交感旅情 第21話「昂路 (こうろ)」
- 2017/10/14
- 14:38
温泉宿での、六人の男女が繰り広げる「夜の宴(うたげ)」が続く。傍らを行く、JR磐越西線 最終列車の、咲花(さきはな)駅を発つ ディーゼル・エンジンの音がする。もう 11pmに近い頃らしい。若い周(あまね)と、美しくも些かやんちゃな木下姉妹が、各々下方を露わにして、行為を進め、昂(たかぶ)ろうとする一方、初美と中条、宙(そら)の三人も、妖しいやり取りを深めようとしていた。初美の胸の双璧に、左から中条、右から宙が 顔を埋め、片方ずつ乳房への愛撫の後、夜具に臥した初美に、中条が重なろうとしていた。
初美「さあ、もっともっと高まろうね。新さん、キスして・・」 中条「OK、只今ね・・」と応じ、上から彼女と唇を交わす。そのまま舌技に移り、双方のそれを吸い合いにかかる。「ん、んん・・」籠った喘ぎが聴こえた。胸の双丘の愛撫も、もう一通り。そして・・「伯父様、あたしはね・・」少し遅れて絡む宙は、中条にこう言いながら、更に上から、彼の首筋、耳たぶなどに舌技を施す。
中条「ううっ、んんっ。宙ちゃん、好いなあ。続けてくれるか?」 宙「はい、喜んで・・」と返して、尚も男の背後からゆっくりと攻め立て。彼が一瞬振り返ると、かすさず、その唇を奪う。「あ・・好い!」 「ふふ、好いでしょう。やっぱり、若い女でなくちゃ・・でしょ」 「まあ、待ってくれるか?今は、はっきり言えねぇよ」 「やっぱり、大人は狡(ずる)いわ・・」少女と男は、見つめ合って笑った。
組み敷かれていた、初美が一旦起き上がる。「さあ、新さん!」 「はい、何?」これも、彼女の上を離れた中条が返すと「貴方が一番して欲しい事を、叶えてあげるわ・・」 「了解、宜しくです!」浴衣を脱ぎ去り、中腰の姿勢で下着だけになった彼は、下方のトランクスを下ろそうとした。その時・・「伯父様、ちょっと待って!」動きを制す一声の主は、宙だった。
中条が「はい、何かな?」返すと「あたしにさせて・・」 「?」一瞬、事態を呑み込めない彼だったが、背後から、少女の両手がトランクスの両脇に取り付くと、直ぐに察した。「有難う、悪いな・・」 「いえいえ、伯父様の事だし、この場ですからね。任せて!」力強い返事と共に、男の下方が露わとなる。
「ふふ・・」宙が微笑を見せる。「想像通りの 亀さんだわ。周の程じゃないけど、下草濃くて、浅黒くて強そう。きっと、堅さも好い感じでしょうね・・」 対する中条「まあ、想像して見ててくれ。きっと、好い思い出になるんじゃね?それでは初ちゃん、宜しくです・・」 「いいわ。じゃ、始めるね」初美は返し、右手で亀頭をさすって興奮させ、男根(コック)の硬度を高めて行く。頃合になると、その亀頭は、女の口内に吸い込まれた。
「う・・う・・んんん。い・・好いぞ。つ・・続けてくれ・・」 「ん・・んん。わ・・分ってる。こ・・今夜は 何分もつかしら?」暫く、亀頭を口内で転がした後、初美は言った。四十八手中「千鳥の局「こ~んな場所だからな。今夜は、できるだけ頑張ってもたせるぞ。あっ、うぅぅ・・」 「我慢しないで、発射していいのよ。ふっふっ・・」 「まあ待て。夜は長い・・あっ、あっ・・」熱く、濃厚な口唇愛撫(フェラチオ)が続く。傍らでは、宙が薄笑いを浮かべ、事態の進行を見守る。
「もう一度、させてね・・」下方を熱せられ、籠った声で喘ぐ、中条の唇をもう一度奪った後、宙は「初美さん、一服して。続きは、あたしがするわ」と、交代を促す。対する初美「分った。一度は彼をイカせるつもりだったけど、仕方ないわね。じゃ、後ヨロって事で・・」 「はい、頑張ります!」男根から離れる女と入れ違いに、少女は美しい笑顔を見せ、そう返した。
礼儀を正し続ける、臥した中条の男根が、今度は宙の標的となる。赤みがかった亀頭に食らいつき、次いで陰茎も口内に収める。滲む我慢液。「ん、ん、うぅぅっ!」 「ん、ん、ふぅんん!」互いに、言葉にならぬ、籠った喘ぎを発し合いながら高まって行く。我慢液と唾液の交わる「ジュルジュル」音も聴こえる。一旦、亀頭を解放した宙の口唇は、今度は上から、男の首筋や肩、腋、両腕、脇腹、臍辺りの順に周って行く。舌技も交え、想像以上の巧妙さ。「あ・・あ・・感じるぅ!」 「ふふ、伯父様、思ったより敏感ね。もっと、仕掛けちゃおうかな!」宙は悪戯(いたずら)っぽく返し、いよいよ下方への攻めにかかる。
中条「う・・うわっ、そ・・宙ちゃん・・」 「は~い、何かしら?」 「お・・俺、イキそうで不安だわ!」 「まあ!大人がそんな事言っちゃいけません。でも、発射していいわよ!」 「いや、それはできん。か・・勘弁して!」昂らされ、余裕のない状況下で、中条はやっと返した。
「ふふ、新さん・・」傍らで、様子を見ていた初美が言った。「はい、初ちゃん、何かな?」 「貴方、やっぱりあたしの中に出したいんでしょ?」 「ま・・まあそうだ。他の娘(コ)たちは、後の方がいいからな」 「分った・・」初美はそう言い「宙ちゃん、ちょっと替わろうか」と続けた。「ふふん、そうですか。名残惜しいけど、まあいいわ・・」宙はそう返し、一旦、夜具を離れる。
再び、初美が臥し、中条が、その下方に控える。「じゃ、脱がして行こうな」そう言った男は、女の浴衣の下方をはだけ、ショーツの紐状になった両脇に手指をかけ、慎重に下ろして行く。両の脚を曲げ開かせ、四十八手「立ち花菱」の要領で、露わになった下方を覗き込む。「うんうん、いつも素敵だわ。ハハ・・」現れた秘溝を、男は、少女と共に、普段より短めの口唇愛撫(クンニリングス)を交え、しげしげと観察を続ける。
「ああ・・」軽く喘ぐ初美の秘溝も、又「お花畑」レベルの秀逸なあり様だった。由香よりは濃いめの下草に、勝るとも劣らぬ、鮮やかな陰核(クリトリス)、程良い色合いの陰唇、そしてまず荒れのない菊花(肛門)。「ああ、素敵。大人でも、こんなに綺麗なんだ・・」覗き込む宙、感嘆の声を上げる。「嫌だわ。宙ちゃん、余り見ないでよ」と、本音では思う初美だったが、この展開では、もうどう仕様もないのも事実だった。
「さあ、初ちゃん・・」中条が言った。「はい、何?」初美が返すと「そろそろ、深いとこへ行くか?」 「まあ、いいけど・・」生返事の女。本当は、少女の観察眼がある為、深い行為には違和感があるのだが。「貴方がどうしても望むなら、仕方ないわね・・」と言うのが、正直な所だったろう。なるべく、女の気持ちに寄り添いたいのは山々の男だったが、ここはとに角、行為を進めるしかないだろう。
「初ちゃん、悪い。やっぱり、進めるしかないわ・・」 「分ったわ。用意できたら、来て・・」 「よしっ、今行くから」中条はそう言うと、臥した初美に、再び重なって行く。浴衣の下方をはだけ、露わになった下方に、男根を近づける。「ふふ、いよいよ連結ね」宙は、微笑を保ちながら見ている。「よしっ、行こう・・」礼儀を守る亀頭を、加湿した女の秘溝の合わせ目に滑り込ませ、ゆっくりと奥へ進めて行く。肉壁に囲まれ迎え撃たれ、突き当たった感じの所が子宮口。これで、連結完了。
「あ・・、ふうっ、はっ、はっ、はぅぅ~!」一際大きな喘ぎと共に、重なる男の腰に、女の両脚が組み付けられ、力が入る。「新さん、動いて!」 「OK。開始だ!」奥からの、ポルチオ性感が大人の男女を見舞う。中条は、連結を確かめると、ゆっくり慎重に腰を起動す。慣れた初美との情交でも、初めの内は、ゆっくりした「スロー・ピストン」を心がけているのだ。それは、亀頭の先端が 子宮口を繰り返しノックする事で得られる、ポルチオ性感を盛り上げる為でもあった。時折、唇も交わしながらの行為。
「ん、ふぅん、はっ、はっ、い、好い!」女は、籠った喘ぎを断続して発し、男の息遣いも弾んで行く。
ちょっとの間、席を外した宙は、再び薄笑いを浮かべて、大人の男女の下方に控え、所謂(いわゆる)「ハメ撮り」の位置から、秘液で潤った結合部をネットリした視線で観察す。「ふふ、とっても濃厚な性交(セックス)だわ。初美さんの白くて美しいお尻の肌、最高よ。男根(コック)が女陰(ヴァギナ)に出たり入ったり。見えないけど、きっと亀さん、中で頑張ってるんだよね。ふふふ、好い眺め・・」宙はそう言い、浴衣のやつ口に隠していた、ある物を取り出す。それをチラ見した、喘ぐ初美の表情が、俄(にわ)かに強(こわ)張る。「宙ちゃん、何するの!?」
(つづく 本稿はフィクションであります)
今回の人物壁紙 葵
葉加瀬太郎さんの今回楽曲「アナザー・スター(Another Star)」下記タイトルです。
Another Star
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