パノラマカーと変な犬 第17話「連繋」
- 2018/02/06
- 19:59
中京圏の 夏の夜はかなり暑い。冷房で、一定凌げるといえどもだ。「三輪車」とも言える、中条の居所に落ち着いた 木下姉妹と彼による、濃い男女のやり取りが、かなり深くまで進んでいる所だ。由香と由紀に、相当下方を攻められた中条だが、今の所は、昂(たか)ぶりながらも 何とか射精の手前で踏みとどまっている風であった。
彼は言った。「由香ちゃんの下半身は、絶景だな。このまま朝まで見とれていたい位だぜ」 聞いた由香「有難うです。が、やっぱり絶頂まで行きたいわぁ!てのが本音でしてん・・」咥え込んだ男根(コック)から、一旦口舌を離してこう言い。妹 由紀は、姉の会話の隙を見ては、男根を横取りしようとするので「こらっ まだ早い!」と、牽制する必要も、あるにはあったが。
「ああ、熱く濃くて 良いわぁ・・」中条から、これも濃厚な口唇愛撫(クンニリングス)の答礼を受け、喘ぐ由香も随分昂っていた。このまま行けば、なりゆきで絶頂だ。が、そこを寸止めして長引かせるのが、男の作戦だった。寝室入りから小一時間後、焦(じ)らされた彼女は言った。
「伯父様・・」 「はい、何ぞ?」中条が返すと「そろそろ、核心へと進みましょうよ。あたし、伯父様の『男』を 自分の『女』で感じたいんですぅ・・」 「ハハ、そう来たか。いよいよだな。実は、俺もそんなんじゃって感じてた所でさ」そう返す一方で 「貴女は今夜、安全日なのか?」 「ああ・・それね。多分、大丈夫とは思いますけど・・」 「思いますって・・自信持って『安全です!』たぁ言えんのか?」 「はい。ええと・・まあ・・それは・・」
由香は、曖昧にかわすつもりらしい。様子を見た男は、ある判断を下すべきと悟った。「じゃあ、ダメだ!」 「え、何ですと?」由香が、驚いて返すと「言い足りんのは悪かった。つまり、直に繋がるのがダメいう事な。ゴム着きならOKだ。貴女とはお久だから、丁度好かったりしてな」 「ああ、ゴムね。ほな、今夜は大事を取って、着けて実行言う事でっか?」
中条「その通り!念の為ってことがあるしな」 「左様(さよ)かぁ。まあ、仕様(しゃあ)ないですね。ですが・・」 「うん、ですが・・か?聞くから続けよ」 「来週後半は、完全に安全日よ」 「そうか、分った。直繋がりは、その時の楽しみだ。由紀ちゃんも、似た様な感じなの?」 「そうですね~、確か 一日位違うだけや思います」 「そうか、分った。そいじゃ、二人共ゴム着きって事で・・」
姉妹揃って「怪しい時期」だったのは、反って幸いだったかも知れない。「こういう事もあろうかと思うてよ・・」 一旦、起き上がって、ベッド脇の小机引出しから、ゴムの包装を取り出した男は、自ら装着を図る。その手を、ベッドに控える由香の、白くなよやかな手指が制す。「伯父様・・」 「?」 「それ、あたしがやります」 「悪いな。宜しくです」覚えがある様に、由香の手指は 手早く包装を開け、瞬(またた)く間に男根に着け終えた。
彼は言った。「よし、これで一安心だ。それじゃ、一つになるかな・・」 由香「初めは、上に来てくれはるでしょ。重なって始めるのが、心地良さそうやわ」 「OK。体位が決まったら、由紀ちゃんも加わりゃ良い」 「・・ですね。又 技考えときますわ」由紀も、笑顔で応じた。
「よしゃ!それじゃ、始めるかのう・・」笑いながら、ベッドに戻った 下方を露わにした中条を 「さあさあ・・」同様にあられもない姿で、由香が迎える。上方の胸をはだけ、下方は フレア・ミニのアンダーを着けたままのノーパン姿。程好く薄めの下草が、静かに欲情を煽っている様だ。そして、ニーハイを纏った美脚が 緩やかに曲げ開かれ、礼儀を正した「男」の進入を待つ風情。
「おー、好い感じの絶景やねー!」一瞥した中条、由香に笑いかけて言う。「好いでしょう。この前 旅行の時、初美先生とお話して 分ったんですよ」あられもない仰向けのまま、笑って返す。下方に陣取った男は、まず 足先から膝 太股へと、摩(さす)りを見舞う。「あ・・これ、い、好い・・」仕掛けられた由香は、低い喘ぎで応える。
中条が言った。「由香ちゃん、好いぞ。そんな感じで続けてくれ。俺のアレも、熱くて堅うなって来たわ」 由香は、「あ、ふふ・・熱くて堅う・・ですね。楽しみやわー」 「よしよし。その 楽しみな。今から、ボツボツと味わってもらおうかな。勿論、口やなしに、下の方で・・な」 上と下で、二人は笑い合う。次いで、改めての 濃い接吻(キス)、それから中条は、由香の豊かな黒髪を掻き分けて その耳を探り出し、片方ずつ 耳たぶに甘噛みを見舞う。
由香「あ、ふふふ。伯父様のこの技、初めてと違いますか?」 中条「ハハ・・まあ、多分そないかな。これ、この前 初ちゃんと寝た時、初めて試したんだ」 「ふーん、左様(さよ)ですか。あたしは、これ位ソフトなら大好きよ」 「有難とよ。これで、加減は分った。ここにいる間、時々見舞おうぞ!」 「あは、有難うです。お願いね・・」
両の耳への 交互の愛撫が区切られると、中条は 由香の臀丘にも 今一度の愛撫を施し、秘溝の加湿を促す。「あ、ああ・・、ふ・・ふうんん・・」由香、再びの喘ぎ。聴いた男の一物は、もう硬度十分だ。「さあ、そろそろ『合体』へと進む・・かな」と動き始めたその時、後に控え 様子見していた妹 由紀が、中条の耳元に急接近。
「伯父様・・」彼女は声をかけると、直ぐに男の右耳に 甘噛みを仕掛けた。一呼吸おいて 左耳にも。「おー、由紀ちゃんも上手やんか。今のは 好い感じやなあ・・」感嘆していると、彼女は 驚きの言葉を発した。「あのね、姉と喋(しゃべ)ったり、接吻(キス)したりしてて欲しいのよ。大丈夫、伯父様の『男』は、あたしが ちゃんと姉の『女』に誘導しますさかい」
中条「いやはや 参ったな。でも 由紀ちゃんの技なら、俺 ちょいと期待しそうだな。さっきの 玉袋への攻勢(アタック)、あれは 気持ち好いわ・・」 聞いた由紀「はーい、任せて欲しいわ。きっと、好い感じにしてあげられるかも」と返し、中条も「よーし。貴女の技 信じるわ。後で お姉ちゃんと同じ様に 喜べる様にするから、期待しててくれ」と応じ。由紀は、笑顔で頷き返した。
「由香ちゃん、行くよ・・」かくして、遂に彼女と中条が 合体の時を迎える。仰向けの 由香の上体を抱いて重なった中条の男根(コック)は、再三の「寸止め」効果もあって、最大に勃起していた。由紀は、重なる二人の後方に回り、中条の 堅く礼儀を正す男根を掴むと、その下で 湿度が臨界の 由香の秘溝に コンドームを纏った亀頭を誘導し、途中までの挿入を補佐。これを認めた男は、迎え撃つ肉壁を 亀頭で押し分け、最奥へと進み、連結を果たす。
「あ、ふう!こ・・これ、好いわあ!」由香、大きく喘ぐ。「よしゃ、開始だ!」様子を見た中条は、彼女と唇を交わしながら ゆっくりと腰の上下動を開始。彼得意の スロー・スタートだ。次第に音量を増す 由香の喘ぎと、その上で動く 中条の吐息。正常位で交わる 熱い交合部の様を、下方に控える由紀は、暫く 食い入る様に見詰めていた。
(つづく 本稿はフィクションであります)
今回の人物壁紙 初川みなみ
中村由利子さんの今回楽曲「ウェイティング・フォー・ブロッサムズ(Waiting for Blossoms)」下記タイトルです。
Waiting for Blossoms