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パノラマカーと変な犬 第13話「居室」

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「こいつ、前から覚えてたな・・」小用の為 トイレに立った所を、背後から 由紀に入り込まれ、更に 己の男根(コック)まで外に連れ出された中条は、咄嗟(とっさ)にそう想ったりしたものだった。由紀の右手は、尚も彼のパンツのジッパーの中から出る気配はなく・・「あっ、そっちもかっ?」次には、陰嚢までもが露出させられる事に・・

「上手だな、由紀ちゃん・・」男は呟く。「ふふ、ちょっとね・・」背後につく由紀は、ジッパーの中から右手指を抜くと、彼の男根の裏側を、ゆっくりと摩(さす)って高め出した。ただの愛撫ではない。静かに、しかし明らかに攻め始めているのだ。「貴女は何?俺をここでイかそうってのか?」 「ホンマに、そう感じて下されば嬉しいわ。頑張ろう・・かな」 「今はいいよ。まだ夕方だぞ。焦るな焦るな・・」そう言葉を交わす間にも、由紀の手指による攻めが続く。「あ・・あ・・いかん!こ・・ここで、暴発だけは絶対に・・うぅぅ!」襲ってくる昂ぶりを、中条は、辛うじてかわした。

「あは、流石(さすが)は大人ね。伯父様、こんなに頑張れるんや。そしたら、ご褒美をあげない訳には行かへんわね・・」本当に感嘆した様に、由紀が言う。対する中条「ハハ・・そうだよ。余り軽く見てもらっては困るんだよな。ああ、ご褒美な。謹んで受けるは良いが、余り時間ねぇのは分ってくれよ」 「ああ・・はい、理解します。姉もいる事やしね」この会話の最中に、男は 溜まった小水を一気に排出した。

「ああ、舐めたいわぁ・・」又も、あらぬ言葉を発する由紀を、中条が制す。「焦るなって言ったろ!?俺だって、そう願いてぇけど、まだ夜はこれからだ。夕飯の後で、ゆっくり時間をやるから、その時だな」 「はぁ~い、残念やけど、仰る様にしまぁ~す。さてと・・」 「さてと・・何かいな?」 「伯父様の用足し見てたら、あたしも催しちゃった。笑」 「ああ悪い。そうだったな。で、何?俺は出なくても良いのか?」 「左様(さい)で~す!と言うか、伯父様 その場面が見たいんでしょ?」 「ハハ・・確かにそうだが、しかしよ・・普通、想ってても言わんもんだがなぁ」表では呆れながらも、男の本心は、由紀の小用を「是非見たい!」との不良な想いに乗っ取られつつあった。

「ほな、お借りしまっせ・・」返事をした由紀は、既にジーンズを脱ぎ、下方はショーツだけになっていた。それも脱ぎ去り、ハイソだけの 下方を露わにした姿になると、洋式便器の上に「M字開脚」の要領でしゃがみ込み、同じくうずくまった男の視界から、股間がよく捉えられる様な姿勢を取った。薄目の下草に囲われた、健やかな朱(あけ)を纏う秘溝が、彼の眼前に現れた。

「ハハハ、眼福は 妹君からかよ・・」中条、表で呆れるも、内では大いに喜んでいた。「おい、直ぐ出るか?何ならマッサージしてやるが・・」男の申し出に少女は「ふふ・・少しだけ、してもらおうかしら。もうかなり臨界やけどね」と、笑いながら「さあさあ、こっちよ。こっち・・」と、彼の右手指を 秘溝の傍に誘う。

「よしっ、そういう事なら・・」中条はこれを受け、由紀の下草から秘溝の中心へと、ゆっくり愛撫をくれてやる。「あ・・んん・・」男の居所へ来てから、初めての喘ぎ。「余り時間がねぇのが、ちょっと惜しいな。でも、続きは夜って事もあるし・・」そう思いながら、もう一渉りの愛撫。「さあ、出るかぁ?」

中条が、股間を弄(いじ)っていた手指を遠ざけると、由紀の下方・秘溝辺りから、明るい黄金色の聖水が、勢いよく噴射された。少しだけ腰を浮かし、便器の外に漏らす事がない様、器用に排出している。「ハハ、好い眺め・・」交際進む、初美の小用さえ覗いた事のない男には、新鮮な驚きだったかも知れない。

「ああ、快適やわ・・」目的を果たし、美しく微笑んだ由紀は、便器に跨ると ウォシュレットを「ビデ・モード」で使う。終ると 中条は「俺が拭いてやる。最初と同じ姿勢になるべし」 「有難う・・」もう一度「M字」で便器上にしゃがんだ少女の 濡れが残る股間を、カットしたロール紙でじっくりと拭き取ってやる。中条には、その行程(プロセス)も歓びの内だった。

二人が、トイレに籠っていたのは 十分ちょっと位の間だった。厨房で料理を進める由香の所へ戻り「ああ、ご免。風呂の用意してたら、由紀ちゃんと立ち話になっちまってな・・」中条は言い訳をした。「嘘つき!」由香にも、それは半分事実でない事は、薄々分っていた。何よりも、トイレの流水音が、一度ならず聞こえて来たのだから。妹が配膳の応援、男がグラスなど、飲料の準備を進める。暫くして・・

中条「風呂がOKになった。俺、先に入っていいかな?」 「ああ、どうぞ。でも、途中から一緒に入るかもね・・」食事の準備も終盤にかかった姉妹は、笑顔で返す。男はこれを受け、先に身体(ボディ)や頭髪を洗うべく、浴室へ。手早く済ませて浴槽に入っていると「ほな、入りますぅ~!」眩しい裸体二つ、彼の眼前に踊り込む。

中条「いや~、目の保養・・は良いけど、大人三人だとギリギリだな。貴女たち、ボディ洗いとか、大丈夫かぁ?」と訊けば、由香「由紀と交代で使うから大丈夫。先にあたしがボディ、こいつがヘアね。次にその逆。伯父様、済むまで上がっちゃ嫌よ!」と笑って返し、由紀も「それ、激しく同意で~す!」と、これ又笑顔で応じ。お蔭で男は、入れ替わりに姉妹が浴槽に入るまで、待たされる事に。

「ザバン!」と、洗いを終えた姉妹が 同時に入った浴槽は、やはり湯が溢れ出した。「う~ん・・」と中条。「モデル体型の二人だから、大丈夫かなと思うたが・・」その言葉に 姉妹「ご心配有難う。でも、思ったより気持ち良いから大丈夫よ!」 「有難とよ。それなら良いな。さ、俺は先に上がって、飯が直ぐ始められる様用意しとく。狭くて悪いが、ゆっくりな」 「は~い、大感謝ですぅ!」思いの他 上機嫌な美女たちであった。

賑やかな風呂タイムを経て、上シャツに短パン姿の三人が これも狭い食卓を囲んだのは 7:30pm過ぎだった。由香と中条は 少し冷やした赤ワインを酌み交わし、酒気が許されぬ由紀には、これも冷やしたペリエが振る舞われ。食事の方は、揚げ物が数点とロースト・ビーフ、チーズが少しと、生野菜のサラダとスティックが数種。温めたフランス・パンも。姉妹到着の歓迎と、週明けの 8/1から始まる 学術交流行事の無事を祈っての乾杯だった。

チーズは、生で有名なカマン・ベールと燻製、中条の好みのブラック・ペッパー付に、初美が愛する 癖一杯のブルー・チーズも。「初美先生、これがお好みなんて ちと信じられまへんわ!」由香、由紀の姉妹共、ちょっとついて行けなさそうな風情。中条も「しかしな、ワイン好きな人間に言わすと、これが最善(ベスト)なんだってよ」と応じ。食間は、やや難儀だった前期試験や、これも難儀な、中条の勤務先の中間決算、そして勿論 前月生じた事故の回顧などの話題で過ぎた。

一時間強の食事が終わると、中条は 前日入手のメロンを 1/4ずつ姉妹に振る舞う。その折「これをちょっと振ると 上手く食せるって 初ちゃんが言ってたわ」と、甘口リキュール グラン・マルニエを、各々の上に少しずつ注ぐ。「ああ、これ 聞いた事ありますよ。メロンの甘味と とても相性好いんですよね」 「ホンマ、好い感じの風味ですわ」姉妹は大いに喜んだ。勿論、由紀のそれは僅かだが。

「ズバリ訊く!」そのメロンを嗜み出した所で、中条が切り出した。「良いか悪いかは問わん。由香ちゃんに由紀ちゃん、二人共 このまま俺んとこを居室(ベース)にするつもりだな。どうだ、図星だろう!」 聞いた由香は、一瞬うつ向きになり、こう呟いた。「ご免なさい、お言葉通りですわ」 「右に同じですぅ・・」妹の由紀も、ぼそりと漏らす様に返した。

だが、中条は笑顔だった。「いやいや、気にせんで良い。正確な、ホントのとこが知りたかったって事だ。そういう事なら、俺の方も『つもり』があるからな。何なら 行事終わって帰るまで、ここに居るか?」 「有難うございます!そうして頂けると、とても嬉しいです!」一転して元気を取り戻した姉妹 こう返す。

中条「OK、それで決まりだ。それじゃ、これから由香ちゃんに 俺んちの合鍵を預ける。一つ約束だが、厳重に保管する事と、ブログやインスタの写真撮りの時は、絶対に鍵ナンバーが映らん様にする事。いいな!」 「分りました、有難うございます。勿論 お約束は厳守って事で・・」由香はそう返し、合鍵を預かった。食後の片付けをしながら語り合いもしたのだが、鍵番号のネット写真映りが元で、不正に合鍵を作られ、性暴力事件が続いて起きた事を、三人は知っていたのだ。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 有村千佳
中村由利子さんの今回楽曲「マイ・メモリー(My Memory)」下記タイトルです。
My Memory

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