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母娘(ははこ)御膳 第15話「目撃」

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母の会社の上階、社長室奥の「隠し部屋」を訪れた、花井 宙(はない・そら)が目の当たりにしたものは、母の妙(たえ)と、非常勤の予備校生 阿久比 周(あぐい・あまね)の密会現場だった。一応服装を整えているとは言え、先刻まで、痴態を繰り広げていたのは明らかだった。

「お二人・・」宙は言った。「隠したり、否定されても無駄ってものじゃないかしら。この音声を聞いてくれれば、分るわよ」そして、音声アプリケイションを再生する。中身はズバリ!妙と周の、行為中の会話と喘ぎ声、熱い吐息・・などなど。

「随分はっきり聴こえるものね。まあ捕捉性能が高いのもあるけど」妙、こう返す。「母さん」宙は続ける。「相手こそ違え、前にもあった事だから、それには突っ込まない。でも、これ放置しておいたら、そりゃウチの為にも、会社の為にもならないわよね」 妙「ハハ、そりゃそうよ。この部屋の会話が筒抜けなんだもの。で、このアプリ、当然破棄するんでしょうね」 「まあ、あたしも娘だからね。家族や会社の為にならない事はしない。ただ、破棄には条件があるわ」 「何よ?言いなさい」 「それはね・・」宙は、ニヤリと笑って続ける。

「さっきの、周さんとの行為の続き、あたしの前でして欲しいの。そうすれば、この音声アプリの破棄に応じるわ」 「・・たく。あんたって娘(こ)は」そう言いながらも妙は「周君は、どう思う?」と、恰(あたか)も水を向ける様に訊いて来た。周「はい、俺は・・」と返して、宙の方を見た。そして呟く「貴女、正気か?」

対する宙「はい、正気も正気ですよ。母と貴方が絡んでくれないなら、このアプリはずっと有効です。つまりね、悪くすれば、お二人の行為の音声が、ネットに乗っちゃうって事もある訳」 「随分と質(たち)が悪いな。初めのきっかけは、俺が悪かったにせよ、普通、ここまでやるか?」 「まあ、行きがかり上仕方のない事よ。ね、周さん、ここの所はそう言う事で、母とした事を、あたしに見せてくれないかしら。それで、不安がなくなるなら、安いものよ」宙はこう言い、再び笑った。少し薄気味悪さの漂う、後ろに控える、伊野初美(いの・はつみ)のそれと似た趣があった。

「周君、仕方がないわね」妙、こう切り出す。「そうですね。さわりだけ見せる事にしますか」周も、諦めた様に言い。「割り込んで済みません。ちょっと良いかしら」初美、横からこう言い。「良いわよ。何かしら?」妙が返すと「宙ちゃんに、シャワーを使ってもらおうと思いまして。あたし、お二人のお話(実は行為)中に、使わせてもらいましたので」 「ああ、それ良いね。宙、シャワー行っといで」 「分った」宙はそう言い、シャワー室へ。

初美は続ける「あたしも聞いてたけど、なるべくお二人の行為は見せたくないの。上手く行くかどうかってとこだけど、彼女が戻るまでに、全員が片付けて、退出できる様にしようと思いますの」 妙「それが良い。すぐ、かかろうか」 「はい」周も応じ。しかし、宙のシャワーの時間は短く、片付け半ばで、初美の初めの意図は、挫かれた。

「ふふ・・」戻った宙の反応。「お二人、あたしのシャワー中にトンズラしようったって、そうは行かないわ。母さんも、周さんも、さあ、音にあった事を、してもらおうかしら。丁度良い。伊野主任も、お立合い願えないかしら?」 初美は、暫く考えていたが「仕方がない。それ、応じましょう」同意す。実は、宙の眼前で、妙と周の行為を見せる事自体が、彼女の意図だったのだが。

「じゃあ、再開ね・・」下着姿に戻った、妙と周が再び睦み出す。舌技をも使った、濃い口づけ、徐々に慣れて来て、女を酔わす事ができるレベルに近づいた、周の愛撫。耳、首筋から上腕、手指を絡めさせた後、ブラスリを下にずらして、胸の双丘を幾度も巡り。「ああ、好いわ・・」この頃になると、妙は娘の眼前で、喘ぎを見せる様に。

「周・・」妙は、彼に男根と陰嚢を露出する様指図。心ならずも、それらが眼前に晒され、妙は男根の表から手指を走らせて行く。裏筋、亀頭と進んで、下草に覆われた陰嚢にも、軽く揉む様な愛撫。応じる周、妙の耳たぶの甘噛みや、首筋辺りへの口唇愛撫を試す。「さあ、もう少し濃い事しようね」妙は、周の男根に食らいつき、陰嚢を含めた口唇愛撫(フェラチオ)にかかり。「あ・・あ・・ううっ、い・・好い!」周の口からも、喘ぎや呻きが聞こえ始め。「好いよ~、お二人。周さんの亀さん、礼儀正しくて、元気で素敵!」こう思う一方、必ずそれを、母から奪う決意を固め始めてもいた。

「先生、お返しします」周はこう言い、妙を抱き上げると、ベッドに仰向けに。「まあ羨ましい、素敵なお姫様抱っこ。嫉妬するわ!」宙は一瞬、そう思ったものだ。妙はと言うと「ああ、お返しね。飛び切り気持ち好いの、お願いね」そう言って、脚を曲げ開く。周は応じ、妙のショーツを慎重に下ろし、下草を伴う、落ち着いた彩の秘花に、唇を合せる。合わせ目に舌を出し入れし、じっくり丁寧に舐めて行く。

「あ・・んん、い・・好いわぁ」再びの喘ぎ。そろそろ連結かと思われたその時、二人の行為をしげしげと観察していた宙の後ろから「宙ちゃん、ちょっと良い?」声がかかる。声の主は、勿論初美だ。「はい主任。何かありますか?」 「うんうん。貴女とあたしでできる、好い事を思いついたの。あのね宙ちゃん。今日はあたしの事、名前で呼んでくれるかな?」 「あ・・はい、良いですよ。初美さん」

ベッド上では、周の妙への口唇愛撫(クンニリングス)が一通り仕上がり、いよいよ連結の態勢に入っていた。同時に、ソファの上では、初美と宙が、濃い口づけを始めていた。「初美さん・・」宙は言った。「はい、何?」 「何だかねぇ、女どうしのキスって、違和感があるんですよー」 「まあ初めはね。でも、少しずつ慣れて来るよ。そうなれば、素敵な気分でできる様になるから」 「マジですか?」 「そう、マジよ。嘘は言わないわ」舌技も入る、濃いそれに移る。宙の喘ぎが、微かに聞こえ。

妙と周は、愛撫が終わると、まずは正常位、次いで外の景色が見える座位、それから騎乗位、後背位の順で交合を進めて行く。勿論、喘ぎ、呻きと吐息を交えてだ。ソファ上の、初美と宙も下着姿。口づけの後、互いの耳たぶの甘噛み、首筋や手指、ブラを下げての胸の双丘や脚などの愛撫を経て、遂には互いのショーツの中を、手でまさぐったりする所まで行っていた。

「初美さん・・」宙、訊く。「はい、何かしら?」 「核心に、指入れて良いですか?」 「ふふ、言うと思った。お互いのを、同時にしようか」 「ああ、それ、良いですね。分りました」二人の女は、互いのショーツをずらすと、核心の秘花に指を出し入れ。「ああっ、こ・・これも好い!」爪が長めなので、ゴム手袋を着けてとは言え、やはり受け入れる歓びは感じられ、ベッド上で行為を続ける、妙と周の「あの声」さえ届かなくなる程の喘ぎと快感が、彼女たちを見舞って行った。

そして、それぞれの絶頂。「ああ、ああ、良かった!」 「ああ、昇れましたぁー!」まず、妙と周が、続いて「ああ、良かったー!」 「あたしもですぅー!」初美と宙も。「何か、あたしも気持ち良くなっちゃって、母と周さんの行為を余り見られなかったわ」こう言い、苦笑す。

「まあ、実行して良かったじゃないの」初美も、苦笑しながら応じ。まだ臥している、妙の秘花から、周の発射した男精が流れ出す。前回に続き、彼に掬わせ、口移しを試みる妙であったが、その男精は、目にも留まらぬ早業で、横取りされる。中出しされたそれを、舌で素早く掬い取ったのは、宙であった。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 AIKA
久石 譲さんの今回楽曲「フレンズ(Friends)」下記タイトルです。

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