轍(わだち)~それから 第39話「言質」
- 2017/02/11
- 13:49
女医 小町の居所で、生徒の伯父 中条との「夜の行為」が進む。はだけた白衣のまま 仰向けの彼女を抱きしめ、下方は既に「男女結合」を果たしている。その後ろには、下着同然の 黒ミニコス姿の初美が控え、時折熱い交合部に視線を遣りながら、その様を見守っている。
女医の喘ぎと、男の吐息を伴いながらの、正常位の行為。彼の背後に両腕を回すは許せるも、腰に両脚を強く絡み付けるのはどうしても気に入らない初美であった。中条の電マ器を取り上げて動作させ、それを男の腰の上に組まれた美脚に強く当てる。
初美「ちょっと、小町さん!それ、あたしの技よ。横取りするんじゃないわよ!」声高(こわだか)に言うと、組み敷かれる彼女の顔に、一時笑顔が戻り。「ふふん、そうなの。貴女だけってのは分らなくもないけど、成行きでそうなるのは仕方ないじゃないの」こう返し。
女は「チッ!」舌打ちをして「まあ、今はいいわ。さあ、あたしも『見てるだけ~』はやめて、参加するわね。膝と太腿から行くわよ!」こう言って、鈍い音を立てて動く電マ器で、膝から太腿、更に、中条の股間から覗く臀丘に仕掛けて行った。彼は勿論、スロー気味に腰を上下させている。
「・・たくもう、二人とも質が悪いわよ。新さんは、わざとゆっくり動いて焦らすし、電マで煽る、初美も初美だわ。あ・・うぅぅ・・」喘ぎ呟く小町、途中から、上の中条に唇を奪われ、言葉にならなかった。初美は一瞬「ニヤリ・・」微笑を見せる。「ああ、ご免なせぇ。俺、電マの後で大事なとこを飛ばしておったわ。小町さん、モノは相談、今からしちゃいけませんか?」男はこう尋ね。対する女医は「もう貴方、繋いじゃったじゃないの。今からクンニされても、余り感激じゃないな・・」下でこう返し。見ていた初美「ドジな男・・言質(げんち)を取りに行くはずが、逆に取られちゃうじゃないの」こう呟く。そして「調教なんて偉そうな事言ってたけど、逆に調教されかねやしない。そうなったらあたしも、又恥ずかしい目に遭うじゃないの」こう思い、再び舌打ちをした。
中条、とりあえず小町の上を離れ、足先から膝、太腿を経て、股間の愛撫に入る。既に露わの下草から秘花と陰核(クリトリス)に唇を走らせ、合わせ目に舌先を滑り込ませて、ゆっくりと舐め上げる。菊花(肛門)に対しては、まずはその襞に沿って、指で撫でて行く。次に、筆を取ると、その先で、同じ事を仕掛け、なぞって行く。
「ああ・・好いわ。新さん、それ続けて」喘ぎ呟く小町の顔に、恍惚の表情が現れる。「ああ、暫くね。まあ愉しんで下さいな」中条、これを受け、執拗に愛撫を続け。頃合を見て「小町さん、お楽にして聞いて下さるかな?」 「はぁ、うう・・はい、何かしら?」 「それはね、去年とこの夏、貴女が関係した未成年男子、豊野 豊君と箕輪 徹君、それにウチの白鳥 健(たける)の三生徒から、金輪際手を引いて頂きたいって事です。先生、如何?」
小町 「ああ、それ?すぐには確約できないわね。彼たちは、あたし的にはもう暫く指導したいし、女を素敵に扱える、魅力の男の原石だわ」 中条「そりゃ分ります。しかしですね、未成年のあいつらと交わり続ける事は、明らかな法令違反ですわな。その事は、去年、貴女が初美に教えたじゃありやせんか」 「確かにね。でも、彼たちとあたしの間柄は、心配無用だわ。学院理事長が黙認した事だし、彼のフォローも万全よ。外には絶対、バレやしないわ」 「そうですか。しかしですね、理事長のフォローも『今の所は良い』だけの話と違いますか?人間は、全知全能じゃねぇ。今後なんて、誰にも分りゃしやせんよ。なあ、初ちゃん」中条、こう続ける。
聞いた初美は「まあ、そうでしょうね。先に、未成年の彼たちと交わったのはあたしだから、大きな事は言えないけど」こう言い。中条、これを受け「それはそれとして、小町さん、まずはこの事をお約束願えやせんか?ひいては、学院の全男子生徒に手を出さんってとこに持って行きてぇんだが、俺も学院の役員でもなければ講師でもねぇからね。その立場なら、とっくに一筆書かせてるだろうな。でも、今はそこまでできんから、この席で、口頭でも良いから願ってる訳。いいですか?これは、お互いと学院のこれからの為なんや。もしできなければ、今夜の行為は、ここまでにしますぞ!」中条、こう言って小町に返答を迫る。
小町「分った。まず、健、徹と豊には、今後もう手を出さない様にする。この後、理事長にも、新さんたちと、こんな話になったって事を伝えるわ。それとすぐには難しいかもだけど、彼たち以外の生徒とも、間違いのない様気をつけて行くから。だから、今夜のさっきまでの行為、やめないで続けて欲しいわ・・」 中条「有難うございます。くれぐれも、ご理解と実行を、宜しくお願いします。じゃ、再開しや~す!」こう言って、秘裂への愛撫を再開した。秘液で加湿された暫く後・・
中条「小町さん、疲れちゃいかん。ちと体位(ポーズ)を変えやしょう」こう言って、自らがベッドに臥す。対する小町「ふふ、これね」と言い、白衣の裾を捲って中条の顔面にしゃがみ、股間を当てる。四十八手中の「岩清水」と言われる、女上位の口唇愛撫(クンニリングス)。これを経て「菊一文字」と言われる、開脚を伴う、大胆な騎乗位へと進む。十分に高められた秘花と、前ぶれ液で潤った男根が、再び繋がり、上下動を再開。喘ぎと吐息がひとしきり。そして・・
「初ちゃん」中条、声かけ。「はい、何よ?」初美が応じると「もう一度、電マ、お・ね・が・い・・」こう言って、全開にされた小町の股間を指差す。「分った・・」女は、再び動き出した電マ器を、女医の太腿から股間にかけ、順に当てて行く。下草から秘裂にかけて仕掛けると「はぁ~ん!はっ、はっ、ひぃぃ~っ!」と、これまで聞いた事のない、甲高い喘ぎ声で応える。「小町さん、有難う。応えてくれて、嬉しいわ・・」初美はこう呟いて電マ器が一区切りすると、横たわる中条の顔の上に、中腰でしゃがみ込む様に、下半身を落として行く。フレア・ミニのアンダーに囲われ、下草を伴う秘裂と菊花は丸見えのはずだ。「さあ、新さん。元気出すのよ!」勿論、挑発だ。
今度は、初美による中条への「岩清水」が始まる。「うう・・んん・・初ちゃん・・やっぱ・・貴女はす・て・き・だ・・うぅぅ・・」彼は思わず、降臨した恋人の「女の真実」に唇を合せ、舌技を交え高めて行く。下方は勿論、小町と一つのままで。
「ああ・・はぁ・・ふぅ・・はぁぁ~ん!」小半時近く、横たわる中条の上で、小町と初美が昂って行った。男は、途中で巧みに「寸止め」と呼ばれる小休止を挟み、容易に頂(いただき)に昇らぬ様、制御(コントロール)して行く。「一度位、昇ればいいのに・・」女たちの挑発を上手にかわし、もう一度体位を入れ替える。次のは、これも四十八手にある、後背位の応用「燕返し」だ。
片脚を上げた姿勢で、後ろから仕掛けられ、喘ぎを高める小町の前に初美が回り込み、唇を奪う。今度は、特に拒む事なく、女同士で唇を合せ、舌を絡ませる「んん・・うう・・うぅ~ん!」二つの、籠った喘ぎが発せられ、落ち着こうとした中条も、これには挑発された様だった。途中で唇を離した初美、回れ右で四つん這いになり、ミニコスの裾から臀丘と秘裂を突き出して男に見せつけ、更なる挑発。「さあさあ、新さん。良い子ぶるんじゃないの。あたしの、この姿態(ポーズ)で劣情するの。恋人らしく、興奮するのよ!」
「あ~、いかんよ、初ちゃん。俺、達しちゃう。こ・・小町さんは手強いぞ。分ってるのか?」中条、呻く。初美「ふふ、そんな事分ってるわよ。新さん、言質は取れたんでしょ。だったら、三人で歓びを分かち合えば良いじゃないの」 「ああ・・いや、そりゃそうだが、も・・もそっとお手柔らかに願えんかの~?」 「ふん!嫌よ。そう言って、貴方は丁度好い加減なんでしょ」初美はこう言い、その秘裂を、更に後ろの中条の顔に近づけて行く。
又も達しそうになった彼、小町の求めに応じ、もう一度正常位に戻る。「さあ、一緒に頂へ!」 「はい、好いですよ!」再び女医の上体を抱きしめ、下方の連結を果たした中条は、最初より速め強めに腰を使う。背後には初美も戻り、男の股間から覗く、小町の臀丘や交合部、菊花を指で触った末、筆で順になぞって行く。菊花の襞は、特に入念にネチネチと繰り返す。
「ああ~!はぅぅ~!行くぅ~っ!」 「んん~!好い~!昇るぅ~っ!」最後の正常位から十数分後、女医と男は頂へ。小町「ああ、好かった・・新さん、あたしを信じて。もう誰も、不安にはさせないわ」 中条「有難うございます。ああ、俺も今夜の行為の甲斐がありやした。これからも応援するんで、そこんとこはどうかお願いしますね。初ちゃんも、立会有難う」 初美「いえいえ、意外と楽しかったわよ。この立会・・」こう言って微笑んだ。この時は、勿論薄気味悪さはない。
「離れていいわ・・」小町の言葉を待って、中条は連結を解く。秘花から現れた男精を掬い、口移しの「ザーメン・キス」もいつも通り。半分は、初美にも捧げられた。次いで、女同士も口づけ。三人揃ってのシャワーを経て、一緒に就寝。男は、ダブル・ベッドの下方に備わる補助ベッドにてだ。
明けて4日の日曜。雲多めも晴天。三人は、少しゆっくり目に起床。「お早う。Kuso犬君のMCがないから、ちょっと寂しい朝かしら?」初美が、冗談交じりに言う。「ああ、お早う。あんな奴、どうでもいいよ。それに、雨の日とか散歩人が来ん時ゃ、アテにならんしな」中条、こう答え。「お早う。それ、面白そうね。いつも起こしてもらってるの?」小町も応じた。「そうよ。新さんは、彼のお蔭でお勤めも遅刻せずに済んでるらしいわ」初美が続けると、小町「ハハ、なる程ね。好いお話だわ。あたしも今度、彼の顔が見たいわね」こう反応。聞いた中条は、ただ苦笑するしかなかった。三人、ゆっくりと着替え。
小町の馴染みの喫茶店で朝食の後、少しTV番組をチェック。その後、彼女の希望で、中心街 栄町へ買い物と昼食の後、解散。「では小町さん、お世話様です。学会論文、頑張って。夕べの件は、宜しくお願いしますね」 「応援有難う。勿論、そっちは任せておいて。新潟へ出かけるのは、17日土曜だからね」 「了解。お見送りに行きますよ。じゃ、有難うです」 「こちらこそ、又ね・・」
女医の居所を後にする初美と中条。「まあ、何とか言質は取れた。後は、様子見やね。それは続けんと」 「そうね。まずは、何もない事を祈りましょう」 「それにしても・・」男は続けた。「お医者さんは、経済力もそれなりなんやから、どうしてもそっちの欲求が押さえられんのなら、ホスト・クラブとかに行きゃ良いんだが・・」聞いた女はニヤリとして、こう返した。「それは分ってるんだけど、やっぱり、未成年の若い男の子は魅力有りなのよ。あたしも経験があるから、何となく分るなぁ」 「そんなものか?」 「そんなものよ・・」
(つづく。本稿はフィクションであります)
今回の人物壁紙 朝比奈あかり
松岡直也さんの今回楽曲「春を待つ季節」下記タイトルです。
The Season Waiting for Spring