ちょっと入淫 第23話「往訪」
- 2018/08/04
- 23:55
8/19の土曜は、この年同月の内では、一番よく晴れた。日中は暑くはあったが、夜間は割合凌ぎ易く、寝苦しさも余り感じられなかった。月は上弦で、夜の更ける前に月の入り。鵜方病院に入院中の宮城も、己の居所に 由香、由紀の木下姉妹を泊まらせた中条も、それぞれに 一応は安眠が叶った様だ。宵の口まで、斜め向かい家屋上にたむろした「マル」以下計 4匹の犬共による騒擾が、途中まで気にはなったが。
来れば毎回の恒例となった「内飲み」。中条の居所での酒食を楽しんだ後、片付けを経て もう一度簡単にシャワーを使い、寝室で姉妹を寝かしつけ「解放された?」・・つもりだったが、さて、長手ソファに寝転んで TV番組をチェックしようとした男は、又も姉妹にのしかかられる事に。勿論、二人共 寝間着を兼ねた 妖艶な淡色の下着調フレア・ミニコス姿である。下肢も、抜かりなくニーハイを纏(まと)う。冷房の威力で、暑苦しくはなかったものの・・
「やっぱりさぁ、まだ寝付けんのかよ?」問う中条に、先に覆いかぶさった姉・由香が「その通りで~す!」調子良く返す。傍らには妹・由紀も寄り添い、わざと股間が見える様、両の脚を開き 男の苦手な腋の下に、白い手指を差し入れて来る。「あ、ああっ・・か、感じる。ほ・・程々でええわ・・」もう何度かの行き来を経て、彼の身体の「感じる箇所」を、姉妹はほぼ知り尽くしていた。
「あのさぁ・・」男は言った。「明日の夜が、もう一つの『ヤマ場』のつもりなんや。そやから、触るのも触らせてくれるのも良いけどさ・・」 「はい・・」姉妹が返すと 「そやから今夜は『オマンコ・・』いやご免、又言ってもうた。基(もとい)!『オメコ』はなしやぞ~!」と続けた。
「は~い!それでもよろしおす。そう言わはって 伯父様は、あたしたちのお尻狙って来はるもんね。ちゃ~んと、分かってますよ~っ!」そう言った由香は、仰向けに臥す中条の上で、四つん這い態勢のまま くるりと前後を入れ替えると、カーヴの魅力的な臀丘を、男の眼前に向けた。つい先刻、又しても彼の「放水」見たさにトイレまでついて行き、用が済むと 入れ替わりに洋式便器の上にしゃがみ、己の「聖水発射」を 男に披露したばかり。再び食い込む様に着けたショーツからは、微かにその残香が感じられた。
「ハハハハ、有難とよ。いやいや、これさぁ、何度見ても触っても飽きんわ~!」もう彼の好みも分かっている由香が、下方に着けていたのは やはり「T」。「よしよし、好いぞ好いぞ。こいつはさぁ、直ぐに脱がせてはいかんのや・・」辛うじて、股間の秘溝だけを覆う、極小の下着(クロス)が フレア・ミニコスの裾から自己主張している。両脇には、同じ風情の 白の臀丘。願望が臨界に達した男は、思わずその美尻に、ゆっくりと摩(さす)りを入れ始めた。
「あ・・あん!と・・とても好い。伯父様、素敵よ・・」由香、軽い喘ぎで返す。由紀はそのまま、男の腋下を攻め立てる。「う・・んん。由紀ちゃんも好いぞ。ああ、いかんいかん・・こらえられんわ~!」下草の濃い 腋下を攻められ、男も呻く。「ふふ、結構効くんやね~」由紀は攻める手を休めず、微笑んで続けた。薄明りの下のその表情は、姉同様 不気味な美しさを湛える。
「結構、お元気ですやん・・」由香は又、中条の下方に手指を突っ込み、中の竿(さお=男根)と陰嚢を連れ出す。「お姉ちゃん、又 露出かい?」わざと呆れた様に訊く妹に、姉は「あは、せやな~。由紀、今夜はな、アンタの攻めたい方でしてええで。どっちや~?」 「そりゃお姉ちゃん、お竿に決まってますやろ。今更そんなん訊かんといて~!」そう答えるや否や、「ガブリ!」という感じで、横から男の竿に食らいついた。
「ああ、いかんいかん。こ・・今夜は絶対持ち応えんと~!」まだ想像の域ではあるが、男の脳裏には、翌日曜の夜 何かが起きそうな予感があった。核心まで行く「行為」はその時。今夜は、是が非でも凌がなければならない。横から攻める 由香の陰嚢への摩りは、手指と口舌の技を交互に織り交ぜた 巧妙で老獪なもの。姉に代わって、やはり前後逆にのしかかった由紀の舌技も見事だった。文句のつけ様がない、熱く高レベルな口唇愛撫(フェラチオ)の攻めに、男は何度も昂らされた。
激しい姉妹の、手指と口舌の技に攻められ翻弄され、射精の際まで追い込まれた中条だったが、何とか辛うじて踏み留まった。「ふぅ、危なかった!」熱い姉妹の「技」をかわしきった瞬間、それまでの疲れがどっと出た。勿論、心地よい疲れだったが。結局、二人の下着を脱がせる事もしなかった。横にずらして、秘溝の赤身や浅めの下草に悪戯位はしたが。脱がせなかったのは「その『行為』はなしな・・」というサインたる事を、姉妹も理解していた。
「気持ちは分かるが、今夜はここまでだ。まあ休め・・」中条はそう言い、姉妹に就寝を促す。窓外で駆け回り、転げ回っていた犬共も、とりあえずは静かにしている様だ。「どうせ、寝てなんかいねぇだろうけど・・」彼は、そう呟いた。「ホンマに マルちゃんたち、寝てないですかね?」由紀と交代、又も 彼の上にのしかかった由香が反応。「そりゃつまり、起きてて静かにしてるいうだけの話ですね」由紀もそう応じた。「まあ、そんなとこやろ・・」と、男は応じた。
「さて、そんならな・・」彼は続けた。姉妹が 頷いて返すと「実は明日の日中、入院されとる 『エコミヤギ』の宮城社長を見舞いに行こうと思うんだ。話を聞きゃ、貴女たちの父君の会社ともつき合いがあるみてぇだし、貴女たちの様子も 分かってると思うんだ。主治医の小町先生も「できりゃ一度、見舞いに行くべきだろう」とか言われてたし、俺もそろそろやと思う訳よ。まあ、又 貴女たちに手を煩わす事 お願いしてぇもんやが・・」
「ああ、そのお話なら・・」中条の言葉に、その上に重なった由香が、まず反応した。「宮城社長さんの事は、たまに父から話を聞く事ありましてん。今、入院してはるんですね」 「まあ、そんなとこだな。これから、Sタクシーの永(なが)ちゃんと連絡取って、明日のいつ頃にするか、打ち合わせんとってとこでさ・・」話を区切ると、彼は宮城の所宛て LINE送信をした。もう 10pmを回り、就寝の可能性も高い。だからこの夜の内の 彼からの返信は期さなかったのだ。
「宮城さん、遅くに失礼。お具合は良くなったかな?実は昨日から、御社ともお付き合いある、大坂は T&S建装の 木下社長の令嬢姉妹が当地入り中で、明日会う事になってます。ついては、明日の見舞いは彼女たちも一緒してもらおうかと画策してますから、不都合なら 明日朝お返事を。これから、永野君とも連絡の上、伺う時刻とかを詰めるつもりです。暑さの折、もう暫くお大事に」姉妹にも読ませながら 中条はまず、この様な電文を送った。
次いで男は、昼間行動を共にした運転手・永野にも LINEを送った。「永ちゃん、昼間は世話になった。有難と。・・で、もう分かってくれてるだろうが、明日、宮城さんの見舞いに行けたらと思う。多分午後だろうが、一度俺に返事をくれると有難い。詳しくは又、その折にでも。まずは、お願いまで」
すると永野は まだ起きていたらしく、折り返しの返事が来た。「中条さん、こちらこそ昼間は有難うございます。つい先程帰りまして。お見舞いの事は、自分も伺っております。ご一緒に参れれば最善(ベスト)ですね。明日のお越しは、午後の早い時間帯が良いでしょう。2pm位からのお出かけがよろしいかと、自分は思います。今夜は時間が遅いですから、お返事は明朝でも OKです」これを目を通し切らない内に、宮城からも返事が・・
「中条、連絡有難とよ。木下さんちのお嬢姉妹は、彼女たちがもっと小さかった頃 会った事有り。明日会えれば 10年ぶり位になるかな。会って話してぇ事も結構あるな。明日なら、時間帯は午後がえぇなぁ・・。こりゃ、楽しみになって来たな。あ・・これの返事は、明日朝で良いからな。それじゃ、せいぜい気をつけて来られよ」
これを受信した男は、すかさず永野に返信す。「永ちゃんも、遅くに悪い。宮城さんのご希望は、貴想像通りだったわ。だから、初めの予定通り 2pmに、俺んとこの下で待ち合わせで良いんじゃね?それで行こうや!」 対する永野も「了解しました。有難うございます!ではその時刻に、お迎えに上がります」 「はい、宜しくです!」中条と永野の交信ここまで。直後に、就寝直前の宮城にも報告、了解を得る。
「さて・・という所で・・」LINEを送り終えた男は呟く。「土曜の夜やけど、明日の見舞いも決まったから、ホントに寝るぞ。ささ、今度こそ、二人は寝室で休んでや」 「は~い、おおきに!」「有難うございます!」ようやく寝室へと引き上げる姉妹に、彼は低めに声をかけた。「その魅惑コス、明日も頼むわ・・」聞いた二人は、顔を見合せ、笑い、そして口を揃え呟いた。「明日は、楽しみでんな。宮城の伯父様にお会いするのも、久しぶりやし。あたしたちの成長した今、きっと喜んでくれはるやろな・・」
(つづく 本稿はフィクションであります)
今回の人物壁紙 夢乃あいか
野呂一生さんの今回楽曲「サンクチュアリー(Sanctuary)」下記タイトルです。
Sanctuary