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ちょっと入淫 第27話「蛞蝓(なめくじ)」

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「!」・・中条に促され、小用を経て シャワーを使いに行くつもりで顔(フェイス)・タオルに洗面具とかを携え、とりあえずトイレへと向かった永野(ながの)だったが、さあ!立ち入って後ろ手気味にドアを閉めようとしたその時、何やら生暖かい スルリとした感触を はっきりと背後に感じたのだった。

「ふふ、永野さん・・」彼がトイレに入室する瞬間を見逃す事なく、その背後に蛞蝓(なめくじ)の如く貼りつき、隙間を縫う様に、木下由香が滑り込んで来ていた。「由香さん、嫌・・じゃなくて上手いなぁ。ホント、自分の背後に よく滑り込みましたねぇ。感心したよ・・」 聞いた由香、笑いながら「おおきに、有難とです。これ、あたしの特技の一つでね・・」 そればかりではない。彼女が永野の背後に貼りついて入った隙を突く様に、妹の由紀までが入り込んでいた。「道理で・・」永野は思った。「少し狭く感じた訳だよ・・」

少しく小水を催していた永野、背後から由香に纏わりつかれたまま 己のハーフ・パンツの前開きチャックを下ろし、一物を晒して用をする態勢に入ろうとした。その筋骨の張った大ぶりな右手を、白くなよやかなもう一つの右手が制す。「永野さん、あたしにさせて・・」後ろから、由香の囁く声がした。「マジですか?」 「マジよ。あたしに任せて・・」白い右手が、容赦なく永野の前開きに侵入する。

「永野さん、お疲れ様。あたしもお邪魔してますわ・・」斜め後ろを振り返れば、下方に蹲(うずくま)った由紀が 彼を見上げて微笑んでいる。それは、美しい一方で、何か薄気味悪さを感じさせるものがあった。が、今の永野に抵抗も拒否もし得る余裕はなかったのである。

「さあ、始めまひょか。これがあたしたち姉妹の、大声で言えへんご挨拶です。中条の伯父様にも、宮城の伯父様にも致しましてん・・」 「そうか、そういう事なら・・」 仕掛けられる永野は、一方では諦め もう一方では姉妹を信じて、その行為に任せる事にした。次いで左方から、由紀の右手も前開きに攻め込んで来た。「あ、うぅ・・」流石(さすが)に冷静な永野も、微かに呻いて昂らされる様を表した。

「ふふ・・やっぱり、ご立派やわぁ・・」 薄暗い白熱灯風照明(実は LED)の下、永野の竿(さお=男根)と 深めの下草を纏(まと)った陰嚢が外に連れ出された。「さあ永野さん、我慢は心身の毒やわ。思いっきり放出すればええねんで・・」と由香が囁けば、由紀も「左様(さよ)ですねん。生理現象は、ちゃっちゃと処理せないけまへん・・」と応じ、姉が竿に、妹が陰嚢に摩(さす)りを入れ始める。素直過ぎる反応の 永野の一物。即時反応(クィック・レスポンス)を誇るかの様に、すぐさま怒張を開始した。「呆れたな、こういう時だけ反応が好い・・」そう思いつつも、美女に仕掛けられる男の、これが本音でもあった。

「わぁっ、好いわぁ。永野さんのアレ、素直な反応で好きやわぁ・・」 由香の摩りは、とても二十歳過ぎの 若い女の所業とは思えぬ老獪さがあった。そよ風の様に 知らぬ間に纏わりつき、さあ勃起という所になると、スッと退(ひ)いて行く。「焦(じ)らしてるな。意地が悪い・・」そう感じる一方、不思議な事に 摩りを入れられている間は、一旦は催した尿意が 何とか持ち応えてしまうのであった。暫く後・・

「さ、永野さん・・」仕掛ける手を休めず、背後から由香が囁(ささや)く。「遠慮なんて要りまへんで。ジョ~ッと、勢いよく発射して下さいまし・・」 聞いた永野は、一瞬驚いた。「まさか・・」と思った。「彼女、俺の放水を飲む気・・?何ぼ何でも、それはないよな・・」 だが、彼の心はどこまでも半信半疑であった。少しの後・・

「さあ姉妹さん・・」永野は、呻く様に言った。「はいっ、聞きましょう!」 まるで「待ってました!」とでも言いたげに、由香と由紀は同時に反応した。永野は続けた。「それじゃ、これから放水して シャワー使わせてもらいます。だから適当にね・・」 「永野さん、放水なさってから後があるんですわ。ですから早う、塩梅(あんばい)良う放出して下さいな~!」と、返事が来る。依然として、彼の竿は、姉妹の執拗にゆるりとした摩りの攻勢に晒されていた。

「よしっ、出そう・・」意を決して力む永野。ジョ~ッ!と、ビールに近い色のが勢いよく放出されると「あ~ん、惜しいわぁ。飲みたかったねん・・」と残念がる声が。「こら由紀、心にもない事言うなんな!」姉が叱りつける様に言うと、直ぐに突き返された。「何や?お姉ちゃんかて、ホンマは飲みたかったのやろ?自分だけ良い娘(コ)ぶるなや!」 「フン、分かっとるわ!」口論になりかけた所で、永野が「さあさあ、出るモン出たし、自分は風呂場(バス・ルーム)行きますよ~!」と語気を強める。すると・・

「永野さん、もそっとお待ちを。今、放出見せて頂いたお返しをせんと・・」 「何と?」永野は想った。「・・て事は何?由香さんか由紀さんの、聖水放出が見られるって理解で良いのかな?ま、それはそれで、お願いできるとってとこですがねぇ・・」呟く様な 永野の反応を、由香は見逃さなかった。そしてこの時、永野の脳裏に 今まで思い浮かばなかった 不良な思考が沸いて出た。

「永野さん、正にそれですよ。あたしの『聖水』でお返しするわ」長めのパンツ、そしてショーツを脱ぎながら、由香が言った。少し後退した彼と入れ替わりに、前向きに洋式便器に跨る由香の下方は 勿論露わ。僅かに濃いめの下草に囲われた 好い朱色の秘溝が、嫌でも情欲を煽り立てる。初めて見る彼女の「下方の真実」に 「う~む・・」永野は、暫し絶句した。しかし、立ち直りが早いのも、この男の強みだった。

「よしっ由香さん・・」永野は切り出す。「はい・・」由香が返すと 「そのしゃがんだ姿勢で放出って訳ね。だったら・・」 「?」 「貴女の、お股の間にキスしますから、その時 自分の口ん中に 聖水を放出してくれませんか?」 「えっ、マジで?」 「勿論!覚悟はできてます。だから、いつも通りの感じですれば良いです!」 「分かりやした。それなら・・」

「ああ、一瞬やけど・・」便器に跨る 由香の気持ちは昂揚していた。「ほんのちょっとかもやけど、初めて 永野さんから口唇愛撫(クンニリングス)をされるかも知れへん。もしもそやったら、こりゃ 大興奮ものやわ。どないしょなぁ・・」 勿論、永野の方は その事が分っていた。「余り濃厚な事すると、口唇愛撫かと思われてもいかん。あくまで、聖水を受け止めて飲み下すってのをメインにせんとな・・。おおっと、その前に・・」永野は、行為が深い所へ行く前に、姉妹それぞれと接吻(キス)をしておく事にした。

まず、己の方を向いて 便器に跨った由香、次いで背後に纏わりつく由紀の順で唇を交わした後 ぐっと屈(かが)んで姿勢を下げると、便器上の由香を、跨った姿勢から座る姿勢へと変えさせ、両の脚を曲げ開かせて 股間を露わにする。そこへ己の口唇をしっかりと重ね、放水を受けて飲み下す準備。「ん、あぁ・・」由香の、短い喘ぎが聴こえた。傍らの由紀は、この時 永野の両耳に、交互に歯を立てて来る。この仕草も 彼には刺激的だった。

「さ、行きましょう・・」 一時的に言葉を発せない永野は、目で由香に合図を送る。この段階(ステージ)、決して、舌技を使ってはいけない。彼女を、過分に昂奮させない様にするつもりだ。本当の高揚は もっと後。寝酒を経て、寝台(ベッド)にてのつもりだ。永野の合図を理解した由香は、聖水を下す態勢に。「ホンマに、大丈夫?」と一方では思いながら、一度始めると もう後戻りは不可能だった。

音もない放水と「ゴクリ、ゴクリ・・」と脈打つ様な、明らかに何かを飲む男の反応が伝わって来た。「飲む」行為が区切られると、永野は由香の股間から顔を上げ、笑顔で言った。「全部、出し切りましたか?」 「永野さん、おおきに・・」呆然と、恍惚の表情を浮かべた由香が 返して来た。「ホンマに、飲んでくれはったんですね。信じられまへんわ・・」 「それは、実行しましたよ。さて・・」立ち上がり、トイレから出ようとする彼を、由香は止めた。

「永野さん、お願い!嗽(うがい)しはる前に、そのままあたしとキスして!」 一瞬は「マジで?」とも思った永野だったが、直ぐに状況を理解し、由香に言われるままに 唇を交わした。「そうそう、これやってこその『聖水』ですもんね・・」 「左様でっせ。締めくくりはこれでなかにゃいけまへん・・」 二人は、もう一度濃厚な接吻を交わした。それが区切られると 今度は由紀に向け「由紀さん、お待たせ。次は貴女ですね・・」 

聞いた彼女は、こう返した。「永野さん、一緒にお風呂でしたいんです。いけまへんか?」 この反応に彼は苦笑して「自分は良いですよ・・」と応じながら、由香の方を見る。姉は、黙って微笑んでいた。部屋の主、中条はこの間 反応がない。どうも TV番組に嵌(はま)っているらしい。「由紀さん・・」彼は返す。「はい・・」応じる妹に「そのお望み、叶いそうですよ・・」
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の壁紙 名古屋オート・トレンド 2018'にて。2018=H30,2 名古屋市港区 画像提供 A・DENKA様 有難うございます。
野呂一生さんの今回楽曲「アップウォード・ソウル(The Upward Soul)下記タイトルです。
 The Upward Soul

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