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想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密 第23話「経緯」

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この夏の、佐分利学院 特別林間学級で、しばしば行われる「夜の補習」の事、決して表に広められない所あるのは事実だった。

落語の名跡(みょうせき)、三遊亭小遊三(さんゆうてい・こゆうざ)は、最近のTV番組の席上「「己の知った事を、周りに自由に語れない程、辛い事はない」と述べた由だが、今宵正に、中山荘(ちゅうざんそう)に居る女講師と、教え子の少年たち、計三人は、その渦中と言う事になろうか。

徹の予想通り、初美は、彼女の上に身体を重ねる事を求めた。更に、健(たける)にも、徹のベッドに来る様指図。そして・・「ここに、この前君が提出した筆があるでしょう。今夜、何に使うか教えるわ」「かしこまりました。お聞きしましょう」健、こう返す。
途中まで、濃厚な口づけを挟み、上に乗った徹の愛撫を、順に受け入れて行く。ピンクの渦模様が描かれた、浴衣の襟元が開かれ、現れた胸の谷間に顔を埋め、手指は、次第に下方へと向かう。「綺麗な肌ですね」徹は、復習する様に言った。「有難う。素敵な出方ね」初美も応じる。

一旦、師から離れ、教え子は、浴衣の裾をゆっくりと開き、足先から膝、太腿の順で這い上がる様に撫で、更に脚を曲げ開いてもらい、現れた臀丘の愛撫を一通り。初美が、下着を着けず、肌の上に直に浴衣を纏っていたのは、ちょっと驚きだったが。
徹「下着なしで浴衣って、ちょっと着心地が良くないんじゃないですか?」「ううん。慣れれば気にならないわ。君たちも、アンダー・シャツは着てないでしょ」初美が返すと「言われてみれば、そうですね。そんなものかな」徹も、苦笑して応ず。

少し後、健と交互に、師から「少年自身」への愛撫を受ける。彼たちの陰嚢にも、手指を交えた刺激が。「ああ、熱いです・・」呻きながらも、彼たちはもう、みだりに暴発する事はなかった。「ご立派じゃないの。好く頑張れる様になったわ」初美の所感である。
次に、師の浴衣の下方を大きく開き、露わになった、下方の愛撫にかかる。ローズ・ピンクに咲く、師の「女性」に唇を重ね、その合わせ目に舌を沿わせ、ゆっくりと丁寧に舐めて行く。当然、湿度は急上昇、「ああ、ふんんん・・徹、好いわ、続けて・・」熱い師の喘ぎと、欲情を込めた「ジュルジュル」音もはっきり聞こえるレベルになった。二少年は、前後して、行為の準備のゴム着用に及んだが、初美は「これを着けるのは、今夜が最後よ」と呟いた。

そして「徹、用意はいい?」初めての、浴衣での行為が始まる。「繋ぎます」進む瞬間、徹の「自身」は肉壁の包囲を受け、子宮口に誘われる様に攻め寄られる。彼の腰には、師の脚が強く絡められ、勝手な動きを制される。「ああ・・初美さん、熱いです!」「く・・ふんん・・あああ・・さあ動いて。いつもの様に力強く」徹、促され腰を動かし。上体で、彼女を抱きしめる事も忘れなかった。

「初美さん」動きながら徹、声かけ。「何?」 徹「蛍、窓から見られました?」 
初美「ああ、勿論よ。君たち、凄く嬉しそうだったじゃない」 徹「俺たち、初めは星を見るつもりだったんで、貴方には声をかけなかったんです。健から、ちょっとその辺の事なんかを聞いてしまいまして」 
初美「ふふ、それ、皆に知られてるから好いわ。気を遣ってくれたの?優しいわね」
徹「まあ、余り意識してなかったんですが。そう思って下さると、嬉しいです」苦笑す。

初美「でも、あたしも嬉しい。君の言うラヴ・トレイン(後背位)、つき合ってあげるわ」
徹「マジですか?有難うごさいます!」二人、一旦起き上がり、初美はベッド上に四つん這い。徹は、師の浴衣の下方を大きくまくり上げ、臀丘が見える様露出させ、後ろに寄り添う。「さあ、来て」師の、怪しい流し目での指図に応じ、腰に左手を添え「返します」と一言。礼儀正しい「少年自身」が、再び初美の「女性」に、ゆっくりと返される。「ああ・・ふんんん!徹、和装でするバックはね」 徹「はい」 初美「一説だと『孔雀(くじゃく)』って言うらしいわ」 徹「孔雀ですか。なる程・・」彼のベッドに合流した健と共に、日本的な華やかさを持つこの体位(ポーズ)に、心から頷くのであった。後ろから動き仕掛ける徹、健は前から、師の唇を奪い、上体の愛撫にかかり、はだけた浴衣から覗く乳房を目指す。

「孔雀」の合体が一区切りすると、初美の望み通り、再びの正常位。始めに当たって「徹、一度位、生まれたままの姿でしたいわ」
徹は、一瞬戸惑う風だったが「かしこまりました。じゃ、俺も脱がないといけませんね」「そうよ」初美も返し、二人は、一糸纏わぬ生まれた時の姿に戻る。徹「これまでより、少しきつい体位になりますが、試しても好いですか?」尋ねる。
初美「ああ、想像つくわ。蟹挟みができないだろうけど、好いわ、やってみて」
徹「かしこまりました」答え、師の両脚を、L字型になる様抱え、再び彼女の上へ。

初美「あっ、ふうんん!確かに、曲りが大きいわねぇ。でも、情熱の体位(ポーズ)よ。ちょっと、恥かしいかもだけど」苦笑す。
徹「ご免なさい。そうかも知れません」そう言いながら、礼儀を正した「少年自身」を彼女の「女性」に、三度返して行く。
「ああっ、くく、んんん・・健!」喘ぎながら、初美が呼ぶ。「あ・・あの筆、持ってお出でよ・・あ、あっ」 健「かしこまりました」応じ、交わる二人の傍へ。

初美「もう分るでしょ。そのダメ筆、どんな事に使うかをさ」 健「はい。何となくですね」苦笑しながら「少し、試しても好いですか?」「好いわよ。どうぞ」
健は応じ、徹の脚下から覗く、初美の臀丘辺りから、菊花(肛門)、そして交合部へと、ゆっくり丁寧に、筆先でなぞって行く。「ああん!はぁぁう!」彼女の、新たな喘ぎと、徹の熱い吐息も聞こえる。
「これまでにない、新しい歓び。一度、これを試させてみたかったのよ。ああ、好かった」喘ぎながら、初美は内心でこう呟いた。

「ああ~ッ!行く~ッ!」「うう~ッ!初美さ~ん!」もう一度高め合い、ほぼ二人同時に頂きへ昇ると、教え子のゴムを外して、一度下方を清める。次に控える、健のベッドでの、後半行為の用意である。
再び浴衣を纏い、彼の口舌による、徹に負けぬ、スペシャルな下方への愛撫(クンニリングス)を受けて昂った後、まずは正常位。「ああ、んんん、これも好い!」抱擁は、徹より少し浅いが、心地良かった。
健は、伯父の中条による「入れ知恵」もあって、徹より体位などを多く知っており、途中でどの様に出るか分らない所もあるのだが、この夜は騎乗位であった。「貴方もお疲れでしょう。こんな時は、俺が下になりましょう」との、本心はこの体位を望む、下心ある善意だったは事実なるも、半分は、本気の気遣いであった。

終盤の、再びの正常位。生まれたままの姿態で、初美と健が抱き合い喘ぎ、今度は、徹が筆で師の下方、そして交合部をなぞり、さすって試す。この様な愛撫は、何故か徹の方が上手く、快感も増す様だった。「んああ!ふぅぅん!あ、やめないで!」思わず、そう言いたくなったものだ。「悔しいけれど、又も徹に歓びを開発されちゃった」そんな想いも、起きて来た。
「ああ~ッ!好い~ッ!」「初美さ~ん!昇ります~ッ!」もう一度高め合い、絶頂へ。「小町がいた時と違って、やっぱりあたし一人で、彼たち二人に抱かれてる時の方が、好い感じ」この時の、初美の本音であった。

夜10時代も半ば。毎回ながら、下方を清め、早めにシャワーを経て就寝しなければならない。JR中央西線の上り方向に、轟音が近づく。M県下へ向かう 5880列車だろう。暗い眼下を過ぎる時、鋭い警音一声。
「ダメだわ。この音がすると、泣きたくなっちゃう」涙ぐむ初美に、健が声かけ。「伯父から聞いたんですが、電機EF64の警音は、吹雪の時でも聴き取れる様、あの鋭い音色になったらしいです。初めの活躍の地が、群馬と新潟を結ぶ、上越線だったんですって」
初美「上越線・・あの、川端康成の『雪国』の舞台だった所ね」 健「そうです。あの辺、冬の天気が悪い事が多いらしいんですね。そう言う所の、安全を守る意味もあるかと」
初美「そうだったの。そう言う経緯があった訳ね」そう考えると、悲しむばかりと言うのも何か?との想いが過るのも事実だった。

初美「二人、有難う。今夜は、あたしも勉強になったわ。もう泣かない様にしないとね」「とんでもありません。俺たちも、好いお話ができて。有難うございました」二少年、こう返す。
「お休み!」「お疲れ様でした!」二少年の前にシャワーを使い、寝室へと戻った初美。しかし・・
「二人、ゴムはもう卒業よ。来月からの『補習』はもっと。・・ふふ」静かに微笑む、彼女の脳裏には、更に危険な企てが、静かに回り始めているのかも知れなかった。
(つづく 本稿はフィクションであります 2016=H28,7,30記)

今回の人物壁紙 朝比奈あかり
渡辺貞夫さんの今回楽曲「グッド・フォー・オールナイト(Good for All Night)」下記タイトルです。
Good for All Night

JR電機 EF64(1000代)の警音が聴けるシュミレーション画像 下記タイトルです。
EF64 1005

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