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母娘(ははこ)御膳 第24話「試交」

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「又、始まったか・・」夜の賑わいに入った、馴染みのネット・カフェのペア・ブース席で「お約束」の様に開始された、宙(そら)の行為に対する周(あまね)の、正直な想いであった。早々に、彼の下方に伸ばされた彼女の手指は、ジーンズのベルトを緩めてジッパーをこじ開け、中に控える周の男根と陰嚢を、随分と強引に、外へと連れ出すのであった。

「何をする!?」叫び出したいのは、実は嘘。本当は「おや、いらっしゃい!」白くなよやかな手指の訪問を受けた男根は、直ちに居住まいを正し、下草を纏った陰嚢共々、歓び勇んでその誘いに応じる。「困ったもんだ・・」その嘆きと苛立ちは、実に三度目の行為に及ぶ宙よりも、毎回それを強く制御(コントロール)できない己へと向けられるのであった。

「又会えたね、亀さん・・」勃起した男根を、宙は、まるでペットを愛玩する様に、濃い下草の根元から、陰嚢を経て、幹から亀頭へと、じっくり、かつねっとりした感じで、わざとゆっくり撫で上げる。「う・・、んんん・・」周囲の席も埋まり、声に出したくない。しかし、周はたまらず呻く。

「ふふ・・」宙が微笑む、と言うより、薄笑いを浮かべ、そして続ける。「随分と気持ちが良さそうね。周さん、今夜も、一度はここでイってもらうわ。画面も好い感じになって来たしね」段々とコツが掴めて来たのか、序盤は、男根の裏側、つまり「裏筋」をメインに、ゆっくりと撫でさすり、執拗に高めて行く。

「あ・・嫌、でも、い・・好い・・」食事の合間に観ている、周お好みのR18動画が、好い感じで濡れ場へと入って行く。それと、巧妙さを増した宙の愛撫が、彼の気分を否応なく昂らせ、心の高みへと押し上げて行く。「い・・嫌だ!こ・・こんなに早く、イ・・イきたくない!」これが、周の本音。「宙ちゃん、それはダメだ・・」初めて、彼女への拒みの感情が脳裏を過る。が、しかし、突き上げる愉悦を抑える事は、至難だ。

「宙ちゃん・・」 「はい、何?」 「ち・・ちょっと、一休みしよう」 「え?ああ、ちょっと残念だけど、仕方ないわね」一時、解放された周は、フリー・ドリンクのコーラを軽く飲み。相撲で言う「水入り」と言う所か。宙も、オレンジ・ソーダを嗜みながら「好い感じの動画だから、これで一気にイケると思ったんだけどね。でも、まあいいか・・」

十数分程休んだ後、行為再開。「あ、早いな・・」周が気付いた時、彼の男根の先端、亀頭は、既に宙の口内に吸い込まれていた。宙は「ふふ・・『すかさずやったな』でしょ。狙ってたのよ。あ・た・し・・」こう言って笑う。「仕様がないなあ。まあいい、今夜は覚悟しとくよ」周は苦笑し、こう返した。

宙の秘技は、口舌の方も冴えて来ていた。一旦食らいついた男根を解放すると思いきや、次は、その下の下草と陰嚢の境目当りを狙う。緩みのある陰嚢に舌先を押し当て、蠢く虫の様に、その表面を複雑な動きで舐め上げる。「ああ・・好い。や・・やめないで・・」心ならずも、周はそんな気持ちに堕ちて行く。陰嚢の口唇愛撫が終わると、もう一度男根の幹から亀頭へと這い上がって行く。

「本当に、悪い虫だな・・」粛々と、しかし激しく仕掛けられながら、周はふと、その様に思った。「絶対に、絶対にイかせてやる!」一見、緩やかに見える宙の口唇愛撫(フェラチオ)は、裏側で激しい一面を感じさせる、巧妙で情熱的なものだった。「彼女(こいつ)、又一段と上手になった。下手すりゃ、母親より上手いのと違うか?」小刻みに呻く周を、そんな気持ちに陥らせるに十分なレベルに達していた。10分余り後・・

「あ・・ああっ、い・・いかん!で・・出る!」高められた周、遂に、この日最初の発射。本当は、望まない絶頂かも知れなかったが。飛ばされた男精、図った様に、宙の顔面に舞い降りる。「ふふ・・」微笑する彼女「濃くて好い感じ。す・て・き・よ・・」 「宙ちゃん、悪いな・・」 「ううん、謝る事ないわ。さあ、したい事があるでしょ」 「ああ、まあな」周はそう言い、宙の顔に口づけ、顔射された己の男精を舐め取ってやる。そして「あれ、やるか?」 「うん、勿論!」二人、そのまま唇を合せる。ザーメン・キスの挙に及ぶのであった。

「この後、どうする?」8pm近く、食事と行為、R18動画の鑑賞が終わり、宙の顔を濡れティッシュで清めた周、こう訊く。「決めたよ。朝まで貴方のとこにいるわ」 「良いだろう」躊躇いなく、こんな返事が来た。衣裳を正し、PCをシャット・ダウンの後、食器を片づけ、精算を終えた二人は、市営地下鉄で周の居所へ。半時程で入浴準備が整い、先に宙を入らせる。その間に居場所と寝床の準備。先に出た宙と入れ違いに、周が入浴。その間、彼は「ヤリ部屋になるのか?俺んちは・・」などと、ふと思った。

「やっぱり・・」その後の展開は、ほぼ彼の想像した通りに進んだ。風呂から上がり、冷蔵庫の冷茶で喉を潤した二人。宙は、いつの間に持ち込んだのか、純白のバス・ローブ姿。周は、又も心を動かされ、その下方も否応なく礼儀を正す。「周さん・・」宙が声かけ。 周「はい、何かな?」 宙「このバス・ローブの下が、どんな風かって想像してたでしょう。嫌らしい!」 「いや~、本気じゃ考えてなかったけどな」 「それは嘘でしょう」 「まあ、少しはあり・・か」 「ほら、やっぱり!」暫く、そんな感じの談笑が続く。

夜も進んだ10pm前辺りから、いよいよ行為の続編が始まる。「ネカフェの時は、良かったよ」周はこう誉め、宙と唇を交わす。「有難う。もっと深くへ行こうね」 「ああ・・」先に、宙がベッドに臥し、周が上に重なる。まず、バス・ローブの上方を開き、ブラを下げて胸の双丘にお出ましを願う。「いつも感心する。綺麗な肌だな」周が呟くと「ねえ、母とどっちが良い?」意地悪く、訊いて来る少女。

周「若さと華やかさなら、そりゃ貴女だよ」と返し。「上手い事言うわね。でも、本音は『娘も好い。でも、母親も素敵だ』でしょ!」 「ハハ・・そりゃそうだが。しかし、思ってても言う・・かな?」 「言うよ。だって周さん、嘘つけないんだもの」 「まあ、そんなだからなあ」そう言い合いながら、彼は愛撫を進めて行く。首筋、肩、上腕、乳首を含む胸の双丘から、腹にかけてのくびれの辺り、そして足先から両脚を交互に撫で、温めて高め・・

「ああ・・そろそろ、核心に来てくれる・・ね」 「うん。今行くから、ちょっと待ってな」周はそう言いながら、宙のバス・ローブの下方も開く。今夜のショーツも、おとなし目の普段着用。生地越しに、挨拶の手指による愛撫を経て、ゆっくり慎重に降ろす。二ー・ハイを着けた脚を曲げ開き、彼女の顔を見据えて「じゃ、行くね」と一言。小さく頷くのを認め、その秘花に唇を合せる。

この前の年の瀬、初めて遭った時と同じく、宙の秘部は、交わりを知らぬが如き清楚さと清潔さを保っていた。形優れた臀丘に囲われ、適度に茂った下草の上に、秘花が、その直下に、些かの荒れもない菊花(肛門)が並んで咲く。「今度こそは、上手く行かせる」秘花の合わせ目に舌を滑り込ませた周は、ゆっくりと刺激を加え、徐々に昂らせて行く。宙は愛撫に応え「ああ・・好い。う・・ふんん」低い喘ぎで、反応す。暫くすると「亀さんに会わせて」彼女の求めを容れ、姿態(ポーズ)替え。周が上のままで、椋鳥「むくどり」と言われる、69(シックス・ナイン)の姿勢で、高め合って行く。滲み出る秘液と我慢液。潤う秘花と亀頭。少女の喘ぎと、若者の呻きが暫く続いた後・・

「周さん、そろそろだね」宙が言う。「そうだな。ただ、ゴム着けたいよ」周が返すと「それ、あたしに任せて」 「ホントにか?」 「いいよ、信じて!」 「分った。ヨロです」彼は、己でもゴムを用意していたが、ここは宙に任せる事にした。そして・・「さあ、来て!」周は、これを受け、宙の脚を曲げ開いて上に重なり、己の男根を彼女の秘花に合わせて、ゆっくり奥へと滑らせる。亀頭が肉壁の包囲を受け、暫く進むと微かに突き当たる。子宮口に達した合図だ。

「ああ・・ふ・・ふぅぅん・・」前とは違った、宙の喘ぎ。高めの声だが、悲鳴ではなく、艶やかで伸びやかな喘ぎ。「前とは違う、好い感じ。でも・・」重なる周、念の為、なるべく悟られぬ様、宙の秘花から一度男根を抜き離して、様子を見る。「うん・・」彼は信じた。「出血なし。今度は行ける。今、帰るぞ!」もう一度、男根をゆっくり秘花へと返す。連結を確かめ、そして、あの動き・・宙の上体をしっかり抱きしめ、ゆっくりとしたスロー・ピストンで、徐々に高めて行く。「あ・・ああ、い・・好い。あ・・周さん、夢みたい、つ・・続けて」 「俺もだよ。もう、どこへも逃げ隠れせん。今夜は、ずっと一緒だ・・」周は宙に、そう囁いた。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の壁紙 JR中央線 定光寺(じょうこうじ)~高蔵寺間(前回の、周の撮影地点と同一位置) 
愛知県春日井市 2017=H29,1 撮影 筆者
久石 譲さんの今回楽曲「ミラージュ(mirage)」下記タイトルです。
Mirage

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