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この雨は こんな風に聴こえる 第9話「夜雨(よさめ)」

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「あ、ああっ・・よ、良かったぁ・・」 「お・・俺も同じ。ホ、ホント・・好い感じだぁ・・」正常位に戻り、高め合って昇りきった宥海と黒木は、まだ重なり合ったまま心地良い余韻に浸っていた。最初につき ゴムを介しての行為とはいえ、思いの他深い頂の歓びであった。「もう暫く、このままでいよう・・」そう感じた黒木は、又 両の腕を組み敷いた宥海の背後に回すと、上から静かに唇を合わせた。

「恆(ひさし)さん・・」少しおいて接吻(キス)を解くと、宥海が小さく声を上げた。「はい、聞こえるよ・・」と返すと 「今の出方、とても良かったわ。何度でもして欲しい位・・」 「気に入ってくれて、有難う。覚えておく様にしますよ・・」 「お願いね・・」そんなやり取りを経て、男女は「上と下」で笑顔を交わした。暫く後・・

まだ宥海「そろそろ、離れる?」 黒木「ええ、ゆっくりね。折角好い感じだけど、お互い明日・・ていうか、今日があるしねぇ」 「ハハ、そうだね。もう日付が替わっちゃったんだ」 もう一度笑い合うと、黒木は上体を起こし、下方の連結をゆっくりと解きにかかった。「おー、今夜は特に礼儀正しいな・・」まだ堅さを守る竿(男根)が、緩く静かに宥海の秘溝から解放される。名残りを惜しむ様に、中庸の陰毛が 抜き離される竿の茎を一瞬捉えた。

「宥海さん・・」今度は黒木が声をかけた。「はい、何?」の返事を得ると 「俺が思ったより、潤ってるね・・」と続けた。「ふふ・・」聞いた宥海が一瞬微笑み、そして「あたし、少~しだけ、あの『お露』が多いのよね」とその後を。聞いた黒木「あぁ、それ好いな。もう一度、貴女の『女』に接吻して良いかな?」 「あは、ちょっとスケベっぽいけど、気持ち良くしてくれるなら OKよ」

この言葉を受け、黒木はもう一度、開脚して仰向けに臥す宥海の 露わな股間に唇を寄せて行った。濃厚な接吻、舌も使った小陰唇の合わせ目を掻き回す様な愛撫は、心地よい余韻を更に長引かせる効果がある様に思えた。「あふぅっ!はっ、はっ!こ・・これもい、好い!」数分間も続けると、又 宥海の秘液は量を増して秘溝から滲み出る様だった。

「さてさて・・」 暫しの熱い後戯が区切られると、黒木は宥海に「もう一回、シャワー行くかね。それから水分摂って、休むと良い・・」そう促した。「そうだね、今度は一緒に使おうよ」その返事を受け、もう一度全裸になった二人は、又浴室へ。「シーッ、静かにね・・」 「ええ、勿論・・」なるべく声を上げぬ様注意の上、ソープを使った核心部の洗いや身体の流し合いなどに興じた後、下着姿で居間へ。

「宥海さん、実はね・・」と黒木。「はい、続きを・・」と促されると 「さっきの絶頂で出たものをが、冷蔵庫に入ってるの。どうしようね。水分に混ぜて味わうってのはどうかな?」 「ふふ・・それって、貴方の精液(ザーメン)の事?」 「そうそう・・」 「分かった。何か Hentaiっぽいけど、つき合っても良いわよ」 「有難う。じゃあ、同じ様に作るね・・」そう言い 言葉を区切ると、黒木は厨房(キッチン)の冷蔵庫から、スポーツ・ドリンクのペット・ボトルとアイス・ペール、マドラーにタンブラー二個と 宥海との情交で活躍したゴムを持って戻った。

「あはぁ、そのゴムの中身が、貴方の発射したモノかぁ?」呆れた様な、感銘を受けた様な宥海の反応に 「そうでございます。今からこれを、水分にブレンドしてご提供しますわな」 ニヤリと薄笑いを浮かべた黒木は、注ぎ分けた氷とスポーツ・ドリンクのタンブラーそれぞれの上から ゴムに入った男精を静かに合わせて行った。そして・・

「できました・・」 コースターを介して 宥海の前に仕上がったスポーツ・ドリンクを置くと、美しくも「ニヤリ・・」とした どこか品のない微笑が返ってきた。同じ様に、己の分も用意、そして「乾杯!」ちととんでもない中身の杯を交わす。味は本来のスポーツ・ドリンクと大差なくも、透明な液体中には やはり何やら滓(おり)の様なものが認められた。

「ハハ・・。まぁ、気にしない事ね」笑いながら、宥海。黒木も「ホント。失礼は承知だけど、これって栄養価は高いらしいって話を聞いてね・・」 「あぁ、まぁそうらしいわね。あたしもチラッと聞いた事あるわ。でも、こんな形とはいえ、貴方のを飲精するとは思わなかったな」 「うん。だから俺、感謝してます。ホント、有難うです!」 こう返すと、二人は図った様に 声を上げて笑い合った。

「ねぇ、恆さん・・」 暫くおいて、宥海が声をかけてきた。「はい、聞こえますよ・・」黒木は又、そう応じた。すると「又 こんな風に、あたしに飲んで欲しいかしら?」 「あぁ、それ・・できれば又、そうして頂けると嬉しいな・・」 「そうなの。じゃあ又、できる機会を考えてあげるわ。ただ・・」 「はい、何でしょう?」 「今度はね、安全な日を教えてあげるから、ゴムなしでできる様にして欲しいわ」 「あっ、それ・・言われると思った。勿論!できる様努力する。約束しますよ」 「分かった。男に二言はないって云うから、信じるわ。是非お願いね」 「かしこまりましてござる!」

「ご免、遅くなった。もう休もう。今夜は雨の夜だから、よく眠れると良いね」 「いえいえ、気にしてないわ。本当に好い夢見たいな。じゃあお休みね」 「はい、お疲れサマー・・」 そう挨拶を交わし、各々バス・ローブとトレーナーを纏って枕を並べたのは 1amを回っていた。黒木の習慣、深夜ラジオ番組を微かな音量でかけ 深夜も続く雨音に耳を傾けると、自ずと眠気に見舞われた様で 朝まで気づく事はなかった様だ。

「お早うです!」それでも 8:30amには二人 目を覚ましていた。些か怠惰になり始めていた生活態度の黒木だったが、昼近い遅くまで寝ているのは嫌いだった。起き出した宥海に、彼は続けて声をかけた。「良ければ、又シャワーお使いよ」 宥海「有難う。でも大丈夫。朝は『なし』で行けそうだわ」「そうですか、分かった。それじゃ、朝(モーニング)食べに行って解散にしようかな」「それ好いわね。賛成!」

これを受け、黒木は宥海を伴い 馴染みの喫茶店へ。中京圏のこの手の店によくある レトロ調の落ち着いた佇まいだが、朝方はコーヒーなどの飲み物に 意外な程の量(ボリューム)を誇る軽食の類がセットされ、常連だけでなく近隣からの客や様子を知った内外の旅行者らにも認知され、かなりの人気になっていた。この朝も まだ雨の残る天気だったが、店内は結構な賑わいだった。

雨天もあって、湿度はあれど 朝方はまだ涼しさを感じる時期。二人共、ブレンド・コーヒーはホットを選んだ。この朝は小倉トーストやスクランブル・エッグ、ツナサラダなどの顔ぶれだ。「さて、宥海さん・・」黒木は切り出した。「今日も、午後からなの?」そう続けると、彼女は「ええ、まぁ午後からね。でもその前に一度帰って、衣服や持ち物を交換したりしたいから、朝御飯のタイミングは丁度良かったわ」「そうか、そりゃ良かった。今日も俺、就活は午後からだから 貴女を送ってから伯父貴んとこへ顔出そうかなって思った訳ですよ」

宥海「そうかぁ、丁度都合がはまって良かったね。お店も落ち着いた好い感じだし、あたしもこれから何だか居着いちゃいそうだな」そう言って微笑んだ。聞いた黒木は「有難う、良かったよ。案内した甲斐があったな。それでね・・」「はい・・」「貴女のクリアした 気象予報士試験ってそりゃ難しいだろうけど、作戦とか対策ってあるのかな?」「うん、訊かれると思った。話すと長くなるから、今朝は『さわり』だけで良いかな?」「うん、無理はしなくて良い。又訊くから、今はそれで・・ね」この朝、黒木は宥海の試験対策資料の一部を借り受けられる事になったのだが、その辺りは又次回にでも記すとしたい。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の壁紙、JR高山線 鵜沼付近にて。岐阜県各務原市 2018=H30-6 撮影 筆者
今回の「音」リンク 「ドラマティック・レイン(Doramatic Rain) by 稲垣潤一 (下記タイトルです)
Doramatic Rain

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