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パノラマカーと変な犬 第43話「日時」

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熱い高め合いで「頂き」に昇った 由紀と中条は、まだ上と下で、交合を解かずにいた。「夏だって、夜は長い。まあ焦らずに。離れるのは、ゆっくりでいい」彼が言うと 「・・ですよね。もう少し一つって事で」由紀も、快く応じた。「まあね。二人が繋がってても、できる事ってあるし・・」少し前に頂きに昇り、この時は 傍らで見守っていた姉の由香が、中条と唇を合わせる。

「好いぞ、由香ちゃん・・」男が続けた。「どや、又、俺の耳 噛んでみるか?」 聞いた由香「ふふ・・、お望みなら、そうしようかな。お気持ちはよろしいの?」 「ああ、その通りで。貴女の歯の立て方が、絶妙に気持ち良くてな。あ・・う・・開始か~い?」 「はぁ~い。直ぐに開始よ。もそっとゆっくり目にしようかな・・?」由香はそう言い、中条の耳に、些かネチネチした感じで、左右交互に「甘噛み」を見舞って行く。暫く後・・

「由紀ちゃん・・」中条が声をかけた。「はい、何でしょ?」彼女が返すと 「長くなった。そろそろ離れようと思うんだが・・」 「そうですね。丁度良い区切り・・かな?」既に、この二人で行為に入ってから ほぼ一時間。由紀の返事を受け、男は ゆっくりと彼女の上を離れにかかる。上体を起こし、始めとは逆に、まだ礼儀を保つ竿(男根)を 繋いでいた秘溝から ゆっくりと抜き放す。姉もそうだったが「もしも・・」に備えて用意していたゴムは、姉妹の「必要ないわ~!」の声に、出番を失った。

さて、竿に離れられた由紀の秘溝からは、思いの他 濃さを保った男精が流れ下った。最初に交わった姉の時程 濃くなかったのは事実だが。「ふふ、伯父様・・」様子を見た由香が言った。「結構 絶倫でいらすんですね」 聞いた中条「余り褒め言葉やなさそうやが・・」と思いながらも 「ハハ、有難う。周(あまね)君みたく若けりゃ、もっとイケるんだが、その時期を過ぎちまって・・悪いな」

「いえいえ、素晴らしいですわ」由香の称賛が続く。「二度目の絶頂でこれなら、十分や思いますわ。堅さも絶妙で、昇る時の感じも好いしね。なあ由紀、そう思うやろ?」 聞いた彼女は「あは、まあね。お姉ちゃんと、一度昇ったとは思えへん程、伯父様のお竿は、堅さがあったな。うん。心地良かったぁ・・」

中条「ハハハハ、二人共有難とよ。外したらどないしょと思うたが、まあ好い感じやった様で、一安心かい。さあ二人、少しお股を清めて進ぜようぞ」 「あ、それ好い!シャワーも使うけど、宜しくお願いしま~す!」下方が露わのまま、姉妹はてんでに脚を開き、秘溝がよく見える様、彼の方へと向ける。応じる男は「うんうん、好いぞ。大開脚で、手入れもし易そうや。さ、由香ちゃんから行こうな」 そして 手にしたウェット・ティシュで、まだ最初の男精が残る 由香の秘溝をゆっくり丁寧に拭き清めて行く。

「ああ、今度も 良かったわぁ・・」 「うん・・だな」」興奮の時を過ごした姉妹と中条は、ベッドから立つと、シャワーを使うべく、浴室へ。後戯れを兼ねる、身体の流し合いなどの後、下着にバス・ローブを纏って冷茶で水分を摂り 姉妹は寝室、中条は居間のソファを延長してベッド替わりに。深夜TV番組を観ながら就寝と行きたかったが「やっぱり」すんなりとは行かなかった。

ソファに臥し、横向きの画面に目を遣り始めて間もなく、又も寝室を抜け出した由香が、中条の上に重なり TV番組を観たがるのだ。「ハハ、由香ちゃん・・」彼は言った。「今夜も、一緒に観てぇんか?」対する由香、笑いながら「いかにも!伯父様に重なって観ると、何かね・・良う頭に入るんですよ~!」と返す。「何や、誉め言葉になっとらん風なとこもあるが、まぁ良いや。どうしても一緒にっていうなら どうぞって事で・・」

結局二人は、重なり合って 横向きの画面を追う。「由紀ちゃんは眠ったのか?」中条の問いに、由香は「ええ・・ま、寝息発ててたんで、もう今は 爆睡でしょう」と返す。暫くの間、画面を追いながら 軽口を交わしたりする内、日付が替わって小半時余りで、由紀に続き 二人も眠りに就いた様だった。

「お早うございます!」明けて 8/2の水曜も、曇りの朝。最低気温も 25℃オーバーの 熱帯夜ではあったが、曇り空のお蔭で 体感的には猛暑を免れている感もあった。寝ていた三人の目を覚まさせたのは、斜め向かい家の屋上に現れる 変な犬である。「ハハハハ、今朝も Kuso犬だか Kusoマルのアホーマンスがおっ始まるな・・」

丁度、階下を「マル」と同格位の 小柄な芝犬を連れた 散歩人の男が通り抜けようとしていた。見つけた「マル」・・当然の様に、甲高い咆哮のお見舞いだ。相手の芝も、一度は応酬するも リードを持つ飼い主に制され、次の瞬間には スゴスゴと遠ざかって行く。「勝った!」一瞥した「マル」は そう感じたのか、もう 露骨に歓喜の風情である。前日の、鴉(からす)共の時と同じ 遠吠えの様な声を上げ、又も 己の尻をグルグルと追い回す、中条の言う「気狂い躍り」を 暫しの間演じるのであった。

「ああ、いやいや・・」朝の料理を姉妹に任せ、自らは コーヒー入れと、窓際への卓と席のセットを進める 中条は呟く。「又また、己の不潔な尻追いが始まった。ホントになぁ、声にも話にもならぬ大アホーマンスで、困ったもんだわ・・」 この朝は、続いて男女の犬連れ散歩人が現れ「マル」の咆哮も、いつもに増して 力感が感じられたものだ。それでも姉妹は「可愛い声!」なる反応で通した。男の耳には「屁垂れ声」にしか聴こえなかったが。それはさておき、コーヒーにトースト、茹で卵、果物にヨーグルトと言った、洋朝食の定番と言って良いメニューを嗜みながら、三人は「マル」の茶番を楽しんだ。

「さてと・・」中条は言った。「二人は、行事二日目だな?」対する姉妹、姉の由香が「ええ、早いもんで もうそないなとこですね」 「そうか、有難と。俺は日中 例によって仕事やから、午後戻ったら、悪いが買い物を宜しくですわ・・」 「ああ、ご心配なく。少し様子も分かって来たから、大抵大丈夫・・かな」 「うんうん。大体が分かりゃ それで良いって事で」 「・・ですね。そこはまぁ、何とかしましょう」「そうか。ほな、宜しく・・」この朝の会話は、ざっとこんな所であった。

片付けも終わり、先に出勤の中条は 姉妹に戸締まりを頼み、階下に降りて、自転車で出かける。暫く後に出かける姉妹は、ちょっとの間 ソファの後ろに並ぶ、中条の書棚に目を遣り。由香「やっぱりな。伯父様の本は、社会派のノンフィクションが多いと思うたけど、その通りやな」と言うと、由紀「それと、趣味の方じゃ、鉄道交通とかモータースポーツのが結構ありまんな」と応じ。

「それと・・」由紀は続けた。「下の段からさぁ、こんなん見つかったけど、何やろな~?」 由香「そやな・・どうしても言うなら、開けて見ても良いんちゃう?」 「うん。・・じゃ、ちょっとだけって事でさ。」会話を受け 由紀は、その紙袋を開けにかかった。・・して、その中身は・・。

「ハハ・・なぁ、お姉ちゃん・・」 「ハイハイ、何かいな?」 「やっぱりな、伯父様が大事にしてはる AVと違うんか?」 「ハイ、お言葉通り!それもな・・」 「はい、聞こう!」 「ほぼ全部 伯父様が大好きな 着エロとコスプレの系統やな」 「さよかぁ・・ほな 午後戻ったら、一本位チェックしたろかの~」・・そうこうする内に、姉妹にも、出かける時刻が迫る。中条の小半時後、由香と由紀の姉妹も 夏の正装で手回り品のバッグを携え、施錠して階下へ。前週土曜に 彼の居所に着いてから、この朝で 5日目。彼女たちの行事も、まだこれからだ。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 愛沢新菜
中村由利子さんの今回楽曲「青春のロンド(Glory of My Life)」下記タイトルです。
Glory of My Life

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