想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密 第18話「並進」
- 2016/09/30
- 10:51
午後7時半を過ぎ、夜の帷(とばり)が降りきった佐分利学院の研修寮 中山荘(ちゅうざんそう)の玄関廊下には、二組の女と少年たちの、喘ぎとざわめきが聞こえて来た。
少しの後、初美と健(たける)、小町と徹の順で、生徒の寝室へと移動。それぞれのベッドに収まり、引き続いての愛撫(ペッティング)に興じている。
二組の、齢(とし)の差カップル。改めて、長めの口づけに始まり、それぞれの肩や背後に手を回し、蠢(うごめ)き続けて行く。健が初美に「そろそろ、横になりませんか?」こう尋ねる。
初美「ええ」応じ、二人はもつれる様に横たわる。「もう一度、上に来てくれる?」「はい、只今」健、応じて、彼女の上にゆっくり己の上体から重ねて行く。初美は、彼の背後に腕を、次いでその腰に脚を絡めて迎える。健、驚いた様に「とても強い力ですね」「ふふ、これはね、愛の力よ」と初美。彼女得意の「蟹挟み」の姿態(ポーズ)である。
一方の、小町と徹。横になって途中までは、初美たちとほぼ同様だったが、後ろからの愛撫を望む、徹の意を受け入れ、彼女がうつ臥せになり、徹が背後から高める姿勢になった。
「さあ、そろそろ四つん這いになってあげようかしら」と小町。「有難うございます。じゃ、始めます」徹の愛撫は、我が意を得たりとばかりに、後ろから彼女の黒髪と首筋に始まり、方から乳房、背、腹へと移って行く。臍を境に、今度は足先から撫で始め、ふくらはぎ、膝、太腿の絶対領域を経て、臀丘を目指す。
「さあ二人、そろそろ脱ぎ始めようか」初美の合図で、二少年はブリーフを降ろしにかかった。小町は、初めて見る「少年自身」。健、徹のそれ共、想いの他の立派さに「中々好いじゃないの。『下草』が見えないだけで」と、感心の風情である。
二女講師による、二少年へのフェラチオの儀式が始まる。初めは、すぐに昂らぬ様、指技を絡めてゆっくりと口に含んで高めて行く。「余り興奮しないで。ここは頑張るのよ」と、我慢して凌ぐ、所謂「寸止め」を命じる。彼たちは、それぞれに暴発を、やっとの思いでこらえて止めた。
初美と小町、それぞれに、健と徹の「少年自身」を、更にゆっくり、ねっちりと刺激して高めて行く。彼たちの陰嚢も共に。「んん・・好い!感じるゥ・・」二少年、喘ぐ。始める事約10分、彼たちは、遂に前後して発射した。勿論、師たちの口内へである。
「まあ、元気!好い感じだわ」女講師たちの、率直な感想。少年たち「済みません。俺たちの出したものは、どうなったんでしょうか?」と訊くも、小町「風情のない事を訊かないの!あたしたちが好い様にしたから、もう忘れなさい」嗜(たしな)め、初美も「そうそう。一度達したら、もう気にしない事よ」同様に諭す。彼たちは、それぞれ一礼して頷いた。
「さあ、更に深い所へ行きましょう。あたしの『核心』を見せてあげるわ」小町は言った。ミニ・スカートの裾を持ち上げ、ショーツを降ろす態勢に。徹「応援します」と、片方のストラップに手を添え、ゆっくり下肢へと降ろす。健のベッドでは、初美と彼が、ほぼ同時に同じ事をしていた。
「健も来て。見るのよ・・」小町は、露わになった下方を見られる様に脚を曲げ開き、、二少年を手招く。初美よりも僅かに濃い下草。彼女「自身」は、初美より少し赤みの濃いローズ・ピンク。いずれ劣らぬ、魅惑の風情である。
「お~、大人の美しさ!」「ああ、これも綺麗、素敵!」健、そして徹の順で、感嘆の声が聞こえる。小町「ふふ、どうしようかしらね。やっぱり行きがかり。今夜は、徹と最後まで行こうかしら」呟く。徹は「光栄です。宜しくお願いします」と応じる。
健「そう言う事なら、初美さんのお相手は俺って事だな。いいのかな?初美さんも、よろしいでしょうか?」尋ねる。徹「ああ、いいよ」と返事。初美も「あたしはいいわ」こう応じ。小町、徹に向かい「あたしは医者よ。君に、その辺の事も教えてあげる」「有難うございます。楽しみですね」返す徹、本当に、胸ときめかせている様な。
「お礼をします」健は初美に、徹は小町に、クンニリングスでお返しだ。曲げ開かれた脚の間に伏し、それぞれ、師の「自身」に唇を重ね、輝くローズ・ピンクの合わせ目に少し舌を滑り込ませ、丁寧に、ゆっくりと舐めて行く。やがて湿度が大きく上がり「ジュルジュル」の欲情音も伴う様になる。
「あ、ああ・・うんん・・好い感じ。続けて・・」初美も、そして小町も、想像を超える少年たちの、巧みな愛撫に暫し身を任せる事にする。「徹は愛撫が上手いわね。余計な事を教えずに、様子を見ようかしら」小町、喘ぎ呟く。「「本当ですか?俺、余り意識してないんですが。もし、変な風だったら教えて下さいね」応じる徹、ちと不安な様子だ。
日曜のこの夜、JR中央西線には、貨物列車の往来がない。午後8時半過ぎに通る下り電車 1841Mが、あの行為の合図になった。少年たちは、それぞれの「自身」にゴムを着け、行為の準備に入る。
徹の望みを聞き入れ、立ちながら前傾姿勢をとる小町。「立ちバック」の用意だ。右手指二本を咥え、妖しい流し目を送って「徹、用意はいい?」それは、初美の時以上の、下劣な風情。同じ時、健のベッドでは、仰向けで脚を開いた初美が、健に同じ言葉を発した。
二少年は、前後して「OKです。お願いします」とそれぞれの師に答え、頷きの了解のもと、進入にかかった。彼たち「自身」の先端が、師たちの核心を探り当て、滑り込む様に、中へ。そして、肉壁に囲まれ攻め寄られる感触と共に、「女性」に繋がって行く。
「んん・・あああ!好い!健、徹、さあ来て!」初美と健は正常位、小町と徹は立ちバック「ラヴ・トレイン」の体裁。「さあ動いて、動くのよ」小町の右手が、後ろの徹のそれを求める。徹、応じてその右手を握り返す。空いた左手を師の腰に添え、前後の動きを休まず続ける。
健のベッドでは、初美が、彼の身体をがっしり受け止め、その背に腕、腰に脚を絡みつけた蟹挟みの体位で、昂らせて行く。
暫くの行為の後、二組の女と少年たちは、最初の頂きに昇り詰める。「好かった・・」一旦離れ、健は、初美に横向きになる様請い、自らは後ろから支える「横飛び」の、徹は、ベッドに臥して、上に小町を迎える騎乗位の体位で行為再開。もう暫くの後、次は、健が臥して、初美が上に跨る騎乗位。小町は、今度はベッドに上って四つん這いになり、「さあ来て。Come On!」怪しい視線を、徹に送る。
「はい、只今」徹、応じて小町の後ろに寄り添い、彼「自身」を、三度 師の「女性」に返して行く。肉壁の緊迫度は依然強く、子宮口に届く位、前後動をする様促す。健も、初めて初美を上に迎え、少し難しい、下からの動きに挑んで行く。はあぁ~ん!好い!好い!行く~!」「んん~!熱い~!初美さ~ん!小町さ~ん!」二組共、この体位(ポーズ)で、最後の高め合いに入る。暫く後、前後して、それぞれの頂に昇り詰めた。
「ああ、好かった好かった」行為を遂げ、四人に、ほぼ等しく達成感が訪れた。暫くの間を置き、二少年は、それぞれの師の「女性」に繋いでいた彼たち「自身」をゆっくりと離す。二度目、三度目とあって、ゴムに溜まった男精が、心持ち薄く見える様な。最後に、それぞれの下方を拭き清め、この夜の補習は区切りとなった。小町の感想。「君たち、思ったよりずっと上手。愛撫も、行為も・・」
「二人、とても好かったわ。最後に、ちょっと話があるの。それで、今夜の補習を終わりましょう」初美は言った。そして「明日の授業内容は、朝ご飯の時に伝えます。小町さんは、明日午後でお帰りだから、理数科で訊きたい事があれば、まとめておく様に。それと、入れ替わりに香緒里さんが戻られるから、その時は荷物降ろしとかの応援を宜しくね」「かしこまりました」二少年、返す。
初美と健、小町と徹、それぞれ終礼の熱い口づけを交わし、この「夜の補習」は終了。「お疲れ様でした。俺たち、シャワー行って寝ます」「お休み。あたしたちも、後で行くわ」さて、好い夢は見られるだろうか?
(つづく 本稿はフィクションであります 2016=H28,7,19記)
今回の人物壁紙 鈴村あいり
渡辺貞夫さんの今回楽曲「タイムズ・ウィ・シェアド(Times We Shared)」下記タイトルです。
Times We Shared