情事の時刻表 第58話「熱雨(ねつう)」
- 2019/05/31
- 22:03
12月半ばの土曜夜が少しずつ更けて行く。高層住宅の 7Fにある中条の居所では、交際相手・初美との行為が 近所の幼犬を迎えるべく訪れた 木下姉妹も加わって高まりを見せる所であった。帰着した間もなく降り出した雨のせいもあって、さほど寒さは感じられない夜だ。
「あぁ、これこれ・・好いなぁ。初ちゃんの秘溝(オマンコ)の感触はよ・・」 ピチャピチャと 舌の抜き挿しを交えた口唇愛撫(クン二リングス)を少しの間 中断して、中条が呟く。四十八手に言う「立ち花菱」に近い姿態での前戯。彼の頭上には 肌色ニー・ストッキングを纏った初美の両足先がのしかかり、時折「グッ、グッ・・」と力が込められ 更に熱い愛撫を促す様に感じられた。
「嫌ね。そんな事、気が退けるわ・・」初めの内彼女は、男の頭に さながらフット・レストよろしく両の足先を乗せる事を躊躇ったのだが、中条に押し切られたのだ。「あ、いや構わん。構わんから、是非やるべし。俺は良い。むしろ望むとこだよ・・」その言葉に押される形で、初美はこんな行為にも出る様になったのである。その間、彼の両脇では 由香・由紀の木下「女子大生」姉妹が、左から右から 初美の臀丘の白肌を執拗に舐め回していた。
「あっ、はぁっ、ふぅぅっ!し・・新さん、随分愛してくれたの分かる。だ・・だから」 由紀が先頭を切った 中条への口唇愛撫(フェラチオ)から通すと半時は続いた濃い前戯で、大いに昂った様子の初美が喘ぎ呟く。「う・・うん。何かな?」彼女の願望を知りながら、尚も焦らそうとする中条が返すと 「素敵な愛撫(ペッティング)を有難う。随分楽しめたわ。だから・・」 「いいよ、続けろよ。聞いてるぞ」 「だから、そろそろ来て。あたしの中に・・」
中条「ホントにか?」 初美「ホントよ。由香ちゃんに由紀ちゃんがいるせいかしら。いつもより随分しつこいじゃないの?」 「そうかぁ?やり過ぎたらご免な。俺ぁいつも通りのつもりだったんだが。後さ・・」 「はい・・」 「由香ちゃんと由紀ちゃんの舌技、中々だろ?」 「確かにね。お尻をベロベロに舐められてちと悔しいけど、彼女たち ホントに上手だわ」 「よしゃ!分かりゃ良い。じゃあ、そろそろ・・」言葉を区切った中条は、後ろで見守る姉妹にも分かる様目で合図し 初美の上にゆっくりと重なった。
「さて、もう一度接吻(キス)しよか・・」 「良いわよ。その方が あたしも心の準備できるから・・」上下で唇が合わされる。舌の絡み合いも交えたそれが、少しの間 続く。見守っていた由紀は、姉にこっそりと言った。「なぁなぁ、お姉ちゃん・・」 「うん、何や?」由香が返すと 「どやろ?あたしらの望み通りになりそうやな」 「うん、まぁな。しかし由紀・・」 「はい・・」 「アンタの望みは、ただの『正常位』とは違うやろ?」 「あぁ、そやな。言われてみれば・・」
「アンタ、何考えとんねん!」とでも言いたげに、由香は静かに続けた。「良いか?正常位は正常位でもやな。先生と伯父様が両脚を『ガッ!』と曲げ開いてやな、核心の結合部があたしたちから良う見える『ハメ撮り』の姿態(ポーズ)にならな、意味ないやんか。アンタ、そこまで考えとるんか?」 聞いた由紀「あは、悪いな・・一本取られたわ。(笑) やっぱりお姉ちゃん『年の功』かいな?思考っちゅう事では、今んとこ あたしゃ勝てへんな~!」
由香「こらこら、姉貴の事を BBAみたく言うなんな。そやけど、肝心な詰めが甘そうやから言うたんや。これ、老婆心言うんやけどな」 由紀「冗談はさておき、おおきに。そやけどお姉ちゃん、あたしゃ信じとるで~!」 「ほう!何をや?」 「そのほれ・・伯父様はきっと、その『ハメ撮り』の姿態をして下さるって事や。多分、分かってはる・・」 「ん。アンタはそれ信じるって事やな?」 「せや。それにな・・」 「うん、何や?」 「あたしに、ちょこっと考えがあるんや。ちょっと、お耳借りてよろしか?」
言葉を区切ると 由紀は、由香のストレート気味の長い髪をかき分けて耳を露わにし、ヒソヒソと何事かを呟く。「よぉし、そんなら・・」と、聞いた由香が、今度は妹の少しウェイビーなロング・ヘアをかき分けて その耳に返す。その会話とは・・まず由紀が由香に「伯父様にゆっくり腰を落としてもろて、あたしがお竿(チンポ)に手を添えて、先生の秘溝(オメコ)に繋ぐんや。その恰好で伯父様に腰を動かしてもらえれば『ハメ撮り』成立やで~!」 対する姉の返事は「アホ!そないに上手く行くかいな?」という感じがあった。
しかし、由紀は本気だった。「伯父様・・」初美の上体への愛撫をゆっくりと進める中条に、由紀が囁いた。「うん、何ぞ?」の返事を得ると「あのね、お腰を落とす時、あたしがお竿を誘導します。だから、お腰の方に集中して下さいまへんか?」とやった。聞いた男は「あぁ、それ良いな。由紀ちゃんが手貸してくれりゃ安心だ。お願いしちゃおうかな」 「分かりやした。必ず、きちんとやりまっせ~!」 「OK、宜しくです!」 この会話で、中条は由紀の狙いを理解した様だった。
「さぁ、来て・・」再び 初美の促す様な呟きが漏れた。「よしゃ、初ちゃん・・今 行くぞ」そう返すと、男は 重なった女の下方に自らのそれを繋ぐべく 手を添えた。それを受け取る様に 由紀のなよやかな白い右手が、男の竿を捉える。「よしっ 由紀ちゃん、ちゃんと掴んでくれたな・・」 感触で確かめると、彼は腰を落としにかかった。「伯父様、ゆっくりね・・」傍らから、姉の由香が囁く。「お姉ちゃんも有難とよ。大丈夫、用心しとるからな・・」一瞬振り返った男は、そう呟き返した。
「さぁ、始まりやぁ~!」右手で中条の「礼儀を知る」亀頭を掴んだ由紀は、左手指で 下に位置する初美の秘溝を摩(さす)り、熱気を維持する様努めた。指の腹を 浅く膣穴に滑り込ませると「あっ、はあっ・・」軽い喘ぎが伝わって来る。「先生も、期待して下され。今 繋ぎまっせ~!」降りて来た男の腰を慎重に誘導しながら、右手は竿を捉え続け、左手は秘溝の上で 亀頭がゆっくり確実に合致(ミート)する様仕向ける。それに応える様に まず亀頭が秘溝に吸い込まれ、次いで竿の幹の過半が膣内に収まった。「やった。連結成功!」 「ああっ、はぁっ、ふぅぅっ!」少し大きくなった喘ぎが、男(パートナー)を受け入れた歓びを表している様に聴こえた。
「お姉ちゃん、見やれ。上手く行ったで~!」満面の笑みを湛え、由紀は由香に言った。聞いた姉は「ホンマ、アンタにゃ呆れたわ。こんなんが望みやったとはなぁ。しかしや、見事な結合ってのも事実やな!」 「せやろ。ホンマ、あたしが見た内で一番美しい合体やで~!」 確かに、この時の由紀の言葉は当を得たものだったろう。曲げ開かれた 二人の両脚が絡み合い、曲げ開かれた中条の脚の間から 初美の月の様な臀丘が覗いている。朱の秘溝に繋がれた少し浅黒の竿(男根)がゆっくりと しかしガッツリした力強い感じで上下に出入りし、秘液で湿った女の下草を、耕す様に纏わりつかせながら 喘ぎと呻きを交えて動いている。
「いやぁ、好い眺め。今夜も、大坂から出て来た甲斐あったなぁ~!」由香は思わず呟いた。そして、妹・由紀の「悪だくみ」ともいえる思考に感心してもいた。「此奴、何時からこないに知恵回る様になったのやろ?」と、ふと思ったりもした。しかし「だが待てよ・・」の想いがあったのも事実だ。「これだけやないやろ。由紀の奴、更に何か企んどるはずや・・」
その間にも、繋がり一体となった初美と中条は、上と下で高まりつつあった。「あぁ、はあっ!新さん・・久しぶりで熱いわ」 「あぁ、俺も。初ちゃんと付き合って来て、やっぱり良かったって思う訳よ・・」 途切れがちな会話を挟み、息を荒げながら行為を進めて行く。様子を見た由香が、再び中条に囁く。「伯父様・・」 「うんうん、聞こう・・」 「あたしが、伯父様の『あの袋』を愛して進ぜますわ。その間に由紀は、又先生のお尻を愛したい言うてます・・」 「良いぞ。宜しくです!」 「おおきに・・」
言葉をを区切った由香は、由紀に目で合図す。妹が頷くと「良いか由紀。まず、あたしとアンタで両脇から 伯父様の金玉に口でご挨拶や。それからアンタの大好きな、先生のお尻舐めさせたるでな。暫くは、それで行こ!」 「ん・・良いでしょう。ま、その後どないなるかは成り行き次第って事で・・」 少しの危うさを感じもした由香だったが、ここは妹の言葉を信じる事にした。そして・・
引き続きゆっくりと 初美の菊花の上で上下動の揺動(ダンス)を繰り返す中条の陰嚢に、両脇から姉妹が唇を寄せる。「チュッ・・チュバッ!ジュパッ!」少し濁った愛撫音に乗せて「あっ、うぅぅっ!」と、男の静かな呻きが聞こえて来た。「ほな お姉ちゃん、金玉は任すで・・」 そう呟きを残し、由紀は陰嚢の下で動き続ける竿の幹と 受け入れる秘溝の辺りに口唇を寄せ「チュッ、チュッ、クチュッ・・」と、陰嚢に対するより静かな愛撫の音を伴い、行為を始める。最大の目的、菊花(肛門)への攻めは もう少し後だ。
(つづく 本稿はフィクションであります)
今回の人物壁紙 成宮りか
今回の「音」リンク 「この道の果てに(The end of The way)」 by松岡直也(下記タイトル)
The end of The way