ちょっと入淫 第32話「導路」
- 2018/08/30
- 15:56
遅めの入浴を終えた 中条 新(なかじょう・しん)の居所の 4人は、居間(リヴィング)のソファで、寝酒などを嗜みながら 暫し寛(くつろ)ぐ。この後の展開に期待を抱きながら、はやる気持ちを抑え 表向きは和やかに談笑する風情だ。長手ソファの真ん中に席を取る永野 光(ながの・ひかる)の両脇には、前々夜と同様に、由香と由紀の姉妹が 彼の方に露わな下半身を向け、膝を崩して斜めに座る。この夜は、更に刺激の強い 下着調の薄手ミニコス姿である。
「永ちゃん、どやろう?」中条が訊いた。「俺も 一昨日こんな感じだったんだが、どうだ?『右も尻、左も尻!』ってのは好かんかな?」 聞いた永野は「いやぁ、とんでもありません!こんなのを『極楽』とか『桃源郷』とか言うんじゃないですか?中条さん・・じゃなくて新さん、こうしてると何かね・・自分も段々理性とかいうものの利きが鈍って行く様な気がして、正直ちと怖い様に思うんです・・」
中条は反応した。「怖い・・ね。うんうん、分かるよ。俺も何度か覚えがあってさ。でも信じとる。永ちゃんはそうなっても『紳士』だからさ。由香ちゃんや由紀ちゃんも、安心して挑発して来るんだて。俺にしたって、どこまでも安心して見てられる。ホントだよ」 永野「そうですかぁ・・本当にそうだと良いんですがねぇ・・」 「だから永ちゃん、今みてぇな場合でも、自分に自信を持ってりゃ良いんだて。仕事で運転してる時の、あの気分を思い起こしゃいいんだよ!」 「分かりました。お言葉を信じます。では・・」永野はそう返し、まずは右手に座る由香の、ミニ・アンダーの中を覗きにかかる。
「ハハ、嫌らしいわね。光さんも結局 なさる事は中条の伯父様とそっくりやわ。まあ男性は皆 そうかしらね?」苦笑しながらも、由香は ミニコスの下から半見えの、優れた曲線(カーヴ)をを誇る白い臀丘を、永野の眼前で誇示しようとする。「う~ん、好い眺め・・」思わず嘆息する永野の本音を見透かした様に「さあ・・」と続ける。「少し、お尻をマッサージして下さいまへんか?」
「マッサージねぇ、はい 喜んで!」永野は返し、メッシュのニーハイを纏(まと)った脚を曲げて横向きに晒された 由香のミニコスの中に 右手を滑り込ます。露出は極大だが、まだ「T」を着けている。その隙間から、僅かだが 少し濃いめの下草が覗いている。この光景が、永野の「願望」のスウィッチを入れた様だ。「よし、進めるぞ!」一渡り 由香の尻に摩(さす)りを入れた彼は、そう呟いた。中条は、平静を装いながら、対面のホストの席から見守っていた。
「由香さん・・」永野が声をかけ。「はい・・」返事を得ると 「下への攻めばかりじゃ嫌(いや)でしょう。今度は、胸周りを行きましょうか。その前に・・」と 言葉を区切ると、少し強引に 由香の上体を引き寄せて 唇を奪う。「ん・・んん、くふっ・・でも、好いわぁ!」灯りを落とした居間に、静かな歓声が漂う。「ちょっと強過ぎたらご免なさい。でも、自分の経験からは、これ位インパクトあった方が良いみたいでね・・」 「ああ、インパクトね。何となく分かる様な・・で、もう一度下さる?」 「貴女がお望みなら、いいですよ!」
由香と永野は、もう一度唇を重ねる。舌技も交えて、濃く熱い行為が続く。その合間に永野、由香のブラを下にずらし 胸の双丘を大きく撫で回した上、鷲掴みにする様に揉んで行く。彼女は途中で、永野の背後に回した右手を一度緩め、彼の浴衣の下方を探って行く。傍らで見ていた 妹の由紀「あ お姉ちゃん、やる気やな・・」 呟いて制しようとする。「由紀ちゃん・・」傍らの中条が声をかけ。「はい・・」返されると 「まあ良いじゃねぇか。暫(しばら)くやらせとけ」 「うふん・・まぁ、それもよろしね。姉がしゃぶり出したら、あたしも絡んできゃいいんだし・・」 「そうそう、ここは様子を見て行けよ」中条が諭す様に言うと、由紀も こっくり頷いた。
数分程の後、永野の竿(さお=男根)が、下方の前開きから連れ出された。この場所へもしばしば出入りする、若い阿久比 周(あぐい・あまね)に劣らぬ立派な一物だ。色づきも、陰嚢と共に 不自然な黒ずみのない好ましいもの。それでいて勃起の反応は上々だ。下草の濃さも中庸だ。「よしゃ、お姉ちゃん、邪魔するでぇ!」
少しの間、右手指で 永野の竿に摩りを入れていた由香だったが、由紀が割り込んで来るのを見るや、いきなりとしか思えぬ風情で その先端に食らいついた。陰嚢は、姉に続いて由紀の口唇による攻めに晒される。由香、根本からゆっくり、ねっとりと口舌で竿を舐め上げると 次いで亀頭を口内に吸い込み「チュバチュバ・・」なる微かな 耳障りな音を発して昂(たかぶ)らせようと図る。直ぐ下では、由紀も 陰嚢に同様な攻勢を仕掛けていた。
「う・・んん、ああっ、す・・凄い!」さしもの永野も、姉妹の熱い攻めに 断続して呻(うめ)きを上げ始めた。中条は、依然として静かに構えている。「まあも少し、姉妹さんの熱い興味を受け止めたってくれ。その後で『ご奉仕』をお願いすっからな・・」丸グラスにストレートで注いだブランデーの続きをあおりながら、男は「その頃合い」が来るまで とに角見守る事にした。
「光さん、射精して!」これが 姉妹の本音の願望だったろうが、永野は間一髪で寸止めし、絶頂をかわした。そして「さあ、自分ばかり気持ち良くなってもいけません。由香さん、お返しですよ~!」こう声をかけた。聞いた由香は「は~い、お待ちしてましたぁ。お願いね~!」 これを受け、永野は彼女をソファ上に仰向けに臥すと、両の脚を大きく曲げ、ショーツを剥いで下方を露わにして行く。そして・・
「うんうん、期待通りの素晴らしさだわ。秘溝も菊花(肛門)も綺麗。おお、水分も漏れて来てますね。さあ、お返しを!」現れた股間に顔を埋め、口唇愛撫(クンニリングス)で高めにかかる。「あっ、ふっ、ふぅっ、はぁぁ~っ!ひ・・光さん、と・・とても好い。好いわぁ~!」これまでにない、激しい喘ぎで 由香が反応した。「ああ、こりゃ好い感じ。もう少し深まった時が楽しみだ~・・」短い愛撫を区切った永野は、由香の上々の反応に、思わず笑顔で呟いた。上気した由香は「伯父様のも欲しいわ・・」と呟き。「よしゃ、今 行くから待っててくれ。それと、由紀ちゃんも来いや・・」下方を永野に攻め上げられる由香、妹の由紀と交互に、枕元に立つ中条の竿と陰嚢も、交互に口舌で味わって行く。「ううっ、好いぞ好いぞ。さて永ちゃん・・」やや昂(たかぶ)った中条、笑顔で声をかけた。
「新さん、ご免なさいね。自分たちだけ気持ち良くなっちゃった感じで・・」気を遣う様に永野が言うと、中条は「いやいや、気にしねぇ気にしねぇ!男女どっちも燃焼ってのは、見てる方も喜ばしいもんだって!」こう返すと、傍らで聞いていた由紀が「あ~、嫌らし!」と割り込んで来た。「まぁまぁ、ちょっと後でな・・」なだめる様に反応した上で、男は続けた。「・・でな、永ちゃん。貴方たちの『夜のドライヴ』の事だがさ・・」
「はい・・」永野が返すと、中条は続けた。「その熱が飛ばん内にな、寝室で続きやって良いからさ。由香ちゃんと、直ぐに行けや」 「有難うございます!ソファでも何とかなりそうですが、そうならお言葉に甘えます。じゃ、由香さん、そういう事で・・」 「は~い、おおきに。ほな光さん、続きはもっと熱く・・ね!」 「了解。それじゃ・・」永野は会話を区切ると、由香の身体を抱き上げ、寝室へ。「わぁ、おおきに!始まりは、お姫様抱っこやね!」 「はい、その通り!『安全運転』で参りますよ~!」 「はい、お願いしまぁ~す!」
寝室へ移る二人を見送ると、長手ソファに臥した中条の下方を、引き続き由紀も攻めて来る。彼女は言った。「姉はね、多分 光さんに『最後は全裸(スッポンポン)でしたい』って言う思います。でも、あたしは違いまっせ。姉と違うて、着衣でも半脱ぎでも平気ですから~!」笑顔で 彼の竿を口舌攻めする。「ううっ、まだまだ早い。いいか、俺もお返ししたるから もそっと待つんや~!」
由紀の「口撃」が区切られると、先程 姉の由香がされていた様に、仰向けにされ 両の脚を大きく曲げられ、着けていた「T」を剥ぎ取られて開脚される。少し下草が浅いだけで、姉同様の 魅力の秘溝だ。菊花が美しく咲き誇るのも同様。「さあ、返すぞぉ~!」「あっ、あっ、はひぃぃっ~!」口唇愛撫(クンニリングス)の答礼を受ける由紀の喘ぎは、姉より高めの声。下方から滲む秘液も 姉より多め。暫くすると「ジュルジュル・・」と、些か耳障りな愛撫音も漂う様になり、日付が変わる頃へ向け、いよいよ行為が熱く深まる気配を見せるのだった。
中条たちの行為が深まる同じ頃、少し離れた所の女医・小町の居所でも、居合わせた、小町の教え子 豊野 豊(とよの・ゆたか)を含む 4人の行為が、前後して深まっている所であった。看護師・瀬野美波(せの・みなみ)と名ぱかりの入院患者・宮城一路(みやぎ・いちろ)の繰り広げる「男女の行為」。これが、小町の言う「院外治療」の一つであった。口舌交じりの深い接吻(ディープ・キス)に始まり、美波の上体や胸の双丘への愛撫、双方の下方への口唇愛撫(美波のフェラチオ、宮城のクンニリングス)を経て、いよいよ寝室での深い行為を迎えようとしていた。小町は言った。「それじゃ一路さん、美波を抱っこして 寝室へ行きましょう」 「了解しました!」宮城は頷き、その行為にかかろうとしていた。
(つづく 本稿はフィクションであります。ご参考までに、物語中 由香、由紀姉妹が着た下着風ミニコスは、以下の画像に近い感じ。下記からご覧下さい)
画像その①
画像その②
今回の人物壁紙 北川ゆず
野呂一生さんの今回楽曲「エムブレイス・ザ・ムーン(Embrace The Moon)」下記タイトルです。
Embrace The moon