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南へ・・ 第9話「低語」

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3月後半 春休みの夜、親許の離れで過ごす高校生 豊野 豊(とよの・ゆたか)と、大学へと進む彼の先輩 阿久比 周(あぐい・あまね)は、豊が病気入院していた時の看護師 瀬野美波(せの・みなみ)と、大声では語れない、深く濃い行為に及んでいた。所謂3P。浴衣姿の彼女の胸元と下方は大きく捲(まく)られ、現れた、胸の双丘と股間は、若者二人の眼前にあった。

「いや~、素敵!素晴らしいの一言!」美波の「女の真実」を目の当たりにした周、感嘆す。傍らでは、豊も食い入る様に、同じ位置に熱視線を向けている。「ハハ、二人とも嫌らしいわね。さ、もっと深く濃い挨拶をして頂戴」 「かしこまりました。只今・・」周はこう返し「おい豊、俺が先で良いかな?」訊くと「ああ、勿論それで良いですよ。特に、陰核(クリトリス)への挨拶は、必ず先にお願いしたいですね」

豊「OK、有難よ。それじゃ、美波さん、ちょっと・・」こう言い、立膝の間に進み、露わになった陰核に、十数秒間 唇を合せ。舌技も交え、その秘溝に滑り込ますと「ああ・・」初めての、クリアな喘ぎが発せられた。「ああ、素敵・・」周は暫く、美波の秘溝の感触に酔う。愛撫を始めて数分後・・美波「周さん」 「はい、何でしょう」返すと「あのね、あたしに考えがあるの」 「お考えね・・はい!聞きましょう」

美波は続ける。「あたしはこのまま仰向けで、その上に、周さんがあたしの顔の上に後ろ向きで跨るの。そうすれば、あたしのアソコを、続いてピチャピチャできるし、あたしは貴方の男根(コック)をおいじりできるでしょ。それに豊も、あたしのアソコの愛撫(ペッティング)に参加できるじゃない」 

周「ああ、そうですよね!それ、いいなあ!やあやあ、豊、悪かった。待たせたな~!」平謝りすると、豊は「ああ、いやいや、阿久比さんが、美波さんの核心をじっくり味わうとこを見学できて、俺は退屈しません。大丈夫です」と返し。美波の言う体位は、所謂69(シックス・ナイン)の体位。四十八手中の「椋鳥(むくどり)」に近い。

周「お前も嫌らしいなあ。ちょっと慣れて、益々そうなって来てんじゃないの?」と揶揄する様に言えば、豊「ど~も済みません!全部じゃないけど、それっぽいとこもありかな?な~んて!」と返し。周「さあさあ、余り時間もないから、そろそろ再開しようや。美波さん、始めますので宜しくです」こう言うと、「ええ・・」短い返事で頷き返す、彼女であった。

周、これを受け、トランクスを下方に脱ぎ下ろすと、現れた、己の男根を美波の眼前に捧げ「宜しく、お願いします!」と一言。対する美波「ふふ、好いわね。周さんは、知的な学術系の男の子だけど、男根(コック)と陰嚢(ホーデン)は体育会系。これ、ちょっといいわね。・・で、今、彼女っているの?」 訊かれた周「あ、はい。まあ、彼女みたいな女性(ひと)はいますね」と返し。

美波「そうなんだ。彼女、きっと喜んでくれるわ。あたしが見たら、サッと礼儀を正して堅く大きくなるし。ふふ・・今夜、これがあたしの下に繋がると思うと、楽しみだわ。ああ、勿論、豊もね」 豊「はい、有難うございます!でも、俺の今夜は、阿久比さんの後ですよ」 美波「はいはい、分ってるわ。ホント、周さんの男根って素敵!さあ、今からじっくり味わおうかしら」こう言い、顔上に来た、彼の男根と陰嚢に、白くなよやかな手指を、女流ピアノ奏者の様に、秀麗に「シュッシュッ」と言う感じで這わせて行く。

「はぁっ!くふっ!み・・美波さん、と・・とても、い・・好いですぅ。うぅぅ!」ねっとりと、濃い口唇愛撫(フェラチオ)を見舞われた周、呻く。「さ、口唇愛撫(クンニリングス)でお返しせんと。いや~、逆のアングルもいいな。美波さんの陰核、まんまルビーだわ!」こう呟き、彼は、美波の陰核から秘溝にかけ「ジュルジュル」と音を伴い、唇と舌で愛撫を進める。直ぐ下では、豊が秘溝の下側と、菊花(肛門)を、これも舌と唇で、交互にソフトに仕掛ける。

「はっ!はっ!ふぅぅっ!ふ・・二人、と・・とても上手よ!つ・・続けて!は・・はぁぅぅ!」下から掘り起こされる様な、鋭い性感に見舞われた美波、思わず大きく喘ぐ。決して悲鳴ではない、艶やかな声色。「ああ、好い声、こ・・昂奮するなぁ!」休まず愛撫を仕掛ける周、合間にこう呟き。「お・・俺もですぅ」豊も合せる。10分程後・・

周「おい豊、交代だ。今度は、お前の一物を、美波さんに検査してもらえ。俺だけじゃ済まんぞ。分ってるな」 豊「はい!阿久比さん。そろそろだろうと思いました。勿論、抜かりなくやりますよ」トランクスを脱ぎながら、ニヤリと笑って返し、美波に跨っていた周と、身体を入れ替える。

美波「あっ!はっ!豊、お帰り。さ、あたしのアソコも、しっかり高めてね!」 豊「かしこまりました。お楽しみに!」豊、かなり張り切っている風情。周と交代、美波の陰核に口づけの後、秘溝に舌を滑り込ませ、愛撫。傍らの周、今度は、離れの座卓に置かれていた鷹の羽を取り、美波に男根を舐められ、昂らされる豊に「これ、試していいかい?」と訊き。見た豊も「あっ、くふっ!それ、好いですね。試して下さい。宜しく」と返し。

周が、羽の先を美波の臀丘の一方に当て、ゆっくり摩(さす)ると、より一層高められた様で「はぁっ!ふぅっ!ひっ!ふっ!ふぁぁぁ~!」と、より激しい喘ぎが発せられた。「ハハ・・こりゃいい。大成功だ。よしっ、もう少し・・」気を良くした周、今度は両の臀丘から秘溝へと進み、豊の口唇と交互に、美波の陰核、大陰唇、蟻の門渡り、そして菊花へと、羽の先をなぞる様に走らせる。そして・・

「はっ!はぁぁぁ~っ!い・・行くぅ~っ!」鮮度と硬度抜群の、若者たちの男根を迎え入れる前に、美波は最初の絶頂へと押し上げられる。下方から噴き出る秘液。複雑な想いの彼女。それは決して、本意ではない「望まない絶頂」であるのは事実だった。「年下の若造たちに、手と口でイカされるなんて・・」との、口惜しさと不本意さの入り混じる所も、それはあった。

「美波さん、今、とても美しい・・」周と豊が、声かけ。「有難う。でも・・」美波、こう返して「今夜は、まだ続きがあるわよ。あたしは、一度昇ったけど、君たち二人は、まだ発射してないじゃないの。それがなきゃ、終りじゃないわ」 「・・ですね。じゃ、もう一度立て直します」二人はこう言い、それぞれ男根の礼儀を正した。「ゴム、どうしましょう?」 「心配ないわ。あたしは今、安全日よ。信じて」 「はい・・」

美波「よろしい。準備ができた様ね。さあ、誰から来る?」の言葉に、豊「勿論、それは阿久比さんです」と、淀みなく返し。周「そうだろうな。美波さん、又、宜しくお願いします」 「いいわ。さあ、来て」彼女の合図で、周は再びのしかかって行く。礼儀を正し、ビンビンに屹立した「体育会系」の先端が、女医を目指す、美人看護師の秘溝を捉えにかかった。

「あっ!はっ!はぁっ!ふぅぅ~ん!」 「くっ!ふっ!うっ・・うぅぅ~っ!」散りばめられた星空の下、豊野家の離れで、美波の、一段と艶やかな喘ぎと、周と豊の、リキの入った呻きが交錯し、密やかであるべき夜の行事(イヴェント)が、女と若者たちの肉体を一つにし、熱さと濃さを増して進んで行く。母屋に集っていた親族たちは殆ど帰り、一家は寝静まりつつある様だ。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の壁紙 三重県紀北町(物語中 北紀町のモデル)より臨む 熊野灘 2015=H27,10 撮影 筆者
東京スカ・パラダイス・オーケストラの今回楽曲「流星とバラード」下記タイトルです。
流星とバラード

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