2ntブログ

記事一覧

レディオ・アンカーの幻影 第20話「道草」

av-34582.jpg
「ん・・んん・・」少し荒さを増した吐息に乗せ、微かな呻きの様な声が流れる。一渡りの愛撫を経て 気分の高まった由香利と前嶋の、照明を落とした寝室にての 次への期待を抱いての抱擁。 上と下で、唇を合わせ、一時舌の出し入れを交わした所で、前嶋は行為を区切るタイミングを窺っていた。数分してその時が・・。

「あぁ、そうだ・・」由香利の気分を損ねぬ様注意しながら、一旦口舌を離した前嶋が言った。「はい。あ・・何かしら?」合わされていた口舌の自由を回復した由香利が返して来た。聞いた男は「ご免なさい。貴女の大事な所への挨拶。忘れるとこだった」 「それは何?又、下半身かしら?」 「いえ、違います。それは・・」 少し中途半端に会話を区切った前嶋は「ちょっと、よろしいか?」呟く様に言って、由香利のコスの上半身を、裾からそっと しかし速やかに捲り上げた。淡色の 縁に簡素なデザインを施したブラが現れた。

「あは、やっぱり・・」笑顔を伴い、由香利の返事が得られた。そして「少し不安だったわよ。忘れたまま繋がれるんじゃないかって・・」 「ホント、済みません。俺も危うく忘れるとこでした。やっぱり、胸(おっぱい)への挨拶をしなくちゃね・・」そう続けながら、今度はブラを剥ぎ取る事なく、下方へとずらした。

「あぁ、綺麗な肌・・」 Cカップ位の程好い大きさ、優れた曲線の 胸の双丘が、前嶋の眼前に現れた。「期待通りだ。由香利さん、とても素敵な姿形(シルエット)ですね。いつまでも眺めていたいですよ」 「褒めてくれたのは有難う。でものぞみさん、私の胸とお尻、どっちが素敵なの?」

「あははぁ、う~ん、それちょっと難しいなぁ・・」一時、返答に迷う前嶋であった。そう言いながら、両の手指は由香利の双丘に取り付き、ゆっくりと摩(さす)りを入れ始める。勤務先の同僚、青井理乃と 時に深い行為に及んだ時の事を思い出しながら、興味本位で最初から乳頭に悪戯を仕掛ける事はせず、裾の方から乳頭を目指し、丁寧に摩り上げて行く。愛撫(マッサージ)が効き始めると、仰向けに臥す由香利の「んん、はぁ・・い、好いわぁ」なる喘ぎ交じりの呟きが 耳に届く様になった。

「さぁ、のぞみさん・・」 10分間程 両の乳房への愛撫を施された由香利が、前嶋に言った。「「はい、聞きましょう」と彼が返すと「素敵な愛撫(マッサージ)を有難う。でも、もっと際どい希望があるでしょう?」 「はい、・・と仰ると」 「それはね・・」 由香利はそう返しながら「ちょっと傍へ来て」と、又 前嶋に己の上に重なる様指図。顔を横向きに、耳を近づけた彼に こう言った。

由香利「さっきはね、私の胸に手指で愛撫してくれたけど、今度はそれ、お竿(コック)でしたいんじゃないの?」 前嶋「何、竿でですか。あぁ、アハハ・・そう仰られると、それも何か面白そうですね」そう返しながら、脳裏にはピン!と来るものを感じた。「あぁ、分かる分かる。それってズバリ『パイズリ』の事だよな」

もうご存知、臥した女の上に男が上体を起こして重なり、両の手で寄せた胸の双丘の谷間に勃起した竿を滑り込ませ、昂奮を煽る行為の事だ。感じ易い男なら、この行為だけで昇天、射精に至る事もある様だ。この夜の前嶋も、促されるまま由香利の上に跨り、胸の双丘の谷間に亀頭が当たる様、竿を近づけて行った。

「堅いかしら?」後少しで 亀頭が「谷間」にセットされようとした時、由香利が糾す様に言った。前嶋はこれを受け「大丈夫です!」と答えた。確かに勃起は維持されていた。由香利に不安を抱かせたくないとの配慮の一方で、やはり彼にも 男の自尊心(プライド)
なるものが少しは存在していたのだ。由香利のこの言葉は、本音の所で些かムッと来るものだったが、彼は辛うじて抑え切った。腰を落とし、礼儀を弁える亀頭と竿は、無事に胸の双丘の谷間に収まった。

「さぁ、動いて・・」組み敷かれた由香利が 静かに、しかし毅然と指図を発した。「はい・・」呟く様に頷き返した男は、ゆっくりと腰の前後動を開始する。「うぅ・・あぁぁ。か、感じるぅ!」腰が動き出すと、由香利は両の手で胸の双丘を左右から締め、間に滑り込んだ竿に「キュッ、キュッ!」という感じで、昂る刺激を加えた。それは直ぐに前嶋にも伝わり、彼の衝動的射精願望を否応なく煽った。「す・・凄い!俺、今度という今度こそはダメかも知れない」 勃起した竿は胸の双丘の谷間に奪われ、陰嚢はこれ又 胸から腹にかけ露わになった美肌と擦り合っている。動き続ける前嶋、絶対に射精しない自信が薄れ始めていたのは事実だった。

「あぁ・・」 竿を迎えた胸の双丘を 左右両脇から両の手で押える由香利は、時折その手を放して 前嶋の腰を捉える仕草に出た 。これが更に彼を昂らせた。「うぅっ、ダ・・ダメだ。や・・やっぱりここは凌がんと・・」 幾度となく襲い掛かる射精の衝動だったが、辛うじて乗り切った。気づかれぬ様 そっと深呼吸を経た彼は言った。「気づきが遅れはしたが、こりゃ良い道草だな・・」

前嶋は続けた。「由香利さん、そろそろ次行こうと思います」 聞いた彼女「私は良いわ。のぞみさん、用意は良いの?」 「OK・・だと思います」前嶋は、又曖昧に言葉を区切った。そして パイズリの昂奮も区切られると、礼儀を保つ竿を、もう一度由香利の眼前に披露した。「良いわね・・」静かな返事を得ると、美脚を開いて 彼を下方に迎え入れる姿態(ポーズ)を取った。

「いよいよだ・・」前嶋はそう呟き、着衣のまま仰向けに臥し開脚した由香利の下方に擦り寄り、湿気を保つ股間の秘溝に、そっと亀頭を合わせる。その間に捲り上げたコスの上方(アッパー)を簡単に戻してやる。ミニのアンダーは、腰回りに纏わったままだ。「うん、これこれ・・」前嶋は、着衣が少し乱れた状態での交合を好んだ。「由香利さん、進みます。そして繋ぎます」

頷きの 無言の返事を確かめて、前嶋は堅さを保つ亀頭を、そして竿の幹を 押し開かれた秘溝へと滑り込ませる様に、ゆっくり慎重に交合(ミート)して行く。「んふっ、はあっ・・」小刻みな喘ぎを聴きながら、更に奥へ。少し後、亀頭が突き当たり、それ以上進めない感触を得た。こうして 彼憧れの女性レディオ・アンカーとの連結が果たされたのである。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 水稀みり
日野皓正さんの今回楽曲「エステート(Estate)」下記タイトルです。
Estate

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hakase32

Author:hakase32
愛知県在住の後半生男です。恐れながら、主に18歳以上限定内容を記して参ります。

お手数ですが、拙各稿を初めからお読み下さる場合は、下方にあります月間アーカイブ他のご利用をお願い致します。
他ブログを含め、拙記事の無断転用及び引用は ご遠慮下さい。

下記ランキングに参加しております。
クリックをお願いできれば幸いです。

官能小説ランキング

アクセスカウンター

愛と官能の美学

Shyrockさんの R18読み物集。他の作者各位も多数リンクされています。入口は、下記タイトルです。

赤星直也のエロ小説

赤星直也さんの R18読み物集。入口は、下記タイトルです。

未知の星

赤星直也さんの R18読み物集もう一つ。他の各位の作品も収録されます。

Mikiko's Room

Mikikoさんの、カテゴリー豊富な R18読み物集。独自視点の旅日記も好感です。

Adult Novels Search

R18 読み物の検索サイトです。

ブロとも一覧

拙バナーです

知人様より、優れたバナーを賜りました。必要時はご利用を Produced by Shyrock

もう一つの 拙バナーです

知人様ご厚意により、拙バナー追加編も賜りました。必要時はご利用を。 Produced by Shyrock

清き一票を(笑)

下記ランキングに参加しております。

日本ブログ村バナー


にほんブログ村 →できますれば、こちらも応援を・・

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

月別アーカイブ

これまでの拙連載「想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密(2016=H28,9~10)」と「轍(わだち)~それから(2016=H28,11~2017=H29,2)」  「母娘(ははこ)御膳(2017=H29,3~6)」  「南へ・・(2017=H29,6~8)」 「交感旅情(2017=H29,9~12)」 「パノラマカーと変な犬(2018=H30,1~5)」  「ちょっと入淫(2018=H30,6~10)」 「情事の時刻表(2018=H30,11~2019=R1,6)」 「レディオ・アンカーの幻影(2019=R1,11~2020=R2,5)」 「この雨は こんな風に聴こえる(2020=R2,6~2021=R3,3)」も お読み頂けます。