想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密 第13話「深淵」
- 2016/09/25
- 14:04
二限目を迎えた「夜の補習」に臨む、健(たける)、徹の二少年。二人同時に、徹のベッドに臥す女講師 初美の元へ呼ばれた。
「二人、ブリーフを脱いで『自身』をこちらへ向けるのよ」促されるまま、二人。中山荘(ちゅうざんそう)入りして、二度目のフェラチオの儀式が始まった。暫くは言葉もなく、初美が、彼たちの「自身」と陰嚢(玉袋)を、交互に口唇で愛撫する。辺りは、その彼女の愛撫と、彼たちの発する吐息の微かな音だけが聞こえた。「うんん・・熱い」約10分間、二少年は、滾(たぎ)る情念を何とか凌ぎ、辛うじて下方の暴発を抑えきった。
「中々やるわね。今度はもったじゃないの」と初美。「有難うございます。貴方の指導のお蔭です」二少年も応じる。「ふふ、これからが楽しみね」彼女、再び仰向けで脚を開いて行く。二少年も応援、そのショーツをゆっくりと下ろす。
「お返しします」徹、初美の脚の間に伏して行く。唇を、浅い茂みの中の「女性」に静かに重ね、ルビーの如く輝くその谷間に舌を入れ、一昨日と同様に、ゆっくりと舐めて行く。初美「く・・ふんん・・はああ。徹、適当で好いわよ・・あ、あっ」喘ぎながら告げる。徹「綺麗、素敵。お願いです。もう少しだけ、続けさせて下さい」クンニリングスが続く。少し慣れたせいか、その仕草にねっとりした感じが加わり、陰核(クリトリス)をメインに、更に刺激を加えて行く。「うんん・・ああ、好いわ」初美の、ローズ・ピンクの「女性」は、湿度も十分加わって、徹の愛撫も「ジュルジュル」と、些か低劣な情念を感じさせる音を伴うものに変わって行った。
中山荘の眼下を行くJR中央西線は、下り電車1841Mが、午後8時半過ぎに通る。それまでの、約20分間の短い前戯だったが、この夜の初美には十分な様に思われた。再び脚を曲げ開き「徹、用意はいい?」問われた彼「OKです。宜しくお願いします」こう返す。彼の「自身」に、手早くゴムが着けられる。「さあ、来て・・」短い指図が、一言発せられた。
徹はこれを受け、師の下方に膝を進め、「自身」の先端を、師の「女性」に軽く当て「繋ぎます」と一言。滑り込む様に、連結。「ああ!ふぅんん!」明らかに、より大きな喘ぎ。「自身」を肉壁に包囲された、徹の吐息も昂って行く。連結を確かめて、徹は、初美の上に上体を預けて行く。彼女は先程と同じく、徹の背に腕を、腰に脚を絡み付け、強い力で下方の動きを促す。
「うう・・あんん」呻いて息を弾ませ、徹は思った。「何と言う、凄い力!もし、この女性(ひと)がサッカー選手だったら、その破壊力は、本当に怖いだろう」 初美にも又、想いがあった。「さあ、動いて!動くのよ。あの列車の様に、力強く!」
初めての、正常位の行為。一昨日の後背位とは比べものにならない、深く濃い結合感と一体感。胸の双丘に顔を埋めての、心地良い、美しい肌の感触。
「信じられない!」この学級が始まる前まで、教室の机で、いつも見上げ続けた憧れの女性(ひと)が、今、己の腕の中にある事の、現実の歓び。徹は心から噛みしめていた。「初美さん、凄い力ですね。驚きました」「驚いた?これはね、愛の力よ」「なるほど・・」そして。
「初美さん」徹が呼びかけ。「何?」「抱きしめてもいいですか?」「その言葉、待ってたのよ。さあ、男らしくして」初美の目に、微かに涙の様なものが見えた。徹「愛おしい!」想いの丈を、彼女に伝えるべく、抱きしめにかかる。熱い抱擁。
「嬉しい・・」微笑む初美。見守る健、彼女に「俺も、キスを贈ります」と声かけ。「OK。傍へ来て」促す初美。健と唇を重ねながら、上に乗った、徹の動きを受け入れて行く。暫くは、喘ぎ声と共に、この濃い行為が続く。
徹、息を弾ませ「初美さん!初美さん!初美さん!・・俺、昇りそう。達しそうです」初美、喘ぎながら「もう少し頑張って。あたしと一緒に昇るのよ」所謂「寸止め」を命じる。徹、応じるも「一休みさせて下さい」 初美「いいわ。ただ徹、あたしから離れちゃダメ。繋いだままで休むのよ」 徹「かしこまりました」これを見た健、徹の背後から「お前に、あの快感のお返しをさせてもらうよ」 徹「ああ悪い。宜しくな」健、これを受け、徹「自身」の礼儀を正すべく、左手で彼の陰嚢(玉袋)を、右手で、その下に覗く、初美の臀丘と菊花(肛門)をさすりにかかる。
「ああ~ッ・・好い!好い!」「うん・・んん、熱い!」女と少年は、重なり繋がったまま喘ぎ続ける。初美に促された徹、動きを再開。最後の高め合いだ。喘ぎと吐息が更に大きくなり、健も、二人の結合部への愛撫を熱く続け、やがて「行く~ッ!」頂へと昇り詰める事に。
最後まで、正常位のまま迎える絶頂。「ああ、好かった」「ずっと深いですね。心地良いです」「そうでしょう」上と下で、二人は、笑顔で語り合った。暫くおいて、初美「離れていいわ」徹はこれを受け、繋いでいた「自身」を師の「女性」から静かに離す。ゴムに溜まった男精が、明らかに前回より多かった。互いの下方を拭き清め、初美「ふふ、濃く出たわね」と微笑み一言。「有難うございます」徹も返し、ゴムを師に預ける。
「さあ、健の番ね」初美は、健のベッドに移り、再び仰向けで脚を開く。「ようこそ。おー、今夜も美しい!」少し慣れた様子で、健が脚の間に伏して行く。短めだが、陰核(クリトリス)を含め「ジュルジュル」と熱情音を伴う、丁寧なクンニリングスを経て、「自身」のゴム着用の後、喘ぎと共に、二人はゆっくりと繋がって行く。
暫くの行為の後、健が「初美さん、徹みたいにしていいですか?」尋ねる。初美「ふふ、ラヴ・トレインね。いいわ。さあ、始めようか」一度身体を起こし、ベッドを出て縁に肘を着き、お尻を突出し前傾して立つ姿勢に。更に、右手指の二本を咥え、妖しげな流し目で「健、さあ来て。Come On!」キャミソールの胸をはだけ、ノーパンのミニ・スカートは、逆に軽く整え、裾から覗ける臀丘が、下劣だが魅惑的な姿態(ポーズ)で健を誘う。彼はそれを受け、初美の後ろに寄り添い「繋ぎます」と一言の後、滑り込む様に、師の「女性」に連結。喘ぎながら頷くのを確かめ「じゃ、出発です」と一声。所謂「立ちバック」の体位で前後に動き出す。
どちらからともなく「ああ・・!はあん・・!うんんん!」喘ぐ。やはりこれは、新しい悦楽らしい。動き始めた、健の刺激を受け入れ、逆にその悦楽を、肉壁から健の「自身」に伝え返す。後ろから、着衣のままの腰を抱えたり、手を繋ぎ合ったりして、暫くの間、もたらし合う歓びを、二人は味わい続けた。徹もよく動いた。行為の合間を活かし、初美の唇や乳房の感触を、存分に味わった。
「あああ~!はんん~!健、行くわよ~!」「うんん~!初美さ~ん、熱い~!」再び正常位に戻り、最後の高め合い。徹の、結合部への特別(スペシャル)な愛撫による応援も加わり、続いての、大きな喘ぎと吐息の内に、頂へと達する。初美にとり、この夜二度目の絶頂だ。「ああ、好かった・・」「俺もです。とても好い感じ。有難うございます」少し後、ゆっくりと連結を解いた、健の「自身」に着けたゴムも勿論、初美の許へ。「ふふ、君の男精も濃いわね」後半も、お互いの下方を拭き清めて一区切り。
「今夜も、有難うございました!」「二人、好かったわよ。お休み!」それぞれ濃厚な口づけを交わし、この「夜の補習」は幕となった。
徹は言った。「ああ、やっと初美さんが『抱きしめて欲しい』て訳が分った様な」「そうだろう。あの女性(ひと)は、それを望んでたって事だよ」健はこう返した。徹「そうだな。それにしても、正常位が、あんな歓びを感じられるなんて、意外だよ。発見だな」
健「まあ、お前が知らなかっただけだろ。これからは、覚えておかんとな」「ああ、勿論」徹も返した。
時は、夜10時半頃。彼たちの暗い眼下を、上り貨物 5880列車が、轟然と通り過ぎる。 健「シャワー行こうか」 徹「ああ」
「お疲れ様でした!」先に使い終わった師に一礼。入れ違いに、二少年は、寝る前のシャワーを使う。前回より明らかに「濃い内容」の「夜の補習」であった。「お休み!」「お疲れさん!」挨拶する彼たち。今夜は、良く眠れそうだ。
(つづく 本稿はフィクションであります。2016=H28,7,7記)
今回の人物壁紙 瑠川リナ
渡辺貞夫さんの今回楽曲「ラヴ・ウィル・メイク・イット・ライト(Love Will make It Right)」下記タイトルです。
Love Will make It Right