想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密 第5話「誘惑」
- 2016/09/14
- 21:42
ドア・ノックに続き「失礼します」。講師の寝室に通された、健(たける)、徹の二少年。そこに、見たのは・・。
「んふッ、どう?」往路の道中とは、中山荘(ちゅうざんそう)のこれまでとは、余りにも違い過ぎる、女講師 初美の艶姿(あですがた)であった。
ここへ来た初日のTシャツにジーンズ、今日これまでのトレーナー姿を見慣れた目からは、すぐには想像もつかない、妖艶な佇まい。
上方に装うキャミソールは、腋(わき)から上に一糸纏わぬ純白のタンク・トップ。胸の双丘辺りに、波状のフリル状の飾りが付く様な。少し下へずらせば、憧れの乳房が拝めそうだ。
アンダーは、これも純白の、10代の女子高生JKが着そうな、膝上20cmを超えるだろうフレアのミニ・スカート。上り階段後ろからだと、股間が覗けるかもと言うレベル。これに同じく純白の、少しデザインがかった、膝上までの二ー・ストッキングが合わされる。少しアイドル的な装いかも知れない。彼たちの想像通り、モデル張りの美脚。膝の上から太腿にかけての「絶対領域」が眩しく映える、まずはセクシーな姿態である。
「うわ、素敵!」「マジ、好いですねぇ!」徹、そして健の順で、歓声が上がる。聞いた初美「二人、早まったわねぇ。夜まで待てば、こんな恰好のあたしに、じっくりお触りできたのに。今夜は罰。ボディ・タッチはお預けよ」微笑む。
健は以前、初美に「スカートはお着けにならないんですか?」との質問をした事があった。ビジネス・スーツのアンダー以外、彼女のスカート姿を見た事がなかったからだ。それにしても、超ミニとは・・。「下着は?もしかして、まさかのノーパン?」と二少年は思ったが、口に上らせる事はできなかった。それを察した初美、彼たちに向け、途中までミニ・スカートの裾を持ち上げ「安心しなさい。穿いてるわよ」と一言。これでその場は落ち着いたが、健は、その小さく白いショーツに何となく見覚えがある様に感じた。この事は後程。
「じゃあ、補習の始まりよ。君たちの部屋へ行こうね」「はい、かしこまりました」初美は、二少年を促して、彼たちの寝室へ。「白鳥君のベッドはどっち?」「こちらです」部屋に入って右側、西寄りに健のベッドと机がある。彼女は、健のベッドの上に、膝を立てたスポーツ座りの姿態(ポーズ)で陣取る。正面からは「二ーハイ」を纏う美脚の向うに、太腿とお尻のカーヴが臨め、股間が覗けそうだが、彼たちは、それは控えた。彼女の右に健、左に徹を座らせ、そして朝、取り上げた雑誌を自身の股間の傍に置き・・
「二人、これ見た事ある?」「わわ、見つかってたんですね。こりゃ拙い!」「もう好いわよ。ここにあるんだから、見た事は認めなさい」「そうですね。済みません」次に、「本の女とあたしと、どっちが素敵?」意地悪く問う。「そりゃあ、先生の方がずっと素敵です!」二少年、素直に返す。「そうよねぇ」と初美。それから健に「さあ、夕べの自慰(オナニー)の事、全部仰い。約束よ」セクシーな出方で迫って来た。彼は「はいっ、それでは」と呼吸を整え「僕は、香緒里先生の事を想って、漫画を見ながら興奮してました。『素敵です。触らせて下さい』とか言って、腕から這い上がって、何回かキスして、顔や首筋、そして上のブラウスを脱ぐの手伝って、それからオッパイに触ったり揉んだりしたんです。想像ですがね」 初美「ハハ、それで?」
「その後で、下方(アンダー)へ引っ越します。香緒里先生は、その時スカートをお着けだったんで、パンティ・ストッキングと一緒に脱ぐのを手伝い、脚をじっくり撫で回しました。最後に、白のショーツをゆっくり降ろして、核心に何度かキスして、舌で舐め回し始めた所で済みません、爆発して行ってしまいました。苦笑」「なるほどね。香緒里、君に全部脱がされたんだ。面白いわねぇ!」初美は、笑って拍手した。「いやー、誉められないですよ。これって」と健。
初美「さあ、次は箕輪君の話を聞こうかしら。君の相手は、確かあたしだったわね」と笑みを浮かべつつ、徹ににじり寄る。微かにだが、どこか薄気味の悪さも感じる、美しい笑みだ。徹、何とか正気を守り「はいっ、では始めます。初美先生は、全部脱がない方が素敵でして。健みたく、初めはキスして、上体はそうですね、大体似た感じです。オッパイを見たり、触ったりですね。苦笑 下方(アンダー)は、長めだけど、広がる感じのスカートをお着けたったんで、脱がさずにまくり上げて、ストッキングは着けたままで、ショーツだけ降ろしてもらいました。そしていよいよ核心へ突き進もうとした所で、想像が過ぎて、残念ながら爆発してしまいまして」と、バツが悪そうに話した。
初美、笑いと拍手を交えて「そうなんだ。二人とも最後までもたなかった訳ね。まあ小6の子供だし、仕方ない所もあるけど、これから何度かある夜に、その辺も上手く行く様に教えてあげるわ。でも、さっきみたく、女の身体に勝手に触ったりしない様、心がける事よね。できなければ、ただの痴れ者よ。まずは、きちんとキスができる様にする事ね。あたしの目を見て、はっきり『好き』って言ってくれなきゃイヤ。それと、補習の時は、あたしを名前で呼んで欲しいわ。あたしもその時は、君たちを名前で呼びたいの」
健「好いですねぇ。そうしたいです」 徹「僕も同意です。後、お願いですが、貴方と健の三人だけの時は、自分の事を『俺』って言っていいですか?」 初美「いいわ。それは、健も徹も同じにしようね」 健「賛成です。初美さん」 徹「初美さん、有難うございます」
初美「さあ、もう遅いし、この辺で終わりにするわね。終礼は、あたしたち三人だけの日は、キスにしようと思うの。どう?」
健「賛成です!」 徹「異議ありません!」少年たちにとっては、歴史的なファースト・キスとなるはずである。順番を巡り、健と徹は少しの間、話した。
徹「お前、よく伯父さんとH雑誌やAV見たりしてるんだろ。だったら様子分ってるじゃんか」 健「いやー、そんなにしょっちゅう見てる訳じゃないぞ」 徹「そうは言っても、俺に免じて手本見せてくれよー!」
健「仕様がないなー。それじゃ・・」と「俺が先にお受けします。肩とかに手を回す位はいいですか?」
初美「その位はよろしい。徹もね。じゃ、初めてでしょ。あたしと目を合せて、元気よく『好き!』て言って」 健「初美さん、好きです」
初美「もう少し元気に、ね!」 健「初美さん、好きです!」「好いわ」の返事と同時に、師と健は唇を重ねていた。双方、肩に手を回し、30秒は続く、濃厚な口づけであった。徹が続く。
徹「初美さん、好きです」 初美「もう少し大きいのを。ね!」 徹「初美さん、好きです!」同じく「好いわ」の返事。そして、まだ視線が不安定な徹と唇を重ねる。健の時同様に、双方が腕を回し合って、これも約30秒。
「いやー、この終礼、最高です!今日も、有難うございました!」と二少年。初美「二人、今日も頑張ったね。明日は、もっと好い事があるわ。それを信じて。その為にも、自慰(オナニー)は駄目よ。いいわね。じゃ、お休み!」「お疲れ様でした!」二少年、答礼。
夜10時前、初美が寝室へ戻った後、彼たちは口々に「いやー、終礼キス、熱くて好かったよ。それにしても、オナ禁はちと辛いなあ。夢に出たらどうしよう」「まあそれは、仕方ないんじゃないの。キスは好かったけど、明日の昼間を、どう乗り切るかだよなあ」などと話し合ったりした。程なく、各々眠りに落ちる。明日に向かって。一日の終わりを告げる様に、G市方面への下り貨物 3081列車が、暗い眼下を通り過ぎる。
(つづく 本稿はフィクションであります。2016=H28,6,14記)
今回の人物壁紙 本田莉子
渡辺貞夫さんの今回楽曲「マンハッタン・パウリスタ(Manhattan Paulista)」下記タイトルです。
Manhattan Paulista