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ちょっと入淫 第36話「転回」

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場面は、女医・小町の居所から少し離れた 中条(新=しん)のそれに替わる。彼の寝室にて「あの行為」を進めた由香と永野(光=ひかる)は、見る者が嫉妬する程の 美麗な正常位で高まろうとしていた。上体をしっかりと包み込む 永野の濃厚な抱擁に 由香は 喘ぎながら早くも酔い痴れ始めた様で、彼の肩の後ろに両腕を、腰に 曲げた両脚を回し込んでがっしりと組付ける。

俗に言う「蟹挟み」の姿態(ポーズ)だ。勿論、男女の核心は、秘液に潤いながら 確かな結合を見せる。由香の蜜壺に深く接続した永野の竿が、礼儀を弁(わきま)え ゆっくり しかししっかりした上下の動きを見せる。竿の軸は、勿論秘液で濡れそぼっている。その下から、荒れを知らぬ 優れた趣の菊花(肛門)が 美しく、誇らしく咲く。

「ああ、由香さん・・」たまらず、永野が呻く。「ああっ、はあっ、と・・とても好いわ。光さん、素敵よ・・で、何かしら?」一度、濃厚に唇を交わした後、永野が続けた。「とても好い感触です。こんな心地よい『安全運転』は初めてですね・・」 「ふふ、もそっとスピード上げても良いんよ・・」 「ああ、いやいや・・も少しこのままで行きましょう。由香さんの安全策も素敵ですよ。これだけ堅けりゃ大丈夫。あ、うぅぅ・・」 

由香「あは・・『蟹挟み』の事ね。光さんが普段から『安全第一』て言わはるさかい、ちょいと用心して 堅めにしてみたんですわ」 「感謝です!そういう堅さなら、大歓迎ですよ。ああ、うぅぅ。自分の『アレ』も、由香さんの中で元気に踊るの お分かりですか?」「勿論・・」 上下動に呼応する様に、微かにベッドが軋んだ音をし始める。

次いで永野は 腰の振りを少しだけ増幅させる。肉壁を攻める竿の動きが、初めのゆっくりした柔らかめから、僅かに勢いを増す。由香「あ・・はぁぁっ。ち・・ちっとだけ、強くしはったね。でも好い感じ。続けて・・くふっ、ふぅぅ・・」 「OK、かしこまりましてござる・・」上に重なる 永野の腕の中で、由香は小刻みな喘ぎを続ける。

この間、由紀と中条は、正常位で交わる二人の「繋がれた核心部分」を 飽かずじっくりと観察していた。由紀は 密やかに言った。「伯父様は、もう お好きな『Shikan』モードでしゃろ。ずっと見ていたいって?」 対する中条「由紀ちゃん、それはちと違うぞ」と、これも低めの声で返した。

彼は続けた。「俺も勿論、貴女ん事で興奮してる。心配は要らん。後でちゃ~んとその様になるから、まぁ見ててくれ。しか~し!」 由紀「はい・・」 「確かに俺は『Shikan』が好きなのも事実だ。否定はせん。今ここでほれ・・お姉ちゃんと永ちゃんが、ズッポシ好い感じで繋がっとるやんか。ちょっとの間でええから、これ見届けて ちと手出しをしたろうと思う訳よ・・」 「ハハ、それって エッチな悪戯(いたずら)でんね?」 「その通り!その後で、じっくり貴女を高めて熱くしたるから、乞うご期待!」 「左様(さよ)かぁ~、そら楽しみやわぁ~!」

由香と永野の、正常位の交わりがまだ続く。「さぁ、体位が替わらん内に・・」中条は、上下動を続ける永野と、直ぐ下の由香の「接続部」に顔を埋め、竿を受け入れる膣と菊花の間、所謂「蟻の門渡り」の辺りに 静かに唇を合わせる。その上で ねっとりと口舌で「接続部」をなぞって行くと「あっ、ひいっ、はぁぁ~!」再びの、由香の喘ぎを耳にする。それと競う様に、由紀は「接続部」の上に位置する永野の陰嚢に唇を合わせて行く。以後する事は、大体 中条と同じだ。「う、う・・い、好い・・」永野も、呻きで反応する。暫くの間、その場に居合わせた 4人全員での行為が続いた。

この時、中条は 用意していた「鷹の羽」で 永野と交わる由香の菊花をいじって刺激する事を考え、由紀にも教えるつもりでいたのだが、どうやらその必要はなくなった様だ。「仕様がねぇな、まあ良いわ。又近く『筆調教ならぬ羽調教』の機(チャンス)はあるだろし、そんな場面になってからの指南でもええしな・・」彼は、その位に考えていた。

少し後、永野は 由紀の下方に繋いでいる腰の動きを停めた。そして「由紀さんに新さん、聞こえますか?」と訊く。中条「悪いなぁ、気を遣わせて・・」と返す。「ああ、いえいえ。あのですね。由香さんも下が続いてお疲れでしょうから、少し体位を替えようと思うんです」 「ああ、そうすべし!どっちも好い感じにならんとなぁ・・」中条の返事に、永野も頷いた。

男二人の話に、組み敷かれていた由香が反応した。「あたしは、まだ好いわ・・」 中条「いやいや、待てよ。ここは永ちゃんの気遣い通り、姿態を替えるべ~し!」 永野「由香さん、自分に考えがあるんです。この体位は楽ですから、暫くそうしましょうよ」 「分かりやした。そないな事なら、ついて行きまひょ・・」由香には、本当に得心してからついて行く慎重さがあった。

永野の勧めた体位は、俗に「窓の月」と言われる 横向きに臥して、男が背後から女に仕掛けるもの。割と楽に行為ができる良さがあった。「本当は、月が見えると良いけれど、曇りじゃ仕様がありませんで・・」と補足した。由香「ああ、いえいえ・・お月はんが見えへんのは仕様がありまへん。でもその体位って、初めてで昂奮するなぁ・・」一応の興味はある様だ。

「それじゃ、ちょっと やってみましょう・・」 永野の合図で、由香は横向きに臥す。その後ろに永野が寄り添い、一度解いた下方を、又結合し直すべく、竿の亀頭を秘溝へと返して行く。「あっ、はっ、うん。こ・・これも、い・・好い!」横向きで仕掛けられる由香が、又喘ぎ始める。後ろからの永野の動きは、引き続き ゆっくりなるもしつこい「安全運転」だ。この様子を見た中条は、由紀に言った。

「さあさあ、俺たちも高まろうかな。どこでやりてぇか?」聞いた由紀は 暫く黙っていたが「やっぱしねぇ・・」と応じた。「うん、聞くぞ。続けろや」中条が促すと「そやねぇ。やっぱり、居間のソファの上にしまひょ・・」と返した。「よしゃ、それで決まりや!」男はこう続けると、もう一度 妹を「お姫様抱っこ」してやるのだった。

「あは、嬉しい。やっぱりこのソファでするエッチは、一味違いますねん!」延長した 長手ソファの上に下ろされた 下着風衣装(コス)の由紀は、微笑んで呟く。「確かに 味があるよな。ここはさ、ベッドと違って、座った姿勢の体位が試せるのが好いのかもな・・」中条も応じた。「・・で、最初はどうしような?」 「そりゃ伯父様、あたしが下ですわ。姉みたく、上に重なられて高められたとこで、お座りや横向きの体位とかを試したいって、あたしも思いましてん・・」 「お~、そかそか。そんな事なら、さっきのお姉ちゃんと永ちゃんみてぇに 始めっか?」

先に臥した由紀が、その上に中条を誘う。応じた彼は、慎重に由紀の上に重なり、上体を抱くと 唇を交わして開始合図。耳元、首筋から腋を経て、まずは最初の山場 胸の双丘への愛撫だ。ブラを下方にずらし、現れた乳輪に 相互にむしゃぶりつく。「チュウチュウ・・」わざと吸い付く音を立て、聴こえる様に仕向ける。

由紀は応じ「あっ、ふう・・」と、短く喘ぎ。ウェストの縊(くび)れ、臍(へそ)周りと続き、腰辺りの「核心の周り」は一旦パスし、両の脚を曲げ開かせて、その先から摩(さす)りを入れて行く。下肢上肢 太腿まで進むと、由紀は言った。「そろそろ、伯父様のお竿と会わせてくれはりまへんか?」

「よしゃ、ならば・・」中条はこれに応え、ハーフ・パンツの前開きを緩めて 臥す由紀の枕元へ。彼女は この前開きから右手を忍ばせ、男の竿と陰嚢を連れ出す。ひとしきりの 白くなよやかな手指による高めの仕草。「あ、うう・・好いぞ」低く呻いて応援してやる。竿が礼儀を正した所で、今度は 口舌による愛撫だ。所謂「フェラチオ」。「由紀ちゃんも、お姉ちゃんに劣らず巧者(テクニシャン)だわ~!」気持ち良さそうな仕草に、むしろ昂らされるものがあった。暫く続いた後、中条が言った。

「由紀ちゃん、そいじゃ・・」 「ああ、アレでんな・・」由紀は男の言葉を察し、ショーツを剥がせる様、脚を曲げて応じる。「有難とよ。よく理解してくれてるな。さあ、行くか・・」中条はそう返し、白く小さいショーツ両端のストラップに手指をかけ、慎重に下す。足先をパスすると、曲げたその奥に、浅めの下草を介した絶景が現われる。「好いぞ。見事な秘溝だな・・」 「ふふ、伯父様。こないな夜こそ、露骨に『オメコ~!』て、雄叫び上げて下されや~!」独特の訛りある関西言葉と、欧米女性並みの魅惑漂う下着風衣装姿が、否応なく 男の情念と性欲を煽り立てる夜であった。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 橋本ありな
野呂一生さんの今回楽曲「アフロディーテ(Aphrodite)」下記タイトルです。
Aphrodite

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