんはそうしてくれるか、ちと不安だったのよね」麗海「まぁ上手く行ったじゃないの。所でさ、又暫く ...
この雨は こんな風に聴こえる 第58話「執心」
- 2021/02/22
- 10:36
「おおっ・・!」 隣室に届かぬ様、押し殺した様に 黒木が声を上げた。着替え前とほぼ同じ M字型に開かれた 麗海(めいみ)の股間に再び進み、ショーツ越しに口唇愛撫(クン二リングス)を図る仕草も又同じだ。ただ、着けるショーツが白から黒へと変わった事を除けば。「ねぇねぇ、恆(ひさし)お兄さん・・」気持ち良さそうに表情を緩める麗海には、明らかにこれまでより余裕が感じられ。そして「ホント、こういうの好きなんだね。何...
この雨は こんな風に聴こえる 第57話「並行」
- 2021/02/17
- 01:06
「ふふ・・何だか、期待しちゃうなぁ」 存(たつる)に「お姫様抱っこ」され、一度ならず臥した覚えのある 黒木愛用のセミ・ダブルベッドに静かに横たえられた宥海(ゆうみ)は、思わずそう呟いたものだった。「流石(さすが)、元ホストだわ。恆(ひさし)さんは、どうしても少し粗さがあるみたいだけど、存君には、それがない・・と言うか、感じられない」彼の丁寧な接し方、あしらい方に早くも酔い始めた感のある宥海だった。「宥海お...
この雨は こんな風に聴こえる 第56話「主導」
- 2021/02/12
- 15:49
「あ、あぁ・・い、好いわ・・」 照明を落とし 暗めになった居間(リヴィング)、長手ソファの真ん中に収まり 両の脇を黒木兄弟に挟まれる格好になった宥海(ゆうみ)は、左右の胸の双丘に それぞれ微妙に味わいの異なる愛撫を受け、少しずつだが昂ぶりの途に就いていた。黒木が右手、存(たつる)が左手で バス・ローブの上方をはだかれ露わになった宥海の乳房に摩(さす)りを入れるは、やはり弟の方に経験面で「一日の長」があるせ...
この雨は こんな風に聴こえる 第55話「変意」
- 2021/02/07
- 15:37
「あ、ヤバい・・」 あられもない M字型に両の脚を開いた麗海(れいみ)の股間に顔を埋めかけていた黒木は、その行為を中断せざるを得なくなった。先にシャワーを使っていた 宥海(ゆうみ)と存(たつる)が それぞれ白いバス・ローブにくるまって、居間へと戻ってきたのだ。いずれも着衣を直して出迎えたのは 言うまでもない。「お先ね。気持ち良かったわ」笑顔の宥海に、黒木も心が和んだ様で「いやいや、良かったね」と返す。洗い...
この雨は こんな風に聴こえる 第54話「相手」
- 2021/02/04
- 00:19
依然として猛暑が続く 8月の第二金曜夜、黒木の馴染み処に集まり 夜の酒食を済ませた彼と弟の存(たつる)、それに宥海(ゆうみ)、麗海(れいみ)の姉妹は、普段ならそうしがちな二次回に流れる事もなく 黒木の居所へと移動。時刻ははまだ 9pm代半ばという所だった。麗海の装いが緩めの他は、他の三人は薄手の上シャツにジーンズ、スニーカーという出で立ちだった。「相変わらず暑いな。皆、少しは飲み直すだろ?」金盛の繁華街を外れ...