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母娘(ははこ)御膳 第37話「耳語(じご)」

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ほんの少し、温かみを感じる、春先の夜の花井邸にて、妙(たえ)、宙(そら)の母娘と、もうすぐ大学に進む周(あまね)、三人が繰り広げる、小声で語るべき男女の宴は、最後の佳境に入ろうとしていた。応接の為の、明るい色調のスーツの下方を捲られ、周に後ろから仕掛けられ、喘ぎを伴いながら、妙はこんな事を想い、呟いた。

「これは・・」 「支配されて奴隷になるとか、そう言うんじゃないのよ。ただ、男女の歓びを感じていたいだけ。周だって、あたしを一方的に、優越して支配したいって願望は感じられない。そんな欲求はないはずよ。いつまでも、続けていちゃ拙いのは分ってる。でも・・」 「う・・あぁぁ!も・・もう少しだけ、感じていたい、この愉悦。ふ・・うぅぅ!」それは、彼女の後ろから繋がり、前後動を続ける周も、立場こそ違え、似た想いを抱いているのかも知れなかった。

周の呟き「お・・俺は、決して、妙先生を支配しようなんて思わない。ただ・・」

 「ただ、この女性(ひと)の歓びを開発して、目覚めさせてしまった。男として、その責任は負わないといけないでしょ。それと、一度呼び覚ました歓びの欲求にも応えないといけない。そうだ。俺は、妙先生を支配しようとしてるんじゃない。ただ、歓びの求めに応じているだけ・・」そして「宙ちゃん、これだけは分ってくれよな。この事だけは・・」些か虫が良い所もあり、まだ少女の宙に、理解できるかどうかは分らないが。

「ふふ、これぞ情熱の合体ね」その宙は、前にかかんだ妙の後ろに周が繋がり、高め合う様を、更にその後ろにしゃがんで、二人の熱い交合部を、しげしげと見上げて観察するなどした後、妙から教えられた筆を取り、周の陰嚢や、半分見えの男根の幹、そして、繋がる核心部分などをなぞり摩って、興奮を高める様仕向けて行った。そして・・

「周さん・・」彼女の呟き。「何となくだけど、貴方が母を支配し、隷属させようとしてる訳じゃないのは、何となく分るわ。それが貴方の、一つまみの人倫(モラル)って事よね。それは良い。でも、本当に抜け出さないといけないのは、母と歓びを共にする事よ。母は貴方に、新しい歓びを開発され、虜(とりこ)になってしまった。直ぐにやめるのは無理・・は分ってる。でも・・」

「いつまでも、こんな風は拙いわよ。分るでしょ。いつまでも、母と貴方が懇(ねんご)ろになり続けてれば、いずれ表に露見するわ。貴方が『間抜け』だって事は、母も、姉も、あたしも分ってる。養護科の本荘(小町)先生と違って、学院の中の情報を管制するとかなんてできないはずよ。もしも、週刊誌なんかに流出(リーク)なんて事になれば、母の会社もあたしたち一家も、そして貴方も吹っ飛ぶわ。あたしは、そんな事で、今の好い環境や、掴めた幸せを失いたくなんかないの。だから・・」

「今は二人して、深い歓びに浸っても良いけど、これからは、そうは行かないわ。周さん、今の貴方はマジ危ないのよ。深みに嵌ってズブズブで後悔する前に、引き返すのよ。あたしはきっと、そのお手伝いをするわ」一渡り、繋がった二人の陰部を筆で刺激し終える頃には、昂奮は絶頂手前のレベルになっていた。

周は、腰の前後動を大きくし、前にかがむ、妙の臀丘に当たって「パン、パン!」と、乾いた規則正しい打つ様な音を発する様になった。「ああっ、ああっ、好い!もう少し、もう少しぃ~!」 「はっ!ふうっ!はいっ、もう少し・・ですね。うぅぅ~っ!」喘ぎと呻きの高まりを伴い、腰の動きが速まり強まり、暫く後、妙と周は、絶頂を迎えた。

「ああ、ああ・・良かった」 「はぁ・・はい、有難うございます」 「まだよ。もう少し、繋がっていて」 「はい・・」短い会話の直後、周は、又も宙に唇を奪われる。「周さん、お疲れ様。とても好い昂ぶりだったわよ」 「アハハ、そんなとこ見てたのか。嫌らしいなあ」 「そう言う貴方も、随分恥ずかしい図だったわよ」 「そうか、そりゃご免な!」若い二人は、静かに笑い合った。

「離れて良いわ」 「かしこまりました」妙の言葉を待って、周はその後ろを離れる。繋がっていた男根もゆっくりと抜き出され、少し置いて、秘溝から男精がゆるりと流れ下る。流石に、少し薄まった感じだ。彼が舌で掬い、前に周り、妙に献上しようとした所を、又も宙に横取りされる。随分強引な、唇の奪い方だ。

「又やったな。気にならないのか?」些か呆れ顔の周に対し、宙は薄笑いを浮かべ「ふふ・・余り気にならないわ。だって、あたしが生まれて来たとこですもん」

 「生まれて来た・・か。そうか・・」こう言われると、もう二の句が継げない周であった。「周・・やっぱり貴方は、間抜け!」どうしようもない・・と言う風情で、妙は、彼を一瞥した。先程まで熱く燃え上がっていた慕情が、やや冷めた感じがして来た。

「仕方がない・・」周は、やり直しを決めた。まだ少し男精の残る、妙の秘溝に唇を重ね、なるべく丁寧に、男精を舐め取る。「嫌らしいわね。その出方は・・」こう言われても、まあ弁解の余地はなかった。娘とは言え、最初のそれを横取りされたのは、やはり、彼が間抜けだったからだろう。

「妙先生、宙ちゃんも、有難うこざいます」 「まあ、こちらこそってとこね。ドジもあったけど、まずは好い夜だったわ」 「あたしもね。母さんと、周さんがどう愛し合ってるかってのが、随分分った気がします」 「本当に!宙ったら、そんなとこばっかり見てるんだからね。呆れたわ!(勿論、冗談である)」 「ど~も済みません!それはやっぱり、俺の修行不足ですね」 「うんうん、分れば良いのよ」下方を露わにしたまま、ベッドに横たわった三人は、暫し雑談に耽(ふけ)るのであった。

「さあ、シャワー浴びて寝ましょう!」もう、日付が変わる寸前。妙に促されて、三人は同時にシャワーと浴槽を使い、就寝に入る。「今夜は、三人一緒に寝られると良いわ」宙の言葉に「それ、好いね!」妙と周か応じ、「お休み!」結局は、三人が来客の寝室で眠りに・・

翌3/5の日曜も、前日に続く晴天。「お早うございます!」ゆっくり目に起床の三人。妙の朝食準備の間、宙が寝室の片づけ、周は前回 豊がしていた浴室の片づけを行い、その後、コーヒーの準備。「明日は、公立大の合格発表ですわ」周が言うと「あたしの受験校も、明日が発表なの。まあ大体分るけど、気にはなるわね」と宙が応じ。

「阿久比君は、今日も休みなの?何なら、今夜もゆっくりして行って良いわよ」妙の言葉は嬉しかったが、日曜午後は、受験前にも行っていた、バイト先の勤めがあった。「有難うございます。ですが、夕方からバイトですので、昼頃でご無礼しようかと」 「分った。又ゆっくりね。じゃ、お昼は、近くのあたしたちの知ってるとこへ行きましょう」 「有難うございます。いいですね!」11am代半ば、早めに馴染み所へ。

混雑し易い日曜昼の洋食店だったが、電話予約もあって、出入りは割合スムーズであった。シーフードがメインのコースを囲んで談笑の後、今回の打ち上げ。

「お邪魔しました。有難うございます!」1pm過ぎ、周は、初めて母娘(ははこ)の身体を同時に味わった、密かな歓びを胸に、乗って来た自転車で花井邸を辞した。約10分で居所へ戻り。バイト先の出勤は、4pm。早めに出かけても、約二時間ある。彼は、ざっとシャワーを遣った後、暫く仮眠を取る事にした。心に又も、こんな想いが頭をもたげる。「娘も良いが、母親も素敵だ~・・」
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 辻本 杏
久石 譲さんの今回楽曲「日曜日(Sunday)」下記タイトルです。

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