パノラマカーと変な犬 第14話「磁場」
- 2018/01/31
- 19:23
夕餉(ゆうげ)の席が終わったのは 9pmに近かった。普段の土曜日と同様、中条は この夜も、某民放の歴史と報道のバラエティ番組を二本見て、日付が変わる直前に 眠りに就くのが常だった。これは、初美が泊まりに来る夜も ほぼ同じ。さて、由香、由紀の木下姉妹と共に過ごす、初めての居所での夜は、どうなるか?
食後、手分けしての片づけの後、中条は 前述の通り TV番組に興じていた。この日、彼が気にする地元球団 NCドラゴンズは、本拠地 チュウキョウ・ドームで 何と上方の雄 HEタイガースと対戦。結果は惜敗も、当然の事ながら タイガース応援の由香、由紀の姉妹は 同団の敵地勝利に上機嫌であった。そして・・
「あたしたち、ちょっと着替えて来ますぅ・・」食後酒の、ブランデー・オン・ザ・ロックを手に、TV番組をチェックする中条に、姉妹はこう言って 暫し離席。男が、観る番組を決め、グラスを傾けている所に「お・待・た・せ・・」趣を変えた姉妹が戻った。先刻までの、トレーナー上下姿から、打って変わった艶姿で・・
「おー、好いなぁ~!」迎える男は、感嘆してこう呟いた。彼の「本音の願望」に応える様な、チア・リーダー風の、フレア・ミニコスに替えた姉妹。足先も、白のハイソで これも男心をくすぐる演出か。上方(アッパー)はノーマルの、淡色無地の半袖Tシャツだが、中条には これで十分刺激的だった。
「ハハ・・」姉の由香 微笑む。「伯父様は、広がるミニスカならよろしいんやね」 中条「ああ、ご免。正にその通りでな。由紀ちゃんも、揃いで好い感じやね。有難とよ・・」その反応を見ると、由紀はすかさず、男の膝に乗って来た。そして「ふふ、夜はまだまだ続くから、ゆっくり 濃い触れ合いがしたいわぁ・・」 「ああ、分る分る。じっくりやろうな・・」
勿論、喜ばしい展開だ。先の事故前にも 妄想を巡らしていた様に、中条の脳裏には、五月連休の、新潟方面への行程の折 味わった、由紀の身体の熱い記憶が、鮮やかに残っていた。特に、美しい脚の線と、上向きの締りの良い臀丘には、本当に魅せられていたのだ。
「ああ・・」男は呟いた。「夢にまで見た、あの『プリケツ』が、今 俺の膝上に来てる。いかんのは分るが、こ・・これは、勃起モンだわな・・」彼の男根(コック)は否応なく硬度を増し始め、愛撫→交合への 脳裏の信号が、勝手に「青」に変わるあり様であった。
「こら、由紀!」余りの馴れ馴れしさに、流石に姉 由香が声を上げた。「あのなあ、一足飛びのそないな事するんやない!順序ってモンがあるやろ?」 対する由紀「そない言うても、伯父様は これお望みやねん。お応えするのが何で悪いん?」 「露骨過ぎるんだよ!」 「そうかぁ?もう無礼講やさかい、これ位ええのと違う?」 「あかん!飛ばし過ぎや!伯父様も言われとるやろ。まだ夜は長いんや!」
「まあまあ、それ位でええやろ」中条 間に入る。「由紀ちゃん、ホンマは楽しみてぇけど、一旦降りよや。又後で、ゆっくりお尻をよこしてくれ。待ってるぜ!」 「ああ、はい。じゃ、必ず後で・・ね」仕様がない・・と言う風情で、由紀は ひとまず男の膝から右隣へ降りる。見た由香は「ホンマ、蝋燭(ろうそく)の炎みたく、ジワジワ高めたろう思うたのに、のっけからこれじゃ 燃えられませんって!」と 嘆く様に言い。
中条は続ける。「ああ、悪い悪い。由香ちゃんの考えも、よう分るよ。揃って脚は綺麗だし、胸周りも好い感じだしな。俺が言い足りんのも悪かったが、ミニスカの中身は、後の方の楽しみってのは事実だな」 由香「左様(さい)ですよ~!まずはねぇ、映画や連ドラでよくある、接吻(キス)とかじゃれ合いとかから入らんと~・・」 「よしよし、ひとまず『水入り』にしようや」姉妹の主張を聞いた男は、姉 由香に 初美が愛飲するグラン・マルニエのペリエ割、酒気が許されない由紀には、ジンジャー・エールを勧めた。
飲料も行きわたり、一息ついた所で、中条は由香に「それじゃ、仕切り直しだ。まずは胸周りから、拝見って事で・・」 由香「そうでんねぇ。初美先生のお話じゃ、伯父様は お尻ばっかりお構いらしいから、なるべく念入りにして下さいや。それとね・・」 「うん、何かいな?」 「夕方、お風呂の用意されとる時、由紀と、ホンマにお話だけやったんですか?」 「ああ、それなぁ。悪いが、これからボツボツと話すわ」 「ホンマの事、教えて下さらんと嫌でっせ~!」 「ああ了解。ありのままを話して聞かそうぞ!」
32インチの、大き目TV画面と向き合う 三人がけソファの真ん中に中条、その左に姉の由香、右手に妹の由紀が控え、語らいと 口唇、手指による愛撫が進められる。男は、まず姉と唇を交わした後、その上シャツを捲り上げ、ブラをずらして 胸の双丘に手指を走らせ、じっくりと摩って行く。「ああ・・好いわ」後にはなったが、この日 初めての姉の喘ぎも聴く。
「さあ、伯父様・・」由香が促す。「お風呂の用意で、由紀と何話しはったんですか?」 「うん、実はな・・」中条が応じる。「風呂場の手入れの折、ちょいと『小』が催したんで、トイレに立とうとしたんだが、その時、風呂場に由紀ちゃんが来た訳よ。それで『伯父様、トイレですか?』なんて訊かれたもんだから、ホントの事しか言えなくてよ。・・で、用足しに入ったら、実は彼女も催してて 結局、お互いに『放水』を見せ合う展開になりましたってな訳でさ・・」
由香「ホンマにまあ、呆れたレベルやけど、まあいいですわ。ホンマの事教えて下さり、感謝です。でね・・」 中条「はいはい、何ぞ?」 「これから、あたしと由紀が、ちょいとチアのステップ見せますさかい、スコートの下がどないか?当ててくれはりません?」 「ああ、その中身か。面白そうやね。つまり、ショーツがあるやなしやか、有りとすりゃ、どんなんかを答えるって事だな?」 「左様(さい)です。余り難しゅう考えんといてね」 「了解、いいでしょう!」
男の返事を合図に 姉妹は立ち上がり、少しの間 ちょっとしたチア・ダンスのステップを披露。ライン・ダンスやハイ・キックのパートなどが織り込まれるも、部屋の照明が暗めなので、ショーツの有無も、はっきりとは分からない。しかし、そんな中でも 男の視線には、少なくともノーパンではないらしい事位は理解できた。短い、ダンスのステップが終わった。
由香「さて、どちらでしょう?」 中条「かなり小さいが、二人共ショーツは着けてるな。ノーパンじゃねぇのは確か。以上だ」 「はい、その通り!今からじっくりご覧に入れますわぁ!」再びソファに着くと、由香は、中条の方を向いて両の膝を立て、夕方 由香がトイレでそうした様に M字開脚の要領で、露わにした股間を披露する。所謂「ご開帳」の姿態(ポーズ)だ。
「いやこれ、好いなぁ!」感嘆した中条、呟く。「誠、Tバックの喰いこみ具合が好い感じだぜ。ほんの少し、下草が横から見えるけど 気にすんなよ。いや~由紀ちゃんに負けん 美脚にプリケツ。大感謝だぜ!」 聞いた由香「ふふ、そうでしょう。今夜は、まずあたしと 深い所へ行ってもらうって事で・・」 「あ~い、了解!」話が区切られたとみるや、今度は 妹の由紀が仕掛ける。
「さあ伯父様、次はこっちよ。こっち!」右の方から、姉と同様の開脚を見せられた中条「お~ これも好い!」本当は、姉の下方よりもずっと魅力有りだったのたが、この時は 間違ってもそうは言えないし、胸周りに仕掛ける所作もできない。姉 由香を立てるべき時だったのだ。それでも男は「美脚にプリケツ」の賛辞を送ることだけは忘れなかった。「まあな、これが大人の嗜みだて・・」
この夜 初美は、勤務先の花井 妙(はない・たえ)社長の行事参加で、不都合なはずだ。夜も、社長宅に泊まる予定で、中条への連絡は、特にないはずだった。まあ、令嬢の宙(そら)が、筆攻勢を仕掛けて来るのに備える必要はあったが・・「初ちゃんには悪いけど・・」男は想った。「これから、更に熱い段階(ステージ)へと進む。まずはお姉ちゃん、次は妹君って事で・・」そう呟くと、男は再び 姉と唇を交わし、磁場に捕まったが如く はだけた胸周りに手指を滑らせ始めた。由香の喘ぎが、再び漂う・・
(つづく 本稿はフィクションであります)
今回の壁紙 名古屋鉄道パノラマカー原型 思い出画像 名古屋本線・須ケ口駅 愛知県清洲市 2008=H20,11 撮影 筆者
名古屋鉄道(物語中 名豊電鉄のモデル)パノラマカー前部展望 思い出動画 県道共用時代の、犬山線 犬山橋にて(引用)下記タイトルです。
Meitetsu Panorama Inuyama
中村由利子さんの今回楽曲「ファー・アウェイ・プレイス(Far Away Place)」下記タイトルです。
Far Away Place