2ntブログ

記事一覧

轍(わだち)~それから 第38話「調教」

av-30775.jpg
「まあ、話し難い事かもだが・・」コーヒーを嗜みながら、中条が言う。「ええ、何でも聞くわ。隠さず話して」初美も応じ、続きを促す。

中条「小町主任は、学院の男生徒から手を引く条件として、又今夜、俺との関係を求めて来ると思うんだ」 初美「そう。それは十分考えられるわね」 「そこでだ。そうなった場合、俺たちとしては、これまでよりちょっとハードな出方で彼女を攻めて、生徒たちに手出しをさせん言質を取ろうと思うんだがね。言っちまえば、ちと『調教』てとこもあるが。あの女性(ひと)の、今夜の本当の狙いは、貴女を交えた女二人の3Pじゃねぇか?て、俺は想像するんだが・・」 「あり得るわね。あの女性の考えそうな事だわ。もしかして、先月終わり頃の、中山荘(ちゅうざんそう)での大声じゃ言えないイベントも、もっと大がかりにするつもりだったのかしら?」

「それだよ。初ちゃん・・」中条、答える。「俺の邪推も入りはするが、多分、彼女は香緒里、結(ゆい)の両先生と、徹君にウチの健(たける)も巻き込んだ、大乱交パーティーを企(たくら)んでたんじゃねぇかって思うんだ。勿論、その場合の車は二台な。多分、香緒里さんに用意させるつもりだったんだろうよ。盆明けの電話で、このお二方の名前が出た時に『怪しいな・・』と思ったもんだ」 「なる程ね。それと、健君たちが行ってた、中等科の強化学級でも、ちょっとしたのがあったんじゃなくって?」 「そうそう。夕飯後に徹君が、巡回中の小町先生の部屋に呼ばれそうになったらしい」 「そうか・・そこで関係が進めば、中山荘の時にそうしたレベルの事もあったかも・・て所ね」 「まあ、そんなとこだな。それで、今夜の事だが・・」中条は、二杯目のコーヒーを、初美と自分のカップに注ぎ分けて続ける。

「今から、俺の用具を揃えるから、貴女も理解しといて欲しい。もし、彼女んちへ行くなら持ってくもんだが、今すぐ会食の席へは持ち込まん方がえぇ。食後、向かう時にここへ寄らせて俺が持ち出す。そんなとこだ」 「分った。あたしも何を持ち出すか見ておかないとって所ね」 「そうそう、宜しくな」 「いいわよ」中条は初美の返事を受け、自分の浴衣や、夜の行為で使うつもりの電動マッサージ器や筆、初美の部屋着となる、黒のミニコスなどを揃え、彼女にも改めさせた。「しかしなあ・・」男が呟く。「今夜これから、貴女にこれを着られたら、俺、発情しちゃうかも。拙いよなあ・・」対する女は「まあ、そうなったら、その時はその時じゃないの」笑いながら返した。「そうか、まあ、ゴムっちゅう、文明の利器もあるしな」男も笑って、こう返した。

持ち物を準備し、二人が中条の居所を出たのが、pm,5:20頃。市営地下鉄でJR中央駅へ向かう。駅の玄関から少し東へ入った所に、小町の馴染み処たるフランス料理店がある。すぐ傍の書店で待ち合わせた三人、約束のpm,6頃、前後して落ち合い、件の店へ。
三人、この店オリジナルの、フランス料理のコースを嗜む。前菜、コンソメ・スープ、ホタテ貝の練り物のムース、主菜は中条が辛いペッパー・ソースの載るヒレ・ステーキ、女二人は子牛のローストだった。名物のフランス・パンと初美の好物 数種類のチーズも忘れずに。赤ワインは、AOCボルドーの、癖の少ない中庸のタイプが選ばれた。果物のデザートとコーヒーは後程。

前半、会食は当り障りの少ない佐分利学院内の近況や、世間一般の話題で進んだ。小一時間程して、食後のデザートの時間を迎えた所で、小町が言った。「さあ、どうしようかしら。食後のお酒も欲しいでしょう。二人、あたしの所へ来る?」 「それ、始まった!」中条は思った。「有難うございます。今夜は良いのかな?」 「大丈夫よ。今夜は、つもるお話もある事だし」 「分りやした。そうでしたらお供しますよ。初ちゃんもいいか?」 「あたしも大丈夫。お邪魔でなければ、伺うわ」初美、こう返す。「OK、それで決まりね」小町、笑顔で言った。その後小半時、音楽などの雑談で過ごした三人、食事の終わりはpm,8少し前。

「悪いですね。一か所立ち寄って欲しい!」 「かしこまりました。大丈夫ですよ!」会計を終え、店玄関そばで待機のタクシーに乗り、小町の居所へ。途中、少しだけ遠回りをして、中条の居所下、彼の愛車の駐車場前で停止。「じゃあ、済いませんけど、ちょっと待ってて下さい。持ち物があるんでね」 「了解しました!」運転手に断り、彼は上階の居所へ。携えて戻った肩バッグの中身は、夕方前揃えた「用具」である。

再び発進、小町の居所へ。「有難うございました!」彼女の精算を受け、三人は上階へ。「新さん、先にシャワーをどうぞ。あたしたちで用意しとくから」 「ああ、有難う。お言葉に甘えます」中条が使う間に、女二人で「ウチ飲み」の準備。入れ違いで、二人同時に浴室へ。先に出た男は、TV番組のチェックなどで過ごす。そして・・

「今晩は。さあ、お楽しみの時間ね・・」浴室から出た小町、お馴染みの白衣と黒下着、初美は、同じ黒ミニコスの上下だ。「ああ、有難う。二人共、凄く素敵やよ!」中条、こう称え。長手のソファに、彼を中央に、左手に小町、右手に初美が座り「両手に花」の風情。

「改めて、乾杯!」中条はブランデーのマーテル、女二人は、リキュールのシャルトルーズ、いずれもオン・ザ・ロックで飲み直しを。暫くの雑談の後、女医が一度トイレに立った合間で、中条は「初ちゃん、分ってるな。その時が来たら、電マと筆は、貴女が主に使ってくれ。何かありゃ、教えるけど」 「分ったわ。多分、その時の流れで見当がつくだろうから、大丈夫よ」 「うん宜しく。歯磨きして来る」 「ええ、そうして。後であたしもするわ」丁度席も一区切り。戻った小町も、それは理解し、順に済ませた。

「さあ、それでは・・」女医が切り出す。「今夜の、お話の深い所に入りましょう。新さんは、もう分るよね」 「はい・・そりゃもう」中条、笑顔で応じ「それじゃ・・」並んで座る彼女と唇を交わす。「初ちゃんも、お出でよ」 「ええ・・」次に、初美と同様のキスを。それからもう一度、小町と舌を交えての濃いそれを。「ああ・・好いわ・・」彼女は、早くも喘ぎ始め。「今夜の貴女は、特に熱いな・・」中条、呟く。「そうかしら、あたしはこれまでも、ずっと熱いつもりだったんだけどね」 「そうですか。気がつかなんだらご免なせぇませ」 「分れば良いのよ。さあ、そろそろ胸に手を回してくれる?」 「かしこまってござる」中条は応じ、小町の白衣の胸の合わせ目に手を滑り込ませ。

黒のブラを下方にずらすと、魅惑の胸の双丘が現れ。より深い仲の、初美よりもう少し豊かなのが、男を魅了する。乳首から胸の谷間へと、時計回りで撫で回すと、再び女医の喘ぎが聞こえる。初美は、小町の前に回って、白衣の裾から手指を入れてまさぐる風を。前かがみのポーズは、ミニのアンダー裾から臀丘が窺え、中条に対する挑発でもあった。「ああ・・こりゃ、好い・・」彼の呻く様な呟きも聞こえる。「・・二人、とても好い・・続けて・・」喘ぎの合間に、途切れながらの小町の言葉。「お・・俺も好いっすよ。もう少し・・もう少し・・ね」中条も応じ、これまでよりねっちりと、入念な乳房への愛撫を続け。傍らの初美も、女医の白衣の下方をはだけ、太腿へのマッサージをひとしきり。

「さあ、新さん、貴方の『モノ』を診察しようかしら」小町がこう言い、中条の浴衣の裾に手指を入れ。「宜しく、お願いします!」中条も応じ、浴衣の裾に伸びた手指を、更に奥へと招じ入れ。やがて、トランクスの前開きから彼の「自身」と陰嚢が露わにされ、小町の、そして初美の手指が交互に取り付いて行く。「むむ・・んん・・、ふ、二人。む・・無理はいかんよ。うぅぅ・・」ジワジワと、しかし確実な昂ぶりに、次第に抗い難くなって行く男。そして、小町が先に口唇愛撫(フェラチオ)の挙に。中条の下方からトランクスを取り上げ、露わの下方を、更に咥え込みなどで仕掛けて行く。初美も退かない。小町の手の回らない陰嚢や股間を撫でさすり続け。

「ああ、凄い凄い。でも好いわぁ。さあ小町さん、お返しをさせて下さいな」中条、一礼してこう一言。「じゃあそれ、ベッドでお受けするわ」小町はこう言い、三人つるんで寝室へ。中条、この時本当は「お姫様抱っこ」がしたい想いだったが、初美との公平を期したい気もあり、それは止める事にした。小町、ベッドに臥して「さあ、始めましょう」 「かしこまりましてござる。ちょっと、お御脚開いてよろしいか?」 「よろしいも何も、したいんでしょ?それ。あたしを大股開きにさ」 「いや~、参りましてござる!すっかりお見通しでござるな」 「やっぱり図星!さあ、お喋りはこれ位にして、熱い内に始めましょう」 「・・ですね。それでは・・」請ける中条、小町の下方に寄って、その両脚を曲げ開き、下肢を己の両肩に乗せ、ゆっくり両の膝から太腿にかけて撫でて行く。

「ああ・・新さん。初めてその出方してくれたね。とても好いわ。続けて・・」 「はい。それじゃ・・」中条は続け、傍らで見守る初美に「初ちゃん。小町さんの上体さすってあげてよ。何ならキスの一回や二回位、いいんじゃね?」彼女はこれを受け「・・と言う事だって。小町さん、ちょっとだけ失礼するわね」こう言って、仰向けの小町の上体に重なって行く。「くふっ・・初美。貴女にこんな趣味があったなんて・・ち・・ちょっと・・女同士でキスって、どう言う事よ?」 「まあ好いじゃないの。お医者様だからって、余りお利口さんにならない事ね。あたしは、新さんとしてる楽しい事を、ちょっとだけあたしに回して欲しいだけよ」初美はこう言い、小町の顔をじっくり見据えると、いきなり唇を奪う。「ああ・・悔しい!でも、好い感じ。初美、まあいいわ、続けて・・」 「はい、はい。今からね」女医と女は、舌技を交えた濃厚な口づけをもう暫く。まさかと思った「その、まさか」になった。

一方の中条。小町の両脚を一通り撫で、下着越しの秘裂へのそれも終えると、いよいよ、辛うじてその核心を覆う「T」を降ろしにかかった。女同士の、突然のキスのドサクサ紛れにだ。それでも「失礼、今降ろしました」一言は伝える。初美に唇を奪われた彼女は、言葉もなく、ただ頷くのが認められた。

「さて、それでは・・」中条は、持ってきた電動マッサージ器のスイッチを入れ、鈍い動作音を発するのを確かめ、まずは小町の膝裏辺りに当て、様子を見る。「いや~小町さん、これまで本当にお世話になって、感謝の一言です。俺、いつかこんな形でお礼をせんとって、思い続けてたんですよね。今夜、それが叶って、ホント嬉しいです」対する小町、初美に奪われた唇をひとまず取り戻して「まあ気持ちは分るけど、無理はダメよ。それと貴方、もしかして、お礼と言っといて、あたしに何か悪さをするつもりじゃないの?」 「あ、いやいや、そんなつもりは微塵もありやせん。あくまでお礼ですよ~」中条はそう言い、太腿から股間の辺りまで、電マ器を進めて行く。仕掛けられる小町「嫌らしい男性(ひと)。でも、何か好い。続けて・・」自ら刺激を欲しがる心理状態に、傾いて行く風情であった。

傍らの初美には、その様が良く分ったのだろう。「小町さんも人の子・・どんなに嫌らしくても、一度快感が分ると、簡単にはやめられないのよね。ある意味『奴隷』になりつつあるわ・・」内心で微笑むも、それは決して「思っていても、言ってはならない事」だった。「さあ、いよいよ・・」中条が声かけ。「小町さん、核心へと進みますぞ。下草からコアへと参ります」こう言って、露わにされた下草から秘裂へと、電マ器を順に当てて行く。「ブブ~ン!」と言う動作音と共に「あふっ!ひ・・ひぃ~!はぁ~!」今まで聞いた事のない、甲高い悲鳴の様な喘ぎが発せられる。「うんうん、かなり効いてますね。まずは成功だ。では小町さん、繋がせてもらいます」

中条は一言と共に、小町が頷くのを確かめ、その上に重なって行く。「初ちゃん。後は宜しくな」 「ええ、少しおいてね」 「そうそう・・」初美との短い会話の後、彼は女医の下方から、ゆっくりと「彼自身」をその秘花に繋いで行く。「うぁ・・ああんん・・ふぅぅ~ん!」肉壁と粘膜に迎えられて締められ、先端が子宮口に当たる感触と共に、連結が果たされる。

「ああ・・好い!・・新さん・・大丈夫よ!・・あ・・あたしは薬を飲んでるから・・」 「分りやした。有難うございます。じゃ、動きますね」 「い・・好いわ。いつもより、強くしていいからね」 「はい・・」重なる男の背後に両腕、腰に黒のガーター・ベルトとストッキングを纏い、はだけた白衣姿で絡みつき、女医との「行為」が始まった。その交合部には、後ろに回った、初美の冷徹な視線が注がれている。「ふふ・・小町さん。今夜のはちょっと違うわよ。あたしたちを、ここへ呼んだのが最後。新さんは、貴女を調教に来たの。貴女は、今宵奴隷に堕ちるのよ・・」
(つづく 本稿はフィクションであります)

今回の人物壁紙 波多野結衣
松岡直也さんの今回楽曲「ワン・ラスト・フェアウェル(One Last Farewell)」下記タイトルです。
One Last Farewell

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

hakase32

Author:hakase32
愛知県在住の後半生男です。恐れながら、主に18歳以上限定内容を記して参ります。

お手数ですが、拙各稿を初めからお読み下さる場合は、下方にあります月間アーカイブ他のご利用をお願い致します。
他ブログを含め、拙記事の無断転用及び引用は ご遠慮下さい。

下記ランキングに参加しております。
クリックをお願いできれば幸いです。

官能小説ランキング

アクセスカウンター

愛と官能の美学

Shyrockさんの R18読み物集。他の作者各位も多数リンクされています。入口は、下記タイトルです。

赤星直也のエロ小説

赤星直也さんの R18読み物集。入口は、下記タイトルです。

未知の星

赤星直也さんの R18読み物集もう一つ。他の各位の作品も収録されます。

Mikiko's Room

Mikikoさんの、カテゴリー豊富な R18読み物集。独自視点の旅日記も好感です。

Adult Novels Search

R18 読み物の検索サイトです。

ブロとも一覧

拙バナーです

知人様より、優れたバナーを賜りました。必要時はご利用を Produced by Shyrock

もう一つの 拙バナーです

知人様ご厚意により、拙バナー追加編も賜りました。必要時はご利用を。 Produced by Shyrock

清き一票を(笑)

下記ランキングに参加しております。

日本ブログ村バナー


にほんブログ村 →できますれば、こちらも応援を・・

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

月別アーカイブ

これまでの拙連載「想いでの山峡(やまかい)~林間学級の秘密(2016=H28,9~10)」と「轍(わだち)~それから(2016=H28,11~2017=H29,2)」  「母娘(ははこ)御膳(2017=H29,3~6)」  「南へ・・(2017=H29,6~8)」 「交感旅情(2017=H29,9~12)」 「パノラマカーと変な犬(2018=H30,1~5)」  「ちょっと入淫(2018=H30,6~10)」 「情事の時刻表(2018=H30,11~2019=R1,6)」 「レディオ・アンカーの幻影(2019=R1,11~2020=R2,5)」 「この雨は こんな風に聴こえる(2020=R2,6~2021=R3,3)」も お読み頂けます。