2ntブログ

記事一覧

母娘(ははこ)御膳 第27話「互昂(ごこう)」

av-33234.jpg
「母さん、まあ聞いて」宙(そら)はこう言い、音声装置の電源を入れ、動作させた。聞こえて来たのは、姉妹の留守中の年初、二人の若者 周(あまね)と豊(ゆたか)が、母 妙(たえ)の許を訪れた夜の、一部始終であった。元気の良い来訪挨拶に始まり、最初の談笑暫くと、夕食、寝室に移っての、諸々の行為の会話や音声が、概ねはっきりと捕捉されていた。

「ああ、これね・・」心なしか、妙は力なく反応した。「まあ、事実は認めるわ。彼たちもあたしも、お正月って事もあって、過熱(ヒート・アップ)してたとこはあるかもね」 宙「ああ、加熱ね。女って、あの事で思い込むと、頭の中が真っ白になっちゃって、どうしても冷静(クール)になれない時って、あるみたいだからね。でも・・」 妙「うん。何?」 「いつまでもこのままじゃ、拙いのも事実だし」 「まあね。宙の進路が決まるまでには、周や豊との仲、クリアにするわ」 「マジで?」 「ええ・・」 「まあ、その言葉、信じるわ。親の言葉だしね」

傍らで聞いていた姉の結(ゆい)、さり気なく母娘(おやこ)の間に割って入り、こう言う。「まあ、三人一体になった事と、聖水の兄弟杯を別とすりゃ、大した事じゃないわ。世の中の金持ち(セレブ)の中にゃ、もっと凄い、露骨な事やってる向きもあるわよ。母さんは、まだそこまでは行ってないから、今度は大目に見てあげようよ」 「分った。そう言う事なら、あたしも姉さんに同意だわ」宙も、一応は納得した風情。追及を受けた妙も、一息と言う所だった。

「母さん、お疲れサマー!」 「お休み!二人もね」別の事共で暫く会話の後、10pm頃解散。妙は寝室、結は持ち帰りの仕事、宙は引き続いての受験準備の為、それぞれの居室へ。一時間程の自習の後、少し思う所あった宙は、トレーナーの下方(アンダー)を、先日も着た、超ミニコスのそれに、ショーツをノーマルからTバックに替え、LINEで、これも受験準備中の周を呼び出した。

宙「周さん、今晩は」 周「おお、これは宙ちゃん、有難う。元気そうで良いな」 「こちらこそ。準備は進んでる?」 「ああ、お蔭でね。微妙なとこだが、何とか目途はつき始めてるって感じ・・かな」 「そう、それは良かった。あたしもね、もうひと押しで一応安心かなってレベルまで来てるわね」 「それは良い。準備してし過ぎって事はないからな」 「そうだね。これ、訊いて良いかって事だけど」

周「いいよ。何かな?」 宙「貴方の場合、一度失敗してるから、もう次はないって気持ちもあるでしょ」 「その通り!心配有難う!」 「でも、無理しないでね」 「ああ、それは大丈夫、一応加減は分ってるつもりだから」小半時程、受験についての雑談が続く。そして・・

周「所で宙ちゃん・・」 宙「はい、何?」 「これも訊いちゃいかん事だが」 「何よ?別にいいよ」 「今の格好って、当然普段だよな。トレーナー上下とかさ。受験中だもんな」・・一瞬「嫌らしい!」の言葉も過ったが、宙の気持ちはそれよりも「それ来た!訊くと思ったわ」の方が勝っていた。「いいわよ。教えるわ」 「有難う。訊こう」 「それはね・・」 「はい」

宙は続ける「あのさ・・」 周「いいよ。言ってくれ」 「上の方は、いつものトレーナー。さて下は?」 「意味深だな。何かあるな。よもや、スカートとか・・かな?」 「ふふ・・かなり近いわね。チア・ダンス用の、超ミニのフレア・アンダーよ。貴方大好きでしょ!」 周は「参った!」と言う風情で「ハハ・・そりゃ好いな。美しい姿が見える様だわ。しかし、ショーツは幾ら何でも標準(ノーマル)だよな」

宙「まあ、それは秘密にしようかな。想像に任せるわ」 周は「ああ、いいね、有難う。好い夢見られそうだ」こう返し、もし「T」だったら理想なんだが・・と思ったりもした。実の所は、それだったのだが。「ねえ周さん」宙が声かけ。「はい、何だろう?」 「亀さんと、玉袋の金さんは元気?」 「ああ、まあね。この所は受験準備とかで、やや疲れ気味だが」 「まあ、多少は仕方ないわね。所で今は?」 「はいっ!両名とも、社長令嬢 宙様のお言葉を賜り、大いに礼儀を正しておる所であります!」周は、いきなり軍隊調の返事をした。

宙「ハハ、大袈裟な。でも、元気なのは好いわね。姿が見える様だわ。所で亀さん、もう我慢液とかを垂らしてるんじゃなくって?」 周「いやその通り!もうかなり滲んで来てるな。袋の方も、緊張で固くなっちゃった」苦笑して返す。宙「ハハ、随分その気になってるんだ。ねぇ、提案なんだけど、聞いてくれる?」 周「はい、聞きましょう!」 「それならば・・」と宙は続ける。

「あのさ、LINEでやり取りしながら、二人で同時に自慰(オナニー)して、気持ち良くなるの。好いアイデアだと思わない?」 周「ああ、好いね。よしっ!それで行くか」と返し。 「OK!あたし、ちょっと場所移るから」宙はこう言い、自室のソファに、脚を曲げて横向きにうずくまった。

周「そろそろいいか?」と送り。宙「OKよ。今夜は、貴方の亀さんと会えなくて、寂しいわ」 周「まあ悲しむな。ここにちゃんといるよ」 宙「うんうん。信じてるから大丈夫。もう、アンダー下げたの?」 「いや、まだだ」 「あたしね、今、ソファに横になって、フレア・ミニの下に鏡を当てて、自分のお尻観察してるの。これ、周さんに見せてあげたいな」 「こらこら、そう揺さぶるなよ。俺たちはまだ、受験前だぞ!」 「分ってるわよ。ああ、綺麗なカーヴ。我ながら、うっとりするわね」 「・・たく。そんな事、今は思ってても言うなって。あ~あ、又俺の『亀』が礼儀を正したぞ。我慢液の出も好くなっちゃってさ」 「ハハ、本当に『健康万歳!』ね。さあ、そろそろ気分の高まる事言って、一度はイってもらおうかしら」 「いやいや宙ちゃん。今夜は、そう簡単には乗らないぞ」

 「ふふ、そう言っておいて、結局は昂るんでしょ。ああ・・そろそろあたしの核心湿度も、上がって来たわ」宙はそう言い、程良く食い込む「T」越しに、自身の秘溝にゆっくりと手指の表を滑らせて行く。最低限のエリアしか覆わない「T」のクロッチ部は直ぐに加湿し、濡れた感じに変わる。「ああ、濡れて来たわ・・」喘ぎ。

それは、男根の勃起と陰嚢の硬化から逃れられない周も同様だった。宙の、執拗な言葉の攻勢に押され、遂にはトレーナーの下方(アンダー)を脱ぎ下ろし、その下のトランクスの緩い前開きから、己の男根と陰嚢を取り出し、左手指でゆっくりと亀頭にマッサージをくれてやる。「ああ、宙ちゃん。貴女に連れ出して欲しかった・・」そんな下劣な願望が、本音の脳裏を過る。左手の動きを休めず、空いた右手で言葉を入力し、LINEで送る。「アンダー脱いだ。そろそろ、高まって来たぞ・・」

一方の宙、周の言葉を受け、遂に「T」を下ろす決心を。慎重に脱いで、露わになった下方を、もう一度手鏡で観察。そして・・「うん。凄く好い感じ。お花が真っ赤に咲いてるわ。菊の花(肛門)も素敵。周さん、会えなくて残念!」 受けた周、宙の秘溝に咲く花二輪を想像すると、さあ!一気に昂った。「あ・・ああ、宙ちゃん、ダメだって、そんな出方しちゃ。結局、今のショーツって『T』なんだろ。しかもフレア・ミニとコラボって、俺、一目で暴発しちゃうよ。今だって、もう後少しってレベルなんだから~!」 

宙「好いじゃないの。一度位、言葉だけで暴発して欲しいわ!でも・・」 周「でも、何なの?」 「もし後少し、頑張れるんなら、待ってて欲しいな。あたしと一緒に、昇って欲しいの」 「うん、分った。・・で、絶頂はまだなの?」 「そうだね」 「だったら、俺に考えがある」 「うん。何?」 「貴女の手許に、筆ってあるか?習字のでも絵のでも好いけどさ」 「ちょっと、待ってね」絶頂の手前で「寸止め」された格好の宙。自身の机の引き出しを探ると、書道で使い込んだ、先の捌けた一本があった。

宙「OK。あったよ」 周「有難う。面倒だったな。・・でさ、もう一度気分が高まったら、その筆先で、自分の核心をマッサージしてみると好い。場所は分るな」 「ふふ・・一番感じるとこ、陰核(クリトリス)・・でしょ」 「はい、その通り!さあ、それじゃ、同時に昇れる様に、高めてみようかな」 「それ、同意よ!さあ、始めようかしら」こうして、宙は自室のソファにうずくまり、伸び始めたストレートの黒髪を揺らしながら、筆先を秘花の核心(クリトリス)に当て、撫で回して喘ぎ。周は、机に向かったまま呻き、引き続き手指で亀頭を熱し。「ああ、ああ、これも好い!」離れこそすれ、二人の絶頂は、もうすぐそこまで迫っている様に思われた。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 立花はるみ
久石 譲さんの今回楽曲「グラナダ(Granada)」下記タイトルです。
Granada

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hakase32

Author:hakase32
愛知県在住の後半生男です。恐れながら、主に18歳以上限定内容を記して参ります。

お手数ですが、拙各稿を初めからお読み下さる場合は、下方にあります月間アーカイブ他のご利用をお願い致します。
他ブログを含め、拙記事の無断転用及び引用は ご遠慮下さい。

下記ランキングに参加しております。
クリックをお願いできれば幸いです。

官能小説ランキング

アクセスカウンター

愛と官能の美学

Shyrockさんの R18読み物集。他の作者各位も多数リンクされています。入口は、下記タイトルです。

赤星直也のエロ小説

赤星直也さんの R18読み物集。入口は、下記タイトルです。

未知の星

赤星直也さんの R18読み物集もう一つ。他の各位の作品も収録されます。

Mikiko's Room

Mikikoさんの、カテゴリー豊富な R18読み物集。独自視点の旅日記も好感です。

Adult Novels Search

R18 読み物の検索サイトです。

ブロとも一覧

拙バナーです

知人様より、優れたバナーを賜りました。必要時はご利用を Produced by Shyrock

もう一つの 拙バナーです

知人様ご厚意により、拙バナー追加編も賜りました。必要時はご利用を。 Produced by Shyrock

清き一票を(笑)

下記ランキングに参加しております。

日本ブログ村バナー


にほんブログ村 →できますれば、こちらも応援を・・

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

月別アーカイブ

これまでの拙連載「想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密(2016=H28,9~10)」と「轍(わだち)~それから(2016=H28,11~2017=H29,2)」  「母娘(ははこ)御膳(2017=H29,3~6)」  「南へ・・(2017=H29,6~8)」 「交感旅情(2017=H29,9~12)」 「パノラマカーと変な犬(2018=H30,1~5)」  「ちょっと入淫(2018=H30,6~10)」 「情事の時刻表(2018=H30,11~2019=R1,6)」 「レディオ・アンカーの幻影(2019=R1,11~2020=R2,5)」 「この雨は こんな風に聴こえる(2020=R2,6~2021=R3,3)」も お読み頂けます。