轍(わだち)~それから 第20話「視線」
- 2016/12/30
- 19:40
夜も更けようとしていた7月30日土曜の遅く。佐分利学院の養護主任、女医 本荘小町(ほんじょう・こまち)の居所に招かれた、生徒 白鳥 健(しらとり・たける)の伯父 中条 新(なかじょう・しん)は、入浴と二次会の後、彼女の妖しげな診察を受ける。そして、顔色変わる彼の前に、AVなどでよく知られる、あの医療器具が姿を現す。それは・・「ふふ、新さん。これ、見た事あるでしょう」器具を手にした女医が、笑いながら言う。「あ...
轍(わだち)~それから 第19話「触診」
- 2016/12/28
- 14:56
「ん・・何だ、これは?」自身では、本当に「ウトウト・・」位のつもりだった中条。天下の美酒の残り香があったとは言え、一応は覚醒した彼の隣には、いつの間に着替えたのか、白衣に黒ストッキング姿の本荘小町(ほんじょう・こまち)が座っていた。しかも、多くの男たちがある意味で憧れる、ナース・キャップを頂いているではないか。「中条 新(なかじょう・しん)さん。ようこそ、夜の養護室へ・・」女医 小町の艶かな挨拶だ。「...
轍(わだち)~それから 第18話「予兆」
- 2016/12/26
- 16:14
甥の健(たける)が、伝えて来た事は本当だった。7月29日の金曜夜、まあ順調に仕事を終え、夏の強化学級から一時帰宅の甥、そしてその一家と夕食を共にし、そろそろ帰宅と言う風情の、中条のスマート・ホンにSMS着信。予想通り、佐分利学院の養護主任 本荘小町(ほんじょう・こまち)からだ。「遅くに失礼。中条さん、暫く」 「いいえ、こちらこそ。健や例の連中がお世話になってます」 「貴方や親御さんのご指導が良いから、彼たち...
轍(わだち)~それから 第17話「交信」
- 2016/12/24
- 12:43
日付が変わり、7月24日の日曜未明。下方のみ露わの初美と中条の、熱い三限目の情交が続く。濃い口づけの開始挨拶、序盤の正常位での繋がりと続き、ゆっくりとした男の腰の動きが徐々に速まり、「さあ、ちょっと姿態(ポーズ)替えを」と言う所か。「初ちゃん」男が声かけ。「今夜は、貴女が上の方が好い様な感じがするなあ」 「まあ。『女性上位』かしら。貴方らしくないわ。でも、いつも顔が見えるなら、それも好いわね」女が返す...
轍(わだち)~それから 第16話「新歓」
- 2016/12/22
- 11:55
「もう、お尻ばっかりは嫌!少しは、こっちも構ってよ。この痴れ者!」 「は~い、ご免なせぇ。それじゃ・・」日付が変わる直前の、中条 新(なかじょう・しん)の居室ソファの上で、彼と、甥の元恩師 伊野初美(いの・はつみ)の睦み合いが続く。黙っておれば、すぐ下方に延びがちな男の右手を女が掴み、胸の双丘へと誘(いざな)う。白いキャミソールの胸元を少しだけ下へずらしてブラを外し、姿を見せた、中庸で好い形の乳房へと、...
轍(わだち)~それから 第15話「試行」
- 2016/12/20
- 14:08
「やっぱり、ウチ飲みにしましょう」最寄の地下鉄駅へ向け、並んで歩きながら、初美が言う。「貴女がそうしたいなら、俺は好いよ」中条、こう返す。彼の居所の最寄駅は、N市営地下鉄 鶴丸線の浅間町(せんげんちょう)である。ここから、少し北のS緑地公園の近所に、大型商業施設(ショッピング・モール)があり、二人は今回、ここで食材を調達する事にした。徒歩で行けなくもない丸万ストアでも青果物はあるが、チーズなどの珍味が揃...
轍(わだち)~それから 第14話「懸念」
- 2016/12/18
- 09:48
7月23日の土曜、曇りの朝。前夜、諸々の相談事や、AVチェックなどで盛り上がった後、爆睡した中条 新(なかじょう・しん)と二少年 健(たける)、徹は、甲高い咆哮で目を覚ます。時は午前7時前。「お早うございます!」 「ああ、お早う」「あ~あ、今朝も始まりやがった」欠伸(あくび)交じりの中条、嘆く様に言う。ほぼ毎朝の事だが、斜め向い家の屋上にKuso犬が現れ、下道を通る通行人に、喧嘩を売っているのだ。健「伯父さん、確...
轍(わだち)~それから 第13話「夜話」
- 2016/12/16
- 20:07
7月22日の金曜。日中は雨模様も、夕方からは上がり、曇り空に。前週の16日 土曜と似た空模様だ。「健(たける)、お前も来るか?」白鳥家の夕食が終わり、食卓を共にした、伯父の中条から声かかる。この夜、健の親友 箕輪 徹(みのわ・とおる)がここを訪れて、共に食事。これから中条の居所で、その話を聞く事になっているのだ。「そうだね、俺も行きたいな。その方が好い」十分程後、健の支度が終わるのを待って、三人は、中条の...
轍(わだち)~それから 第12話「記憶」
- 2016/12/14
- 15:23
7月16日の土曜。佐分利学院の中等科生 健(たける)の元恩師 伊野初美(いの・はつみ)と、伯父たる中条 新(なかじょう・しん)の、熱い逢瀬も二限目に入っていた。民放TVの報道番組をチェックしながらの、ソファにての睦みが続く。「新さん」手指を絡ませながら、バス・ローブを纏う初美が言った。「今のキス、良かったわ。もう一度くれるかしら?」 「OK。もう少し熱くて濃いのが好いかな?」下着上下の中条はこう返し、初美の背...
轍(わだち)~それから 第11話「模様」
- 2016/12/12
- 15:23
佐分利学院の養護室にて、秘密教科の二限目があった同じ7月16日土曜、中等科生 健(たける)の伯父 中条は、甥の元恩師 初美と二度目の逢瀬を果たす事に。それに先立つ10日の日曜午後、彼は、親許の分をも含め、買い物に出た。円頓寺の食品スーパー店「丸万ストア」に赴いた所で、同じく来店の初美と、偶然に出くわしたのである。とりあえずその日は、互いに用件があったので、最寄の喫茶店で短時間の会話に留めたが、そこで16日...