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交感旅情 第47話「光陰」

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「もしかして、あの事・・かな?」日本海岸の景勝地 笹川流れの波打ち際から 保養所の建物に入り、2Fの広間に落ち着いた 周(あまね)は、ふと そんな事を想ったりした。それは、一ヵ月半程前、こことは反対側の、紀伊半島の太平洋側に建った、新しいネット・カフェで後輩 豊(ゆたか)と共に経験した、木下姉妹との短いやり取りに近いものかも知れなかった。

中条が言った。「まあ、短い時間だけど、美人姉妹さんのご好意に甘えて、できるだけ寛いで行こうや。」 聞いた、初美と宙(そら)、周も「有難うです!」姉妹に向け、挨拶を送る。対する由香「いえいえ、とんでもない!余りお構いできへんけど、暫くゆっくりって事で・・」と返し、由紀も「ここへ、皆さんを案内できて、あたしも『良かったぁ!』て思てます」と応じ。

海に面した窓を向き、周と中条が、壁を背に座る。座布団がリレーで配られ、日本茶などの飲料は、前夜までに入手しておいた、ペット・ボトル入りのが人数分。勿論、空は持ち帰るつもりだ。やや高めの、ざわめく様な波音が、部屋まで届く。「さてと・・」中条が言った。「周君は覚えあるんじゃね?これから一時間位で、全員での、最後の行事(イヴェント)をしようと思うんだ」 聞いた周「伯父さん、あの事ですかね?大学入り前の春休み、自分も経験した・・」と、返事がてら訊く。「まあ、それに近いな。何せ、余り時間がねぇもんで、その方が良いかな?なんて思った訳で・・」男は、曖昧に返した。

「ふふ、伯父様・・」聞いていた 由香が切り出す。「それはつまり、途中までしようって事かしらね?手や指とか、唇位までを使ってする事ですかいな?」と続けた。中条「うんうん、やっぱり由香ちゃん、好いとこを突いて来るな。まあその通りやよ。今な、組合せどうしようかなぁ・・なんて思った訳よ」 「それでね、伯父様・・」と、更に続けた。

「はい、何かいな?」男が返すと 「それ、女のあたしたちで決めちゃダメかしらね。誰と誰が、伯父様か周君と絡むってのを・・ね」と続けた。「所謂『手マン』とか『指マン』てヤツね・・」その事を察した 男二人が、頷き合うのが分った。

中条は「ハハ、いやいや、それ好いな。よしゃ!それ、今から直ぐ、美人さん四人で決めてくれるか?もう分ると思うが、周君も俺も、夕べまででしっかりヌイてもらったから、むしろ手とかでした方が、具合が良さそうだからな。じゃ、早めに願おうか?」と、苦笑しながら言う。それを受け、由香は「はい、有難うございます!それじゃ、直ぐに初美先生と宙ちゃん、由紀と調整しますから、ほんの1~2分 お時間もらいますわ!」笑顔で返し。他の女三人も、会釈を送った。

女たちが相談をする短い時間、周と中条は、束の間の会話。「やっぱり伯父さん・・」 「うん・・」 「波のさざめく音って、良いですね」 「そや。聴いてて、何となく気持ちが安らぐ様な。俺、それ、いつも感じとってな。周君、これは聞いた話だが、波の音は、昔むかし俺たちが生まれる前、母親の胎内で聴いてた音に近いらしいわ」 「生まれる前・・成る程!それで腑に落ちました。ああ、伯父さんも自分も、母(おふくろ)の胎内で聴いてた訳ですね」 「その通り!それが、心地良い感じのもとかもな」 「心地良い・・分ります。有難うございます!」 「礼はいいよ。それより、淑女たちの顔合わせは決まった・・かな?」

「新さんに周君、お待たせ・・」ほんの少し後、初美が声をかけて来た。「はいっ、聞きましょう!」 周と中条が、僅かに緊張して身構える風を見せると「まず、周君は、宙ちゃんと由香ちゃんの顔合わせね。彼女の方が、ほんの少しお姉さんだから、この旅で最後の、有難い教えを受けると良いわ。新さんは、あたしと由紀ちゃんね。まだ若い彼女に、貴方とあたしで、やっぱりこの旅の最後に、少しでも好い事を伝えたいって思うの」と続けた。

中条「よしゃ、分った!周君、それでいいか?」と訊くと、彼は「いいですよ。それでお願いします。面白そうだ・・」と返す。これを受け、男は「初ちゃんたち、聞こえたか?」 「ああ、はいはい、しっかり聞こえましたよ。さあ、時間がないから 早速始めましょう」 「は~い、了解ですぅ!」宙と姉妹も、返事をして応じた。

かくして、向かって左の上座側に、中条を真ん中にして、左が初美、右が由紀。向かって右の下座側には、周を真ん中に、左が宙、右が由香との席割。「さあ、皆・・」初美が言った。「男たちを揺さぶるのよ。下方(アンダー)脱いで、まずは下着だけになりましょう」 「は~い、了解!」 「いいですよ~!」てんでに返事を発し、女たちは、ジーンズやデニム地のロング・パンツを脱ぎ、下半身はショーツ一枚となった。靴下(ソックス)は全員、白や淡色のノーマルなタイプだ。

初美と中条、宙と周が、短い接吻(キス)の、開始合図。次いで、由香と周、由紀と中条も、唇を交わす。周はその時、由香に「宜しく、お願いします」と声をかけ、彼女に笑って返された。交互に唇を合せたり離したりしながら、周と中条は、それぞれ 初美と由紀、宙と由香の、胸の双丘を、上シャツやブラウスなどの着衣越しに、手指で探って行く。若い 宙と由紀から喘ぎ声が始まり、少しして、由香と初美も発する様になった。

「ああ、これもいいな・・」初美の、ブラウスの奥に潜む、やや大きめで形の良い 胸の双丘に両の手を回しながら、中条は呟いた。「時間がねぇのはやむなしだが、それを考えても、今日の手マンは期待大・・かな」暫くすると、右手で初美の胸周りを摩(さす)りながら、左手を 由紀の胸元に滑り込ませる。初めは片手、次いで、初美への愛撫を区切った右手を加え、初美に捧げていた唇を、今度は、由紀のそれに合せて行く。「あ・・ああっ、好いわ。伯父様・・」由紀の喘ぎが、増幅して行く。

右隣では、若い周が、宙、そして由香と、前後こそすれ、同様な接吻や、胸への愛撫を進めて行く。交互に唇を合せては離し、胸の双丘への摩りも、又 交互に仕掛ける。「ああっ、ふふぅ~ん!」これも交互の喘ぎ声は、宙も、由香も似た様なレベルだった。行為を始めて、20分近くを経た頃・・

「さあ、新さん・・」初美が言った。「あたしたちが、下半身下着だけになったのに、貴方や周君が脱がないなんて、狡いわよ。さあ、実行しようかしら・・」そして彼女は、中条の、長めのデニム・パンツのベルトを緩めると、由紀にも加勢させ、ゆっくりと下ろす。トランクスに、ノーマルの靴下。男によくある、濃い目の脛毛をモロに見られたのは 少し浮かなかったが、まあ仕方あるまい。「さあ、それじゃ・・」初美は続けた。「そろそろ、男根(コック)にお出まし願おうかしら・・」 「ふふ、おもろいですね・・」傍らで見ていた由紀も、合せて来た。

二人の女は、右と左から息を合せ、男の着けたトランクスをゆっくりと下ろし、下方を露わにさせる。「昨夜までで、あれだけヌかれてるから、今日は分らねぇぞ」と言いはしたものの、やはり男根(コック)は、熱く堅くなって来ている。「さあ、高めてあげるわ。後 何十分かの内に、絶頂まで行けると良いわね。ふっふっふっ・・」絶えず笑顔の一方で、有無を言わさず「男の核心」をガッシリと掴み続ける初美であった。「ああ、そうなりゃ素晴らしい事だ。だが、無理するなよ」そんな言葉の一方で、本当は、熱い女の出方を、男は称えた。

「伯父様・・」今度は、由紀が声をかける。「ああ、由紀ちゃん 悪いな。ちょっとの間、かまえなくなっちゃった・・」中条、詫びる様に返し。「いえいえ、いいですよ。あたしね、伯父様の玉袋にアタックしたいなぁって思いましてね・・」 「ああ、有難う。それいいな!よ~し!それ是非 実行しようぜよ!あ、うぅぅ・・」既に、初美から、亀頭に手指の技を仕掛けられ、中条も呻き出した。由紀は、言葉通り、中条の左太腿の辺りから、うずくまって近づき、彼の陰嚢に口舌で仕掛ける。

「二人、待ってろ。今日はこれから、俺の手指で高めてやるからな・・」下から突き上げるような愉悦を味わいながら、男は、必ず愉悦で返そうと、心に誓っていた。傍らで高められる周も、宙と由香から、似た様な攻勢を受け始めていた。既に、下方のジーンズを脱がされ、ボクサー・ブリーフも下ろされた姿。時折の、呻きも聞こえる。妹同様、由香は陰嚢を、手指と口舌で、摩り舐め回して高めて行く。彼の男根を昂らせるのは、宙の役目だ。「ふふ、亀さん。礼儀正しくしなきゃ、ダ~メ!」と、笑顔で語りかけながら・・
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 平林あずみ
葉加瀬太郎さんの今回楽曲「エヴァーラスティング・ドリーム(Everlasting Dream)」下記タイトルです。
Everlasting Dream


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