情事の時刻表 第14話「途上」
- 2018/12/22
- 21:53
秋雨の夜、再び訪れた 鵜方病院上階の特別病室で、女医・本荘小町と 時に患者となる宮城一路は、シャワー後の抱擁に入っていた。まずは立位での接吻(キス)。互いに両腕をそれぞれの背後に回し、舌技を交えての濃厚な挨拶が数分は続いた。「ああ、好いわ。いつもながら、貴方のキスには酔わされる・・」一旦口唇を離した女医は、そう呟いた。長手ソファに並んで着く。「ああ、いや・・お褒め下さり感謝です。婚前に家内と付き合っ...
情事の時刻表 第13話「検身」
- 2018/12/19
- 21:38
「あっ、うぅぅ・・・本荘先生、じゃなかった、こ・・小町さん、早いですな!」弱い秋雨の夜、上階の特別病室に戻った宮城は、シャワーを前に、下方の「彼自身」を女医・小町の手で改められようとしていた。穿いていたトランクスを膝下まで下され、当然かもだが 女医に向かって礼儀を正した「竿(さお=つまり男根)」と陰嚢が、彼女の眼前に連れ出され、晒された。「ふふ・・とても好い感触だわ。一路(いちろ)さんの『男』って・・...
情事の時刻表 第12話「夜診」
- 2018/12/17
- 21:02
「ところで、宮城さん・・」女医・本荘小町(ほんじょう・こまち)のこの出方から、患者として向き合っていた宮城一路(みやぎ・いちろ)には「ピン!」と来るものがあった。この夏の短い入院時、一度はあった 通常の検査とは異なる「濃い診察」が再び行われるのではないかとの予感である。「ひょっとして、二度目・・かな?」と一方で思いながら、宮城は「はい、お聞きしましょう・・」と、小町に話の続きを促した。彼女もそれが分っ...
情事の時刻表 第11話「予後」
- 2018/12/14
- 21:42
「おいおい初ちゃん、見ねぇ方が良いぞ」との牽制も、余り意味がなかったかも知れない。「あは『オマル』君、またやっちゃったね」ホット・コーヒーのカップを携え、窓際に立った初美は、斜め向かい家の屋上で晒される 不良犬「マル」の「アホーマンス」を結構楽しんでいる風情。朝食をほぼ終わるも、前夜の「ノーパン状態」が解消されたかは定かでない。「あれなぁ・・」諦め顔で、やはりコーヒー・カップを手に 並んで立った中...
情事の時刻表 第10話「共鳴」
- 2018/12/11
- 21:51
熱い夜の行為、そして後戯を経て 久しぶりで二人一緒にシャワーを使い、浴室でも互いの下方を洗い清め合った初美と中条は、就寝も寝室のダブル・ベッドにて。暫し雑談の後、心地よい睡眠を得たのだったが、その折の会話に少し触れておきたく思う。話材は勿論、中条学生時代の先輩・宮城の愛犬「サンコ」の慶事と、翌月に女医・本荘小町が 教え子でもある看護師・美波の勤務先病院へ出張するらしいという事共だった。「そうか、宮...