2ntブログ

記事一覧

この雨は こんな風に聴こえる 第7話「昂雨(こうう)」

c7bc571e.jpg
「あぁ、好いね。俺から見りゃ絶景だよ・・」セミダブルのベッドに仰向けに臥し、M字に開かれた脚の間で露わにされた宥海の股間を ネットリとした視線で観察し始めた黒木は、思わずそう呟いた。「ここまで 良くしてもらった。さぁ、これから少しお返しだ。悪い気はしないだろう・・」

M字開脚を更に押し開き、暗めの照明にボンヤリと浮かび上がった 朱に染まった小陰唇にそっと唇を合わせた。そこはかとなく立ち上る、些か甘酸っぱい「女の芳香」も、今の彼には心地良く感じられたものだ。舌技も使い、静かに・・しかしねっとりと、好ましく色づいた秘溝を舐め愛でて行く。

「あ、あぁ・・、恆(ひさし)さん・・」喘ぎ交じりに、声をかけられる。黒木が「はい・・」と返すと 仕掛けられる宥海は「あたしの秘溝(アソコ)に接吻(キス)してるの?」 「そうですよ。さっき さんざんしゃぶってもらったから、当然のお返しだよね」 

宥海「ハハ、嫌らしい答礼ね。でも有難う。あ、あっ・・慣れてくると、何か気持ち好い。あ、あぁ・・」 黒木「それは良かった。もう少し続けるから、この快感に身を任せてくれると嬉しいな・・」 「あは、分かった。貴方、そうして欲しいんでしょ。あ、ふぅっ・・」 「そうそう。それじゃもう少し舐めて差し上げるとしよう・・」

下方をはだかれたバス・ローブをわざと脱がせず、俗に云われる「マングリ返し」に近い姿態(ポーズ)まで宥海の両の脚を曲げて開き、小陰唇への熱く濃い接吻が区切られると、黒木は少しの間、舌技を使って女芯を磨きにかかった。執拗な口舌の攻勢に、秘溝の朱は燃える様に鮮やかさを増し、バルトリン腺から滲み出る愛液も、その度合いを少しずつ増して行った。舌を合わせ目に滑り込ませる様に「クチュクチュ・・」と愛撫音を伴い嘗め回す間に、愛撫音はより水分を増した「ジュルジュル・・」という音に変化して行った。

「ねぇ宥海さん・・」口舌の攻めを時々止め、黒木は声をかけた。「あ、ふぅ・・はい、何?」の返事を得ると 「脚 上げたままだと疲れるでしょ。だからね・・」 「はい・・」 「俺の頭の上に 脚乗せると良いよ」 「まあっ、そんな失礼な事、して良いの?」 「大丈夫大丈夫。いいからやりなさ~い!」 「分かったわ。そういう事なら・・」

余り気は進まなかったが、黒木の許し・・というより促しもあり 宥海は彼の頭上に両の脚先を乗せて行く。確かにこの方が、楽には違いなかった。「よ~し、好いぞ~!」より一体感を覚えた黒木は、宥海のより深い喘ぎを聴きながら 更に口舌を使った。
 
「宥海さん、これ言ったら怒られちゃう・・かな?」 膣の合わせ目からゆっくりと舌先を引き抜き、笑顔を送る黒木が言った。宥海「恆さん、舐め上手ね。あたし、油断してたらイっちゃうとこだったわ」 「あぁそりゃ具合悪いね。ならもう少し緩めにしようか?」 「あぁ、いやいや・・舐める強さはそのままで良いわ。ただね・・」 「はい・・」 「今度は、貴方のお竿を見ながら仕掛けられたいの・・」 「あぁ、分かる分かる。つまり 俺の竿が見られる様にすりゃ、もっと舐めて良いよって事ね」 「そうそう。位置はこのままあたしが下の方が良いわ」

「良いでしょう!それにしても・・」と黒木。「有難う。それで・・」と宥海も応じた。返事を得ると「今夜は、外の天気と一緒で、宥海さんの『女』もしっかり雨降りだね」と冗談を込めて続けた。「ハハ、雨降りねぇ。でもそれも、貴方がせっせと攻めるから、あたしが濡れちゃったんじゃないの。どうせ体位が替わったら、又やるんでしょ?」 「はい、その通り!あぁ、嘘はつけんなぁ・・」そう返すと、二人は笑った。

ここで、宥海と黒木の「睦みの体位」は替わる。大きく曲げ開いた女の脚の間に 男が顔を埋めて口舌で攻める「立ち花菱」から、宥海の希望を入れ 上下で互いの性器と口舌を近づける「椋鳥(むくどり)と呼ばれる姿態へと移る。両の脚を開いた宥海はそののまま。その上で 黒木が上下の身体を入れ替えて重なる。

「ふふ。これよこれ・・」引き続き仰向けに臥す宥海の眼前に礼儀を正す竿が現れると、その幹辺りから 又もねぶりの攻勢を仕掛ける。「あっ、うっ・・い、好いぞ・・」黒木は 呻きを交えた返事を送り、又も宥海の股間に顔を埋め、口舌で秘溝への愛撫をもう暫く。「あはぁっ・・!」 「うぅぅっ・・!続く雨音に乗り、男女の喘ぎや呻きの声を伴い、前戯は仕上げの時に入った。

「さ、そろそろ・・」 高められて好い色になった秘溝を舐め回しながら、黒木は思った。「俺の竿(アレ)を、宥海ちゃんの膣(アソコ)に繋げる時が近づいたな。見るが良い。合わせ目からの秘液もしっかり出てる。まるで雨脚が強まったのと競ってるみたいでさ・・」呟いた後、程好い昂奮に身を任せている様な宥膿の様子に目を遣り、こう言葉をかけた。

「宥海さん、そろそろ・・かな?」 その言葉が、できるだけ彼女の「女」に進入したいという希望が伝わる様、黒木は声を投げかけてみた。「あたしは良いわ・・」静かな返事が伝わってきた。゜よし・・」黒木はそれを確かめ、隠し持っていた小さな樹脂の包みを開けにかかる。初めてで、宥海も安全かどうか分からない。ゴムの用意だ。

「恆さん、ちょっと待って!」包みからゴムを取り出そうとする黒木の動きを、宥海が止めた。そして「自分でするなんて狡い。あたしにさせて・・」今は収入のない彼の責任感は、勿論分かっていた。だが、彼自身に着けさせるより彼女が着けてやった方が、より昂奮が増すのも分かっていたのだ。「分かりやした。じゃあ、お願いしようっと・・」 一旦動きを止めた彼は、観念した様にそう返した。

膝立ちになった黒木は、己の竿へのゴム着けを宥海に任せた。手際良く、一旦拡げられた薄手のゴムが 彼の亀頭を、そして竿の幹を覆って行く。瞬く間に漬けられると、宥海は再び仰向けに臥し「用意は良いわね?」と軽く念を押す様に言った。黒木は勿論「OKよ」と返すしかなかった。そして彼は、静かに宥海の上に重なった。

上と下での軽い接吻→再びの 胸の双丘への手指と口舌の愛撫一渡りを経て、いよいよ黒木は、宥海への交合を試して行く。開かれた両の脚、ふくらはぎの辺りを己の双肩に乗せ、秘溝に対し ゴムを冠った亀頭を向ける。当然の礼儀、竿は堅さを守る。「大丈夫、上手く行く・・」確信を得て 亀頭を小陰唇に当てると、そのままゆっくり 奥の方へと迪送して行く。ゴム越しが惜しくも、何となく 優れた肉壁の感触が分る。更に奥へ・・亀頭の先端が軽く当たる感じで連結が完了。その瞬間「あっ、はぁぁっ!」少し大きい 宥海の喘ぎを聴いた。

「さっ、ちょっと動くね・・」の短い言葉一つ、再び上体を重ねた黒木は、女と一つになった腰の運動を始めた。暫く行為がなかったので、どんな風かを思い出しながらのスロー・ピストン。「あ、あぁ・・い、好いわ・・」小刻みな喘ぎに乗せ、宥海の反応が返される。決して不快ではない様だ。「暫くは、ゆっくり・・とな」両腕を宥海の背後に滑り込ませ、時折唇を交わしながら、黒木は焦りを抑えながら行為を進める。宥海も両腕を黒木の背後に回して応える。「あぁぁ・・っ!」 「うぅぅ・・っ!」 更に続く強めの雨音に伴われ、男女の喘ぎと呻きの「三重奏」が始まった。
(つづく 本稿はフィクションであります)


今回の人物壁紙 羽咲みはる
今回の「音」リンク 「明日晴れるかな」 by 桑田圭祐 (下記タイトルです)
Ashita Harerukana

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hakase32

Author:hakase32
愛知県在住の後半生男です。恐れながら、主に18歳以上限定内容を記して参ります。

お手数ですが、拙各稿を初めからお読み下さる場合は、下方にあります月間アーカイブ他のご利用をお願い致します。
他ブログを含め、拙記事の無断転用及び引用は ご遠慮下さい。

下記ランキングに参加しております。
クリックをお願いできれば幸いです。

官能小説ランキング

アクセスカウンター

愛と官能の美学

Shyrockさんの R18読み物集。他の作者各位も多数リンクされています。入口は、下記タイトルです。

赤星直也のエロ小説

赤星直也さんの R18読み物集。入口は、下記タイトルです。

未知の星

赤星直也さんの R18読み物集もう一つ。他の各位の作品も収録されます。

Mikiko's Room

Mikikoさんの、カテゴリー豊富な R18読み物集。独自視点の旅日記も好感です。

Adult Novels Search

R18 読み物の検索サイトです。

ブロとも一覧

拙バナーです

知人様より、優れたバナーを賜りました。必要時はご利用を Produced by Shyrock

もう一つの 拙バナーです

知人様ご厚意により、拙バナー追加編も賜りました。必要時はご利用を。 Produced by Shyrock

清き一票を(笑)

下記ランキングに参加しております。

日本ブログ村バナー


にほんブログ村 →できますれば、こちらも応援を・・

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

月別アーカイブ

これまでの拙連載「想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密(2016=H28,9~10)」と「轍(わだち)~それから(2016=H28,11~2017=H29,2)」  「母娘(ははこ)御膳(2017=H29,3~6)」  「南へ・・(2017=H29,6~8)」 「交感旅情(2017=H29,9~12)」 「パノラマカーと変な犬(2018=H30,1~5)」  「ちょっと入淫(2018=H30,6~10)」 「情事の時刻表(2018=H30,11~2019=R1,6)」 「レディオ・アンカーの幻影(2019=R1,11~2020=R2,5)」 「この雨は こんな風に聴こえる(2020=R2,6~2021=R3,3)」も お読み頂けます。