2ntブログ

記事一覧

この雨は こんな風に聴こえる 第59話「記憶」

IMG_5304.jpg
寝室に這入り、ベッドに臥した宥海(ゆうみ)に促されるまま その上に重なり、存(たつる)が腰を使い始めた同じ頃、宥海の妹・麗海(れいみ)と 存の兄・黒木も事に及び始めていた。「流石(さすが)だね、恆(ひさし)お兄さん・・」の言葉に黒木は「あぁ、有難と。まあ存(タツ)は弟だから 割合すんなり行くと思ったんだが、宥海お姉さんはそうしてくれるか、ちと不安だったのよね」

麗海「まぁ上手く行ったじゃないの。所でさ、又暫く あたしのお股の香りを愛でたいんじゃなくって?」 黒木「おお、そうだそうだ。それそれ、それですよ~!」そう返すと彼は、再び麗海を長手ソファに座らせ、両の脚を M字型に開いて行った。艶やかな象牙色の太腿と それに連なる臀丘の魅力はは姉・宥海のそれを上回り、黒木は否応なく惹きつけられて行った。

「よしよし、又この芳香が確かめられるな・・」股間に程好く食い込んだ、深紅色の「T」に、又も鼻先を寄せて 黒木はその聖水と秘液が入り混じった芳香に 暫しの間酔い痴れた。その様子を見た麗海は「よしっ!もっともっと、刺激しちゃお!」とでも言う様に M字に開いた両脚の下肢を上げ、臀丘を突き出す 更に過激な姿態(ポーズ)に変えて行った。

「うんうん、好い香り・・」 ひとしきり、股間の芳香を確かめた黒木は、次には慎重に「T」を剥ぎにかかる。まず 脱がす前にクロッチの辺りに唇を寄せ、口舌で少し刺激しにかかる。仕掛けられた麗海は「ん、んんん・・」と、籠った様な低い喘ぎで応じ。「ふむ、上手いな。このレベルの声なら、隣の宥海さんや存(タツ)にも気づかれんだろう。さぁ俺も、悟られん様に 気をつけて高めて行かんと・・」

数分間に及んだショーツ越しの愛撫を経て、黒木はいよいよ麗海の股間に食い込んだ「T」を脱がせにかかる。まず、満月(フルムーン)の様な 白い形の好い臀丘に両の手指を滑らせてマッサージ。「ふふ、恆お兄さんお得意の、お尻触りね・・」ほんの僅かに嫌味を利かすも、麗海も摩(さす)られて悪い気はしない様だ。「あぁご免。素敵なお尻だから、つい手が行っちゃってね・・」苦笑しながら黒木が返すと 「まぁ良いわ。それ、本音でしょ?」優れた微笑みで応じた。

暗めの照明に良く映える 月の様に白く滑らかな尻肌の感触を確かめると、黒木は慎重に「T」の両脇ストラップに手指を絡ませ 気づかれぬ程ゆっくりと脱がせて行く。臀丘から太腿、膝から踝(くるぶし)を経て、高々と上げられた足先から外し去ると、これも朱を帯びた 魅惑の秘溝が 程好い下草と共に姿を現した。時折糸を引く 僅かに粘りを帯びた秘液が滲み出る気配が見られ、加湿は十分の様だ。

「あぁ素敵・・」 露わになった麗海の股間に身をかがめてグッと寄り 両の手で秘溝を少し押し開いた黒木は、すかさず陰唇に唇を重ね、熱い愛撫に入る。途中からは舌技も加わっての口唇愛撫(クン二リングス)だ。初めの内は「チュッ、チュッ・・」と下の唇に上の唇を重ね、吸い寄せる要領で高めて行く。受ける麗海も 籠った声ばかりとは行かず、遂に「うっ、うっ、あっ・・」と高めの喘ぎに変わって行く。その声が、更に黒木の情念に火をつけた。

「よしよし、麗海さん・・」 麗海「うっ、うっ、うあっ・・。はい、何?」 「さっきは、心の籠ったおしゃぶりを有難と。俺も誠心誠意、お返しするからね。それで昂ったら、いよいよ・・って事ですよ」 「ふふ、そりゃ楽しみだわ。恆お兄さん、まだまたあたしの『女の味』を確かめたいみたいね」 「うん、ご免。今 繋がる頃合いを窺ってるんだけど、もう少しだけ 味を見てみたいんだよね」

「あは、ホント・・好き者やね」 引き続き尻肌を撫で回され、秘溝に舌を挿し入れられて「ジュルジュル・・」という湿った愛撫音と共に舐め回される麗海も、やはり満更ではない風情だ。「あっ、ふうっ・・。ホント『好きこそものの上手なれ』よね。恆お兄さん、ホントに舐め技が上手になって気持ち良いわ。あたし、嵌りそうで怖い。でも・・」 「はい、聞いてるよ」 「もう少ししたら、繋がってくれるんだよね?」

「はい、そりゃもう勿論!」一瞬 股間に埋めていた顔を上げた黒木は笑って応じ、ゆるりと立ち上がると 己のバス・ローブの裾をはだけ、礼儀を正し堅さを増した竿(男根)を 麗海の眼前に差し出した。「ふふ、やっぱり素敵・・」もうこの日 何度も目の当たりにしているにも関わらず、改めて感心した様に 亀頭から幹、陰嚢の辺りへと 白くなよやかな手指で摩りを入れて行く。「あっ、うぅぅ・・」その優れた技に呻きで応え、後少しで射精の衝動に駆られる黒木であった。

「ねぇ、恆お兄さん・・」竿に絡めた手指の動きを一旦止めた麗海が、声をかけてきた。そして「又 発射の我慢してるでしょ?」と続け。「あ・・そんなつもりないけど、分かるかな?」とぼけた様に黒木が返すと 「嘘が下手よね。だって、お竿がほら・・ガチガチに、ビンビンに堅くなってる。ひょっとして・・」 「はい・・」 「これで、釘が打てるんじゃないかしら?」そう続け、又 優れた笑顔を見せた。

黒木「まぁね、釘は無理だろうけど」 麗海「気を悪くしたらご免遊ばせ。要は、こんな堅いのと繋がれたら良いなって思うの」 「あぁ、よしよし。それはこれから叶えたげますよ」 「よしゃ!期待してるから、宜しくね・・!」そう言葉を継ぐと、麗海は勃起した竿から手指を離して 延長されたソファに仰向けに臥し 再び両の脚を曲げ開いて行った。

「開始だな・・」 黒のミニコスは、胸元と下方をはだけ、象牙色に輝く胸の双丘と、下草を纏う下方が露わになっているが 脱いではおらず、それが更に黒木を昂らせた。両脚のニーハイも着けたまま。「さ、それじゃ・・」 彼もソファの上に上がると 麗海の両脚を押し開いて秘溝に竿を近づける。そして「じゃ、繋いでくね・・」一言囁くと、うっとりした表情でコックリ頷いた。

「さぁ進行だ!」身体を完全に麗海の脚の間に滑り込ませた黒木、竿で秘溝を探り当て、小陰唇の位置を確かめて 亀頭をゆっくり押し込んで行く。肉壁と粘膜がすかさず迎撃。挟まれる刺激を一身に受けながら更に滑り込ませると、やがて亀頭の先端に軽く当たった様な感触を得て 子宮口への連結が果たされる。その時 麗海は「あっ・・あはぁっ!」大き目の甲高い一声を上げた。

「ちょっと、拙かったかな?」麗海に大きな喘ぎ声を上げさせた事に、黒木は少しだけ後ろめたさを感じてもいた。「流石にあの声は、寝室の二人に届いてやしないか?」という気がしたのだ。「隣に 聞こえたかな?」上に重なり 抱きすくめながら黒木がそれとなく訊いた。麗海の返事は「いや、大丈夫でしょ?」であった。

彼女は続けた。「存さんと姉も 盛り上がってるはずだから。それよりも・・」 黒木「はい・・」 「又 上に来てくれて嬉しいわ。繋がったお竿の感じも上々。存さんのも大きいから魅力有りだけど、お兄さんのは堅さが絶妙であたし好みなの。こうなったら・・」 「聞いてますよ」 「うん。お竿にね、こう言って指図して欲しいの。あたしの女の肉壁と粘膜の感じを、亀さんの先っぽでしっかり覚えなさいってね。そして、お竿の動きを、あたしの肉壁や粘膜に合わせて、一つになる様に努力して欲しいのよ」

黒木「あは、それ少し難しいかも。でも・・」 麗海「はい、何?」 「その努力、チャレンジングで良さげだね。よろしい、そうなる様に努めてみますわ」 「宜しくね。あたしも下から応援するから・・」そう言葉を継ぐと、麗海も又 黒木の腰に両の脚を回してグッと締め付けてきた。奇しくも姉・宥海が存に仕掛けた「蟹挟み」とほぼ同じである。そして、こう続けるのだった。「さぁ、じっとしてないで動くのよ。繋がればそれで完成って訳じゃないのよ」 「あぁ、分かる分かる・・」そう答えながらも、喜び勇んで腰を上下に動かし始める黒木であった。

その頃 隣の寝室では、宥海の上に重なり動いていた存が、次の一手に移ろうとしていた。「宥海お姉さん・・」下方に繋がった腰の動きを一旦止めた彼は、そう呼びかけた。「うんうん、何?」微笑みながら 宥海が頷いて返すと「いつまでも俺が上じゃお疲れでしょ?そろそろ体位替えますか。どんなのが良いかな?」 「存君に任せるわ。何ならあたしは、最後までこのまま下でも良いよ」 「あぁ、いやいや。そんな事言わずに 体位替えて気分も変えましょうよ。その方がきっと良い・・」 「分かった。そういう事なら・・」返す一言にも 淡い期待を抱く宥海であった。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の壁紙 雨の JR尾張一宮駅。通過する上り貨物便と、女性鉄道ファンの様子。愛知県一宮市 2018= H30,9 撮影 筆者
今回の「音」リンク 「クワイエット・ストーム (A Quiet Storm)」 by Smokey Robinson (下記タイトルです)
A Quiet Storm

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hakase32

Author:hakase32
愛知県在住の後半生男です。恐れながら、主に18歳以上限定内容を記して参ります。

お手数ですが、拙各稿を初めからお読み下さる場合は、下方にあります月間アーカイブ他のご利用をお願い致します。
他ブログを含め、拙記事の無断転用及び引用は ご遠慮下さい。

下記ランキングに参加しております。
クリックをお願いできれば幸いです。

官能小説ランキング

アクセスカウンター

愛と官能の美学

Shyrockさんの R18読み物集。他の作者各位も多数リンクされています。入口は、下記タイトルです。

赤星直也のエロ小説

赤星直也さんの R18読み物集。入口は、下記タイトルです。

未知の星

赤星直也さんの R18読み物集もう一つ。他の各位の作品も収録されます。

Mikiko's Room

Mikikoさんの、カテゴリー豊富な R18読み物集。独自視点の旅日記も好感です。

Adult Novels Search

R18 読み物の検索サイトです。

ブロとも一覧

拙バナーです

知人様より、優れたバナーを賜りました。必要時はご利用を Produced by Shyrock

もう一つの 拙バナーです

知人様ご厚意により、拙バナー追加編も賜りました。必要時はご利用を。 Produced by Shyrock

清き一票を(笑)

下記ランキングに参加しております。

日本ブログ村バナー


にほんブログ村 →できますれば、こちらも応援を・・

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

月別アーカイブ

これまでの拙連載「想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密(2016=H28,9~10)」と「轍(わだち)~それから(2016=H28,11~2017=H29,2)」  「母娘(ははこ)御膳(2017=H29,3~6)」  「南へ・・(2017=H29,6~8)」 「交感旅情(2017=H29,9~12)」 「パノラマカーと変な犬(2018=H30,1~5)」  「ちょっと入淫(2018=H30,6~10)」 「情事の時刻表(2018=H30,11~2019=R1,6)」 「レディオ・アンカーの幻影(2019=R1,11~2020=R2,5)」 「この雨は こんな風に聴こえる(2020=R2,6~2021=R3,3)」も お読み頂けます。