母娘(ははこ)御膳 第43話「訣別」
- 2017/06/12
- 19:39
「ふふ・・お熱い交合ね・・」先刻より降り出した雨音も聞こえる、夜更けに近い、周(あまね)の居所寝室で繰り広げられる、彼と姉の結(ゆい)の、喘ぎと吐息の入り混じる、激しい行為を眺めながら、薄笑いを浮かべる妹の宙(そら)は、こう呟いた。
「姉さん・・」宙の呟きは続く。「周さんに、そんなつもりはないだろうけど、せいぜい支配され、調教されて、奴隷に堕ちない様 気をつける事ね。ふふ・・多分、大丈夫だとは思うけど」そして、傍らの小卓まで持って来ていた、周の机上で見つけた、使い込まれた 穂先の捌けた字筆を取り、二人の下方の交合部に悪戯(いたずら)を始めた。合間に、こっそり己れの「T」を降ろし、その膝辺りに留め。
「ああら、お二人。随分濡れちゃって・・そうよね。お熱い後は、少しは冷却(クール・ダウン)しないと・・ね!」小さくそう言いながら、まずは、硬い下草を纏(まと)う 周の陰嚢、次いでその少し下に覗く、極く薄く、下草で囲われた 姉の菊花(肛門)に穂先を走らす。いずれにも見られる、それらの襞の間にも、入念に穂先を当て、磨き上げる如く、丁寧に摩(さす)って行く。
「くふっ!宙、あたしの菊花を刺激しちゃダメ!い・・今は、まだイ・・イきたくないの。や・・やめて!あぁぁ!」 「そ・・宙ちゃん、お・・俺もだ。い・・今高められると、ま・・拙いよ!うぅぅ!」正常位で交わり続ける結と周、喘ぎながら、口々にこう言い。しかし、こう出られると、嗜虐心の様なものが沸き起こり、余計に仕掛けたくなる宙であった。「ふふ・・」
宙「姉さん、まあ落ち着いて。好いじゃないの。いじって散る様な菊の花じゃないし。周さんだって、玉袋の金さんを撫でられると、ホントは気持ち良さそうだしさ」聞いた周は、流石に「悔しい!でもホントそうだ」と認めざるを得ない風情だ。「仕様がないわねぇ!」本当は、更なる愉悦を感じながら、結もこう返し。
宙、本当は、周の男根に筆の愛撫をくれてやりたかったが、如何せん、その大部分は、姉の膣に咥え込まれたままだ。「まあ、仕方がない・・か」亀頭を隠し通し、恰(あたか)も妖しい寄生動物よろしく、ヌラヌラと結の女芯に出たり入ったりを繰り返す、周の男根の動きを愛でながら、宙はそんな事を想った。
結と周の行為が始まって、小半時程後。今度は「妹も良いが、姉も素敵だ」と本気で思い始めた周が「結さん・・」声かけ。「うん、何かしら?」の返事を受け「お疲れでしょう。一度、俺が下になりましょう」と体位替えを勧め。
結「あたしはいいわ。最後まで、貴方が上にしてくれた方が安心だから」 周「・・ですか。ですが、少しは違う姿態(ポーズ)も試した方が、気分的にも好い様に感じるんですが」 「そう言う事なら、ちょっと替えようかしら」結が応じ、周は、一度上を離れて、入れ替わりにベッドに臥す。その時だ。
「周さん、今度はあたしよ!」結の気が一瞬緩んだ隙に、素早く宙が、姉を押しのけて、周の上に跨る。そして「あ、もう脱いでる・・」天仰ぐ男根の上から腰を落とし、その秘溝が亀頭をゆっくり呑み込んで行く。「あ・・ふぅ!い・・好い!」 「あ、うぅぅ!、宙ちゃん、お・・俺もだよ!」宙は、周と顔を合わせての騎乗位をとる。彼が下から腰を動かすと、亀頭の先が、奥の子宮口に、微かに繰り返し当り、その度に宙は「あっあっ!んっんっ!あぅぅぅん!」と、高めの喘ぎを発す。奥の愉悦 ポルチオ性感に浸っているのだ。
「仕様もない奴。でも・・」結も引き下がりはしない。もう一度、周の顔に臀丘を覆い被せる「岩清水」のお見舞いだ。「さあさあ、さっきのアンコールをしてあげるわ!」声をかけると彼は「うぅっ!あぁっ!好い!ゆ・・結さん、す・・素敵です!」精一杯の、歓迎の意を見せる。下方は妹と連結、上の口は、姉の秘溝に口唇愛撫(クンニリングス)。暫くは、夢にまで見た3Pの戯れが続く。
「周さん・・」宙が声かけ。「はい、何かな?」彼が返すと「今夜は、凄く持続するね。もうそろそろ、発射じゃなくって?」とそそのかす様な言葉を発す。周「待ってくれよ。ロケットじゃあるまいし。今はまだダメっぽい。もう少し待ってくれよ」苦笑して返し。これを聞いた結「そうよ、宙ちゃん。何言ってるの。周、ちょっと寸止め。もう少し頑張らなきゃダメよ!」と牽制す。「分りました。何とか大丈夫そうです」発射寸前の所ギリギリで、周はこう返した。
暫しの水入りの後、結「さあ周、上に戻って来て」そう言いながら、サッとベッドに臥し。妹の宙も動きそうだったので、機先を制したのだ。「はい、只今・・」周は言葉少なに返し、ゆっくりと結の上へ。そして「ちょっとだけ、変えていいですか?」と訊き。
「うん。どんな風にするの?」結か返すと「ちょっとだけ、脚の曲りが大きくなります。さっきみたいに、脚を組み付ける『蟹挟み』はできませんが、上の方の抱き合った感じは、もっと密になると思います」 「いいわ。それ、してみて」 「はい・・」 返事を受け、周は結の両脚を抱えて大きく曲げ、上体を大きく傾け、彼女の上にのしかかる。
結「ああ・・これも好い。少し曲りがハードだけど、情熱的だわ」 周「そうなんです。これで、俺ももう少し燃えられる気がします」 「ふふ・・楽しみだわ」聞いた周、大きな両脚の曲りを守りながら、上を向いたその秘溝に、男根をゆっくり返して行く。「ううっ!あぁぁ!も・・もっと、ふ・・深く繋いでぇ!」滑り込むよりも、むしろ抉り込むと言った方が良い、強い刺激。周も、気合を入れて繋いで行く風情だ。そして・・
「ああっ!ああっ!こ・・これも好い!う・・動いて!」 「かしこまりました!」周はこう応じ、下に組み敷く結の上体を、強く抱きしめる。両腕が両脚を抱え込み、美しい両足先は天を仰ぐ。彼の両脚が、彼女の両太腿を脇から固め、核心の連結は、より激しいものに。
「いやこりゃ凄いわ。さっきより、ずっと昂奮ものね。周さんの男根、姉さんの中に、熱~く出たり入ったり!」宙も流石に感心し、この夜 最も激しい交合に、暫し見入った。十数分程後、遂に絶頂が訪れるも、支配も調教もされなかった所は、結の、恩師としての貫禄勝ちか。
「ああっ、ああっ、良かった~!」まだ息を弾ませる、周の腕の中で、結は呟く。「俺もです。結さん、有難うございます」 「ううん、まだよ。もう暫く、離れちゃダメ」 「はい、いいですよ」激しい正常位のまま、二人、もう一度抱擁。更に数分後。
結「離れて良いわ」 「はい、それでは・・」受ける周、両腕での、恩師の両脚の拘束を解き、次いで、上体を少し起こして、繋いでいた男根を、秘溝からゆっくりと抜き離しにかかる。その時、結が腰に両脚を強く組み付けた為、少し動きを止め。「ご免ね、少し名残惜しいの」 「分ります。俺、待ちますよ」 「ふふ、有難う。いつまでもは叶わないかもだけど」結はそう返し「おい、早くしろよ!」とでも言いたげな、妹の方をチラリと一瞥す。
一呼吸おき、周は、男根を結の秘溝から完全に抜き離す。少しおいて、彼が発射した男精が、ゆっくりと姿を現す。「ふふ・・とても濃そうね」 「はい・・」舌と唇で、それを掬(すく)う周の直後に、宙が張りつき。「ちょっと・・提案があるの」 「うん・・聞こう」 「それはね・・」
宙はこう言い、そして「一度でいい。ザーメン・キス、三人でしようよ」 「呆れたわ。貴女には・・」姉の結、嘆く様に言うも「まあいいわ。一度だけなら・・」既に男精を口に含んで言葉が上手く出せない周は、首を縦に動かし、頷いた。
「さ、行くわよ」三人は同時に唇を合せ、周の男精を同様に啜(すす)る。「ああ、良い区切りだわ!」と宙が言い。そして「周さん、二限目だよ。今度はあたしよ。あたし」そう続け、ベッドに手をつき、前かがみ。短いフレアのアンダーを、捲(まく)る事なく臀丘を突き出して挑発する。明らかに姉を凌ぐ、清楚な装いの、その核心。「後ろから、しようね」 「まあ、もう少ししたらね。まずは、この結構な眺めを楽しませて欲しいな」周が返すと、「いいよ。夜は長いわ。あたし、待っててあげる」 「有難う・・」周は少しの間、目で犯す「Shikan」に興ず。
二十分程の水入りの後、今度は、宙と周の行為が始まる。彼は、前かがみの宙の後ろに寄り添い、キャミソールとブラを下ろして、露わの胸の双丘に両手を回し、その感触を確かめる。次いで髪に顔を埋めながら、両腕、腋、括れ、腰の順で、後ろからの愛撫。「俺の方、向けるか?」と訊けば、もう意味を察した宙は「勿論!」と応じ、周の下着から、男根と陰嚢を連れ出して、口唇愛撫(フェラチオ)を仕掛け。その間、彼の唇は、姉の結に奪われる。これが終わると、いよいよ後背位で連結だ。
「ああっ、や・・やっぱり、い・・好い!」姉より気持ち甲高い、艶やかな喘ぎで行為に入る。後ろからだと、最も周が好む、前かがみの大きい「碁盤攻め」の体位で、高め合って行く。宙も、もうそれが分っていて、後ろ向きに迎え入れる姿勢も、慣れたものになって来た。喘ぎながら十数分間、この姿態(ポーズ)で進んで行く。
「周さん・・」 「はい、聞こう」 「最後はね、やっぱり姉みたいに、あたしの上に来て」 「うん、それで行くか。でも・・」 「でも、何?」
「貴女は、姉さんと俺が、最初に交わった姿態の方が良いだろ」 「つまり、蟹さん挟み?」 「そうそう」 「うん、いいよ!」宙はそう言い、ベッドに臥す。周はそれを受け、彼女に重なり、男根を曲げ開かれた股間に返す。肉壁を辿り、子宮口に亀頭の先が届いて、連結を果たす。
「ふうっ、はぁっ、や・・やっぱり、い・・好い!」 「うっ!お・・俺もだよ。宙ちゃん、あ・・愛してる!」上体を抱く、周の本音である。聞いた宙は、周の背後に両腕、腰に両脚を組み付け、強い力を込め、上下動を促す。姉の結は、先程のお返しをすべく、宙の菊花と、周の陰嚢を筆で愛撫。喘ぎが続き、腰の動きが次第に熱くなり、更に小半時で、この二人が絶頂へ。
「良かった・・」宙も、まあ満足気だ。二度目の絶頂を味わった周、宙、そして結と笑顔を交わす。暫くして、男根を離し、宙の中から出た男精で、再びの3Pザーメン・キスを実行。三人同時の後処理、シャワーを経て、姉妹はベッドに雑魚寝。周は、その下側の補助ベッドを用意して、就寝。
「お休みなさい!」周が横になると、姉妹の母 妙への想いが、次第に遠ざかる様に感じた。それを見た姉妹、こう言い。「それでいいの。今夜は、貴方の、あたしたちの母への想いを終わらせに来たのよ。そう、今夜が『訣別』の時よ。お休み。続きは夢の中で見れば良いわ。今夜は雨、きっと、よく眠れるわ。きっと、好い夢が見られるわ・・」
(つづく 本稿はフィクションであります)
今回の人物壁紙 上原亜衣
久石 譲さんの今回楽曲「レディ・オブ・スプリング(Lady of Spring)」下記タイトルです。
Lady of Spring