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この雨は こんな風に聴こえる 第14話「初見」

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夜から深夜への移ろいの時、窓外の雨音がはっきりと聴こえる様になった。居間のソファ上で、麗海(れいみ)と黒木の濃い行為が続く。黒基調・短いアンダーのメイド風コスを纏った彼女の下方を、彼は直ぐには攻めなかった。まずはアッパーの胸周りをはだけ、現れた淡色のブラが放つ 微かな芳香を愛でる。形の好い双丘を反映する「Cと D」中間位のカップに手指を遣りながら、黒木が言った。

「麗海さん、確かブラも朝から着けてるんだよね?」 「そうよ。だから好い香りがするでしょ?」 「ハハ、微かにね。人によっちゃ気がつかないレベルかもだけど、俺はこういう微妙なのが好きなんですよ」 「ふふ、可笑しな男性(ひと)ね。まぁ気をつけてりゃ、汗と乳っぽい匂いかもだけど」 「まぁ、そうだね。それ、自分の想像も入りはするんだけど」そう言いながら黒木は、ブラ越しに「胸の双丘」を一渡り摩った。それから・・

「さてそれじゃ、ブラの中身を伺うかな。下の方はもう少ししてから・・ね」 「ふふ、仕様がないわね。まぁ良いでしょう。あたし、胸周りへのタッチはなるべく手短かが良いわ」 「そうですか。それ気をつけましょう。それじゃ・・」そう言いながら黒木は、背後のブラ・ホックを外して胸周りを露わにして行った。

暫くの間、前述もした乳頭をメインに愛撫を進めた。時折「チュッ、チュバッ・・」などと口舌を交えた愛撫音をわざと生じながら、麗海の胸周りを味わった。決して愛撫の技が上手い黒木ではなかったが、それでも数分の間続けると、麗海の僅かに開いた唇から「あっ、んっ・・」などと小刻みな喘ぎが漏れてきたのも事実だった。

「あぁ、好い感じだ。これは、続く下方(アンダー)に期待だなぁ」軽い揉み手を交え、存分に胸の双丘を味わった黒木は、その下の明らかに優れた「縊(くび)れ」に手を回して愛でると、いよいよ「本丸」の下半身を攻めるべく、衣装越しに手指を走らせて行った。麗海は概ね心地良さそうで、時折軽く短い喘ぎを交えて反応していたが、更に数分の時が経つと、急に言った。

「ねぇねぇ、恆(ひさし)さん・・」 「はい、聞こえるよ。続けて・・」黒木が続きを促すと 「もう下の方が昂ってると思うんだけど、あたしの下に繋がるそれ、ちょっと見てみたいわ」 「あぁ、あはっ。そうですか。見てみたい・・ね。・・て事は、貴女の眼前で露出しないとって事だよね」 「そうそう。是非お願い・・」

「あぁ、そう・・」と軽い返事をたものの、麗海の眼前に己の竿(男根)を晒す事に、黒木はまだ気が退けた。つまりまだ「心の準備」ができていなかったという事だ。その一方「そういう事なら」の想いもあった。姉の宥海が二十代半ば。妹・麗海は確か四つ位年下のはずだから、まだそちらの経験が浅い可能性もありはする。そこで「麗海ちゃん、これが『男』だよ」などとその眼前に、礼儀を正す竿をしっかりと晒すのも、又一興か・・などと思ったりもしたものだ。「ホント、愚考だな・・」そう呟き、心で苦笑した。

「さぁさぁ・・」そうこうする内に、麗海は本当に黒木の下方に関心を寄せてくる風情だった。「早く見せて、見せてぇ!」 「あぁ分かった。今、見えるようにするからね・・」促されるまま、黒木はトレーナーのアンダーを下げて行く。その下のトランクスもずり下すと「遂に」というか「やっぱり」というか、堅さを以て礼と心得る浅黒い竿と陰嚢が露わになった。濃い目の下草あるは勿論だ。

「まぁ、座りましょうや・・」下方を露わにした黒木が先に座り、麗海にも着座を勧める。頷いた彼女は、直ぐに左の手指を 勃起した竿の幹に絡めてきた。天仰ぐ亀頭を掌で包み込み、次いでしなやかな指で、巧妙に昂らせて行く。亀頭から幹、裏筋、そして陰嚢へと手指を走らせると、黒木は「あっ、ううっ・・」と軽い呻きを発して「ビクッ!」と上体を 痙攣でもした様に震わせた。油断すると、本当に射精しかねない程心身は緊迫していたのだ。

「恆さん、次はね・・」 礼儀を正す竿を称える様に「手淫の術」を施した麗海は 一瞬ニヤリと笑うと、今度は 依然として天を仰ぐ亀頭に唇を寄せてきた。そして「接吻(キス)させて・・」と呟いた。聞いた黒木は、最早拒む理由もなく、一言「お願いね・・」と呟き返すのがやっとの有様。幹を左手で包まれ、薄桃に染まる魅惑の唇を寄せられた亀頭は、その鈴口から透明な我慢汁を滲ませて応えるのだった。

「ふふ、この透明な液、宝石みたいで綺麗ね・・」微かな薄気味悪さを伴う微笑みを以て応じると、麗海は黒木の鈴口に唇を寄せ、先端の我慢汁を舌で拭い取った。次いで上から亀頭に食らいつき、幹の半ば程まで咥え込んだ。「これから、恆さんのお望みを叶えたげるわ」と続け、言葉を区切ると「クチュ、クチュ・・」とか 「ジュポッ!ジュポッ!」などと、大小のほんの僅かに耳障りな愛撫音を伴って 竿を咥えた口舌を上下させた。「いやいや、中々だわ・・」

黒木を唸らせた・・というより呻かせた口唇愛撫(フェラチオ)が十数分間は続いた。その間中、彼は突き上げる射精の衝動と、ギリギリの対峙を迫られた。本当に、油断していると簡単に昇らされ、発射してしまう。「ダ・・ダメダメ。それだけは・・!」二度三度、襲ってくる絶頂への衝動を、彼は何とか辛うじて凌いだ。

「フゥッ、危なかった・・」 努力を重ねた寸止めの効果で、射精の衝動だけは何とか凌ぎきったが、今度はお返しに、麗海の下方への愛撫中に、不用意に昂奮しない用心が必要になりそうだった。答礼の口唇愛撫「クンニリングス」の折に暴発する恐れがあったのだ。「本当に、落ち着いて昇りたいもんだ。油断してると、途中でイキかねない・・」それだけは、何とか避けたかったのだ。

「危ないけど、好い感じだ。有難う。さて次は・・」 初めてきた衝動の頂を 何とかしのぎきった黒木は 麗海に一礼してそう呟くと、今度は 彼女の下方に答礼の口唇愛撫(クンニリングス)をネットリと丁寧に見舞うべく、先程と同じく両の脚を抱え M字の様に押し開いてそれぞれの足先を ソファの縁に乗せた。

「よしっ!さあ、これからお返しをしますよ~!」又も、麗海の「行儀の悪い姿態が再現された。はだかれた上方の腋からは、ほんと僅か 体毛が認められる。「多分、下方も同じ感じかな・・」一方でそう思いながら、まずはショーツを着けたまま、その芳香を愛でてみる事とする。もう一度、汗や聖水、それに微かな膣からの匂いが入り混じった芳香を、もう一度味わい確かめると、いよいよゆっくりと剥ぎ取りにかかる。両の脚先を己の肩に乗せ、腰の辺りに両の手を挿し込んで、小さい「T」のストラップに両手指をかけ、ゆっくりと下して行く。

ショーツが両足先を通過して完全に脱げると、黒木は麗海の両の脚を更に曲げ開き、上から股間が露わに観察できる様 大きく屈曲した仰向けの体位に変えて行く。中庸の下草に囲われた大陰唇がゆっくりと開かれ、その中に鎮座の小陰唇が露わになって行く。「好いなぁ、この朱色・・」 まだ若い麗海の秘溝は、分泌される透明な愛液の光を伴い 期待通りの朱に染まっている。「好いぞ。さぁ、お返しの接吻(キス)で開始だ」そう言った黒木は、曲がりの大きい仰向けの姿態でソファに臥す麗海の秘溝を両の手指で慎重に押し開くと、その小陰唇の辺りに 深く丁寧に唇を合わせて行った。接吻(キス)の瞬間「あっ、はぁぁ~っ!」本気度を増した、彼女の喘ぎが 続く雨音との二重奏を聴かせ始めた。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の壁紙 熱田神宮(物語中、熱見神宮のモデル)近所を行く JR東海道線・下り貨物 5087列車。名古屋市熱田区 JR熱田駅(物語中 JR熱見駅のモデル)南詰 2020=R 2,1 撮影、筆者
今回の「音」リンク 「雨 (The Rain)」 by 久石 譲(下記タイトルです)
The Rain

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