2ntブログ

記事一覧

南へ・・ 第10話「夜戯(よぎ)」

f3611218.jpg
「あ・・周(あまね)さん・・ふぅぅっ!」夜深まる豊野家(とよのけ)の離れ。一方の床(とこ)で、組み敷かれ、喘ぎながら美波(みなみ)、言葉を発し。「はい・・」上に重なり、その上体を抱く周が返すと「貴方の仕草で、さあ、来て・・」 「かしこまりました。只今・・」美波の下方が、熱気と湿気で濡れ光るのを確かめて、周は、礼儀を正した己の男根を、女の真実に、ゆっくり進める。亀頭が肉壁に迎え撃たれ、少しの緊締を感じながら、ゆっくりと滑り込む。奥まで進み、先端が当たる様に感じたその時「あっ・・はあっ!」一際大きい喘ぎ。子宮口への連結が果たされた、ポルチオ性感が、その声を上げさせたのである。

「美波さん・・」周、訊く。「ああ・・ええ、何かしら?」美波の返事に「繋がりました。動きますね」 「あ・・お・・お願いね」これを受け、周はゆっくり腰の上下動に入り。初めは、下級生 健(たける)の伯父 中条(なかじょう)から聞いた、ゆっくりした動きのスロー・ピストンを心がける。

「あ、ああ・・い、好いわ・・」周の下で喘ぎ、下ろした黒髪を揺らしながら、美波は下から技掛けを試みる。彼の背後に両腕、腰に両脚を回す。まだ締め付ける事はしない。とりあえずは、愉悦を味わいながら、周の動きを観察するのだ。この間、豊は背後に控え、二人の交合を、所謂「ハメ撮り」の位置から観察す。

「好い感じの繋がり・・」豊は、ついそう思った。薄暗い照明の下、辛うじて、はだけた浴衣姿の、美波の臀丘と菊花(肛門)が、重なる周の、開かれた股間の下から見える。彼女の秘溝には、周の勃起した男根がしっかりと繋がり、血管を浮き上がらせて、下草を纏った陰嚢と共に、力強く上下に動き、ゆっくり出入りを繰り返す。「いや~凄い凄い!見てる俺のアレまで、礼儀正しくなるわ。阿久比さん、そんな感じで、もそっとお願いしますね」こう呟く豊であった。ただ見るだけでは飽き足らず、卓上にあった、鷹の羽を取ると、美波の臀丘片方ずつと、周との交合部、彼の陰嚢、そして彼女の菊花の順で、「シュッシュッ」と愛撫を施す。

周「お・・おい豊」 豊「はい・・」 周「随分急だな。でもいいぞ。暫くその調子で頼むわ。美波さんもいいですか?」彼の下で美波「ふっ・・、はぁぁっ!い・・いいわ」 「かしこまりましてござる」これを受け、豊は、羽の愛撫を暫し続け。続いて聞こえる、喘ぎと呻きを聞きながら「面白いな。恩師と先輩、二人まとめて制御(コントロール)できてるぞ。所謂『調教』って、こんな感じ・・かな」ちょっと、危なっかしい考えが生じ始めていた様な。周の上下動は、初めより僅かに速く、強さを増した様だ。

交合が始まって十数分程後、周は美波に「お疲れでしょう。一休みしますね」声かけ。 「あ・・ふぅっ!い、好いわ。でも、まだ上にいてね」 「はい。・・んで、豊、ちょっと」彼女を抱いたまま、周が手招く。「はい、何でしょう?」応じると「これから、美波さんと上下入れ替わろうと思うんだ。暫くしたら、その体位で、お前と交代のつもり。どうだ?」 「ああ、好いですね、それで。俺もそろそろ準備しますよ」 「豊・・」まだ組み敷かれた、美波が声かけ。「はい、美波さん・・」 「あたしが上に来たら、君の礼儀正しい『体育会系』で挨拶するのよ。いい事?」 「はい、了解です!上手くやりますから、見てて下さい!」 「ふふ、楽しみだわ」

少しおいて、美波と周は上下を入れ替わった。床に臥し、天を仰ぐ男根を目指し、美波がゆっくり腰を落とし、秘溝を亀頭に重ねて行く。「あっ、ふぅぅっ!」 「んっ、うぅぅっ!」喘ぎと呻きを交わし、騎乗位の一種「百閉(ひゃくへい)」の姿態(ポーズ)で、この二人は再び一つになる。「あっ!うっ!ゆ・・豊!」声を上げ、周の上で腰を揺らしながら、美波が「さあ、こっちへ来て」豊に促す。「はいっ、只今!」下方を露わにした豊、膝を折って、己の男根を、やはり下草を纏う陰嚢と共に、美波の眼前へ。「さあ、始めようね」この一言と、頷き返しを合図に、下から周に仕掛けられる美波は、豊の亀頭に食らいつく。

「ふっ!はっ!ふぅぅっ!い・・好いですぅ!」豊が呻く。その顔は、むしろ愉悦で緩んでいる様に見えた。「ふふ、このままイかそうかしら」下からの熱い動きに激しく揺さぶられながらも、美波はそんな事を考えていた。「あ・・嫌!ダ・・ダメ!い・・今は、イく訳には、行かないんですぅ~!」同じく、熱く激しい愉悦にも、何とか持ち応える豊であった。

交合から小半時が過ぎ「さあ、豊・・」周が声かけ。「交代の時間だ。今度は、お前が昂らせて差し上げろや」 「はいっ、任せて下さい。きっと、美波さんを幸せにして見せます!」こう返し、一服して横たわる彼女の後ろから手を回し「じゃあ、始めましょうか」 「ええ・・」今度は、壁に背をもたれての行為に入る。座り姿勢の豊の上に、後ろ向きの美波が腰を落とし、秘溝で、礼儀を正した男根を呑みこんで行く。連結を確かめると、豊は下から上下動を加える。

「あ・・あぁっ・・、こ・・これも、い・・好い!」又、美波の艶やかな喘ぎが聴こえ。豊は、頷きと熱い吐息で応える。「くふっ・・豊。き・・君はホント、後ろからが好きよね~!」 「はい、美波さん。俺、色々教わったけど、後ろからが一番好い感じでして~!」 「仕様がないな~!ま、もう少し、その願いを叶えてあげるわ~!はっ、うぅ!」 「は・・はい、有難うございます!お・・俺、頑張ります!」10分程後、又、体位替え。今度は、豊の大好きな後背位を取る。

「さあ、仕切り直しよ。直ぐに来て」 「はい、只今」前かがみになって裾捲り、床に手を突いた美波の後ろに豊が取り付き、腰に手をかけ、男根が秘溝に返される。「仏壇返し」の体位。喘ぎと呻きで行為が再開されると、周は美波の前に回り、その男根が、口唇愛撫(フェラチオ)の施しを受ける。「あっ・・はぁぁっ!」 「うっ、うっ!」 「ふっ、ふぅぅっ!」熱い喘ぎと、二つの呻きが融け合って行く。次いで、豊を後ろに迎えたまま、眼前に立つ周の男根と陰嚢も、口唇でネットリと愛撫を施す。

「豊!」息を荒げ、美波が声かけ。「は・・はい!」後ろの豊が返すと「どう?絶頂(オーガズム)まで行く?あたし、イきそう・・」と言い。豊「お・・お願いします!」これを合図に、彼の腰の動きは、速さと強さを増し、二人の喘ぎも大きくなり、やがて「イ・・イくぅ~っ!」まずは、最初の絶頂を迎える。

「ああ、ああ・・好い」 「はい~、俺もですぅ」この夜は、余り時間に恵まれないのが恨めしい。少しの余韻を味わった後、豊は、美波の背後を離れる。濡れ光る秘溝。程なく、その合わせ目から白い男精が流れ出。豊は舌で受け、それを美波に、口移しで献上。「ふふ、ザーメン・キスも慣れたものね。これも、小町さんに教わったの?」 「ええ、まあ・・」笑いながら、唇を交わす二人。もう一方の周、辛うじて暴発を避けた。

「ど~も済みません!俺が先とは予定外でした」周に向け、平謝りの豊。「あ~、いや、別にいいよ。お前が若い証拠やんか。でも、こうなっちゃ俺も昇らんといかんな」余り気にしない風情で、周はこう言い。「周さん・・」美波が声かけ。「はい・・」応じると「やっぱりね、あたしの上で昇って欲しいわ」 「分りました。その願い、叶えましょう」周、こう返し、再び床に臥した美波に重なる。

「ふっ、はっ、はぁぁ~!」再び組み敷かれた上体が抱かれ、男根が秘溝に返されると、幾分速めの上下動へ。「豊も、前に来て。さっきのお浄めよ」「はい、お願いします」正常位で交わる、仰向けの美波の眼前に、促されるままにまだ礼儀正しい男根を差し出すと、口唇による「お浄め」が施される。一通り済むと、豊は、美波の眼前を離れ、又も後方の「ハメ撮り」位置から二人の交合部をじっくりと観察。「豊は、そこから眺めるの好きねぇ。嫌らしいわぁ~!」 「ホント、お前の根性スケベだわ~!」二人から言われた豊は「ど~も済みません!見るのもするのも好きでして~!」苦笑しながら平謝り。

「気にするな!それより、又例の事を!」 「かしこまりましてござる!」もうすぐ絶頂。豊も、心得た様に、再び取った鷹の羽で、結合部を中心に愛撫。周に絡まる、美波の両腕と両脚。高まる喘ぎと呻き。もう十分昂っているだけに、絶頂への到達は早かった。「ああ、これも好い・・」数分間をおいて、周が礼儀正しい男根をゆっくり抜き放すと、美波の秘溝は、更に湿度を高め。先程の豊と同じ位濃い男精が、合わせ目から現れる図も、又ほぼ同じ。「周さんも、しようね!」 「ええ、勿論!」そして「豊、お前も来い!」 「わ、マジすか?でもいいや。それなら、参りますー!」いや凄い、3Pのザーメン・キスになった。

「ああ、素敵な夜でした!」 「有難うございます!」最後の、口唇のお浄めまでしてもらい、周と豊は大満足だった。「さあ!」着衣を薄手のセーターと、ジーンズに戻した美波が言った。「明日朝はお父さんの船でしょう。気をつけて。大漁を祈ってるわ」 「はい、有難うございます。頑張ります!」若者二人は、一礼した。

各々ウォーキング靴を履き、前庭の、美波の愛車 スズキ・アルトの所まで見送る。イエロー系の車体だ。「ああ、ワークス(Works)じゃないんだ」豊が言うと「ふふ、あんなお転婆、あたしには乗りこなせないわ」美波、苦笑して返す。そして「早く免許取って、あたしを横に乗せてよ」 「はい、頑張りましょう!」周と豊は、こう返す。時に10:30pm。「お休みなさい、気をつけて!」病院寮の門限には、無事間に合いそうだ。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 明里つむぎ
東京スカ・パラダイス・オーケストラの今回楽曲「嘘をつく唇(片平里菜さんとの共演)」下記タイトルです。
嘘をつく唇

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hakase32

Author:hakase32
愛知県在住の後半生男です。恐れながら、主に18歳以上限定内容を記して参ります。

お手数ですが、拙各稿を初めからお読み下さる場合は、下方にあります月間アーカイブ他のご利用をお願い致します。
他ブログを含め、拙記事の無断転用及び引用は ご遠慮下さい。

下記ランキングに参加しております。
クリックをお願いできれば幸いです。

官能小説ランキング

アクセスカウンター

愛と官能の美学

Shyrockさんの R18読み物集。他の作者各位も多数リンクされています。入口は、下記タイトルです。

赤星直也のエロ小説

赤星直也さんの R18読み物集。入口は、下記タイトルです。

未知の星

赤星直也さんの R18読み物集もう一つ。他の各位の作品も収録されます。

Mikiko's Room

Mikikoさんの、カテゴリー豊富な R18読み物集。独自視点の旅日記も好感です。

Adult Novels Search

R18 読み物の検索サイトです。

ブロとも一覧

拙バナーです

知人様より、優れたバナーを賜りました。必要時はご利用を Produced by Shyrock

もう一つの 拙バナーです

知人様ご厚意により、拙バナー追加編も賜りました。必要時はご利用を。 Produced by Shyrock

清き一票を(笑)

下記ランキングに参加しております。

日本ブログ村バナー


にほんブログ村 →できますれば、こちらも応援を・・

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

月別アーカイブ

これまでの拙連載「想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密(2016=H28,9~10)」と「轍(わだち)~それから(2016=H28,11~2017=H29,2)」  「母娘(ははこ)御膳(2017=H29,3~6)」  「南へ・・(2017=H29,6~8)」 「交感旅情(2017=H29,9~12)」 「パノラマカーと変な犬(2018=H30,1~5)」  「ちょっと入淫(2018=H30,6~10)」 「情事の時刻表(2018=H30,11~2019=R1,6)」 「レディオ・アンカーの幻影(2019=R1,11~2020=R2,5)」 「この雨は こんな風に聴こえる(2020=R2,6~2021=R3,3)」も お読み頂けます。