レディオ・アンカーの幻影 第41話「仮装」
- 2020/04/18
- 12:33

静かに寝室へと戻った理乃、先程から続く 由香利と前嶋の、微かな喘ぎと呟きを交えた正常位の繋がりを 上体を屈め後方から眺めて・・というより下方の結合をしげしげと観察していた。露わになった 由香利の核心に前嶋の竿(コック)が繋がり、その幹から根元にかけてがスロー・ピストンの動きを見せ、湿った剛毛を絡める様に出たり入ったりしている。
「ふふ、好い眺め・・」覗き込みながら、理乃は続けた。「この位置で見ても、綺麗なお尻。繋がるのぞみさんのお竿まで魅力的だわ。繋がりが浅くなっても、亀さんの先端を絶対に捉えて逃がさないのは、流石 熟女の技よね・・」二人共全裸ではない半脱ぎでの絡みというのも、より観る者を昂奮させるのかも・・と理乃は思った。 その手元には、これから主に由香利の下方に悪戯を働く為の 複数の字筆や綿棒が揃えられている事は既に触れた。
「何だかねぇ・・」と理乃。「医療プレイみたいだわ。これ・・」そう呟いて、ふと思い当たる事があった。まだこの前の、番組行事(イヴェント)で由香利と出会う以前の事。前嶋の居所に泊まり込んだ折、夜の酒食からの帰途立ち寄ったディスカウント店で 彼が入手したコスプレ用の看護師(ナース)白衣があるはずだ。その夜は理乃が着て行為に及んだのだが、その後も時折前嶋は、由香利や理乃の艶姿を想像しながら そのナース服を着て自慰行為に及ぶ事がある話を聞いていたのだった。
「直ぐに出せるかしら・・?」辺りを見回すと、傍らのクロゼットのドアをそっと開ける。・・と、下方に見覚えのある衣類袋(バッグ)がある。「多分、これらしい・・」と睨んで開くと、果たしてその時の白衣とナース・キャップが現れた。「ふふ、これよこれ・・」急いで下着の上から白衣を着け、キャップも頂いた。
「よし、好いわ・・」 寝室隅の立鏡を前に、簡単に着付けを確かめた理乃。それにしても、その眼鏡顔に看護師姿の何と似合っている事か。「分かる分かる。のぞみさんが昂奮する訳よ・・」 依然続く、喘ぎと呟きの応酬の傍らへ後ろから戻ると、ゆったりと、しかし力強く上下動を続ける前嶋の臀丘を「ポンポンッ!」と軽く叩いた。
「うっ、ううっ!あ、はい。理乃ちゃん・・かな?」途切れがちの言葉が返ってきた。理乃「高揚中邪魔して悪いわね。ちょいと装いを替えてみたの。どう?」 「あ、いや凄い!どうも何も、素晴らしいの一言じゃないですか。文句なく良いですよ。あぁっ、この前の夜が甦って来る様な・・ううっ!」返しながら、彼は呻いた。下に組み敷いた由香利が、又も彼の腰に回した両脚を締め付けて来たのである。
「のぞみさん、ダメよ!」随分と冷静に、由香利が言った。そして「お喋りに嵌り過ぎるのは。理乃さんとのお話は良いけど、ちゃんと腰を動かして欲しいわ!」 「どーも済みません!腰、鈍ってましたか?」 「ちょっとね・・」 「あぁ、アハハ。俺やっぱり、あっちとこっちの事を同時進行させるのが苦手みたい。やっぱり腰に集中しないとダメ・・かな?」
「のぞみさん、やっぱりさ・・」理乃が脇から声をかけた。前嶋が頷いて返すと「由香利さんとは、次 いつになるか分からないから、折角繋がってる時に、思いっきり昂った方が良いんじゃなくって。今夜はあたし、それを応援する為に来たんだからね」 「そう、そうだったよね。それは・・感謝ですよ」と前嶋は返した。そして「あぁ、そうだ・・」と続けた。
「はい、何?」理乃が返すと「ナース服の場所、よく分ってくれて嬉しいっす。それでね、その傍に小さい紙袋があるでしょ」 「あぁ、紙袋ね。うんうん、あるわね」 「その中に、宴会の余興とかで使う仮面が入ってるんです。理乃ちゃん次第だけど、良ければ使ってみて」 「有難う。でも初めは眼鏡でやってみたいから、途中で気分が乗ったら使うかもね」 「あぁ、そりゃ任せますよ。気分次第で・・ね」
「さぁ、後少しで・・」会話が区切られると、濃い正常位での行為が再開された。理乃は相変わらず後方から、ゆっくりとしたピストン運動を覗き込む。「まずはのぞみさん、貴方から高めたげる・・」 亀頭を由香利の膣に吸い込まれ、上下動を繰り返す竿の上でゆったりと踊る陰嚢に手を伸ばしてみる。すうッとなよやかな手指を走らせ、昂奮を促す様にマッサージを施す。陰嚢の表を覆う襞は、手指を走らせる度に 痙攣でもしたかの様に堅くなった。
「あっ、ふうっ、うぅぅ!」 「あっ、あっ、はぁぁっ!」陰嚢を刺激された前嶋が、思わず腰の動きを強めたらしい。下の由香利も強められた腰、そして繋がれた竿の動きに艶やかに反応した様だ。「ふふ、面白い。のぞみさんの感度、中々鋭いわ。もう少しだけ・・」理乃の陰嚢への施しが、数分間追加された。それを経て・・
「次は由香利さん、貴女よ・・」 理乃、今度は開かれた前嶋の太腿の間から少しだけ見られる 由香利の白く優れた臀丘に手指を伸ばす。まずは周囲から秘溝に向かい、ソフトに撫でて行く。「どう?由香利さん。女が女を愛撫するのって、男と違った気持ち良さがないかしら?」 その問いは、由香利の本音を突いていると言って良かった。
彼女が、のしかかった前嶋の竿を受け入れるのと、理乃に臀丘を摩られる「二重の愉悦」を感じていたのは事実だった。当然の事だが、性感が満たされるのと、尻肌を撫で回される歓びが同時に来るのは やはり普段のそれとは違うのだ。「理乃さんに、剝き出しの下方を覗かれるのは確かに屈辱。でも・・」と由香利は思った。「この二重の歓びが得られるなら、仕方のない事かもね・・」
彼女を抱く前嶋の気遣いも、前回よりは向上していた。下方の連結から来る愉悦を維持しながら、上体への愛撫も隙の少ないものに変わっていた。程好い感覚の接吻、交互の乳房への適度な愛撫、そして前嶋も気に入った 程好い剛毛の腋へも、口舌の愛撫が加えられた。
「よしっ、のぞみさんが上体を愛撫してる間にっと・・」 由香利の臀丘への摩りを区切った理乃は、細めの筆を取り上げた。「今度は、筆でお尻を愛させて下さいな。今度は菊のお花にも寄らせて頂くわ・・」 筆の愛撫も、まずは臀丘の周囲から。前嶋の 竿を動かす「スロー・ピストン」に倣い、これもゆっくりと穂先を尻肌に走らせて行く。「ああっ、ふっ、ふっ、はぁぁ~っ!」その筆愛撫が進むと、由香利の喘ぎも少し高まる気がした。
「さぁ、次 行くわね・・」 臀丘への摩りを区切ると、理乃の筆先はいよいよ由香利の菊花(肛門)を狙って行った。「よしよし、これもゆっくり・・焦らす様にね」勿論、直ぐには核心に至らない。まずは穂先を 僅かに剛毛生える菊花の周囲に走らせる。これだけでも由香利の「喘ぐ反応」が高まってくるのが分った。数周程摩り終えると、いよいよ前嶋の竿と陰嚢の下に咲く菊花を高める番だった。
「行くわよっ!」 軽い気合と共に 遂に理乃の筆先は、由香利の菊花を捉えた。まずは朱に染まった秘溝に近い「蟻の門渡り」の位置から襞に沿って中心へと走って行く。思いの他、熟女によくある襞の荒れは少ない様だ。「うん。お尻肌もだけれど、菊花(おしりあな)も綺麗。嫉妬はしないけど、惚れ惚れするわね」 理乃の素直な想いだった。
周囲から中心へ・・菊花周囲への愛撫が区切られると、いよいよ核心・・中心への攻めだ。「よしっ!」気合を入れ直すと、理乃の細筆、今度は菊花の中心に突き立てられた。思ったより深いめり込み。「あはぁっ!い、好い~っ!」これまでにない愉悦なのだろう。一段と高い喘ぎで、由香利が反応した。「あぁ、素敵。この医療プレイ、最高だわね。ずっと続けたい気もするわ・・」傍らのローションを少し含ませ、加湿した筆先を菊花に出し入れする愉悦は、理乃を魅了して行く。由香利に重なる、前嶋の腰遣いも少し速まり、強まった様に感じられた。
(つづく 本稿はフィクションであります)
今回の人物壁紙 本荘 鈴
日野皓正さんの今回楽曲「レイト・サマー(Late Summer)」下記タイトルです。
Late Summer