2ntブログ

記事一覧

情事の時刻表 第48話「残照」

49f2f6ea.jpg
一時、天空に昇った満月を覆っていた雲が切れ、夜の離れ小島で行為に及ぶ四人に、又月明りが射し込んできた。正常位で交わる初美と中条。彼の腰の動きが徐々に速まり強まり、後少しで絶頂という風情だった。後方では、美波と豊が 額を合わせんばかりの至近で、繋がる二人の下方を覗き込んでいた。朱(あけ)の色合いを増して湿度を増す 初美の秘溝に中条の竿が出たり入ったり。その動きが、徐々に忙(せわ)しくなる。

「あっ・・はぁはぁ!こんなのも、慣れると気持ちが好い様なだわ。今は 見られてるって思うと、何か昂(たかぶ)るのよね。あっあっ、豊・・やめないで続けて。ふぅぅっ!」中条の下で組み敷かれ、少しウェーヴがかった長めのブルネットを怪しく揺らしながら、初美が豊に懇願する様に言った。「あぁご免なさい。続けてたつもりですが、ちと力が緩んだ・・かな?」依然として 初美の菊花(肛門)を捉え続ける細筆の穂先を、豊は正した。穂先は又 菊花の中心に「ズプッ!」という感じで これ又出入りを繰り返す。

「ふふ、初美さん 随分お感じの様ね。『二穴』を攻められれば当然だろうけど・・」豊と殆ど額を合わせ、彼の横顔に己の長い黒髪がかかる程の至近で、美波が言った。豊は「そうでしょうね。随分高まられたみたいだから、自分は今 先生の熱いお気持ちを冷ましたくないんです」 「ふふ、熱いってか・・分かるわ。まぁ、新(しん)さんも頑張ってるし、後少しで絶頂って感じがするわね」 「ハハ、絶頂ですか。何となく分かります・・」そう言葉を交わしながら、上で高まる中条に合わせる様に、豊は少し慎重に筆を動かした。

時刻は、次第に 10pmに近づいていく。三人の男女の様子を静かに見ていた美波は「本当なら・・」と一人ごちた。「そろそろ帰りの時刻を気にするとこだけど、まぁ心配なさそうね。もう絶頂はそこだし、遅くならない内に島を出られそうで・・」と呟く内に 「あぁ、あぁ、イクぅ~っ!」 「あはぁ、俺も、の・・昇るぅ~っ!」初美と中条が一際大きく喘ぎ、繋いだ下方が動きを止めた。「はぁはぁ!よ・・良かったぁ・・」どちらからともなく 呟く様な言葉が漏れる。前後して、頂(いただき)に立った様だ。

「豊・・」美波がぼそりと声をかけた。「はい、美波さん・・」これも静かな返事。「お二人、気持ち良くイケた様ね。見てご覧よ。初美さんの下方 しっかり濡れてるわ」 「あぁ・・ですね。ホント素敵です。結合部が月明りで光ってますね」豊はそう言って、菊花を捉えていた穂先を 静かに離す。膣から流れ出た秘液が菊花をも濡らし、穂先もしっとりと加湿していた。

「あぁ、好いなぁ・・」それを眺めながら、豊が呟く。「今まで、これが菊花(おしりあな)に繋がってたんですね」と続け、鼻を近づけて匂いを確かめる。まぁ無臭だったのだが、美波は「ねぇ豊、その穂先が匂ったら良いなあ・・なんて思ってるんでしょ?」と笑いながら訊いてきた。「あぁ、そうなればですね。もしホントにそうなら、自分はしつこく確かめちゃうかもですが・・」と、豊も笑い返した。

一方の初美と中条。多少は前後も 二人共昇りを果たし、上体を抱擁して愉悦の余韻に浸った。ひとしきり口唇を交わした後、初美「思ったより好い感じだわ。今までで一番綺麗なお月様も観られたし・・」 聞いた中条も「あぁ有難とよ。そりゃ良かった。美波さんと豊君に見られながらだったから どうかとも思ったんだが、それなら俺も好い感じだわ・・」 会話を区切ると、二人は又 唇を合わせた。

動きが止まって数分の後「さ、それじゃ・・」初美が言った。「うん、分かるよ・・」中条が返すと 「離れて良いわよ。後のお清めも必要だしね」 「そうだな・・」と言いながら 彼は上体を起こし、繋いでいた下方もゆっくりと抜き離す。「あ、中に出してくれた?」 「あぁ、確かにな。さっきより薄いかもだが・・」とぼけた様に返した。

「じゃあ、確かめてみたいわ・・」初美はそう言い、月明りに向けて 仰向けのまま両の脚を曲げ開き、股間がよく見られる姿態(ポーズ)をとった。内心嬉々として、中条と豊が下方に近寄る。「スケベね・・」呆れた様に呟くも、これも笑顔で南も寄り添った。「ちょっとな・・」中条が言い 「豊君、ちょいと貸してくれるか?」と、彼の細筆を求めた。

「伯父さん、ちょっと穂先洗いましょうか?」筆を回す前に豊が言うと、中条も「それが良いね・・」と同意。目と鼻の先の海水は、極めて清潔だ。豊は穂先を軽く洗うと「お願いします!」と筆を中条に渡す。「有難と。そいじゃ・・」彼はそれを引き取ると、今度は初美の秘溝の中心辺りに「グッ!」と突き立て、ゆっくり穂先を滑り込ませる。根本まで入った所で「よし・・」とゆっくり抜き離すと、秘溝からやや薄目の男精が滲む様に流れ出すのが見えた。

「よしよし、初ちゃん・・」 まだ放心した様に臥す初美に、中条が言った。「今、俺が清めて進ぜるからな・・」そして、男精と秘液で濡れそぼった秘溝に、唇を合わせて行く。「クチャッ、ジュパッ・・」雑音に似た微かな音を伴って、秘溝が清められて行った。その行為を受け「あっ、あっ、はんん・・」女は小刻みな喘ぎで反応した。

「新さんも有難う。さぁお返しよ・・」今度は、上体を起こした初美が 中条に竿を向ける様促す。「あぁ、有難と・・」意味を知る男は、女の望み通り 竿を眼前に向ける。すかさず食らいつき、「ジュパッ、ズプッ・・」なる微かな音を伴い 口唇愛撫(フェラチオ)の答礼がなされた。「好いねぇ、この後戯・・」二人の背後に、惚れ惚れと眺める 美波と豊の顔があった。

「ささ、お二人・・」紙おしぼりを携えた美波が寄り添ってきた。「これで、例の所を拭き清めるがよろしいわ。男たちは船を出す用意。その間にあたしたちは、服を整えましょう」 「有難う。それが良いわね」 「有難と。勿論!豊君を応援するぞ」行為の二人も同意、中条はは初美の、彼女は中条の下方を互いに拭き清め合った。

「そいじゃ 豊君、ボツボツ用意かな?」 「はい、宜しくお願いします。今夜は伯父さんたちがいらすので、とても心強いですよ」そう言葉を交わし、豊と中条は、帰りの船の用意に入る。初美と美波が立ち上がり、乱れた衣服を直し 手回り品のまとめに入ったのを確かめると、中条が 敷かれていたマットを畳んで船に積み込む。豊はそれを受けて積み込む傍ら、砂浜に揚げていた船体を 途中まで海面に戻して行った。

「さぁ、女性の方々は乗って下さい!」 リレーされた手回り品を積み終えると、豊は初美と美波に乗船を促す。「有難う。只今ね・・」二人の女はそう返して乗り込み、次いで船を海面に戻す応援をした中条も乗り、最後に豊が乗り込んで 後方の操舵位置に着いた。船外機の軽快な音が薄明りの中に響き、再びの満月を仰ぎながらの帰途に就いた。

「思ったより好い余韻。素敵な夜だったわ・・」そう呟く初美は 満更でもなさそうだ。「あたしもです。ご案内できて光栄だったわ。中条さんは如何?」 「あぁ勿論、俺も好感ですよ。小町センセの指金らしいってわかっててもね。こうなると、どうだ?指金っていうより配慮かな?な~んて思ったりしてね・・」そう返し、笑った。「まぁ!」聞いた二人の女も、笑顔で応じた。

「豊はどう?」美波が、問いを向けると彼は「あぁ、有難うございます。自分にも、ある種とても良い勉強になりましたね」とやや緊張気味に応えた。「相変わらず上手いわね。いざとなると、そうやってかわすんだからぁ・・」美波が突っ込む様に言うと、初美が「でもそれが、豊君の強みじゃないかしら。あたしは 話聞いててそう思ったわ。勿論、筆遣いも素敵だったわよ」美しく笑い、そう返した。「それにしても、素敵な月ね・・」これは、乗り合わせた四人に共通する想いだった。「できりゃ、夜通し眺めていてぇな・・」の、中条の言葉もそれを表していた。慎重な復路、出航した漁港への戻りは 10pm少し過ぎだった。
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 加藤ももか
今回の「音」リンク 「ラスト・ファシネイション(Last fascination)」 by中村由利子(下記タイトル)
Last Fascination

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hakase32

Author:hakase32
愛知県在住の後半生男です。恐れながら、主に18歳以上限定内容を記して参ります。

お手数ですが、拙各稿を初めからお読み下さる場合は、下方にあります月間アーカイブ他のご利用をお願い致します。
他ブログを含め、拙記事の無断転用及び引用は ご遠慮下さい。

下記ランキングに参加しております。
クリックをお願いできれば幸いです。

官能小説ランキング

アクセスカウンター

愛と官能の美学

Shyrockさんの R18読み物集。他の作者各位も多数リンクされています。入口は、下記タイトルです。

赤星直也のエロ小説

赤星直也さんの R18読み物集。入口は、下記タイトルです。

未知の星

赤星直也さんの R18読み物集もう一つ。他の各位の作品も収録されます。

Mikiko's Room

Mikikoさんの、カテゴリー豊富な R18読み物集。独自視点の旅日記も好感です。

Adult Novels Search

R18 読み物の検索サイトです。

ブロとも一覧

拙バナーです

知人様より、優れたバナーを賜りました。必要時はご利用を Produced by Shyrock

もう一つの 拙バナーです

知人様ご厚意により、拙バナー追加編も賜りました。必要時はご利用を。 Produced by Shyrock

清き一票を(笑)

下記ランキングに参加しております。

日本ブログ村バナー


にほんブログ村 →できますれば、こちらも応援を・・

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

月別アーカイブ

これまでの拙連載「想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密(2016=H28,9~10)」と「轍(わだち)~それから(2016=H28,11~2017=H29,2)」  「母娘(ははこ)御膳(2017=H29,3~6)」  「南へ・・(2017=H29,6~8)」 「交感旅情(2017=H29,9~12)」 「パノラマカーと変な犬(2018=H30,1~5)」  「ちょっと入淫(2018=H30,6~10)」 「情事の時刻表(2018=H30,11~2019=R1,6)」 「レディオ・アンカーの幻影(2019=R1,11~2020=R2,5)」 「この雨は こんな風に聴こえる(2020=R2,6~2021=R3,3)」も お読み頂けます。