パノラマカーと変な犬 第29話「注視」
- 2018/03/02
- 21:52
「あ・・あぁ、あ・・周(あまね)君・・」 「ん、んん・・はい、由香さん・・」低い喘(あえ)ぎと呻(うめ)きを伴いながら、養護室ベッドの縁に座った 二人の前戯が始まった。まず周は、バス・ローブの合わせ目からこぼれ落ちる様に露出した由香の 胸の双丘を摩(さす)る。喘ぎながら 由香が呟く。「今度で、やっと乳房(おっぱい)を丁寧に摩(さす)ってくれたね。この前の旅行ん時は、淡泊でモノ足りなかったんよ~・・」 「ご免なさい、そうかも・・」周が、静かに返す。
彼は続ける。「いかん!とは思うんですよね。やっぱり俺 (中条の)伯父さんが先生なものですから、愛撫(ペッティング)となると、無意識にお尻の方に関心が強く行くのかも。これ、気をつけんといけませんね」 「ふふ・・分かるだけマシよ。まだ無神経になってない証拠やわ。さあ、接吻(キス)しよ!」聞いた周 コックリ頷き、二人は唇を合わせた。
一方の、小町と由紀。やはり接吻や 互いの腕回し、それに はだけた胸の双丘に手を伸ばし合ったりして過ごす。女医の 白衣の合わせ目に右手、次いで左手を滑り込ませ、中の白いブラを下げ、現れた二つの乳輪に、交互に摩(さす)りを入れて行く。「ああっ、ゆ・・由紀ちゃん、上手じゃないの。どこで覚えたの?」こう問うと、由紀「ん、ん・・あ、いやいや。意識して上手になんて思てまへんよ。あくまで、モノのはずみでしてん・・」 「ふふ・・謙遜しなくたって良いのよ。詳しくは訊かない。そういう事も、上手な方がいいわ・・」暫くは、漂う様な 甘美な時間が流れる。半時程後・・
「あのさ・・」会話が区切られた所で、小町が言った。「はい、何でしょう?」若い三人が返すと、更に笑顔で続けた。「丁度良いわ。由香ちゃんたち姉妹が来てくれてるから、今日は、もう少し濃い事をしようと思うの」 「濃い事ですか。何となくは分かりますが・・」こう周が返すと、女医は「周が、じっくり見たいものを、今から見られる様にしたげるわ」 「うわっ、マ・・マジですか?」 「その通り!あたしは医者よ。その位叶える事は、余裕でできるわ」 「ああ、なる程。まだよく分からないけど、有難うございます!」
小町が企んでいたのは、秘(ひそ)かに養護室に備えられた、婦人科や産婦人科で馴染みのある、膣鏡(クスコ)を使って、由香、そして由紀の「女の核心」の深奥を、詳しく観察する事だった。話を聞いていた 姉・由香の表情に、ほんの一瞬 緊張が走った様にも見えた。妹・由紀は、まだこの段階では、話の詳細を理解していない様にも思われた。
「それじゃ・・」一旦、ベッドから立った小町は、ベッドのある休養室奥の保管庫から、前述の膣鏡、それに両の脚を曲げ開いて乗せる 支持器具をペアで持ち出し、ベッド上に据える。これを見た由紀が「これは・・」驚く様に呟いた。「あの・・あたしもこの上で、脚を開くんでしょうか?
「ふふ、由紀ちゃん。好~い理解だわ」と、女医は言い、続けた。「その通りでね。貴女たちが、交替で脚を開いて『核心』を露(あらわ)にした所で、他の三人がじっくり観察って事になるかしらね。姉妹二人の、どっちが先にそうなるか、決めるのがちょっと難儀かもだけど・・」 これを聞いた由紀は、少しく戸惑った様だった。
「あのぅ・・」彼女は言った。「前に 母から話を聞いて 少しは知ってますけど、あの器具を使うのって、痛いとかないんですか?」 聞いた小町は「ああ、大丈夫よ。まあ、下の方がアッパッパになるのがちょっと『来る』かもだけど、それもあたしたち四人だけだから、大丈夫でしょう」 「う~ん、それなら良いですけどね・・」由紀はまだ、不安が拭えない様だ。
「由紀ちゃん・・」 見ていた由香が声をかけ。「はい、何ぞ・・?」妹が返すと、姉は「先にあたしが見られる様にする。アンタはそれ見て、同じ事すりゃええねん・・」 「さよか、分かった。ほな、お姉ちゃんのふり見てって事で・・」この言葉を待っていた様に、小町は由香に、速やかにベッドに臥す様促す。
「何や ちょっと恥ずかしい様な・・」仰向けになって両の脚を曲げ開き、ふくらはぎ辺りを支持器具に載せた由香は、そう呟いた。「OK。由香ちゃん、暫くそのままで。これから、貴女の 下のアソコに器具が滑り込むからね」彼女がこっくり頷くのを確かめて、小町はこう言い、下半身の側に、由紀と周を呼び寄せた。そして・・
「んん、はぁぁ・・」膣鏡の先端が 秘溝の合わせ目に取り付けられた瞬間、由香は呻いて反応した。「大丈夫だよ。腰の力抜いて、楽にしてりゃ良い・・」器具を操る小町は、丁寧に言葉をかけて安心させる。家鴨(あひる)の嘴(くちばし)の様な 揃えられた先端が、僅かに斜めの角度で 少しずつ陰唇を押し開き、滑り込んで行く。「う・・、ん・・、あぁ・・」低い喘ぎが聴こえた。再び角度が正され、「嘴」の根本近くまで入り込むと、女医は手元のネジ状の 所謂スクリューを回して、嘴をゆっくり開いて行く。かくして、由香の秘溝は 上下に押し広げられた。
「さ、由紀も周も、見にお出で・・」小町に促された二人、由香の下方に集まる。「うわー、こりゃ凄い。奥の奥までよく見える!」周、感嘆した様に声を上げる。開かれた、由香の「女の核心」は、正に朱に燃え盛っていた。「さ、ちょっと奥へ向けて照らして」女医にペン・ライトを渡され、開かれた奥を照らしてみた周が、由香の・・いや、女の核心の「核心」を目の当たりにしたのは、生まれて初めてであった。
「いや~、美しいわ、これ・・」ワイン・カラーとでも言うのだろうか。燃える様な粘膜を纏った 膣の奥には、可憐に咲く花の様に、子宮口が控える。「なる程!『花だ、花だ!』て言うのは、この事だな」突き上げる欲情を何とか押えながら、周の感動が続いた。暫く後・・
「さあ、次はね・・」と小町。由香の下方に繋いでいた膣鏡を一旦抜出し、支持器具に載せていた脚を 片方ずつ降ろしてやった。そして「由紀ちゃんと交替ね。由香ちゃん、有難と。ご苦労様ね」と声をかける。聞いた由香「はい、ああ・・何かあの姿態(ポーズ)て抵抗あるなぁ・・」低く呟いて返した。
入れ替わりに、今度は 妹の由紀が、同様に脚を曲げ開いてベッドに臥す。もう一丁の膣鏡が用意され、再び小町の操作で、「あっ、うっ、んん・・」低い喘ぎを伴って 秘溝が押し開かれて行く。「ああ、これも良いなぁ!」見守る周、次なる感動に見舞われる。姉の由香より、膣内や子宮口の朱は、少し明るいトーンの様だ。「ちょっと、ご免ね・・」由香はそう言って一瞬視線をそらすと、スマート・フォンで中条宛て 帰り時間が遅れる旨 送信した。
「ああ、こりゃ燃えるなぁ!」周の興奮は、臨界に近づきつつあった。「姉妹どっちも素敵だ。だが、まず由香さんからだろう・・」そう呟きながら彼女に目を遣ると、再び笑顔が戻っていた。「周君、さあ行くよ。もっと深くて濃い所・・」はっきりと言葉には出さぬも、そういう空気(オーラ)が出ている。「そうそう、ここは『空気読めよ!』だよな・・」彼は、そう感じていた。
由香と周は、再び並んでベッドの縁に座った。「さ、行くよ・・」 「はい・・」 呼吸でも合わせる様に、由香の手指は 周の下着(アンダー)の前開きに侵入し、濃い下草を伴う男根(コック)と陰嚢(ホーデン)を 外に連れ出す。はっきりと言葉に出さず、ニッと笑顔を向ける由香。これを見た周は、次の展開を想う。「きっと、あの事だろ?」視線で問う様な。返す由香は「そうやよ・・」と、同じく視線で返す。そして・・
「ウッ・・」鈍い一声と共に、由香は 周の男根に食らいついていた。最も性感の大きい 亀頭に舌を這い回らせた後、ゆっくりと陰茎を呑み込み 深く浅く往復運動を繰り返して行く。「うっ、うっ、い・・いかん。由香さん、根詰めんで。い・・今はまだ、の・・昇りたくないんで、あぁぁ~っ!」夏休みに入り、学期中より少ないとはいえ、学院構内は まだ相当な生徒や関係者がいるはずだ。快感に酔いながらも、周は なるべく声が漏れぬ様、低い喘ぎを心がける様にした。
(つづく 本稿はフィクションであります)
今回の壁紙 名古屋鉄道 名古屋本線 栄生(さこう)駅北詰 名古屋市西区 2017=H29,6 撮影 筆者
中村由利子さんの今回楽曲「メモリーズ・オブ・ラヴ(Memories of Love)」下記タイトルです。
Memories of Love