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パノラマカーと変な犬 第31話「共有」

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4pmを過ぎ、次第に夕刻へと近づく 佐分利学院上階の養護室・休養部屋で、由香・由紀の木下姉妹と周(あまね)の、秘(ひそ)かな行為が進んで行く。先に、姉の由香を絶頂へと送り届けた周、今度は 妹・由紀と高め合っている所だった。「ああっ、ああっ、こ・・これ、好い。休まんと続けて下さいや~!」そう呟きながら喘ぐ由紀の声は、姉より少し華やかだった。

「由紀ちゃん・・」上から、周が言った。「体位、変えようか。疲れたんじゃない?」 「あ・・ううん。あたしね、今日はこのまま、周さんに 上にいて欲しいんですわ・・」下の由紀、こう返す。姉の由香は 後方に回り、二人の交合を 所謂「ハメ撮り」の位置から覗き込んでいる。これは、先程 由紀のしていた事とほぼ同じだ。

「ふふ、さっき あたしがされてた事、今度はお返し・・な」由香はそう言い、妹の使った筆ではなく、小町の持っていた綿棒で、由紀の菊花(肛門)や 二人の下方交合部に摩(さす)りを入れて行く。「そうそう・・」由香は呟く。「これは、この前の旅先で、初美先生も使われてた奴やね。思い出すわぁ・・」仕掛けられた由紀は、少し甲高い喘ぎを発した。

「ああっ、はぁぁ~っ!お・・お姉ちゃん、何すんねん?あたし、菊のお花て感じるの 嫌やねん・・」 対する由香「まあ、四の五の言わんこっちゃ。周君はな、一度昇ってはるんや。こうした方が、アンタも彼も、気持ち良く昇れるはずやで」 「はっ・・ふっ・・。さ・・さよか?そないな事なら、それで好いけどな・・あぁぁ~っ!」由紀の喘ぎは、これで更に艶やかさを増した様だった。

「周君はどう?」由香、今度は 上にいる周に話を振る。周「ふっ、あ・・あぁ、由香さん、お・・俺も、勿論い・・好い感じですよ。うぅぅ~っ!」 「うん、ええで。貴方がそないな声出してりゃ、歓び感じとる証拠やもんな。あっ、そや!あたしと由紀が相手なら、当然やな~!」笑いながら言うと、彼は「あ・・あはっ。そ・・そうですねぇ~、うぅぅ~っ!」上と下で、妹と若者の 喘ぎと呻きを伴う交歓が、もう暫く続いた。その後・・

「ああ~っ!ふぅぅ~っ!よ・・良かった」 「ふぅぅ~ん!由紀ちゃん、お・・俺もだよ・・」絶頂の寸前、周は 由紀の秘溝に繋いでいた男根(コック)を、彼女に悟られぬ様抜き放して、外に射精したのであった。なるべく不快感を残さぬ様、直後に後戯の愛撫を 全身に一渡り施したのは、言うまでもない。

「あ、周さん、これ 何やろ?」そう言って 由紀が指摘したのは、彼女の臍下に出された男精だった。量は少な目も、姉・由香との時と、そう違わない濃さである。周「ああ、ご免ご免。ちょっと外に出ちゃった・・かな?」済まなそうに返す。「仕様(しゃあ)ないでんなぁ!」と返しはしたが、由紀には、周が「怪しい日」である事を意識して、安全策を取ってくれた事を分かっていて、秘かに嬉しく思った。

「小町先生、有難うございます。お蔭様で 好い感じでした」若い三人は、愛用の机上で 何かを観察し続ける小町に一礼した。彼女は「ああ、いやいや。皆 無事昇れた様で良かったんじゃない。さあ、もう一回シャワー行っといでよ」 「はい、それでは・・」そう返して まず周、次いで姉妹がシャワー室へ。その後 元通り着衣して戻る。

小町は言った。「さっきからね。周君が、由香ちゃんと交わった時に出した男精を、顕微鏡で観察してたのよ。皆にも、順に見てもらおうかしらね」 「うわっ、マジですか?」 「ホンマに、何が見られるんでっしゃろ?」一人ずつ、順に検体を覗いた三人は、それぞれに驚嘆したのであった。

周「凄いですねぇ。話にゃ聞いてましたが、ホントに数多いなあ。しかも元気・・」 姉妹も「ホンマに活発ですね。数も余計やし・・」唸る様な反応に、女医は 冷静にこう応じた。「まあ 若者だからね。こんなモンでしょう・・」 対する由香「先生、もしもですよ。これをあたしや由紀が受け入れたとしたら『授かる』可能性もあるいう事ですね」

聞いた小町「あは・・まあ、それも有りかしら。尤も 今日は周君が上手く立ち回ってくれたから、その可能性はないだろうけど。でも この凄い事象を、ここにいる四人で『共有』できた事は良いわね。どう?これで明日からの行事は、不安なしかしら?」と問えば、周「はい、有難うございます。この『共有』で、何とか乗り切れそうですね」 姉妹も「あたしたちも、『共有』のお蔭で、好い感じで向き合えそうです。今日は、ホンマに感謝です!」

「有難うございました。明日から、宜しくお願いします!」 「はい、お疲れ様。明日からの交流、良い時間にしようね!」小町に階下のロビーまで見送られた三人が、学院校舎を辞したのは、もう 4:30pm過ぎだった。「周君、バイト大丈夫や?」由香に訊かれた彼は「ご心配感謝です。余り余裕ないけど、何とか大丈夫でしょう」そう返し、乗って来たスポーツ自転車(サイクル)に跨がる。

「もう宿に入られるのかな?」今度は、周から訊かれた由香は「うん、明日からの事もあるし、早めに休もう思うてね。まあ、余り構えんでもよさそうやけど、会合途中で眠うなってもあかんし。な、そうやな、由紀!」話を振られた妹は「はい、ああ・・ま、そんなとこでんな」と、曖昧に返した。

「ああ、そや・・」思い出した様に、由香が言った。「明日は、朝から A大学行かなあかんねんな?」聞いた周「ああ、そうそう・・さよでした。思い出して良かったよ!」 「ほな、まだ少し時間あるさかい、由紀とあたしで、道順確かめてから、宿入ります」 「それがいい!ここから、大体分かります?」 「うん、大体ね。JR中央駅の西側を南行って、最初の大きい角を左折れて、JRガードくぐったら、そこの角右折れて、A大学の案内看板出るまで 暫く真っ直ぐやったね」 

周「そうです。ちょっと距離ありますよ。ここから歩くと 20分近いかな?何なら、中央駅から出る、Nりんかい線で一駅ですから」 由香「それも良いわね。でも今日は まだ明るいし、歩いてみようかな・・」聞いた周は、ここは姉妹の 善きに計らわせる事にした。

「じゃ、俺はこれで。今日は感謝ですよ。明日から宜しくお願いします!」 「はい、こちらこそ。明日から宜しくね!」バイト先へ向かう 周と別れ、姉妹は徒歩で A大学本校舎への道を確かめに。前述の順路を 10分余り行き、JR線ガード下の先を右折して、バス・ターミナルビル前を過ぎると、地下駅から上って来た 名豊電鉄本線が見えて来る。

姉妹が 尚も進むと、丁度上りの特急列車が地下駅から踊り出て来る所。展望席車が先頭の「パノラマ・スーパー」だ。大きな走行音と共に 姉妹のほぼ頭上を通り過ぎる時、周も話していた あのメロディーが流れた。「あ、あの音、聴こえてるね」 「そうやな。周君は、この辺で聴こえるのは珍しい言うてたけどな・・」そして、思わず口ずさむ姉妹。「ミ~ド~ラ~、ミ~ド~ラ~、ミ~ド~ミ~ラ~・・♪」
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 葵
名古屋鉄道パノラマカー他の 音楽警笛ミュージック・ホーン吹奏動画(引用) 下記タイトルです。
Meitetsu Panorama MH

中村由利子さんの今回楽曲「想いをとどけて(Send My Heart)」下記タイトルです。
Send My Heart

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