情事の時刻表 第19話「雨音(あまおと)」
- 2019/01/11
- 21:47
「その事なんだが・・」秋雨の夕刻、国産赤ワイン「十勝トカップ」と、ハムやスモーク・サーモン、それにブルー・チーズや野菜スティックなど馴染みの食材を伴っての内飲みを進めながら、中条は初美に言った。「ええ、聞くわ。余り芳しくなさそうな感じもするけど」と、彼女も応じた。「そいじゃ・・」男は続けた。「来月初なんだが、小町先生がさ、南隣 M県の南方 外海近くの病院に出張するみてぇなんだ。そこは、懇意に指導して...
情事の時刻表 第18話「報告」
- 2019/01/08
- 19:13
「ハハハハ、あ・・いやいや おめでとうございます!」 10月のこの所は、毎週土曜に降雨という気象パターンが続いた。この日 10/21の土曜も、例外に漏れず 降られた。尤も 雨量はそう多くはなかったが。この日 午前で仕事を切り上げた中条は、愛犬サンコが出産を遂げた 宮城宅を訪れて 犬の母子たちと対面の後、連れ立って 例の古風な喫茶店へと流れていた。いつも通り、ホット・コーヒーと豆チャームをお伴に まずは、中...
情事の時刻表 第17話「照会」
- 2019/01/05
- 21:05
「あ~、良かった良かった・・」 日付を跨いだ「怪しい診察」が終わり、女医・小町と 彼女にとってだけの患者・宮城は、衣(ころも)をはだけたまま、並んで特別病室の広いベッドに臥していた。「小町は、最高だ・・」女医の希望もあり、行為を果たした直後の男は、彼女を呼び捨てにするのが常になった。女医も又「一路の身体は、平均以上よ。だから、自信を持ってね・・」と応じる事が多かった。二度目の絶頂、正常位で交わった宮...
情事の時刻表 第16話「攻守」
- 2018/12/29
- 10:22
静まり返った鵜方病院上階の特別病室が入るフロアの一室で、女医・小町と「名ばかりの患者」宮城の 大声では言えない「夜の診察」が続く。屈曲の大きい正常位で「行為」が始まり、小町が「望んだ」よりは宮城の「配慮」で叶った座位を経て高まり、昂奮で腰を浮かせた女医は、座っていたソファに両の手を突いて 白衣の下方を捲ったあられもない姿で宮城を後ろに繋がせ「碁盤攻め」なる後背位で 更に昂る所であった。「あっ、ふぅ...
情事の時刻表 第15話「続昂」
- 2018/12/24
- 14:15
「ちょっと待って・・ですな。よろしよ~、お待ちしやしょう」 自身の望みもあって、ソファに座した女医・小町の両脚を抱え上げ 曲がりの大きい ハードな正常位で繋がろうとしていた「一応患者」の宮城は、彼女の言葉を容れて行為を中断、のしかかろうとしていた態勢も解いた。「あのね・・」その様子を確かめて、ソファに座り直した小町が言った。「はい・・」宮城が返すと 「繋いでくれる前に、もう少ししゃぶってみたいのよ...