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ちょっと入淫 第4話「時限」

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真夏の曇り空の下、K半島を南北に縦走する JR特急列車 上り「紀伊4号」は、鬱蒼(うっそう)とした深い森林を縫って、上り坂とカーヴの多い紀勢東線を N市へと向かう。その最後尾 4号車の化粧室内では、看護師 瀬野美波(せの・みなみ)と、かつて世話した若い患者 今は高校生の豊野 豊(とよの・ゆたか)の 大声では語れぬ行為が進んでいた。

「手間取らない様にしないといけませんね。ここじゃ、余り空調(エアコン)も効かないし・・」暫しの接吻(キス)を区切った豊が言った。洋式便器に座す美波「そう・・それよ。残念だけど、君の大好きな乳房(おっぱい)のお触りは 向こうに着いてからね・・」と返し。 「ああ、了解です。幾ら自分が若造だからって、大丈夫。それ位は我慢できますって・・」少し申し訳なさそうな出方の美波に、豊は 笑ってこう応じた。背後のドアを施錠、完全な密室と化す。

「さあ、それでは・・」豊が続ける。「次の駅まで 20分ちょっと・・かな。慌ただしいかもだけど、二人で一度、頂上へ行けるといいですね」 対する美波「ふふ・・そうなる様にしないとね」そう返し、タイト・スカートの裾を少し捲って、脚をゆっくりと開く。「美波さん!」 「はい・・」 「そこから先は、どうか自分に任せて下さい!」 「ええ、いいわ・・」客室程には遮蔽(しゃへい)が効かず、時折漂ってくる ディーゼル・エンジンの排気臭が多少気になるも、この後の 暫しの愉悦を味わうに、特に支障はなさそうだ。後は、他の乗客乗員に気づかれなければの話だが。

豊の、美波へのソフトな攻めが続く。少し持ち上がった タイト・スカートを股間辺りまで捲り上げると、両の脚を広めに開いて 斜め仰向けに臥させ、己は その上に重なるが如く姿態(ポーズ)を取る。二度目の短い接吻を経て、まずはスーツ越しに、今はまだ見られぬ 豊かな胸周りに手を滑らせる。「ああ、好いわ・・」初めての、軽い喘ぎ。だが、走行音の大きいディーゼル気動車の「紀伊4号」は、美波と豊に味方しているかに思える。「おい豊。構わねぇから 熱く行けやぁ!」上り坂にかかったか、唸(うな)りを上げる 欧州はカミンズ社のディーゼル・エンジンと、等間隔で線路(レール)の経点(ジョイント)を打つ車輪の音が 豊の情念を煽っている様だ。

美しい恩人の 上体への愛撫を区切った豊は、いよいよスカートの中を探ろうとした。「ちょっと待って!」侵攻せんとする彼の手を、美波が制した。こっくり頷いて中止すると、彼女は「あたしが目上よ。・・なら、君の一物で挨拶するのが 先じゃないかしら?」少しきつい物言い。豊、思い出した様に「どうも済いません!そうですよね。ちょいと自分は躊躇(ためら)ってたんですが・・」そう返し、ベルトを緩めてジーンズを下ろそうとした。

美波「豊、その必要はないわ。今は時間がないのよ。それに、他の人たちも一緒の 列車の中だし・・」 豊「ですよね。では・・」そう返すと、ジーンズ前方のチャックを下し、もう一度 美波の傍へ。「ふふ・・ここは任しといて」開いた両脚越しに、豊の下方に右手を伸ばし、チャックの中を探ると 勢いづいた竿(コック)を連れ出した。

「さあ!」美波は言った。「もう一度、あたしの上に来て。ちょっとの間でいい。お竿(さお)の感触を味わいたいのよ」 「はい、只今・・」豊は応じ、言葉少なに もう一度 上に重なって行く。上体に跨り立つと、辛うじて 美波の口の位置まで 竿を持っていく事ができた。「ふふ、これよ。これ・・」勃起し、膨らみ堅くなった竿に、白くなよやかな手指を滑らせ、撫で回す。「ああっ、み・・美波さん!」 「ふふ、何かしら?」 「お・・お願い!そ・・そこまでにして下さい!は・・発射してしまいます。うぅぅっ・・!」

「あはっ、ダメよ。まだ修業が足りないかしらね。もう絶頂ってとこで、もう少し踏ん張るの。そうすれば、もっと大きい歓びが手に入るって事よ」 「あ・・はい!頭じゃ分かります。で、ですが・・身体の制御(コントロール)が上手く行かなくて、、わっ、な・・何をされるんですか?うっ、うっ・・!」豊は一瞬たじろいだ。前触れなしで、美波が 彼の竿に食らいついたのだ。

口に含んだり離したりしながら、彼女は呟く。「豊、思い切り呻(うめ)いてもいいのよ。あたしだって、喘ぎたいわ。少しの声は、列車の音がかき消してくれるしね。だから、もっとその気になったっていいんだからね・・」巧妙で濃厚な口唇愛撫(フェラチオ)に見舞われた豊、二度目の頂に押し上げられそうになった。鈴口からは、思いの他多くの前触れ液が噴き出した。

「ああ、ダメダメ!何があったって・・」美波の激しい攻めを、辛うじて凌ぐ豊であった。「もう!余り時間がないのよ。次へ行きたいわ!」又少し、いら立っている様だ。彼女の上から一旦離れると「じゃあ、お返しします」 「うんうん、そうして」聞いた豊は、美波の両脚を持ち上げると、両の足先を便座の端に載せて M字型に開き、スカートの中を攻めにかかる。「!」普通型(ノーマル)と思われた黒のパンティ・ストッキングは ウェストの下 核心部分が開いた サスペンダー型であった。

「うわっ 素敵!いいなあ、これ!」豊、驚く。まるで この瞬間を予期していたかの様な演出。まあ、深い事をする仲は今に始まった事ではないので、驚くには当たらないのかも知れないが。「ふふ、ホントは期待してたんでしょう。嫌らしいわね・・」美波の この呟きには逆らえないものがあった。「ご免なさい。まあ、期待してたとこはありまして・・」豊は又、言葉少なに応じた。

「さあ、用意はいいでしょ?」 「ええ、まあね」 「だったら、深い核心の事へ進んでよ」「分かりました。ゴム、どうしましょう?」 「あたしは大丈夫。君が不安なら着けていいけど、そも 持ってるの?」 「ええ、まぁ・・」そう言いながら 豊がポケットから出したのは、少し前に 上級生だった 阿久比 周(あぐい・あまね)から分けてもらったコンドームだった。
 
美波は言った。「ふぅん、豊も 意外と用意がいいのね。まあ、後でって事で。その前に、やりたい事があるでしょ?」 「はい・・ですねぇ・・」ニヤリとして返した豊、濃色の 大人しめのショーツ両脇に手指をかけると、慎重に 膝辺りまで下ろして行く。「列車の中だし、時間もない。これとローヒールを脱がすのはやめよう・・」彼は、そう心に決めた。

身をかがめ、身体を曲げて便器に臥し続ける美波の下方を覗き込むと、濃いめの下草に囲まれた「朱の核心」が臨まれた。秘液の分泌が見られ、かなり湿度が上がっている趣(おもむき)だ。「美波さん、好きです。とてもいい!」そう呟きながら、豊はその秘溝に 激しく唇を合わせて行った。舌を滑りこませて更なる加湿を促し、僅かな間に「ジュルジュル・・」と音を生じるレベルに達する。

「ああっ、はぁぁっ、い、好い~っ!」下しかけたショーツが膝に残り、自由の利かない状態で、美波は更に喘ぎ声を発した。「面白いな・・」口唇での 秘溝への攻めを続けながら、豊は思った。「列車の化粧室(トイレ)だから仕方ないと思ったけど、美波さん 少し拘束して攻めた方が喜ぶのかも。 これ、頭に入れといた方が良いかもな・・」痙攣(けいれん)の様に身体を震わせ反応する「美しき恩人」のあり様に、豊の脳裏には 着衣の行為と共に、新しい「不良な」愉悦が刻まれた様に感じられた。

「さあ、用意はいい?」念の為、亀頭にゴムを施した美波が訊く。「OKですよ」豊が返すと「さあ、来て・・」少しぼんやりした表情の彼女が手招く。もう、下半身は露わだ。こっくりと頷いた豊、ジーンズを脱ぐ事なく、そそり出た竿の先端を、大きく脚を曲げた臀丘の丸みが目立つ、美波の下方に ゆっくり慎重に合わせて行く。秘液に光りぬめる合わせ目に、ゴムを着た亀頭がゆっくりと飲み込まれ、肉壁の誘いに導かれて奥へと進み 深奥に微かに当たり、秘溝への連結が果たされた。

「ああっ、ふぅぅ~!さぁ、う・・動いて!」 「かしこまりましてござる!」ローヒールを履いたままの両の足先が天を仰ぎ、熱を帯びた秘芯には 若い「教え子」の竿が熱く繋がれ 突き上げられて、美波はかなり激しく喘いでいた。が、それも列車のエンジン音、車輪が線路を打つ経点(ジョイント)音、それにトンネル出入りの折の風切り音にかき消され、周囲には届かぬ様に思えた。「こういうの、悪くないな。時間が限られてるだけに、スリリングで好い・・」迪送の、腰の動きを強めながら、豊の脳裏には、ふとそんな想いも過る。「ああっ、ああっ、い・・行くぅ~!」もうすぐ、絶頂・・
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の壁紙 三重県下の JR紀勢線を行く特急「南紀」(物語中 特急「紀伊」のモデル) 徳和~多気間 三重県多気町 2015=H27,12 撮影 筆者
野呂一生さんの今回楽曲「トランスペアレンシー(Transparency)」下記タイトルです。
Transparency

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