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情事の時刻表 第45話「因果」

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「あぁ、良かった・・」 「ふぅん、素敵よ・・」前後して頂に昇り詰めた美波と中条、初美と豊 二組の男女は、満月の薄明りの下 愉悦の余韻に浸っていた。奇しくも、二組共女の下肢の曲がりが大きい ハード目の正常位。豊と中条、壮若二人の男は、まだそれぞれの女たちの上に重なっていた。

「先生、よろしいですか?」 「あ?うん。良いわ・・」豊の囁(ささや)きに初美が反応、二人は又 上と下で唇を合わせた。「豊・・」一旦口唇を離した初美が呟いた。「はい・・」上から彼が返すと「舌技も、頂戴。繋がる前の技、とても良かったわ」 「分かりました・・」豊はそう応じ、もう一度 初美の唇を奪っていく。下方の男女の核心は、まだ堅く繋がっていた。

「ん・・んん。い・・好いわぁ!」時折そんな反応を伴い、豊は初美の口内に舌を挿し入れ「クチュクチュ、ジュルジュル・・」の様な微かな音を伴い、掻き回す様に愛撫していった。「あぁ・・」彼も呻く様に反応した。「こんなに、先生と濃い事ができるなんて、望外ですよ」 「そう。望外は嬉しいわね。こんなのは中々ないから、念入りにする事だわ」 「有難うございます!」既に 9pmを過ぎ、師弟の後戯は暫く続いた。

一方の美波と中条は、達して直ぐ 上と下で雑談に耽っていた。「いやぁ、素晴らしい!このまま暫く繋がっていてぇな」と中条が呟くと、下の美波も「あたしもよ。ほらご覧なさい。初美さんと豊も、似た様な事をしてるわ」 「ハハ、そうか。まだ熱い状態から抜け出られん訳ですな」 「そういう事。貴方とあたしだって、直ぐは無理・・でしょ?」 「あぁ、アハハ。すみませんね。言われてみりゃそうだよな・・」少しく笑い合うと、美波は中条が腕の力を緩めたのに乗じて、抱えられていた両の脚をするりと抜き、もう一度 中条の腰に回してガッシリと組み付けた。

「おお感謝!何度やられても、新鮮な効きだなぁ!貴女の素晴らしき蟹挟みは・・」叫ぶ様に中条が言うと、美波「初美さんと豊もそうでしょうけど、貴方とあたしだって中々ない機会よ。さぁ、もう一度あたしの技をご覧に入れるわ。きっと忘れられないわよ」 「あぁ、そりゃ有難うです。でも俺、堅さを守れる・・かな?」 「大丈夫よ。あたしは今 肉壁で貴方の亀頭を感じてるけど、十分な堅さよ。所で・・」 「はい・・」 「中に出してくれたかしら?」 「中に・・ですか?つまり、あの・・精液の事?」 「そうそう・・」 

中条「そう言や、事に入る前に 俺、貴女に訊いた様な。ゴムは良いんか?みたくね・・」 美波「あらやだ。あたし、忘れかけてたわ。笑 でも大丈夫。初美さんも話しとられたけど、あたしもピル飲んでるから不安はなしよ。それにそも、彼女同様安全期だしね」「いや、有難うです。それで不安がなくなったよ。それでだな・・」 「はい・・」 「俺が今 貴女の上を離れて、竿を貴女の膣(オマンコ)から抜き出すと、途端に精液が流れ出すって寸法ですな?」

美波「好~い問いだわね。その通りよ。あたしとの連結を解けば、そうなるわね。だから・・」 「はい・・」 「もう少し頑張って、繋がっててくれないかなぁ。勿論勃起厳守でよ」 「あぁ、分かりやした。何んとかしやしょう。でも・・」 「はい、何?」 「余り腰を動かすと、下手すると拍子で抜けるといかんから、静かにした方が良いかな?」 「まぁ、その方が具合が良いならそうすべきでしょうね。後、初美さんたちと 離れるタイミングが合うと良いわね」それを聞いた中条はこっくりと頷き、初美と豊がした様に、美波と唇を合わせた。

「さぁ・・」十数分程 後戯が続いたところで、美波が言った。同時に、中条の腰を締め付けていた両脚を緩めたは勿論だ。「はい、それ全員向けだな。聞こうや・・」隣で重なり合う初美と豊も促して、中条が応じた。話が続く。「そろそろ、男性(おとこのひと)たちは、女の上から一旦離れましょう。きっと、白いあの液を 女の中に発射したでしょうから、その後始末をして欲しいわね。それが済んで、あたしたちの下方も清めてくれたら 次の事を話します」 「有難うございます!了解しました」 「はい、俺も承知しやした」豊と中条はそう返し、ゆっくりと初美、そして美波の上を離れた。

豊が初美に、中条が美波のそれぞれ下方に繋いでいた竿をゆっくりと抜き放す。それぞれに、まだ勃起で礼儀を保っている。すると、開脚された女たちの秘溝から注文通りの風情で 白い男精が流れ出て来た。量は流石(さすが)に、豊の発射を受けた初美の方が多いが、糊の様なネットリ感は 中条の方に分があるかもしれない。鼻を近づけると、独特の刺激臭を放つ。

「先生、お清めを・・」呟きながら、豊が初美の曝け出された股間に唇を合わせにかかる。「ジュルジュル・・」音を伴い、発射した己の男精を啜(すす)ろうとすると、美波が割り込んで来た。「豊!」少し大声で、彼女が叫ぶ様に言った。そして「その精液(ザーメン)、半分はあたしのものよ!」と続けた。「あぁ、はい。どうも済みません!」咄嗟に思考の回らなかった豊は、思わずひるんで謝った。その隙に、美波は 初美の秘溝に残る 豊の男精を舐め取った。それはまるで、猫が好餌(こうじ)の煮汁を舐め取る様な、入念な仕草だった。

「呆れたわ。貴女には!」ついて行けないみたいな風情で、初美が言った。「ご免なさいね。女どうしは不愉快だったかもね。でも・・」謝る傍ら、美波が返した。「・・で、何よ?」ムッとして初美が反応すると 「これは豊の精液よ。つまりね、半分はあたしのものなの」 「ふぅん、何か屁理屈っぽい気もするけど、貴女がそう言うんなら、そういう事かしらね」 「ご理解有難う。それでね」 「はい・・」 「今度は、あたしの中に出たのを、新さんに清めてもらうからね」 「それ、ちょっと待って!」変わり者に近い美波の話を、初美が制した

彼女は続けた。「さっき貴女は、あたしの秘溝を舐め取った。そんなら、あたしだって同じ事をして良いはずよ。新さんに清めてもらうなら、半分はあたしのだわ。そういう事でしょ?」 「はい、あぁ・・まぁそんな事になるわね」 仕様がない・・の風情で、美波が返した。そして「新さんお待たせ。今度は、あたしたちが後処理をする番ね」 「はい、まぁそんなとこ・・かな?」あくまでもざっくばらんに、しかし落ち着いて 中条が返した。

初美の時同様、美波が仰向けで開脚すると、その秘溝から 中条の「射精の証明」が現れた。それを初美が左から、中条が右から顔を埋め、口唇で舐め取って行った。「やれやれ、これで気が済んだわ」初美が言うと 「そりゃ良かったな。随分と際どい儀式だったが、無事済んで何よりだわ」中条も応じ、二人は目を合わせて笑った。壮若の男二人は、上方は着衣も下方は裸、女二人の衣装乱れもそれなりで、やはり下方は裸である。

「それでね、お二人・・」その様子を見た美波が言った。「はい、何ぞ・・」中条が返すと 「新さんさぁ、射精の量が何か少なかった気がするのよね。もしかして、まだ余力あるんじゃない?」 「あぁいや、そんな事ぁねぇよ。俺はもう、美波さんの上で きっちり発射致したのでね」 「う~ん、そうかなぁ?今度はね、初美さんと貴方がこちらへお越しに当たって、あたしもそれなりにお世話したから、少しはこちらのお願いも聞いて欲しいのよ」 「あぁ、それかぁ。そう出られると弱いんだよね。・・で、望みは何かな?

「そう、その事よ。それはね・・」微かな笑みを浮かべ、美波が切り出した。「はい、何ぞ?」中条が返すと 「つまりね、新さんが 愛する女性(ひと)と、熱く交わるとこをあたしと豊に見せて欲しいのよ。そして、歓びが高まった辺りで あたしたちに悪戯(いたずら)で参加させて欲しいのよ。大丈夫。看護師のあたしの見立てじゃ、新さん もう一回戦できるわ」 「やれやれ、そういう事かよ。なぁ初ちゃん、彼女、あんな事言ってるぞ。どうだ?応じられるかよ?」 

聞いた初美は、明らかに躊躇(ためら)っていた。「あぁ・・」一つ、溜息をついて彼女は言った。「余り、気の進む事じゃないのよね。幾ら医療のプロだからといってさ、美波さんと豊の眼前で、新さんとあたしの性交(セックス)を見せて欲しいってんでしょ。本当は拒否よ。でも・・」 「初美さん・・」聞いていた美波が、口を挟んだ。そして「拒むのは、貴女の自由よ。でもさ、そうしたら、豊が帰りの船を出さないって言ったらどうかしらね?」 「そりゃ困るわ。新さんもあたしも、休みが明けりゃお仕事もあるしさ。だから・・」 「はい・・」

初美は続けた。「仕様がないけど、少しなら あたしたちの『行為』を見せたげても良いわ」 「ご理解有難う。豊にも、きっと好い勉強になるわ・ねぇ・・」美波はそう言い、笑顔で豊の方を向く。彼も又、笑いながら 二人の女に会釈した。「それなら・・」と、美波が続けた。「遅くなってもいけないわね。今から入れば 10pmには島を出られるわ。それでね、お二人・・」 「はい。聞いてるよ」初美と中条はそう返した。

美波「今度の行為は、正常位でお願いしたいの。お二人が交わって連結できたら、あたしと豊は後ろに回って、そこからおイタをするかもね。つまり『ハメ撮り』の位置からするって事です。初美さんは、できたら蟹挟みとかの技を使って欲しいわ。何としても、新さんをもう一度昇らせたいのよ。それに・・」 「それに、何?」初美が訊くと、美波は「手指の他に、一つだけ道具を使ってしたいの。勿論安全よ。さぁ豊、それを見せて差し上げて」 「かしこまりましてござる」豊はそう返すと、件の道具を 四人の前に差し出した。「嫌!」見る間に、初美の表情が変わった。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 綾乃なな
今回の「音」リンク 「六番目の駅(The Sixth Station )」 by久石 譲(下記タイトル)
The Sixth Station

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