情事の時刻表 第30話「共感」
- 2019/02/13
- 21:52
女医・小町により 北紀中央病院上階で、三人の「患者」の男たちへの 大声では言えない「特別診察」が進む。三人の内で一番若い渚のそれがどうやら終わり、次に 年齢的に中間の 崎山漁撈長の番になった。その折彼は「先生、ちょっと乳房(おっぱい)吸わせて頂いてもよろしいか?」小町に、そう許しを乞うた。
「ふふ、可愛いわね・・」訊かれた小町の受けた印象だった。彼女にも及ばない 身長150cm強、体重50kg台後半の小柄だが屈強な体躯の上に 対照的な童顔が合わされ、小児的な出方と相まって、俗に言われる「ショタ」的な情趣を持つ男だ。30代半ばに近いも未婚である事も、それを助長している風があった。
「分かった、良いわよ。じゃあ、始めようか?」 「はい、宜しくお願いします!」そう語り合う小町の上体は 既に一ノ瀬と渚によって 白衣がはだかれ、キャミソールが剝き出しになっていた。崎山は 再び小町と唇を合わせると、右手指を肩のストラップに回し、静かに滑り落とした。「CとD」の中間位のカップ、形の好い「双丘」が露わになった。彼はゆっくり 優れた曲線をなぞる様に、手指を走らせた。
「ああ、素敵・・」溜息を交え、崎山が呟く。聞いた小町は、軽い喘ぎと共に「さぁさぁ、想いは分かったから 次へ進もうね」 「分かりました。じゃあ・・」曖昧に言葉を区切ると、彼女の「胸の谷間」に顔を埋める様に寄って来た。そして「チュウチュウ・・」微かな音を伴って、左右の乳首を交互に吸い始めた。
「ああ、好い感触だわ。崎山君・・じゃなくて洋夢(ひろむ)君、暫くやめないで続けて・・」 「お褒め下さり、有難うございます。勿論ですよ。少し長めに行きますね」 赤子よろしく乳房を吸う崎山はそう返し「先生の肌、とても綺麗ですね」と続けた。小町も「とても上手よ。暫く、これで高め合おうね・・」と返した。10分間ちょっと、彼の胸への愛撫が続いた。何となく 行為が区切られると、次へと進む。
小町「さぁ、洋夢君・・」 「はい・・」 「さっきね、渚君がしてくれた様に、あたしの前でズボンを下ろしてくれるかしら?」 「あぁ、さっきと同じ感じで良いですね。はい、只今・・」 そう返した崎山は、渚の時と同様に 小町の眼前に立つと、着けていたジーンズを下ろし始める。彼はブリーフ派だ。それも ローティーンが着けそうな白。恐らくは、今日 小町に診られるのを意識していたのだろうか。
「ふふ、若々しいブリーフね、洋夢君・・」 女医に声をかけられるた崎山「あぁ、あはは・・別に意識してた訳じゃないですよ。今日たまたまって訳でして・・」 「どっちでも良いわ。さぁ、これも脱いでね」 「はい、只今・・」そのブリーフも下され、渚同様、崎山の 程良い下草の上に乗る 礼儀を知る竿と陰嚢も外に連れ出された。低身長に合わせた様に 大きくはないが、堅さは優れたものがある印象だ。
「ふふ、とても素敵よ・・」それを見た小町、まずは右の手指を 堅さを増した少し小ぶりな竿に走らせる。「せ、先生・・とても好い感じです。自分、ひ・・火が着きそうで・・」 呻きと共に、崎山が反応すると「分かるわよ。とても好い感じよね。どう?何なら射精してもいいのよ・・」 「わっ!そ・・それは待って下さい。も・・もそっと頑張っちゃいけませんか?」 「も少し頑張りたい?ま、それも良いわね。渚君も頑張ってくれた事だし・・」実は小町は、渚を一度頂(いただき)へと押し上げ 射精せるつもりだったのだが、それは果たせなかったのがちと誤算であった。数分程、手指で昂らせた後・・
「さぁ、洋夢君・・」 「はい・・」 「今度は、尺って欲しいでしょ?」 「あぁ・・渚の奴が賜ってた、有難い施しですよね。はい、是非お願いします!」 聞いた小町、軽く頷くと、少し上体をかがめて前傾させ 眼前の 洋夢の竿を口内へと導いた。「あっ、うぅぅ・・!」彼の低い呻きが、口唇愛撫(フェラチオ)開始の合図だった。
「ああ、ダメだダメだ。渚でも凌ぎ切ってる。ここで先輩の俺は、どんなに有難い刺激でも ここは持ち応えんと、恥ずかしい!」既に 崎山の竿の先端「鈴口」からは相当な量の「我慢汁」が 小町の口内に放たれている。もし ここで絶頂に達したら 上司の一ノ瀬は勿論、若い渚にも分かってしまう。そうすれば、当分は伏せられても いずれは露見してしまう事だろう。「そ・・それはできない!」先輩の意地と自尊心(プライド)にかけても、ここは凌がなければならない。
「う~ん 中々上手く行かないわねぇ」結局、崎山も何とか持ち応え 口唇愛撫の診察をクリアした。残るは一ノ瀬。彼はのっけから、デニム地のズボンもトランクスも脱ぎ、下半身露わの状態で「宜しくお願いします!」ニヤリとして 女医の前に進んだ。「ふん、流石だわ。幹部ともなると 恥とかも薄れて、些か失礼じゃない?と思う様な事も平然とできるって訳ね・・」女医は、そう思った。
後半生に入ろうかと思われる 一ノ瀬の「男の核心」は、崎山や渚のそれより 格段に老練で野趣のある印象だった。黒ずみが忘れ難い竿は、大きさ太さこそ渚に譲るも 堅さと猛々しさは 一歩も退けを取らなかった。この土地の男たちは皆 大なり小なり魚臭さと潮の香りを感じさせたものだが、その事が返って 小町の性感に訴えてくるものがあるのも事実だった。
「今から この竿を尺るのか・・」さしもの小町も、一ノ瀬の一物を受け入れるには 少しの「心の準備」が必要だったのかも知れない。その竿に手指を絡ませながら、女医はその覚悟を固めて行った。「あぁ、好い感じ。次の展開、期待が持てるなぁ・・」手コキで高められながら、漁協役員にして船長の男は 思わず呟やいた。
「あは、期待ねぇ。若手二人もだけど、貴方もまぁ健康体だし 下半身も大丈夫そうよ。まぁ、調べてみてのお楽しみってとこもあるけどね」そう会話を進める頃には、小町に 一ノ瀬の竿を咥える事に 取り立てた抵抗がなくなりつつあった。一ノ瀬は、その様子を見透かした様に言った。
「小町先生、そろそろ深いとこへ進んでよろしいか?」 訊かれた女医は「ふふ・・まぁ良いかなぁって感じね。貴方期待の、あの事へと進むのがね・・」そう返し、渚と崎山の時同様 眼前に差し出された浅黒い竿を、ゆっくり・・しかしズッポリと咥え込んで行った。「建(たつる)さん、貴方だけ特別よ・・」ジュプッ!ジュパジュパッ!周りにも届く程の雑音を伴って、熱い口唇愛撫(フェラチオ)が 若い崎山と渚も見守る前で披露された。
今度も約 10分余り続いたが、小町の巧妙に舌技に、一ノ瀬も呻きと共に昂らされ、油断すれば頂(いただき)へと押し上げられかねない風情であった。「あぁ、いかんいかん。粗相でもしたら、格好がつかんわな・・」幾度か射精の瀬戸際まで追い込まれた彼も、辛うじて凌ぎきった。
「う~ん、残念だわ残念だわ。あたしの技で、一人位は絶頂に連れて行けるかなと思ったんだけどさ・・」本当に残念という風情で、小町が言った。聞いた彼たちは口々に「あぁ、いやいや。この後も、何やら診察があるみたいですから、それにも備えないとって思いまして・・」「うんうん、皆 良い勘してるわ。実際、続きありよ」その言葉に、一ノ瀬が動いた。
「先生、俺は何となく分かりますよ」彼が言うと、女医は「じゃあね、建さん。あたしをベッドに連れてってくれるかなぁ。そこが、次の診察場所だからね」それを聞いた男たちは、内心でざわめいた。「やっぱり、あの行為があるな・・」同じ思いだろうか、一ノ瀬が「では俺が、お連れしますよ」と言い、小町が頷いて応じると、ソファーから「お姫様抱っこ」を敢行し、彼女をベッドに横たえた。「いよいよだな・・」乱れた白衣姿で仰向けに臥し、脚を開く気配を見せる女医の足元に寄り集まった三人の男たちは、そう呟き合った。
(つづく 本稿はフィクションであります)
今回の人物壁紙 水稀みり
今回の「音」リンク 「九月の風(The September Wind)」 by松岡直也(下記タイトル)
The September Wind