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情事の時刻表 第14話「途上」

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秋雨の夜、再び訪れた 鵜方病院上階の特別病室で、女医・本荘小町と 時に患者となる宮城一路は、シャワー後の抱擁に入っていた。まずは立位での接吻(キス)。互いに両腕をそれぞれの背後に回し、舌技を交えての濃厚な挨拶が数分は続いた。「ああ、好いわ。いつもながら、貴方のキスには酔わされる・・」一旦口唇を離した女医は、そう呟いた。長手ソファに並んで着く。

「ああ、いや・・お褒め下さり感謝です。婚前に家内と付き合ってた頃をちょいと思い出して、やってみたってとこですね」宮城、微笑して返す。彼の口周りは、少し髭をたくわえている。「それでね・・」と小町。「はい・・」 「貴方の、そのお髭の当たりが 何となく気持ち良くってさ・・」 「あ、なる程ね。俺 少し長めだけど、そうですか。キスん時に、貴女のお口周りに当たるのが好い感じって事かぁ?」 「そうそう・・」 「そうか、分かりやした。んじゃ、今度お会いする事あったら、こんな感じで手入れせんといけませんな・・」 「そうよ。お願いね・・」小町はそう言い、右手指で宮城の髭を愛撫した。「ハハ・・」彼は笑って反応した。「これって・・そうか。俺が貴女の腋毛にグッと来た感じに近いんかな?」 「そうそう、そう思って下さりゃいいわ・・」聞いた宮城は、こっくりと頷いた。

「さあさあ・・」一時おいて、小町は宮城の右隣から立ち上がった。「貴方、まだ心残りがあるでしょう?」 宮城「はい、あぁ心残りね、お分りになります?」 「うん、つまりそれはね・・」と言葉を継ぐと、宮城の座る 長手ソファの対面にある単座ソファ着く・・と見るや、白衣の裾を膝上まで捲って、黒ストッキングを着けた両脚を曲げ開きながら 踵(かかと)をソファの座面に留め、所謂「M字開脚」の姿態を取って、股間がはっきり見られる様 宮城の方へと向けた。「T」としか思えない 極小のショーツも黒。よくよく見れば、揃いの黒ストッキングも、ガーター・ベルトに近い機能を持つサスペンダー型である。

「あいや、有難うです。う~ん、予期しておらんかったが、やっぱりよろしな~!」すっかりニヤケ顔と化した宮城、食い入る様に、眼前に現れた 眩しい半裸の 小町の下方をねっとりと観察し始めた。「嘘ばっかり!予期してなかったなんて!」と一方では思いながら、女医は次第に 彼女の思い通りに宮城を制御(コントロール)し始めていた。時に M字から脚を組んでみたり、性的昂奮を煽る姿態で挑発を続けた。それに応じるべく 攻勢をかけたいのは山々の宮城だったが、ギリギリで何とか抑えている風情だった。

「ねぇねぇ・・」再び開脚し、煽る様に小町が言った。「まだ襲って来ないの?」 「襲う・・ですか?」宮城が静かに返すとほぼ同時に、頷く仕草を見せる。「もう大人だし、好い齢やからね。『いきなり突撃』てのも風情がねぇ事ですよ。まあ、それらしく高めてからって事でね・・」言葉を区切ると 宮城はまず左手指を、ショーツ越しに女医の股間に滑らせ、走らせた。

「あ、ふぅっ!これ、好い!」初めより、少し甲高い喘ぎを伴い、小町が返した。「ふふ、お医者様らしく 好い感度されとるわ。やっぱりね・・」 「はっ、ふっ・・はい、何?」 「直ぐにはイカせたくねぇ訳ですよ。このおみ脚、最高だなぁ。こうやってさ、いつまでも摩(さす)ていてぇってのが本音ですよ」 「ふっふっ、なる程ね。気持ちは分からないでもないけどさ、じゃあ あたしはどうしたら良いの?脚だけ触られて終わりなら、地下鉄なんかによくいる、下品な Chikanと大差ないじゃないの?」些(いささ)か不服そうにそう言った女医は、両の脚と太腿に摩りを入れ続ける宮城を、少しだけキッと睨んだ。

「あっいやいや・・勿論 お摩りだけじゃ終わりませんよ」その視線を感じ取った宮城は、少しうろたえながらもそう返した。「ところで小町さん・・」 「はい・・」 「たった今ね、ショーツ越しに確かめた『核心』の感触、とても素敵でした。これから・・」と言葉を継ごうとする所を 女医は遮(さえぎ)り 「だから、これから直(じか)に感じさせてくれるんでしょ?早くやってよ!」少し強く 促す様に言った。

「分かりやした。それじゃ・・」宮城は呟く様に返すと、まず白衣の胸元をはだけ、現れた やはり黒のブラを下に下げ、露わになった「C」と「D」の中間位サイズの、好い形の胸の双丘を愛で始めた。照明を落とした部屋で、眩しく見えたのも無理はない。まずは乳頭から裾へ両手指を走らせ、続いてその乳頭を 交互に口舌で愛撫。「チュウチュウ・・」とわざと音を発して吸う様な仕草も試す。「あ、はぁ・・」先程より更に高めの喘ぎが発せられた。

「さあ、次だ・・」数分間に亘る 乳房への愛撫が区切られると、宮城はいよいよ 女医の下方を露わにすべく、所作に入った。太腿まで捲られた白衣の中に両手指を忍ばせ、恐らくは横紐の ショーツのサイドを探す。それらしい感触を得ると、両方ほぼ同時に、慎重に下して行く。男の想像通り、その黒ショーツは横紐ストラップの「T」だった。

「若いなぁ、小町さん・・」 男は、本当に感心して呟いた。「こんなに小さいショーツ着けてたか。それにしても、大胆・・」殆どあってない様なショーツが剥がされると、露わになった股間は この夏入院した時と変わらぬ輝きを放っていた。「う~ん、やっぱりいいなぁ・・」しげしげと股間を覗き込み、しみじみと呟く。曲げた足先を己の頭上に乗せ、宮城はまず 秘溝を囲う下草の上から摩りを入れて行く。

「あぁ、はぁぁっ、い・・一路さんの意地悪!」 「ああ、ご免なせぇよ。もそっと時間かけた方が良いかな・・なんてね!」と宮城が返すと、小町「あのさ、ひと想いに繋いじゃおうなんて思ったりしないの?」 「ああ そりゃねぇですね。俺はやっぱり一定暖気みてぇな事やって、頃合い見てからって主義でして・・」 「大丈夫。もう充分暖まってるって」 「・・ですが、もそっとだけ高めましょうよ」 「んもう、仕様がないわね。それじゃ、お願いするわ」小町のこの言葉を受け、宮城は 秘溝への口唇愛撫(クンニリングス)を始めた。

「ん、ん・・ふぅぅっ、こ・・これも い、好い~ッ!」暫し「クチュクチュ・・」と、微かな音を伴って 口舌で秘溝への愛撫に耽(ふけ)る宮城は、小町のこの喘ぎを聴いて 続く「連結」への期待を膨らませたものだった。むしろそれ故に「連結」を急がない様 意識していたのかもしれなかった。大陰唇の合わせ目に舌を滑り込ませ、己の唇を合わせながら高めて行くと、滲み出る秘液が 明らかに量を増してくるのが分かった。

「うんうん、好いぞ好いぞ・・」秘溝にピッタリ唇を合わせながら、合間に宮城は呟いた。「俺の下方も、充分暖機(チャージ)はできとるて・・」この呟きが、小町の耳にも届いた。「ふふ、一路さん・・」「はい、何ぞ・・」「ふぅっ・・何かさぁ、もう繋がる用意ができてる感じがするんだけど、気のせいかしら?」「あぁ、アハッ・・俺はもそっと、てつもりなんですが・・」宮城はこう返し、女医の反応を窺(うかが)った。

小町「一路さんの気持ちは嬉しいし、あたしも久しぶりで幸せな気分になれたけど、貴方はあたしの『舐め犬』じゃないわ。曲がりなりにも患者さんなんだからさ、貴方の『男の性能』がどんなかも診(み)ておかないと 医者として気が済まない訳よ。たからこれから、一つに繋がって じっくり診て調べようって思う訳。これまでの前戯で、貴方が好い技持ってる事が分かったから、いよいよ楽しみだわ~・・」

聞いた宮城「よしゃ!それじゃ・・」と応じた。「俺も気持ちが整ってきましたよ。まあ、ホントの目的はそれだしね。じゃあ、ベッドにご案内と行くかな・・」そう言葉を継ぐと、半ば寝そべった様に座る小町の背後に右の、両の脚裏辺りに左の腕を滑り込ませて抱き上げにかかった。所謂(いわゆる)「お姫様抱っこ」でベッド上に移そうとしたのであった。「一路さん、ちょっと待って!」牽制する様に小町が言った。

「はい小町さん、聞きましょう。さっきの出方、不適切ならご免なせぇよ~。で、どう行きやしょう?」詫びるつもりも兼ねて、宮城はこう答えた。女医は「あぁ いやいや、気にする程じゃないわ。言いたいのはね・・」「はい・・」「初めはね、このソファーの上でしたいのよ。勿論 途中からベッドに連れてって欲しいわ」「あぁ、分かりますよ。そいじゃ、まずはここでっちゅう事で・・」言葉を区切った中条は、ソファーに着く小町の両脚を抱えて上にのしかかり、再度の接吻を経て 下方の連結へと進もうとした。「一路さん、もう一度待って!」少し語気を強めた女医は、又 宮城の竿に手指を回し、摩る様な仕草を見せた。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の壁紙 JR名古屋駅傍から臨む 栄方面夜景 2015=H27,12 撮影 筆者
今回の「音」リンク 「アフロディーテ(Aphrodite)」 by野呂一生(下記タイトル)
Aphrodite

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