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轍(わだち)~それから 第36話「秋波」

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秋の気配が忍び寄る、佐分利学院の研修寮「中山荘(ちゅうざんそう)の熱い夜が続く。養護主任 本荘小町(ほんじょう・こまち)と高等科生 豊野 豊(とよの・ゆたか)が又睦み合い、唇を交わして抱擁へと進んでいた。普段と勝手が違うのは、豊の下級生の伯父 中条 新(なかじょう・しん)と、恩師だった伊野初美(いの・はつみ)が居合わせていた事だ。

もう一度、ベッドに臥した小町は言った。「さあ豊、もう一度熱くなるわよ。用意はいいかしら?」 「はい、OKです。じゃ、繋がる様にしますね」豊、こう返し。「宜しくね。ああ・・楽しみだわ」彼女の言葉を受け、教え子は、黒い下着を捲り上げ、曲げ開かれた脚の間に進み、その股間に顔を伏せ、口唇愛撫(クンニリングス)を一渡り。下草から秘花へと、唇と舌を走らせ、合わせ目に滑り込ませて出し入れ、じっくりと舐め上げる。「んぁ・・ふぅん・・豊、好いわ。上手になったわ。さあ・・んん・・続けて」喘ぎながら女医が言う。「分りました。先生・・」豊の愛撫で、ローズ・ピンクの秘花が潤い始め「ジュルジュル」なる行為の音を伴う様になり。「さあ、いいわ・・来て」 「はい、只今・・」

この言葉を合図に、豊は「少年自身」を小町の秘裂に繋いで行く。粘膜のぬめりを伴う、肉壁の迎撃を感じながら「少年自身」が奥へと滑り、やがて子宮口に当たって止まる。「うう・・ああ・・好い。今、繋ぎましたぁ・・」呻く様な豊の言葉に「い・・好いわ。さあ豊、動いて・・」 「はい・・」上に重なる彼の背に両腕、腰に黒のガーター・ベルトとストッキングを纏った両脚を組み付け、女医は動きを命じる。正常位で腰の動きが開始され、喘ぎと吐息を交えながら高まって行く。

「初ちゃん・・」見守っていた中条、初美に声かけ。「はい。何?」返事を受け、男は「今から、小町さんにこんな事をしようと思うんだが・・」と言い、彼女にグッと寄って、ゆっくりとその唇を奪う。ちょっと驚いた様子の女。「随分急ね。でも、好い感じ。男らしいわ。彼女の前に、もう一度頂戴・・」 「かしこまってござる」二人は、もう一度唇を交わした。
「あのね、新さん・・」初美が言った。「はい、何だろ?」中条が返すと「貴方がキスに行ってる間、あたしは二人の後ろで見てるから」 「うん、それ好いね。是非実行しては・・」女は微笑み、無言で頷いた。

正常位で交わりつづける、豊が少し上体を起こした。中条は「お二人、行為中邪魔して悪いのう。俺、ちょっとだけ参加するわ」こう言って「豊君は頑張っていてくれ。小町さん、ちょっとだけ、失礼をば・・」下に臥す小町の唇を、奪いにかかる。「ふぅ・・んん・・うあっ・新さん、いきなりだけど・・い・・好いわぁ!」喘ぎながら、女医が返し。男は更に、唇と舌を使って、彼女の唇に出し入れを図る。「くふぅっ!んん・・んん・・ふぅぅ~ん!唇を塞がれ、籠った様な喘ぎと、男達の熱い吐息が続く。

一方の初美、堅く繋がれた小町の秘花と、豊の「少年自身」をしげしげと観察し。「ふふ・・うんうん、凄い眺めね。女のあたしも興奮するわ。まあまあ、素敵なお尻ね。綺麗な肌、綺麗な菊花(肛門)・・嫉妬するわ。まあ身分違いだから、当然だけどさ・・」この一言が、小町に届いた。「豊、一休みしよ」 「はい、分りました」教え子が、腰の動きを停める。そして・・「初美!」甲高い怒声が飛ぶ。「はい、何よ・・?」生返事で反応する女に、女医はこう畳み掛けた。「貴女がどう覗いたって構わない。でも『身分違い』って言葉は許さない!今、ここにいる人は、男も女も皆同じなのよ。そこは、謝りなさいよ!」 「ご免なさい。分ったわ・・」女はそう返した。

怒られついでに、初美が訊く「ねえ、小町さん・・」 「はい、何?」 「ちょっと、触っていい?」 「ふふ、言うと思った。本当に『ちょっと』だけよ」 「分ったわ・・」二人、笑う。初美はこれを受け、豊の股間の下に覗く、小町の臀丘をさすりにかかる。「ふふ、小町さん。ちょっとだけ、気持ち良くしてあげるわ・・」きめの細かい、触り心地良い美肌。「うふっ、余計なお世話みたいな気もするけど、お願いするわ。もしかして、気持ち好いのは貴女の方かもね」女医は、こう返す。その上では、教え子が「はふっ・・はふっ・・」と熱い吐息を漏らしながら、腰を使っている。中条も、途切れながらも、繰り返し唇を奪う。男二人の3Pと言う体だ。

次に「さあ、ちょっとは豊も気持ち良くしてあげられるかもよ」初美はこう言って、小町の膣に繋がれた、豊の「少年自身」の幹に手を伸ばす。「うう・・、せ・・先生っ、い・・好いっす・・」彼の呻きを確かめ、今度は菊門から男根の根元、陰嚢、その下の小町の女陰にかけ、動きの大きな愛撫を施す。行為を続ける、二人の興奮も高まっている様だ。

「初美先生、ち・・ちょっと待って下さい」豊が、やっとの事で言葉を発す。「はい、何かしら?」応じると「一休みさせて下さい。このままだと、俺、行っちゃいそうで・・」 「あ~ら、そうなの。じゃ、ちょっと休んでいいわ。でも、流石ね。若さの特権だわ。小町さん、こんな事言ってるから、一息つかせるわね」この言葉に、小町も笑い出し「ハハ、まあ好いわよ。ついでに、違う体位を試そうかしら」 「賛成です!もうちょっとしたら、用意しますね」豊も応じ。

次に試したのは、豊を背にして、小町が後ろ向きに交わる座位。四十八手中の「本駒がけ」だ。「豊、腰動かせるかなあ?」再び繋がりながら女医が訊くと「大丈夫です!綺麗な髪ですね」教え子は、答える時にも師の身体を称える事を忘れない。「ホント・・スケベっ子。でも、好い感じ・・」豊が、小町を後ろから抱えて動きを再開したのを確かめ、中条は再び彼女の前に寄り添い。「さあ新さん、もう一度熱いの、頂戴・・」 「OKですよ」又も舌と唇を交わす、濃い行為を。初美も交合部を観察して「豊、もう少しゆっくり目にね」などとさり気ない指図を送る。

それから、立った姿勢の後背位。これは「うしろやぐら」と呼ばれる姿態。壁を向き、前かがみの小町に、豊が後ろから仕掛け、繋がる。「新さん」豊が腰の前後動を始めると、女医は男を呼び。「もう一度、くれるかしら・・」 「あいや、又ですか?」中条、一瞬迷うも、小町の前に回って「彼自身」を表し。「はぁ・・ふぅぅ・・さあ、挨拶を!」喘ぎながら、女医は、男の男根、そして陰嚢に手を回して高める。「ああ、余り昂らせんで下さいな。俺、気が変わっちゃいそうで・・、うぅんん・・」下方に愛撫を賜り、男も呻き出した。

「豊、ちょっといい?」腰を動かす彼に、初美が声かけ。「はい、何でしょう?」 「動きながら、聞いて欲しいの。君の、腰の動きをちょっとだけ強めて速くすると、好い音がするのよ。試してみて」 「あっ、そうですか。じゃ、ちょっとだけ強くしますね。先生」 「うう・・ああ・・好いわ。それ、頂戴・・」喘ぎながら、小町も応じ。

豊、それを受け、腰の動きを少し強く速めに。すると、小町の臀丘との当りで「パン、パン!」と乾いた音を発する様に。「あ、分りました。これですね」豊が反応すると「そうそう、興奮するでしょう。それ・・」 「有難うございます!ちょっとの間、続けますね」要領の分った豊は、暫くの間、前の小町を突く様に動き続け。「あはぁっ・・ひぃっ・・ふぅんん・・好い!」これまでなかった、大きな喘ぎを発するのであった。

「ああ、ここまで好い感じ。さあ豊、仕上げるわよ」 「了解です。絶頂へ行くんですね」 「そうそう・・」二人、笑う。見守る中条「小町さん、最後まで、俺のしゃぶるつもり?」冗談交じりに訊くと「それ好いわね、つき合ってくれる?」笑ってこう応じ。男は勿論、同意した。「よしっ。こうなったら初美にも、後ろから見るのを許すわ。穴の開く程見ていいわよ!ホントに痴女ね!」聞いた彼女、苦笑す。女医と生徒、それに一応保護者の男と、元講師の女が絡んでの痴態は、次第にヒート・アップして行った。

再びベッドに臥した小町の上に豊が重なり、初めよりハードな姿態の正常位で、頂を目指す。豊が両脚を抱え、更に曲りの大きい体位で「少年自身」を秘裂に返す。中条は小町の求めに応じ、その「自身」を彼女の口内に捧げ、熱い愛撫を賜る。「んん・・んん・・ふぅんん!」声にもならぬ、籠った喘ぎと、男二人の吐息が、夜の部屋に協奏となって漂う。もう一人の女 初美はと言うと、小町と豊が交わる後方に控え、再び堅く繋がった膣穴と菊花、それに根元だけが見える「少年自身」と陰嚢を、白い手指で交互に撫でさする。

「ふふ、こんな機会、滅多にないわ」些か薄気味悪い笑みを浮かべ、女が呟く。「女医さんの美尻と、若者の一物を同時に触れるなんて、新さん、しゃぶられる位は大目に見てあげるわ」そして、熱い交合部と菊花に、そっと唇を寄せ。

「初美!」再び、小町の怒声が飛ぶ。「何よ?爺婆(じじばば)と違って耳が遠い訳じゃないから、大声出さなくてもいいわよ」女が白け気味に返すと「何言ってんの?女が女にクンニして、どうすんのよ!?」 「まあ、そんなに剝きにならなくてもいいじゃないの。あたしは、貴女が気持ち良くなるお手伝いをしてるだけよ。自分の好きでねぇ」初美が返し、更に口唇刺激を加え。 「ふん!」一喝はしたものの、彼女や中条の参加で、小町の愉悦が倍以上のものになっているのも事実だった。

「せ・・先生!お・・俺、行きそうです・・」 「うう・・んん・・後少しだけ頑張って・・」こう言い合い、交わる二人は、遂に頂へ。下方を咥えられた中条は、辛うじて暴発を免れた。「ああ・・ああ・・良かった・・」 「ああ・・俺もですう・・」まだ繋がったまま、小町と豊はこう交わす。「豊君、良かったなあ。小町さんも幸せそうだわ」男も呟く。「先生、伯父さん、有難うございます」豊はこう返した。「初ちゃん、良かったかい?」男が訊くと 「ええ、とても好い感じよ」女も微笑み返し。それを聞いた時だけは、女医の表情は些か冴えなかったが。

暫くおいて「離れていいわ」小町の言葉を受け、豊はゆっくりと、下方の連結を解く。少しおいて、三度目とは思えぬ、濃い若い男精が、女医の秘花から現れる。「さあ、豊」 「はい」 「又、あたしにくれる?」小町に促され「又ですか?」と思いながら、豊は指図のままに、それを舌で掬い取り、小町に口移しで献上する。少なくとも二度目の「ザーメン・キス」だ。

「ハハ、傍で見てると凄いなあ。初ちゃんとする時も、こんななんかなあ」見守る中条、感嘆す。「まあ、そんな風でしょうね。さあ、皆で余韻を楽しみましょう」初美が言った。これには、誰も異論はなかった。その後「どうかしら、四人一緒にシャワーって使えるかしらね」小町のこの言葉に「面白いね。何とかなるんじゃね?」中条が応じ「なら、あたしたちが一緒でもいいね」初美と豊も賛同し、四人一緒のシャワーとなる。

「では、お休みなさい!」男女に別れ、就寝したのは、もう日付が変わる間際。「豊君・・」眠りに就く間際、中条が言った。「はい」 「君はもう、あいつら共々、もう『あの事』で悩まされる事ぁねぇだろう。目途は立った。後は、俺に任せろ」 「そうですか、分りました。もうこれで俺たちは、余計な事は考えんで、勉強や部活に打ち込める訳ですね」 「そう言う事だ。じゃ、お休み!」 「有難うございます。お休みなさい!」窓外を舞う蛍に加え、夜の虫の声も聞こえ始める山間であった。もう、秋は近い。
(つづく 本稿はフィクションであります。次回は2/6(月)以降に掲載予定です)

今回の人物壁紙 希島あいり
松岡直也さんの今回楽曲「九月の風」下記タイトルです。
The September Wind

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