この雨は こんな風に聴こえる 第44話「予兆」
- 2020/12/21
- 13:04
7月の下旬、梅雨が明けた様だった。よく夜に見る 宥海(ゆうみ)が出演する TV番組の気象情報でも「梅雨明けしたとみられる」の報がもたらされ、これに接した黒木は「やれやれ・・」と思わずため息を漏らした。「この夏も・・」彼は独り続けた。「又 灼熱の日々が来るな。昼間も地獄、夜も地獄・・か」 確かに、ここ数年の 中京圏の夏の暑さは半端ではなかった。昼間の最高気温は連日 30℃台後半。時に 40℃に迫る日もあった。夜に...
この雨は こんな風に聴こえる 第43話「試案」
- 2020/12/15
- 22:43
「この事は・・」先程までの行為を終え、シャワーを前に 依然として下方を露出したまま 黒木が言った。「ええ、続けて。手短に済ますんでしょ?」長手ソファ上で 同じく下方を露わにした宥海(ゆうみ)が 両の脚を開いて寛ぎながら返してきた。黒木は続けた。「つまり、麗海(れいみ)ちゃんの関心を なるべく早く俺からそらす為に、ちょっと試したい事があってね」宥海「良いわ。聞きましょう」 黒木「はい、それで・・」 「そ...
この雨は こんな風に聴こえる 第42話「推察」
- 2020/12/09
- 11:08
「これは・・」 後背位(バック)で交わっていた時の事。後ろから、宥海(ゆうみ)の黒髪をかき分け、露出した右耳に息を吹きかけながら、黒木が続けた。「俺の邪推かもだけど・・」 「ふっ・・い、良いわ。聞いてるから続けて。あ、あうっ・・」 「ご免ご免。余り腰動かさない方が良さそうね。少し止めるわ。それで・・」 「うんうん・・」 黒木、更に続けた。「少し前のあの夜、つまり麗海(かのじょ)に初めてモデル・ルームを案...
この雨は こんな風に聴こえる 第41話「勘案」
- 2020/12/05
- 00:17
とに角「あの夜」は、黒木兄弟にとり、特別に心地良いものになったのは事実だった。事後のシャワーを使い、弟・存(たつる)がその殆どを担ってくれた モデル・ルームのリセットを済ませると、麗海(れいみ)を交えた三人は 直下にある黒木の居所へと戻り、彼女と存は寝室、黒木自身は居間(リヴィング)の長手ソファを延長して、ついでに兄弟の貴重品は手を出されぬ様 黒木のみぞ知る小型金庫に収めて施錠の上、泥の様に眠った。朝方...
この雨は こんな風に聴こえる 第40話「昇点」
- 2020/11/27
- 10:49
「ん、ん、んんん~!」上下から、黒木兄弟にじっくりと攻め上げられる麗海(れいみ)の「口」は、正直強欲といえるかも知れなかった。「上の口」のみならず「下の口」もだ。下方は、先刻から黒木の弟・存(たつる)の竿(男根)が堅く繋がり、膣奥からの水分と湿気を掻き出す様に 前後に動きながら、次第にその結合部を 双方の下草と共に濡らして行った。一方の黒木。こちらも膝立ちで屹立した竿を 仰向けの麗海の「本当の口」が咥え...