母娘(ははこ)御膳 第44話「階段」
- 2017/06/14
- 19:23
3/26の日曜、雨の朝。ここ暫くでも特によく眠れた周(あまね)には、夢を見たかどうかも分らなかった。ただ、妖艶な薄物を纏った、結(ゆい)、宙(そら)の姉妹と、熱い夜を共にした事は「正夢」と言って良かった。朝、目を覚ますと、降り続く雨音と共に、遠くで犬の咆哮が聴こえた。「お早う!」 「お早うごさいます!」まだ昨夜の続きの薄物を纏い、ショーツも脱いだままの姉妹と、ゆっくり目の朝の挨拶を交わす。「まだ雨よ。出かけ...
母娘(ははこ)御膳 第43話「訣別」
- 2017/06/12
- 19:39
「ふふ・・お熱い交合ね・・」先刻より降り出した雨音も聞こえる、夜更けに近い、周(あまね)の居所寝室で繰り広げられる、彼と姉の結(ゆい)の、喘ぎと吐息の入り混じる、激しい行為を眺めながら、薄笑いを浮かべる妹の宙(そら)は、こう呟いた。「姉さん・・」宙の呟きは続く。「周さんに、そんなつもりはないだろうけど、せいぜい支配され、調教されて、奴隷に堕ちない様 気をつける事ね。ふふ・・多分、大丈夫だとは思うけど」そ...
母娘(ははこ)御膳 第42話「退位」
- 2017/06/10
- 19:45
「周(あまね)・・」薄暗い寝室のベッドに臥す彼の耳に、低い呼び声が聴こえる。「はい・・」 「目隠しをとりなさい」姉、妹のどちらかは分らぬ、姉妹からの指図を受け、アイマスクを外した彼が、眼上に見たもの。それは・・「ふふ・・好い眺めでしょう。これ、貴方が望んでた事でしょう・・」大ぶりの、美麗な四つの臀丘が、周の視界を覆い尽くしていた。絹(シルク)の様な象牙色の肌と、秘溝に程良く食い込んだTバック・ショーツ...
母娘(ははこ)御膳 第41話「拘引」
- 2017/06/08
- 11:25
「よしっ、行こう!」夜半に近づく、花井邸の来客寝室のあり様を確かめた、結(ゆい)、宙(そら)の姉妹は、直ちに、大きな二階家の上階の、彼女たちの自室から、静かに階段を下って来客寝室に近づく。寝室が施錠されていない事は、母の妙(たえ)や周(あまね)、女医の小町、豊(ゆたか)らの出入りの折、確認済みだ。「静かにね」 「ええ・・」妹の宙、慎重に寝室のドアを僅かに開け。中からは、妙と周、小町と豊が絡み合い、或いは重な...
母娘(ははこ)御膳 第40話「蜜議」
- 2017/06/06
- 12:20
「お帰り。いらしゃい!」 「ただ今」 「お邪魔します!」曇り日の春の夕方、帰宅した宙(そら)と、同行の周(あまね)は、邸の主 正装した妙(たえ)の出迎えを受け、既に先着していた、これも正装の豊(ゆたか)と共に、とりあえずは居間に落ち着く。「阿久比さん、お疲れ様です!」 「おー、豊もな」 「今、風呂準備のお手伝いをして来たとこで」 「そうか、ご苦労!」その間、宙は妙と「あたし、暫く彼たちと話してていいかしら...