情事の時刻表 第57話「儀礼」
- 2019/05/29
- 22:23
「ああっ、い・・いかん!」三人の美女たちに 熱く激しく下方を攻め立てられた中条は、膝立ちのまま 辛うじて昇り詰めるのを凌いでいた。木下姉妹の妹・由紀の 彼の一物を攻める舌技は 二十歳前とは思えぬ巧妙にして老獪なもの。何度も高波の様に襲って来る絶頂の嵐に 辛うじて堪えている有様。由紀の両脇からは、姉の由香と 彼女たちの一時の恩師・初美が 彼の陰嚢を攻め立てていた。
「あのさ、新さん・・」玉袋を捉えていた口舌を一瞬放して初美が言った。「膝立ちも良いけど、やっぱり仰向けで 上からあたしたちが仕掛けるのがお好みじゃなくって?」 聞いた男は「いやぁ、初ちゃんに嘘はつけんなぁ。俺も今、同じ事を考えとった訳よ。所でさ・・」 「はい・・」 「どれも魅惑の、貴女たちの『秘密の花苑』を俺に見せてくれるのは誰かな?」 「あらやだ。そんな事 訊かずもがなじゃないの!?」そう返すと、初美は一瞬ムッとした風情だった。
「いやぁ、悪い悪い!俺とした事が、つい訊いちゃいかん事を訊いちまった。まぁ許せや!」 軽く頭を下げ 弁明する中条に初美は「分かれば良いのよ」といなす様に応じ。同様に口舌を放し、その会話に聞き入っていた姉妹がどちらからともなく言った。「先生・・」 「はい、何かしら?」初美の返事を得ると、まず姉の由香が「つまり、お話やと 先生と伯父様が上と下でお互いの核心を見られる様に重なりはる言う事でんな?」
聞いた初美は「うん。まぁそんなとこね。言っちまえば『69(シックス・ナイン)』てとこかしらね。まあ、これまでにもした覚えはあるけど、貴女たち姉妹もいるとこでは初めてだと思うから、それはちょっと興奮かもね。ねぇ新さん・・」 話を振られた中条は「あ・・うん。まぁ、そんなとこだな。それはそれで、新しい刺激とかになるんじゃね?」と返し、更に「そいじゃ俺は、仰向けにゴロ寝すりゃ良いんだな?」と続けた。
初美は「そう、それで良いのよ。但し・・」 「はい、何ぞ?」中条が返すと「仰向けになる・・そこまでよ。眠っちゃダメ!」 「大丈夫!そりゃねぇよ。貴女たちの顔見てるだけで、俺ぁ随分昂(たかぶ)ってるんだからな。第一 下の方見て 分かるだろ?」それに合わせる様に、傍らで姉妹が「うんうん・・」と頷く。これには初美も「仕様がないわね。まぁ分かるわ・・」と合わせざるを得なかった。
「じゃあ、再開よ!」号令の様な 初美の言葉を合図に、中条はベッドに仰向けに臥す。下方の竿(男根)は天を仰いで礼儀を弁えるが如く屹立し、陰嚢も緊張を保っている。「さ、それじゃ・・」そう呟き、初美が中条の上に、彼の頭上に下方を向けて重なる。四十八手にいう「二つ巴」の様な姿態(ポーズ)である。一度 亀頭を口に含むと彼女は言った。「由香ちゃんと由紀ちゃんは、玉袋をお願いね。二個あるから 丁度良いでしょ?」
「分かりました。先生・・」由香は素直に返したかに見えた。しかし「ですが・・」と続けた。「はい、何?」初美が返すと「あたしたちの位置(ポジ)からも、裏筋位は舐められるんですわ。どうでしゃろ?それ位させてもらえまへんやろか?」傍らで、妹の由紀も笑いながら頷いている。「同意です!」のサインだ。
「仕様がないわね。まぁ良いか・・」初美は、諦めた様に呟いた。そして「よろしい。それ、認めましょう」と続けると 姉妹は「やったぁ!おおきに、有難うございます!」揃って最高の笑顔でそう返して来た。「あぁ、どうなるやら。ま・・やってみないと分からないけど・・」些か不安の残る、初美の胸中であった。
「そうか 初ちゃん、まだおショーツ着けてたんだ・・」バス・ローブの裾を捲り上げ、顔スレスレに差し出された美麗な臀丘を目の当たりにした中条が言った。「嫌ね。まるであたしがお風呂上がりからずっとノーパンでいた様な言い方じゃないの?」と初美。聞いた男は「あぁいや・・そういうつもりじゃねぇんだが。でもこれ、そろそろ脱がせるぞ。でねぇと志が果たせねぇんでな・・」と返す。初美「そんな事 分かってるわよ。良いわ、貴方の好きにして」 「了解、そいじゃ・・」中条はそう呟くと、捲れたバス・ローブの裾から覗く臀丘の両脇に手指を滑り込ませ、小さいショーツの横紐(ストラップ)に引っ掛けた。
正に下にずり下ろそうとして、男は手を止めた。「由香ちゃんに由紀ちゃん・・」彼は 傍らで観察する姉妹に声をかけた。「今から 初ちゃんのショーツ脱がすんだが、参加するかい?」 聞いた姉妹、まず姉の由香が「謹んで お受けします・・」 次いで由紀も「右に同じく・・」と続いた。「よし、そいじゃ・・」これを受け、男は呟いた。「一人ずつ、両側に回ってくれ・・」そう言い、初美の美麗な臀丘に、一渡り手指のマッサージをくれてやった。
「あ、はぁ、好い・・」初美が軽く喘いで反応した。「嫌らしい指使いでんな・・」笑いながら、由香が感想を漏らした。聞いた中条「有難と。このマッサージをだな、ちょいと丁寧にした方が良いってが、最近分かってな・・」 「成る程ね。つまり『優しく嫌らしく』てヤツでんな?」 「そうそう、貴女たちも試してみるか?」 「うんうん、よろしですね。是非やらせて下さい!」 「あたしも、お願いします!」妹・由紀も続いた。
「うぁ、綺麗なお肌!」中条の顔上に跨った形の初美の白い臀丘を、左脇から由香、右腋から由紀が手指で摩りを入れて行く。下から仕掛ける中条の手指と干渉しない様 巧みにかわしながら撫で回す。「あっ、はっ、皆んな上手よ。続けて・・」時折の喘ぎが、快い感触をもたらしている事を伝えて来る。続ける事 10分間程。「朝まで続けていてぇ。でも・・」中条はマッサージを区切り、次の段階(ステージ)へ進む事にした。
「由香ちゃんに由紀ちゃん、そろそろだぜ・・」彼はそう言い、姉妹に、初美のショーツを剥ぎ取る事を伝えた。「そろそろでんね。分かりやした」姉妹も分かっている様だ。「よしゃ!」もう一度、横紐に掛けた手指を、男はゆっくり下に。「応援します!」両脇から、それぞれ姉妹が手指を差し出す。もう一つ、この応援には目的があった。ショーツを完全に脱がすべく、片脚ずつショーツを抜いて行く所作に、姉妹の手が必要だったのだ。
「あぁ、好いね・・」ショーツを剥がれ、初美の下方は完全に露わだ。暗めの照明に白い臀丘が映え、菊花(肛門)とその直下の 中庸の下草を纏った秘溝がよく視界に捉えられた。「うんうん、相変わらず素敵だ。昂奮するぜ!もそっとよく見られる様にしたるからな・・」そう言うと、中条は 初美の秘溝を両の手指でグッと押し開いた。
「あぁ、うんうん・・とても綺麗!」秘液を滲ませ 朱に輝く陰唇が否応なく三人の視線を釘付けにした。「さぁこれから、期待の展開が始まるぞ。由香ちゃんに由紀ゃんも参加してくれるな?」 「ええ、勿論!」姉妹も、美しく笑って同意した。この会話は、当然 初美の耳にも届いていた。「嫌らしいわ。どういう展開なの?」そう思う一方で 「何となく分かるわ。勿体ぶってないで、早く進めてよ・・」との気持ちも強まっていた。
「よしゃ、始める!」中条はそう言うと、押し開かれた初美の陰唇に、ゆっくりと舌を挿し入れにかかった。「あっ、はぁっ!」彼女の口から、少し大きな喘ぎが発せられた。数回舌を抜き差しした後、今度は唇と舌の動きを組み合わせ、じっくりと愛撫して高めて行く。次第に微かな音が湿りを増し「ジュルジュル・・」といった音へと変わって行った。「伯父様・・」中条の所作を見ていた由香が言った。
「はい、聞こう・・」秘溝から一旦口舌を放した男が返すと 「あたしたちも、お尻舐めてよろしかしら?」 中条「あぁ悪い。良いんじゃね?」 「分かりやした。おおきに、有難うございます!よしゃ、由紀・・行くで!」 「了解!」中条の口唇愛撫(クン二リングス)に加え、両脇からの姉妹による臀丘の舐め回しが加わり、刺激は更に強まった。「ん、んん・・ふぅん!初美の籠った喘ぎが断続して行く。秘溝は更に赤味と熱さ 湿度を増し「男の核心」が繋がる時が近い事を告げていた。
(つづく 本稿はフィクションであります)
今回の人物壁紙 明日香キララ
今回の「音」リンク 「ホワット・ドゥ・ユー・セイ?(What do You say?) by渡辺貞夫(下記タイトル)
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