レディオ・アンカーの幻影 字余り
- 2020/05/04
- 21:16
お蔭様で、令和最初の拙連載も、何とか終了の運びとなりました。今回も、表現や文脈に詰め切れない課題が
残り、機会あれば次回の折にでも改善を図ろうと思います。
今回は、拙者も親しむラジオ深夜放送の魅惑的な女性司会進行者 所謂アンカーと一聴取者の男が、偶然に
接触の機会を得、なりゆきで深い間柄に進んで行く様子を、彼の勤務先同僚で結局は恋愛の様な関係へと進
むもう一人の女を絡めて描いてみました。ただ、ドロドロした三角関係の様な描写は避け、女性アンカーの肉
体の虜(とりこ)となった男に与し、彼女の身体への悪戯を通してその間柄を一定は許す様な状況としました。
女性アンカーは男に対し、結局は最後まで既婚者か否かを明かす事なく、ひとまずの別れを迎えます。薄々
と男ともう一人の女の恋仲を悟ってそうしたのかも知れません。対する男も 鈍感なりにその辺りを理解し、
恋人になりつつある女に、女性アンカーとの仲は幻影という事にしようとしたのかも知れません。ただ、不惑
近い齢を感じさせぬ魅惑の肢体に、二人は微かな次への希望を抱いた感じもするのではないでしょうか。
今回の「音」リンクは、世界レベルのトランペット奏者でもある音楽家・日野皓正(ひの・てるまさ)さんの楽
曲を取り上げてみました。日野さんといえば 数年前、若い門下生に対する公開状態での体罰的指導に賛否
が寄せられたのは良く知られる所です。確かに度を超えた体罰は控えられるべきであり、場合によっては所謂
人権問題にも発展しかねません。
後世の為に 芳しからぬ前例を残さない為にも、体罰は本当にやむなき場合に限る様願いたいものですが、
一方で真に世界レベルの音楽を創り、育てる為には当然厳しい指導も伴わざるを得ない訳ですね。日野さん
のみならず、芸術芸能を指導される各位には、上手いバランスで後進達を導いて頂きたいものと心得ます。
それを踏まえた上で、やはり日野さんの高質な音楽性は尊ばれるべきと思います。以前取り上げた 渡辺
貞夫さんと共に、我国軽音楽の頂点に君臨する双璧と認める各位も多いでしょう。拙者もそこの所は深い共
感を覚えます。
恐れながら拙連載、又暫くのお休みを頂きます。折しも中国大陸発、新型コロナ・ウィルス肺炎流行が続きま
す。遂に全国レベルの政府緊急事態宣言が発出され、必要を超える混雑箇所や遠方などへの外出自粛が求
められ、ネットでの活動など好機かも知れません。週一度位は拙欄にも顔を出し、暫くは近況などを記そうか
と画策中。或いは、これまでの登場人物による R18からは離れた最近の話題に絡む会話集などを記す事も考
え中です。又近く構想が固まりましたら 報告に上がります。前述感染症はかなり対策が厄介そう。各位のご
健勝をお祈り致します。
今回の壁紙 浜名湖近くを行く 東海道・山陽新幹線。2020=R2,2 静岡県湖西市 撮影 筆者