2ntブログ

記事一覧

交感旅情 第18話「予行」

52a77a8c.jpg
「じゃ、あたしたち、先にお部屋に戻ります」夕食を終え、飲み直すべく、すぐ傍のバー・ラウンジに移った中条たち一行六人。未成年の宙(そら)と由紀(ゆき)は、先に上階の、木下姉妹の部屋へ。食事に先立ち、檜(ひのき)の内風呂を、戻って直ぐ入れる様に、由紀は準備していた。「まあ又、一緒にお湯入ろうよ」 促される宙「どう言う事?」一瞬、不可解な想いが過(よぎ)りもしたが、まあ良いか。着ていた浴衣と下着を脱ぎ、浴室へ。

既に、貸切風呂でのボディ洗いや洗髪を終え、かけ湯程度で入湯できる。再び生まれた姿に戻り、宙と由紀は、並んで湯に浸かる。「ああ、一日に、二度も三度もお風呂入るの、久しぶりだわ」軽い伸びと共に、由紀が言った。「まあね、受験中は、余分な時間なんてなかったし」宙もそう返す。暫し、この日の出来事などを話して過ごす。

宙「貴女たち、往きは飛行機だったの?」 由紀「そうよ。昨日午後、大阪伊丹から新潟まで。伊丹はねぇ、周りに建物が多くて、昇り降りの時は、ちょっと緊張するわね」 「ふぅん。TVでしか見た事ないけど、中国の香港みたいな感じかしらね」 「まあそうね。あそこまで危なっかしくはないけど、近い感じはするわ」 「新潟までは、時間どれ位?」 「確かね、一時間ちょっと位・・かな。天気良かったし、揺れも殆どなくて、心地良いフライトだったわ。そうそう!」

 宙「はい、何よ?」 由紀「もうすぐ水平飛行が終わるって時、T県から新潟県に入ろうって時だったわ。夕景だったけど、北アルプスの雪山、とっても素敵だったわ!」 「ああ、いいね。あそこの雪山はとても綺麗で、あたしも大好きよ。もう暫く観に行ってないから、周さんに、行ける様に話をしてみようかな」 「うんうん、是非そうすべきよ。一度と言わず、何度だって観に行っていいんだからね」 「・・だよね~!」暫くは、山の話で盛り上がる。そして・・

「所でさ・・」由紀はそう言い、宙の背後に右腕を回し、その髪に、手指を絡ませたりす。「何よ?一体何のつもり?」当惑した様に 宙が訊くと「さっきさぁ、初美先生と中条の伯父様、好いムードだったじゃん。あたしたちも、ちょっとの間、ああ言う事してみない?」 「ああ言う事?バカな!女どうしで昂ってどうすんのよ?もしかして、貴女『両刀使い』なの?」 「ふふ、そう思ってくれても良いかもね」こう返した由紀は、回した右手で、宙の胸の双丘を探り出す。

宙「ち・・ちょっとォ!お風呂の中じゃ、やめてくれない?」 由紀「ふふ・・あ、ご免ご免。生れた姿で高め合えるからと思ったのよ。宙ちゃんは、そう言うのは嫌かしら?」 「仕様がないなぁ。じゃ、お風呂から上がったら、ちょっとだけつき合ってあげるよ」 「分った、有難う・・」 20分程だったろうか、二人は、内風呂を終え、浴衣を纏って、既に寝具が整えられた部屋へ。

新潟・白山公園近くで初めて会い、空港までの車中を共にした時、由紀の姉 由香は宙に「妹は、押しの強い女よ。それは気に留めておいた方が良いかもね」と語っていた。夕食後からここまでのなり行きを見ていると、その言葉が真実味を帯びるのを感じるのであった。「まだ、横になるのは早いね」由紀は言った。

座椅子に並んで座り、戯れが続く。由紀は何と、浴衣の下は、何も着けていなかった。「ふふ、どうせ又、生まれた姿になるんだからさ、面倒でない方が良いじゃん」と来る。「由紀ちゃん、あのねぇ・・」些か呆れて、宙が言った。「はい・・」 「あたしは、脱がない方が昂るんだけど・・」

由紀「あっ・・そうか。宙ちゃんは『着エロ』の方なんだね。まあいいわ。ふぅん、そうすると、浴衣から手を入れる楽しみがあるわね」そう続けると、昼間、山間の公園で花見の折、宙が初美に対して仕掛けたほぼ同じ行為を始めた。「嫌ね、そうすると思ったわ!」宙は、わざと拒む様な出方をした。「宙ちゃん、分るわよ。『嫌!』と言っといて、ホントは満更でもないんだ」笑みを浮かべ、浴衣の胸元に右手を差し入れて行く。そして・・

「中々好い感じじゃないの。これなら、周さんも納得よね。彼には、こうしてもらってるの?」余り快くない事を尋ねられ、内心でムッとする宙だったが「ああ、その事?まあ、時々だけどね」適当にはぐらかしながら、答えておいたも、由紀の乳房への愛撫は相当に上手かった。「ああ、中々好い。由紀ちゃん、やめないで・・」と言うのが本音だったかも知れない。

「悔しいけど・・」宙は呟く。「由紀の愛撫は、中々だわ。さあ、上手くないかもだけど、少しは返してあげるわよ」 「有難う、でも、忘れない内に、挨拶しておこうね」こう返した由紀は、不意に、宙の唇を奪う。相手に考える余裕を与えない、間断のなさ。「ホント、両刀使いだわ・・」互いの胸の双丘に手指を走らせて後、由紀の右手は、宙の下方を狙う様になって行く。

腰回りの、浴衣の帯の少し下の合わせ目から、由紀は巧妙に右手を滑り込ませた。左手は、依然として宙の上体を捉え続ける。「由紀ちゃん、分ったよ。貴女、上手だよ・・」やがて右手指は、宙が着け直していたショーツを捉える。「さ、下ろしにかかるわよ。これで、もっと気持ち良くなるわ」由紀はそう呟くと、スゥっと、宙のショーツを、一気に足先まで下ろして行った。

由紀「さあ、いよいよ核心に入るわよ。宙ちゃんの下草、程良く濃くて良いわね。伯父様たちが戻る前に、一度昇れると良いね」巧妙に、浴衣の裾を割って捲り上げ、むき出しになった 宙の太腿から臀丘にかけて、ゆっきり愛撫を加える。「ああ、ホントに・・でももう『やめて!』て言うの、遅いよね・・」すっかり、由紀にされるがままになって行く。それでも、少しは、由紀の濃いめの下草を纏った核心に「お返し」をする余裕位はあったか。

「もう!やられっ放しのあたしじゃないわよ!」些かたまりかねた宙、由紀にやり返しを試みる。ストレート気味の黒髪、上体、胸の双丘、腰上の括(くび)れ、そして、由紀がしたのと同様に、彼女の下方を高めてやる。不自然さのない由紀の「喘ぎの答礼」。それらの後、いよいよ互いの秘溝を手指で高める行為に移る。

「あっ、あっ・・い・・好いわ。く・・悔しいけど、つ・・続けて」喘ぎながら、宙が反応す。「うふっ、好いわ。怪我しない様に、ゴム手袋着けたげるね。ああ、貴女もそうして」 「分った、いいでしょう・・」互いの右手にゴム手袋を着け、二人は「手マン」と「指マン」を深めて行った。

やはり約 20分に亘り、愉悦の時間が、二人の若い女を支配した。手鏡などを用いながら、ルビーの様な陰核を摩って刺激し合い、秘溝に何度となく手指を滑り込ませ、埋めて行く。「あっ、あっ、好い~!」断続する双方の喘ぎ。そして・・酒気を区切った、中条たち四人が部屋に戻る直前、彼女たちは絶頂を迎えた。

「ああ、ああ、由紀ちゃん・・ホント、とても上手よ。・・良かったわ・・」 「有難う、宙ちゃん。そんなに熱く感じてくれると、嬉しいわ・・」放心状態の二人、まだ息を荒げながら、呟く。だが、心地良い余韻を味わう余裕はなさそうだ。「伯父様たち、そろそろ戻る・・よね」 「そうそう、今のは『なかった』事にしとかないと・・」宙と由紀は、顔を見合せて笑い合うと、それぞれ髪と着付けを直し、中条たちの戻りを待つ。

「お待たせ、戻ったよ!」ノックの一音と共に、中条が、彼女たちの部屋に顔出し。「いえいえ、ごゆっくりできたみたいで良かったですね。あたしたちも、意味のない事ばかり話して、面白かったですわ!」宙と由紀は、そう返す。「それは良かった。で、これから・・」 「はい・・」 「ちょっと、俺たちの部屋に集まってくれるかな?」 「いいですよ!」彼女たちは応じ、隣室へと向かう。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 鈴村あいり
葉加瀬太郎さんの今回楽曲「アナザー・スカイ(Another sky)」下記タイトルです。
Another sky

にほんブログ村 大人の生活ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hakase32

Author:hakase32
愛知県在住の後半生男です。恐れながら、主に18歳以上限定内容を記して参ります。

お手数ですが、拙各稿を初めからお読み下さる場合は、下方にあります月間アーカイブ他のご利用をお願い致します。
他ブログを含め、拙記事の無断転用及び引用は ご遠慮下さい。

下記ランキングに参加しております。
クリックをお願いできれば幸いです。

官能小説ランキング

アクセスカウンター

愛と官能の美学

Shyrockさんの R18読み物集。他の作者各位も多数リンクされています。入口は、下記タイトルです。

赤星直也のエロ小説

赤星直也さんの R18読み物集。入口は、下記タイトルです。

未知の星

赤星直也さんの R18読み物集もう一つ。他の各位の作品も収録されます。

Mikiko's Room

Mikikoさんの、カテゴリー豊富な R18読み物集。独自視点の旅日記も好感です。

Adult Novels Search

R18 読み物の検索サイトです。

ブロとも一覧

拙バナーです

知人様より、優れたバナーを賜りました。必要時はご利用を Produced by Shyrock

もう一つの 拙バナーです

知人様ご厚意により、拙バナー追加編も賜りました。必要時はご利用を。 Produced by Shyrock

清き一票を(笑)

下記ランキングに参加しております。

日本ブログ村バナー


にほんブログ村 →できますれば、こちらも応援を・・

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

月別アーカイブ

これまでの拙連載「想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密(2016=H28,9~10)」と「轍(わだち)~それから(2016=H28,11~2017=H29,2)」  「母娘(ははこ)御膳(2017=H29,3~6)」  「南へ・・(2017=H29,6~8)」 「交感旅情(2017=H29,9~12)」 「パノラマカーと変な犬(2018=H30,1~5)」  「ちょっと入淫(2018=H30,6~10)」 「情事の時刻表(2018=H30,11~2019=R1,6)」 「レディオ・アンカーの幻影(2019=R1,11~2020=R2,5)」 「この雨は こんな風に聴こえる(2020=R2,6~2021=R3,3)」も お読み頂けます。